四月の下旬、あれから幾数日が過ぎた
ドナルドが「桜が見れないのは残念だね・・・だけど募金活動は続くよ」と、どこか哀愁漂う声で呟いたこの頃、一年一組の今日の授業は一年四組との合同でやるIS学園で行われる校庭での機動訓練だ、
教師はロジャー・スミスとセルだ
勿論、グラウンドの真ん中にはビッグ・オーが立っているし、はるか上空にはダイグレン、海上にはアームズフォート『ギガベース』を旗艦とするBFF第八艦隊が警護にあたり水中ではゼー・ズールやジュアッグが監視の目を光らせていた
セル「ではこれよりISの基本操縦訓練をやってもらう。試しに凱、竜馬、ブロリー、スミス、セシリア、霊夢、シモン、ヴィラルは試しに機体を展開してもらう」
とセルが言い、各自に専用機を展開した
凱「ファントムガォー!!」
竜馬「ゲッタァァアアアッ!!」
ブロリー「こい、ジ・O」
一夏「(白式改)」
セシリア「(ブルーティアーズ・・・!)」
霊夢「(ストライク・・・!)」
シモン「こい、ラガン!!」
ヴィラル「(エンキ・・・また力を貸してくれ!)」
パイロットの思いに答えて、機体が姿を現した
凱が呼びたしたのは、人型でもない4~6m程の青い戦闘機だったがすぐに人の形に変形した
凱「フュージョン・・・!」
その声と共にどんどん姿が変わりガイガーを模した青い鉄人が現れた
凱「ガオ・ファー!!」
獅子王凱の2番目の専用機で、純地球産ガイガーでもある『GBR─11ガオファー』だ
竜馬が呼びだしたのは黒い鬼というべき他にはないボロボロの黒いマントをかぶったロボットだった
竜馬「ブラックゲッター1ッ!!」
時空を超えて竜馬がたどり着いた『ゲッターの墓場』で作り上げた一人乗り用ゲッターロボ、『ブラックゲッター』だ
ブロリーが呼び出したのは黄色の巨体が特徴の変わった形をしたジ・Oだ
中の人つながりでシロッコから、譲り受けた物だ
霊夢はエールストライカーパックのストライクガンダムを、セシリアはブルーティアーズを、一夏は白式改を纏った
シモンは正に一頭身のガンメン『ラガン』へ(通称梅男)
ヴィラルはグレンの代わりに、かつての愛機・・・『エンキ』へと変わった
ロジャー「よし、飛べ!!」
ロジャーからの命令を聞き、すぐさま全員が空を飛んだ
霊夢や一夏達より先に飛んでいったのはシモンとガオファーにブラックゲッターだった
「ロジャー先生質問です」
と、そこでロジャーは生徒に質問をされた
ロジャー「なんだね?「凱くんとシモンくんの専用機はなんですか?」ああ、シモンは単体特殊決戦機体ラガン・・・凱は可変式ステルス戦闘機型兼超進化人類専用機「ファントムガォー」の変形した姿なんだ。竜馬のブラックゲッターは本来の三人用から彼専用の一人乗り用の専用機さ」
ファントムガォーはガイガーの弱点を克服して単体による空中戦闘力や空中機動力を得た機体である、ラガンは元々が超小型のエヴァンゲリオンでもあるようなものだから速さも出せる、ゲッターは普通の生命体では扱えないので、ゲッターに選ばれた者達が扱えるようにした化物である
三体はすでに遥か上空にいた
あの三機の機動力は並大抵の機体では併走することでさえ叶わないのだ
「皆さんお上手ですわね」とセシリアが言い「伊達に人類存亡をかけて戦いに行ったわけではない」とヴィラルが答えていた
ロジャーから無線で通信が送られた
ロジャー「よし、これから地上60cmで停止してくれ。まずは霊夢から!」
それを聞き「先に行くわね」と言いつつ霊夢は地上へ降りていった
エールストライカーパックの推進力であっという間に目標地点に到達し、AMBACを利用して慣性コントロール、即座に垂直停止させていた・・・さすが歴代最強の巫女である
ロジャー「ふむ、60cmちょうどだな。さすが霊夢だ」
セル「では次ッ!!」
一方その頃空中では、霊夢の動きでセシリアが驚きの声をあげた
セシリア「あの動きは一体!?」
それに一夏が答えた
一夏「あれはうちのメンバーである、アムロ・レイの専用機νガンダムの動きを取り入れたコード『Q93』・・・AMBAC式反転マニューバさ。」
セシリア「そのアムロ・レイというお方が、気になりますわ・・・あら次は私のようですねお先に失礼しますわ」
一夏「おう」
その後も各メンバーは問題もなく着地を済ませていた
針妙丸「さすがは霊夢さん・・・アムロさんの動きを再現してる!」
ドナルド「う〜ん、針妙丸ちゃんもそろそろ準備しようか?」
セル「ドナルド、針妙丸、コウマ、幽香、セシリア、ターレス、早苗、椛は武装展開をしてみろ」とセルが言った
