月……それは遥か空の果に人間が夢見た場所
そんな月には本当に都が有るのを地上の殆どの人間は知らない
そして・・・・月は月人が生まれる遥か太古より昔の地球人のすべての技術を詰め込んだ超々弩級ドリル戦艦であったのを未だに知らない
そう……それは航空力学を無視して誕生し、ほんの少し前に現れた超巨大な顔を持った戦艦が元々は現在の偽りの月の中に隠されいざと言う時に現れることも知らない。
月偽装戦艦『超銀河ダイグレン』メインブリッジ深奥部『超絶螺旋演算機(ハイパースパイラルコンピュータ)ロージェノム・ヘッド』の間
ロージェノム
「これがこの世界の真実……そして我々の正体だ。わかったか織斑春人?」
そこには嘗ての螺旋王ロージェノムと織斑春人がいた。
春人
「螺旋族……高次元生命体……ゲッター……幻想郷……スパイラルネメシス……無限力……3重連太陽系……Gストーン……Jジェイル……時空管理局……機械天使……スフィア……光神話……ドラゴンボール……モビルスーツ……妖怪……アーマードコア……大破壊……トップレス……バスターマシン……プロトカルチャー……バルキリー……未来からのロボット……終末捕食……こんな、こんな事が?いや、俺は……いや『僕』は知っている!!」
ロージェノム
「そして……お前の正体……鍵を解くとしよう、CODE:CRONO・H!!」
その言葉と共に春人の姿は次々と変わってゆく
肉体すらメキメキと変わっていき少年の姿からとうとう青年程の大きさに変わっていた
???
「思い出したよ……全てね」
その姿を見てロージェノム・ヘッドは懐かしいものを見たようにその名を呼んだ
ロージェノム
「アサキム・ドーウィン・・・」
アサキム・ドーウィンと呼ばれた青年は懐かしいものを見るように言った
アサキム
「この世界はあの世界・・・天獄戦役のあった所ではないようだね」
ロージェノム
「無論だ・・・貴様にはIS学園に行ってもらう」
アサキム
「・・・まあ織斑春人としての記憶もあるんだしそれもいいか。これ(ブルーデスティニー一号機の待機形態であるハンドガン)は貰っていくよ?」
ロージェノム
「ああ好きにしろ・・・それはもう貴様にしか反応しない。オリジン・ローに反応したのだろう」
アサキム
「じゃあ彼によろしく……」
プシュウ
ダヤッカ
「お、お前はアサキム・ドーウィン!?」
アサキム
「久しぶりだね天獄戦役以来かな?」
ダヤッカ
「……まあな、お前があの世界から消えたあと色々あったさ。『あれ』は格納庫にある……ショートワープで移動してくれ」
アサキム
「憎くないのかい?」
ダヤッカ
「憎んだって理由さえわかればその気持ちも分からなくもない……だから辞めたそれが大グレン団だ」
アサキム
「なるほど……ならそこにいる彼女達によろしく伝えてくれないか?『ありがとう』って」
その瞬間アサキムは消えた……ショートワープしたのだ
超銀河ダイグレンは月そのものといえる超巨大な戦艦なので、歩いていこうなどというと100キロ歩くことになる
その為移動はショートワープをつかう
ハルピュア
「・・・あの男は一体?」
ダヤッカ
「なあ……この世の中で一番偉いのは誰か知ってるか?」
衣玖
「・・・幻想郷では龍神様ですが、その上となるとコウマ様でしょうか?」
ダヤッカ
「確かに・・・その通りだ。だがこの次元世界や幾つかの世界を束ねる『例外』がコウマだ。そのような事を生業とするのが『高次元生命体』と呼ばれる奴らだ」
ダヤッカはハルピュアに向かって言った
ダヤッカ
「奴の名前はアサキム・ドーウィン。とある並行世界の創世の神『至高神ソル・シュロウガ』の分身だ」
ハルピュア
「つまり・・・混ざりっけのない本当の『神』……!!」
織斑春人の正体
それは異世界の創世の神『至高神ソル・シュロウガ』の分身
アサキム・ドーウィン
IS学園
IS学園では朝の授業前の日程を確認していた
ロジャー
「次の授業は数学だ、私が担当であることは忘れてないな?では職員室に物を取ってくるから準備をしてからは自由行動をしていてくれ!」
