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many〜たくさんの〜 第2話
作者:ふんわり   2012/12/06(木) 20:16公開   ID:6Y2W5Da5ni.




誰か試しに話しかけてみようかな……。

そう思い、近くにいた女の子に話しかけようとした時だった。

「白山(さん)」

紺の髪のきれいな顔をした男の人と、金髪で可愛らしい見た目の男の子が同時に話しかけてきた。

「おい、トキヤ!白山は俺が最初に目をつけたんだ!」

金髪の男の子がそう紺色の髪の人に叫んだ。

「知りませんよ、そんなの」

「なんだとぉ!」

二人は私の前で言い争いを始めた。

私の立場は……?

「あ、あの…?」

私は思いきって話しかけてみた。

すると紺色の髪の人が少し驚いたような顔をした。

「取り乱してすいませんでした。私は一ノ瀬トキヤです。先程のビデオテープを聞いて感動しました。私とペアを組みませんか?」

どうやら一ノ瀬さんの話によるとクラスで私の恥ずかしいビデオが流れたらしい。

それにしても……。

「あの、一ノ瀬さんはアイドルコースですよね?」

私は疑問に思い聞いてみた。

すると

「はい」

と当然のように私の方を向いて言った。

「私もアイドルコースなんですけど……?」

すると一ノ瀬さんは真顔のまま

「えぇ、知っていますよ。でも貴女は作曲もできるのでしょう?先生と相談をすれば不可能ではないでしょう」

と勝手に話を進めてきた。

「あの……」

私が断ろうとした時だった。

「トキヤ、白山が困ってるだろ?」

金髪の人がそう言った。

すっかり忘れてた…。

「俺は来栖翔だ!俺とペアを組まねぇか?」

翔と名乗るその人は私を真剣な目で見てきた。

私、この目苦手なんだよね…。

なんだか音也に頼まれてる気がして断れない。

私がどうしようと迷っている時だった。

「まだか?」

先生がそう訪ねてきた。

「白山、俺と組もうぜ!」

翔さんはそう言って私をジーっと見つめた。

「こんな奴と組んだら後悔しますよ。私と組みませんか?」

一ノ瀬さんも負けるものかと私を見つめた。

ヤメテ〜!

「おい、お前ら白山はアイドルコースだぞ?」

先生がそう言ってきた。

「はい(あぁ)、それでも彼女の曲が歌いたいんです(だ)。」

二人は先生を強く睨み付けた。

しばらく睨み合った後

「分かった、分かった。勝手にしろ。白山が良いなら良いよ。」

と先生が仰った。

「あの……二人と組むのはダメですか…?」

私がそう聞くと

「バカな人ですね。私と組めば良いものを……。」

と言われてしまった。

バカって……。

私、どうすれば…。

「俺は別に良いぜ。お前と組めるならな!」

クールな一ノ瀬さんに対して翔さんはそう言ってくれた。

ハァ

すると一ノ瀬さんは大きなため息をついた。

「私も別に良いですよ」

私はそれを聞いて

「一ノ瀬さん、翔さん、よろしくお願いします!」

と元気良く言い、頭を下げた。

すると

「おぉこっちこそよろしくな!」

ニカッ

「えぇよろしくお願いします」

と二人の挨拶が帰ってきた。

「先生」

私がそう言うと

「あぁ、一ノ瀬と来栖に白山な。無理しないように頑張れよ」

と私の事を気遣ってくれた。

何かうれしい。

「全員、ペア組めたか?」

しばらくすると先生がそう聞いた。

すると

「へぇ〜い」

「ほぉ〜い」

と適当な返事をした。

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