それを聞きドナルドがポッケから針妙丸を地面に下ろして、針妙丸は木の小槌を取り出した
針妙丸「身長と服よ、大きくなーれ!」
と言いながら振った瞬間針妙丸の身長と服は小学生くらいまでに大きくなっていた
「ええ!?」と他のクラスから驚愕の声が聞こえた
少名針妙丸の一族は、遥か太古の祖先がおとぎ話で有名なあの『一寸法師』であるのだ。
その遥か先の子孫である針妙丸は一寸法師が手に入れた『秘宝』を継承している
それこそが伝説の秘宝の1つ『打ち出の小槌』なのだ
そして針妙丸は専用機を呼び出した
針妙丸「来てピクシーッ!!」
その声と共に針妙丸を青い光が覆い、そこにいたのはRX78を模したガンダムが現れた
その正体はRXシリーズで地上での近接格闘特化型ガンダム、ガンダム・ピクシーだ。
次に早苗がガンダムに近くガオガイガーに似た機体を展開した・・・早苗の専用機GPドライの改修機、GPだ。
次に椛がストライクガンダムを参考にして作られたオーブの主力モビルスーツ『M1アストレイ』のカスタム機『アストレイtypeM』だ
ターレスはAC(アフターコロニー)時代のモビルスーツの始祖であるトールギス、そしてコウマはフェンリルを展開した
ドナルドは専用色に塗ったガンダムヘビーアームズを、幽香は専用のローゼスガンダムを展開した。
セル「ふむ、特に問題はないな。では椛!」
椛は即座にアサルトビームライフルを展開した
セル「では針妙丸!」
針妙丸は90mmサブマシンガンを即時射撃体勢で展開した
セル「ではセシリア!」
セシリアも右腕を横に向けてレーザーライフル『スターライトMarkV』を展開した
そのポーズを見てセルが言った
セル「セシリアよ、隣の頭に銃口が当たってるぞ・・・」
その隣とは・・・コウマである
コウマのフェンリルがビビるように頭の装甲から汗が出ている・・・なんだその機能は?
コウマ「・・・正面に腕を出して展開してくれ」
セシリア「で、ですがこれもイメージで「なら出す時に腕から砲台がせり出すイメージをしてくれ」で、では・・・」
セシリアがコウマからの言葉通りにやってみると最初よりも少し遅いが即座に展開ができた
セシリア「本当にできましたわ!」
セル「ほう?なかなか出来るようだな・・・では近接武器を展開しろ」
今度はブルーティアーズの唯一無二の近接武器『インターセプター』を展開したが、3秒ほどかかった
セル「3秒ほどかかったか・・・だいぶ上達したな。このままいけばスターライトと同じくらいで出せるだろう。頑張れよ」
セシリア「はい!」
セシリアは本来近接武器を展開するには名前を呼ばない限りできなかったが、代表決定戦で近接戦闘で苦戦したことを大きく実感しセルの元で練習してきたのだ
セシリア「コウマさんの武装は何処にあるのですか?」
コウマ以外は既に展開済み(展開してる時から既に装備している)中で、コウマだけはその特徴的な姿のままで何も装備してなかった
コウマ「あー・・・俺のは全身が複合兵装ユニットなんだ」
セシリア「ぜ、全身が複合兵装ユニット!?」
コウマ「おう、全身の各パーツに各種武装を内蔵しているから俺は手に持つ武器は・・・背後にある複合兵装ユニット『ラグナロク』以外必要ないんだ」
そう言いながら右腕からマシンキャノンがせり出し、スラスターからミサイルユニットが展開されて、脚部からドリルが生えてきた
幽香「相変わらず凄いわね・・・て、簪・・・だったけ?すごい顔をしてるわね!?」
簪「ヒーローチックだっから・・・つい」
そういえば更識簪はアニメが好きだったわね・・・と幽香はこの時思い出した
この後は各種機動訓練だけだったので省く
その日の夜
~生徒会室~
そこには生徒会長更識楯無がいた
楯無「今日の仕事はおーわり!!「ですがすみませんが仕事がひとつ」っひゃあ!?ボルフォッグ君急に現れないでよ!」
現れたのはボルフォッグだ
ボルフォッグ「中国から先程一年生と転入届が来ました」
と、そこでドアの入口が開かれた
そこにいたのは身長はやや小さめで活発そうなツインテールの少女だった
「あたしの名前は凰鈴音よ!」
ボルフォッグ「では、私はこれで失礼します凰鈴音さん」
鈴「ありがとうねボルフォッグ、あと私は鈴でいいわ」
ボルフォッグ「・・・ふふ、では友達として『鈴さん』と呼ばせてもらいますね?」
鈴「ええ、こちらこそ友達としてよろしくねボルフォッグ!」
中国代表候補生、凰鈴音(16)
専用機は、『中国第三世代機・甲龍』
IS学園入学受理
世界初のロボットと友人関係を持った人間として記録しておく(by.更識楯無)