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エターナル・チェリーブロッサム 第2話『学年一の曲』
作者:パンダぐま   2012/12/10(月) 20:06公開   ID:s9.tJfPH58o

入学式は無事終わりを迎えた。

今は、各自の教室へ向かってるところだ。

「学園長すごかったね!」

「さすが、シャイニング早乙女って感じ!?」

聞こえてくる9割の会話がさっきの入学式の学園長の話について。

まぁ、それほどの意外性と迫力はあった。

普通の入学式とはケタが違うだろう。

それにしても春歌ちゃんは無事だろうか。

結局最後まで会えなかった。
今頃あたふたして人波にさらわれているかもしれない。
そんな不安があった。

ガラガラ

私は教室のドアを開けた。

黒板には、席は自由と大きく書かれていた。

私は教室全体を見回した。

キャー

すると、女子たちの黄色い声が聞こえてきた。

その原因は小さくて可愛らしい印象だけど俺様の帽子を被った男の子、フェロモン全開で明らかに女癖が悪そうな長髪の男の人、アイドルのHAYATOなのにクールな紺色の髪の男の人。
以上の三人だ。

私はそんなものには興味がなく、うるさくなさそうで日当たりの良い窓際の前から三番目の席を選んだ。

「ここでいいや」

私は小さくそう呟き、静かに席についた。

日光の光が心地よく当たって、良い席だなと感じた。

ゴソゴソ

私は鞄の中からシャーペンと楽譜ノートを出して、作曲を始めた。

テーマは何にしようか。

やはり桜か。

桜だったら和音を使って和風に…。

「キャー、かっこいい!」

私が真面目に作曲をしていると、ミーハーな女子たちの声がうるさくて集中ができなくなった。

まったく、静かにしてほしい。

それにアイドルを目指すならミーハーな行為はやめてほしい。

本当に本気なんだろうか。

私はイライラしながらそう考えた。

ガラガラ

しばらくするとSクラスの担任の日向先生が教室に入ってきた。

「ほら、席につけ」

日向先生が一言そう言うと、素直に全員席に着いた。

さっきのは何だったんだろうか。

イライラ

私がイライラしていると日向先生と目があった。

「そういえば、受験の時に作った曲に順位がつけられてるのは知ってるよな?」

受験の時の曲か。
あれは失敗作だったな…。

そんな風に私は思い返した。

「実はその一位がこの中にいるんだ」

日向先生がそう言うと教室がざわついた。

そんなすごい曲をかいたのは誰だろう。

私がそう思ってキョロキョロするとまた先生と目があった。

「谷山百合だよ」

私はそう聞いて驚いた。

すると

「え、谷山って?」

「百合って可愛い名前!」

と教室が私の話題になった。

パンパン

「ほら、静かにしろ。そこで、谷山にその曲を弾いてもらう」

先生はいきなりそう言った。

「はい」

私は素直に聞き入れて、ピアノの前に来た。

キー 

私の弾く準備が整うと

「学園一の曲だ。しっかり聞けよ」

と先生が私の弱い心にプレッシャーをかけた。

♪〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私はピアノを楽しんで弾いた。

曲の途中では緊張はなくなり、とても楽しかった。

曲はそんなに長くなかったため、すぐに弾き終わった。

私がいすから降りてお辞儀をすると
、拍手に包まれた。

私は少し恥ずかしくなって、早足で自分の席に戻った。

「すごかったな、さすがだ。じゃあ今回の授業はこれで終わり。自主連や仲間を増やすなりして好きな時間にしてくれ」

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■作者からのメッセージ
こんにちわ!
今回もここまで読んでいただき、ありがとうございます。

えぇ、今回は名前は出てませんがプリンス様が登場しました。
そのうち絡みます。

一つ一つの展開が遅めですが、早めの更新を心掛けているのでよろしくお願いします。
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