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運命決闘 INNOCENT/EXTRA 六話、チャレンジャー
作者:起源くん   2013/10/28(月) 04:23公開   ID:phDx6G0VJjk
「てめぇら! 卑怯だぞ!」

ゲームが終わり、ヴィータはレオとシュテルに指をさしながら叫んだ。
どうやら先程の結果が納得出来ない様子である。しかし二人は――――。

「おや? どこか卑怯なんでしょうか? ミスシュテル?」

「いえ、私達は規定通りに勝負を行いました。どこも卑怯と呼べるところはありません」

「―――だそうです。
ミスヴィータ。言い掛かりはレディとして、些かどうかと思いますよ?」

「うっせぇよこの野郎! もう一回勝負をしろ!」

「僕は構いません。ミスシュテルには、先程のゲームのリベンジをしたいので」

「受けて立ちます―――と、言いたいのですが、そろそろ夕飯の買い物をしなくてはなりませんので」

「それは残念です。では、次の機会という事で――――」

「勝手に話を進めんじゃねぇーーーー!」

「まあまあ、落ちつきヴィータ」

怒っているヴィータに、はやては後から声を掛けた。
はやての声に反応し、振り向くヴィータ。

「はや―――ユウ!? いつからそこに!?」

「こんにちはヴィータ。さっきのゲーム、おしかったね」

「〜〜〜〜!!!」

優人に先程の敗北を見られたのを知ったヴィータは、顔を真っ赤にして悶えた。
そんなヴィータを尻目に、シュテルは一目散に優人の側に駆け寄った。

「ユウトさん。もしや先程のゲームをご覧になっていたのでしょうか」

「ああ、シュテルの砲撃をちゃんと見たよ。あれは凄かった」

「はい、あれは誘導弾との合わせ技で――――」

シュテルは先程の砲撃の解説を熱心に優人に解説し始めた。
そんな様子を見ていた外野はというと――――。

「もしかして・・・・・シュテルって優人さんに気があるの?」

「あの様子を見れば誰でも分かるが、シュテルはユウトに恋しておる」

「え!? そうなの王様!? いつの間に・・・・・・・」

「ほらあれだ。シュテルの飼い猫が迷子になった事があっただろう? その時、ユウトが見つけてくれたのだ。その時からだな」

「へー冴えない人だと思ったけど、案外いいところあんじゃない」

「優人さんって、優しいんですね」

(衛宮・・・・・まさか中学生にまでフラグを立てていたとは・・・・・・・・・・)

(これはもう、ラニと一緒にフラグブレーカーを作る必要があるわね)

そんな話をほのぼのとしている半面、レオは窮地に立たされていた。

「見つけたぞレオ」

「に、兄さん!? どうしてここに!!」

「遠坂に案内されてな、流石の俺でもここは見落としていたが、それも今日までだ」

「くっ、ミス遠坂に口止め料を渡すべきでした・・・・・」

レオはこの窮地をどう脱するか、必死に考えた。
すると、思いがけない助け船が来たのであった。

「何でもいい! もう一度勝負しろ!!」

復活したヴィータは、もう一度シュテルとレオに再戦を申し込んで来たのだ。

(チャンス!)

