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伸奈ちゃんとカノ。 第四話 アイドルを、世話します
作者:彩香   2013/08/02(金) 22:46公開   ID:zkX0tmjFfTk
第四話
アイドルを、世話します

伸奈side
私は今、ヒヨリちゃんの部屋にいる。ヒヨリちゃんがヒビヤについて、相談に乗っている。
「伸奈姉ちゃん…ヒビヤはどうしたら向いてくれるかな?」
どうしたら向いてくれるかな?
知らないけど…
「ヒビヤの好きな人…モモを越えればいいんじゃない?」
導かれる答えは、それしかない。
それしかない…
「でもなぁ〜、モモさんの何が好きなのか良く分からないんだよねぇー」
まあね。ヒビヤの趣味は良く分からないな…
あの感覚のズレたおっさんのような妹がね。
ファンの人には、悪いけど。
おっさんだし、味覚+ファッションセンスはずれてるし…
ヒビヤは何であんなのに惹かれたのかな?
わけわかんない…
「まあ、気分でも晴らす?」
ヒヨリちゃんに言われ、何をするの?と聞くとショッピングと応えた。
私は、首を振るが、彼女の中では決まったらしい…
だから、無理やり連れて行かれた。
それに、ヒヨリちゃんにこう言われた。
「カノさんを振り向かせるような服を選んであげます…」
と、言われたら行かないわけにも行かない。

はあー、ショッピングが終わった私は、小さな喫茶店でジュースを飲んでいる。
ヒヨリちゃんは、先に帰った。
にしても、死ぬかと思ったぁ…
すると、私の横を通る人に惹かれた。
最初は、変な歩き方だったから…
私は、自然にその人の手を掴み言った。
「ケガしてるなら、手当てするわよ…」
どうやら、男のようだ。
見た目がまあ、分からないんだけど…
帽子とメガネ…
それを外した姿をネットで見たことのある人だったから…
その人は、顔を険しくしたものの、私が座っていた席の隣に座った。
私は、カバンから湿布と包帯を出す。(モモがおっちょこちょいの所為があって…私が持ち歩いている)
この人は、モモと人気を争っている男性アイドルグルー「STARS」のメンバー。
常林 空。18歳。
地毛だろう水色の髪を肩まで伸ばしている。見た目は女だが…
男だ。
ミステリアスな雰囲気とクールな性格が女子のギャップ萌えを引き出しているらしい…
私から、したらどーでもいい奴だけどね…
「はい、終わり…」
すると、以外に男と思えないハイトーンボイスで私に言った。
「よくそんな物がカバンの中に入っているね。」
半ば呆れられているようだけど…
私はため息をつきながらいった。
「誰かと同じようにダンスの途中でケガするしね…普段からドジっ子だからね」
私は、言い返すと、仮に空さんと呼ばせていただこう。
空さんはまさに「鳩に豆鉄砲を食らった」みたいな顔をしていた。
「じゃ、私はこれで…」
お金をぱっぱと払うと、その場から離れようとした…
「ちょっと、待って…」
私は腕を掴まれて、思考停止した。
そのまま、私は何処かに連れて行かれた。
本当に機械みたいになったからね。
そして、着いたのが、あるマンションの前。
……何で、私がここに?(やっと、思考が!)
「ココ、入って…」
………。
「イヤだ。」
でも、仮に空さんと呼んだが、私のキャラじゃないからフルネームで…
常林空は、私に言った。
「ちょっと、だからね!」
念を押すな。
「イヤだ。絶対にイヤだ。」
「お願い!」
あー、めんどくさい!
モモ以上にしつこい!
ウザい。ウザい。ウザい。
「あ"ー、分かったよ。」
半分、完全にキレテイル。
「やった!」
私は、その瞬間、常林空の頭にチョップをした。
「いったぁ…」
「あんた、ウザい。ファンが見たら、キャラ崩壊。」
……私の言葉が常林空の胸に刺さる、音が聞こえる。幻聴だろうけど…
「で、何で私があなたの家に来なきゃいけない訳!?」
あー、説明まだだったね。
なんて、言う常林空の頭にもう一度チョップをする。
「あんた、マジでキャラ崩壊。」
「キミにね、ボクの彼女のフリをして欲しいんだ。」
……はい?今、何をおっしゃいましたか?
「えっと…、何故?」
「あのね、ボク、キミにひと…ひと…め…「あー、その先、分かるから良い」
つまり、私に一目惚れしたと、それでつきあって、ねぇ。
「付き合う事は、ムリだけど…友達としてならいいよ。」
すると、腕にしがみつく。
「お願い!付き合って!お世話係にでも、なって!」
「お世話…係?」
何よ…それ?
「うん、ボクを世話してくれる女の人が欲しいんだ…」
「……良いわよ。」
泣きつく、常林空は私に言った。
「取りあえず上がって…」
…取りあえず上がるわ。
中に入ると、フツーの部屋だ。
「お茶、入れるね…」
キッチンから、ハーブティーのフワリとした香りがした。
「キミ、名前、なんて言うの?」
「如月伸奈。」
めんどくさいから即答した。
「伸奈ちゃんか…ボクは、常林空。知ってるだろうけど…」
はい、知っています。
知っています、知っています。
「でも、伸奈ちゃんは…好きな人いる?」
カノ……
「いるよ…」
私の顔は自然とにんまりしてしまう。
「じゃ、奪ったげる。」
私は、フローリングの床に押し倒される。
えっっっーーーー!
そして、触れるだけのキスをする。
フレンチキス。
日本では、そうだ。
実を言うと、フレンチキス=ディープキスなのだが…
日本の使いまわしで、フレンチキスは触れるだけのキス。
ディープキスは舌を口の中に入れるキス。
「やめて…」
「うん、やめる…キミに嫌われたくないから…」
子供みたいだ。
「じゃ、メルアド交換しよ♪」
子供みたいだ。じゃなくて、子供だ。
仕方なく交換した、私はため息をついた。
「ゴメンね…じゃ、ボクの家から自分の家の帰り道、分かる?」
首を横に振る。
「うん、じゃあ途中まで送るよ。」
私はただうなずいた。

カノside
ボクは、ヒヨリちゃんと伸奈ちゃんが出かけたデパートに行った。
ヒヨリちゃんは、帰ってきたのに伸奈ちゃんは帰って来ない。
どーしたんだろう?
ボクはある場所に視線を向けると、一人の男の子と歩いている女の子がいた。
その女の子が、伸奈ちゃんだった。
何、このモヤモヤする気持ち。
わかんない…
わかんないよ…
キミを見ると、こんなモヤモヤする気持ち。
あなたは、ボクの心の中のどんな存在なの?











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