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カゲロウデイズ 最終回
作者:すぴか   2013/01/19(土) 15:48公開   ID:jj5Hm2xa.GE
また君は死んでしまった

トラックに轢かれて

鉄柱に貫かれて

階段から落ちて

その度に何度も何度も僕は泣いた

そして、何度も何度も ループを終わらせる方法を考えた

でも、結局君は死んでしまう

このループを繰り返して何十年

思いついたんだ


こんなよくある話なら結末はきっとひとつだけ

そうだろう?



何度も繰り返した夏の日へ



ヒヨリはトラックに轢かれそうになっていた

その瞬間ヒヨリの手を握り突き飛ばした

その反動で僕は横断歩道に飛び出して行った

通りかかったトラックに

ぶち当たった

痛い なんてもんじゃない

体が張り裂けそうだ

いや、実際張り裂けてたかもしれない

体すぐに空中を舞った

血飛沫が飛んだ

でも これで、終わるんだ

嬉しかった

文句ありげな陽炎に


「ざまぁみろよ」

って笑ってやった


そして

ヒヨリはただ

僕を見ながらポロポロと涙を流していた

え………?



そして実によくある夏の日の事そんな何かが


ここで終わった



8月14日

ヒヨリはただ ベッドの上で

「またダメだったよ」

一人泣きながら

猫を抱きかかえてた

END








カゲロウデイズ歌詞

8月15日の午後12半くらいのこと
天気がいい

病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することもないから君と駄弁っていた

「でもまぁ夏は嫌いかな」

君はふてぶてしく呟いた

あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて飛び込んでしまったのは
赤に変わった信号機

ばっと 通ったトラックが君を轢きずって泣き叫ぶ
血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った

嘘みたいな陽炎が
「嘘じゃないぞ」
って嗤ってる

夏の水色かき回すよな 蝉の音にすべて眩んだ

目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
今は何時?
8月14日の午前12時過ぎくらいを指す
やけに煩い蝉の声覚えていた

でもさぁ、少し不思議だな
同じ公園で昨日みた夢を思い出した

「もう、今日は帰ろうか」

道を抜けた時周りの人は皆上を見上げ口を開けていた

落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる
劈く(つんざ)悲鳴と風鈴の音は木々の隙間で空廻り

ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」
って嗤ってる

眩む視界に君の横顔笑ってるような気がした

何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る
繰り返して何十年もうとっくに気がついていたろ?

こんなよくある話なら結末はきっとひとつだけ
繰り返した夏の日の向こう

バッと押しのけ飛び込んだ
瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色君の瞳と軋む体に乱反射して

文句ありげな陽炎に
「ざまぁみろよ」
って笑ったら実によくある夏の日のこと
そんな何かがここで終わった

目を覚ました8月14日のベッドの上
少女はただ
「またダメだったよ」
と一人猫を抱きかかえてた





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■作者からのメッセージ
最終回です

早かった…
今度は丁寧にかきます………多分…
あと、第二話でヒビヤの好きなものをかきわすれていたので…好きなものはカボチャです!!
あと、歌詞については変換間違えているのも結構あると思うので…あまり参考にしないで下さい…
も、もし良かったら感想等くれると嬉しいです!
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