「受けて立ちましょう。どうですミスシュテルは?」

「おいレオ! 話は終わっていないぞ!」

「兄さん。僕はこれでもランキング一位の人間です。
故に、如何なる挑戦から逃げてはならないのですよ」

「またそんな都合の良いことを・・・・・」

「私は賛成かな」

そう言いながら、アリシアが降りて来た。

「さっきのゲーム。早く決着つき過ぎて、お客さんに申し訳無いな〜って、感じなんだけど・・・・・・・・・」

「ほら、ミスアリシアもこう言っている事ですし」

「・・・・・・・・やれやれ」

「どうですミスシュテル? 貴女ももう一度やりませんか?」

「私は結構です。ユウトさんに色々ご教授しているところなんです。
赤猪の相手はお任せします」

「誰が赤猪だ! それに何でお前が教えてんだよ!?」

「優人さんはまだ初心者です。故に、色々と私が丁寧に手と足を取りながら――――」

「へん、お前のこ難しい解説は解りづらいに決まっている!
あたしの方が分かりやすいに決まっている!」

この台詞に、シュテルはカチンと来た。

「貴方の解説は幼稚過ぎます。
子供ならともかく、高校生の優人さんでは、かえって解りづらいですよ」

「何だと!?」

「何です?」

「お、落ち着いてくれ二人とも!」

ヴィータとシュテルが火花を散らし、優人はそれを必死に納めようとする。
そんな様子を見ていた外野は――――。

「もしかして・・・・・あのヴィータって子も?」

「そうなんよ。ヴィータは今、優人さんにぞっこん中なんや」

「ぞっこんって・・・・・なんか、一気に犯罪臭くなったわね・・・・・」

「ア、アリサちゃん! それは失礼だよ!」

「衛宮・・・・・・流石にフォロー出来ないぞ・・・・・」

「・・・・・・・・あのフラグ一級建築士め」

「これは、担任としては見逃せない問題だな」

「僕は別に気にしませんよ。
仮にロリコンだとしても、貴方は僕の友人ですよ」

「何好き勝手に言ってんだお前達!?
何でもいいからシュテルとヴィータを止めてくれ!」

「ねえねえユウとん?」

「なに?」

「ユウとんって、ロリコン?」

「違う!!!」

いつの間にかロリコン呼ばわりされる優人であった。



なんやかんやありながら、結局ブレイブデュエルで決着を決める事になった。
そのチーム分けというと――――。

ダークマテリアルズ+α

ディアーチェ

レヴィ

シュテル

レオ

フレンドNPC×2

ごちゃ混ぜチーム

はやて

ヴィータ

なのは

アリサ

すずか

優人

以上のチーム分けとなった。

(優人さんと違うチーム・・・・・本人の希望では仕方がありませんが・・・・・残念です)
「シュテるんが落胆してるー」

「まあ、ユウトと同じチームになれん事が原因だろうがな・・・・・」

一方、対象的にやる気を見せている少女がいた。

(ユウと一緒のチーム・・・・・良いところを見せてやる!)

「おお! ヴィータがいつも以上にやる気を見せているね!」

「そうやね。愛しの優人さんと一緒のチームなんやからな、やる気も人一倍やろ」

ヴィータのいつも以上のやる気に、感心するアリシアとはやてであった。

「今回だけだぞ、終わったら屋敷に帰るぞ」

「ありがとう兄さん!」

「やれやれ・・・・・」

ユリウスの許しを貰ったレオは嬉しそうに準備を始める。

「慎二と凛は今回参加しないのか?」

「ああ、今回は観客席でお前の活躍を見る事にするよ」

「頑張ってね衛宮くん」

そう言って、二人は観客席に移動する。
慎二、凛、ユリウスの三人は席に座り、今回のゲームについて話始めた。

「それにしても、この組合せは無いだろ?」

「そうね、一位と二位が一緒って時点で殆ど勝ち目は無いでしょね。けど――――」

「衛宮が何かをしでかすかも知れないな。奴の意外性は、予測出来ないからな」

「そうですね。衛宮くんの活躍に期待しましょう」

慎二、凛、ユリウスの三人は、観客席からこれからのゲームを見届ける事にした。

―――――――――――

キャラ紹介

八神ヴィータ

使用クラス バーサーカー

八神家の末っ子。
幼いながらも、ブレイブデュエルの腕は一流で、ランキング上位に食い込んでいる。
優人とは顔見知りで、それなりの好意を抱いており、彼がプレゼントしてくれた呪いウサギをいつも大切にしている。


シュテル・スターク

使用クラス セイクリッド

チームダークマテリアルズの一番槍。
全国ランキング二位とされているが、その実力は一位のレオと差は殆どなく、勝ったり負けたりする間柄である。
優人とは、迷子の猫を探して貰ったのが切っ掛けで出会い。それからは、彼を目当てに八神堂を訪れる事が多くなった。
ヴィータとは恋敵ではあるが、優人が絡まなければ、基本的に眼中にはしていない。

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■作者からのメッセージ
三か月ぶりの投稿です。
innocent第二巻とコミックアラカルトが発売していたので、買って読んだら書きたくなったので書きました。
やっぱ、こういうほのぼの?とした話は書きやすいですね。
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