ウィーン・ピシャリ
ドナルド
「ドナルドは本を読むのが好きなんだ」
針妙丸
「早く準備しよっと!」
凱
「嫌だな数学……」
ターレス
「そういえばすっかり学力が落ちていたんだっけか?」
凱
「数学だけは勘弁してくれー」
幽香
「まあやらないといけないのだからしっかりやんなさいよ?」
凱
「わかってるって……この歳(24才)で赤点なんて嫌だぞぉ!」
この歳で既におじさん呼ばりされる勇者王である
「ねーねー聞いたー?」
一夏
「ん?何かあったのか?」
霊夢
「何かあったの?」
それを待ってたと言わんばかりにクラスメイトの一人が言った
「2組に来た転校生が新しいクラス代表になったんだって!」
早苗
「なんだそれだけですか」
「確かにそう言いたくなるのはわかるよ」
決勝戦で見せた凱の専用機『勇者王ガオガイガー』は現存するクラス代表が持つ機体では最強である。
エネルギー兵装や実体兵器を防ぎ反射する『プロテクトシェード』、追尾し対象を破壊する『ブロウクン・マグナム』、膝のドリルから繰り出される『ドリル・ニー』、敵内部の電子機器を破壊しながらの捕獲装備『プラズマホールド』そして止めの『ヘル・アンド・ヘブン』
そしてまだ明かされていないガオガイガーのサポート装備も考えると通常装備がこの結果なのと、ISにおける世代区別としては『イメージインターフェイス』を搭載するために『第三世代』として区別されるので第二世代が主力の世の中ではまず足蹴にされるだけだろう。
あと他のクラス代表のためを思って記載するが、今のガオガイガーは『ガオガイガーであってガオガイガーではない』
そもそもガオガイガーとは『G』の名を持つ残り五体のカインの遺産が一つになった時にその姿を現す
ではステルスガオー・ライナーガオー・ドリルガオーは?これはカインの遺産の再現を不可と考えたGGGによって作られた『地球製のカインの遺産』なので、本当の力を上手く出せない。
だが、コアユニットであるガイガーは本来の姿である『ジェネシック・ガイガー』なのである程度はやれる……つまりのところ『手加減』に似ているのだ
だがこれは慰めにもなってしまうが、『真のガオガイガー』が相手になったらその手や足に触れられた瞬間細胞の一つ残らず光にされてしまうだろう
凱
「お前ら……そんなこと言うなよ。クラス代表ってのはクラスの思いを積んで戦うんだぞ、一筋縄で行かないわけ無いだろ?」
「だけど専用機を持ってるのは1組と4組だけ「その情報は古いわよ!!」セリフが遮られたー」
バンッ!!と擬音が付きそうな立ち姿をしたのはツインテールが特徴な小柄な女子であった
その姿を見て一夏は言った
一夏
「お前……鈴か?」
コウマ達は知っていた!!この少女こそ一夏の幼馴染である中国の国家代表候補生、凰鈴音である事を!!
鈴
「そうよ、あれ?屑は?」
椛
「織斑秋人なら地下の独房に入れられてますよ?」
鈴
「ならハルは?」
幽香
「ハル?織斑春人の事?」
と、そこでセシリアが話しかけてきた
セシリア
「あの……なんだかキィーンてしませんか?」
キィーンと確かに徐々に大きく……
その瞬間ロジャーが入り叫んだのと霊夢とコウマが叫んだのは同時だった
「「「全員伏せろーー!!」」」
突然の大地震と激突音
その影響で窓ガラスが飛び散り校舎が揺れた
震源である校庭には一つの巨大な人がいた
それは黒く……禍々しい色をして、『魔王』と呼ぶにふさわしい風貌を持ち……その体の関節部分にはエメラルドグリーンの宝石がはめ込まれた、鋼の巨人。
それを見てロジャーとやってきた悟空が言った
ロジャー
「まさか…あれは…そんな!?」
悟空
「今度こそ決着を付けられるのか?しかもあの時よりもパワーアップしてやがる」
そしてその巨人の中から紫色とも黒とも呼べる色合いをした服を着た青年が現れた……アサキムだ
コウマはその巨人の名を呟いた……敬意を込めて言った
コウマ
「・・・シュロウガ」