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カゲロウデイズ 第二話
作者:すぴか   2013/01/19(土) 14:25公開   ID:jj5Hm2xa.GE
※流血表現アリ・多少グロ注意です※



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「ん……」
携帯のアラームで目が覚めた
アラームを止めようと携帯をみると

8月14日 12:28

と書かれていた
どういうことなのかはよく分からないがとりあえず公園へ向かうことにした

「……っ ハァハァ…」
この真夏日に走ったからか目眩がする
今日もまた蝉が煩く泣き叫んでいた

道を抜けるともう既に目の前に公園があった
ブランコには 君ーーヒヨリが座っていた
ヒヨリはこちらに気づいてないようでずっと猫を撫でていた

ーーーまるで 昨日みた夢みたいだった

「ヒヨリーっ…」

ヒヨリを呼んだ

「あ、ヒビヤ」

ヒヨリはこちらに気づいて軽く笑った
風で揺れているローツインがとても、僕にとって愛おしかった

それから2人でブランコに乗って話をした


ーでも、少し不思議だ

昨日、この公園でヒヨリと一緒に話した夢を思い出した

その夢でヒヨリは…トラックに轢かれて死んでしまった

嫌な予感がする
もしかしたら今日もーーー


「まぁ、夏は嫌いかな」

ヒヨリはそう呟き少し笑った

そして、予想していた通り猫が膝から飛び降りて横断歩道にとびだしていった

追いかけようとするヒヨリの手をしっかりと握り

「もう 今日は帰ろうか」

と言った
ヒヨリは少し不思議そうな顔をしたが

「いいよ 分かった」

といってまた少し笑った
そんなやりとりをしているとトラックは過ぎ去っていった

昨日みたいな事にならなくてよかった
あんな ヒヨリはもう見たく無かったんだ

そのままヒヨリの手をしっかりと握り、
道を抜けた

ーー今思えばあの道を通らなかったらーー

道では建物を工事していた

周りの人は皆上を見上げて
口を開けていた

なんだ…?

気づくのが遅かった

屋上から落下してきた鉄柱がもう目の前に迫っていた

ヤバイ……!!

その瞬間ヒヨリは僕を突き飛ばした

僕はそのまま受身も取れず尻もちをついた


しかし、目の前ではヒヨリが鉄柱の前に飛び出していった

鉄柱は見事なまでにヒヨリの

華奢な体を貫いた

嘘だ……

体ーーというよりはまるでヒヨリ、ヒヨリから血が飛んでいた

ヒヨリはそのまま地面に倒れこんでいった

周りは血、血

真っ赤に染まった

もう涙すらでなかった

「ヒヨリ、ヒヨリ」

そう呼びかける事しかできなかった

ヒヨリの前で立ち尽くす僕の前に

ワザとらしい陽炎が

「夢じゃないぞ」

と嗤っていた

こんな最悪な状態でもヒヨリは

少しーー

少し笑っていた


つづく


【登場人物】

○朝比奈(あさひな)日和(ひより)
3月3日生まれの12歳
身長は138cm
体重は34kg
A型
好きなものは猫

○雨宮(あまみや)日比谷(ひびや)
11月4日生まれの12歳
身長は140cm
体重は36kg
AB型
好きなもの

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■作者からのメッセージ
カゲロウデイズ第二話です。
ヒビヒヨいいですよね!!
カゲプロ大好きなんです!
あと、ヒビヤの苗字って 「あまみや」で あってるんですかね? 日比谷もあってるのかな…?
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