ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

東方混沌勇者伝+!! ギガドリルK「英雄が死んだ日×大切なものを失って×砕けた世界」
作者:ポトガス+ナインボール・セラフR  [Home]  2015/05/30(土) 23:42公開   ID:zNg5Sb6xMm2
アサキム・ドーウィンが記憶を取り戻した同時刻、とある並行世界……俗に言う《妖怪ウォッチ》と呼ばれた世界に本来ありえない存在が現れた


『我々は星間軍事連合《サイデリアル》、今日より地球は我々の植民地とする!!』


星間軍事連合《サイデリアル》……奴等は地球を襲った

この世界には仮面ライダーやウルトラマン等のヒーローやガンダム等のモビルスーツがいた

だが、彼らは殺された


彼らの武器や必殺技は全て弾かれてしまったのだ

それだけではなく地球全域を覆い尽くすほどの軍勢と様々な惑星からの機動兵器が同時に進行し、地球を守るために戦った戦士達はその数と地球や地球と連合を組んでいた星星のテクノロジーを超えた機動兵器によって破れ散っていった

アメリカが陥落し、ユーラシア、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカ……次々と攻め落とされていき遂に日本にもサイデリアルの魔の手が伸ばされ……


遂に日本が陥落した


日本《さくらニュータウン》

そこには嘗ての街の面影はない

有るのは燃え盛る炎と瓦礫のみ


人はもうほとんど居ない……サイデリアルの日本国制圧部隊のギルダーと名乗る男がまるで蠍(さそり)を丸くしたようなロボットを使い虐殺していったのだ

そう、それは人も妖怪も同じだった

この街には妖怪が沢山いた……が、サイデリアルは全国の妖怪も殺しまわった

最近では幻想郷と呼ばれるところも滅ぼされたようだ

月も占領された様だ

この世界にもう希望はないと、この街に住んでいる少年『天野景太』は思った。


俺が妖怪ウォッチを手に入れて5年と一週間が過ぎた……昨日に人間の家族も友達もみんな死んだ

手元の妖怪メダルも殆どが破損している……実体化しているウィスパーやジバニャンやゆきおんなもコマさんもみんな重傷を負っている

だけど公共施設もみんな壊滅してるから怪我を治すこともできない

食料もほとんどない……ウィスパーによると一種のナノマシンが食料を分解しているらしい

キュウビが残っている物を探しているがなかなか良くはならなかった

自宅の瓦礫の空いてるスペースを使った部屋で寝ながらこれからどうするかと考えていた

ゆきおんな……いまではゆきと呼んでいる彼女もすっかり衰弱している


ズシンズシンとモビルスーツが歩く音が聞こえた、RGM89《ジェガン》だ。
連邦政府のモビルスーツだが、大部分の組織構成員がサイデリアルに寝返り今に至る

そして今では地球連邦政府は降伏したため連邦政府は存在しない

現れたジェガンの右肩は赤く塗装されていた

やばい、あの赤い肩は『吸血部隊(レッドショルダー)』!!


ケータ
「みんな早く逃げるよ!!レッドショルダーが来た!!」

それを聞いたみんなの反応は早かった

ウィスパー
「ケータ君はゆきおんなさんを、ジバニャンとキュウビさんは対MS手榴弾を持ってください!!」

ジバニャン
「わかったニャ!!」

キュウビ
「カウントで動くぞ……3、2、1!」


キュウビが手榴弾をジェガンの頭に投げて、ジバニャンがコックピットに投げた

爆発した手榴弾によってコントロールを失ったジェガンを見たケータは急いで走り出した


ケータ
「もう……この街も終わりなんだね」

ウィスパー
「はい……レッドショルダーが送られたということは既に安全な場所は無いでしょう……」

キュウビ
「初恋の人も消えて……もう守るのは……ゆきおんなだけだ……僕達には何も残ってないよ」

ジバニャン
「あとケータもニャ、せめて二人だけでも生き延びてほしいニャ!」


ゆきおんな……ケータ……せめてこの二人だけでも生き延びて欲しい、それが三人の願いだった

その時だ……エンジン音でもない、モビルスーツの音でもない音が聞こえてきた
空間が歪みそこから黒……どす黒い色を持つ黒い布のようなものが集まったかのようなロボットが現れた


ケータ
「そんな……アンゲロイが……こんなところに!?」


アンゲロイ……サイデリアルが運用する機動兵器。

エネルギーがウルトラマン達でさえも分からない謎のエネルギーを使うために地球やあちこちの星の力を根こそぎ破壊していく量産兵器


だけど黒いアンゲロイは見たことはなかった

アンゲロイは灰色をしている……が、偶に色違いのものが確認され、このさくらニュータウンを襲ったのは水色のアンゲロイだった


だけど噂では聞いたことがある……

『一体の黒いアンゲロイがウルトラマンや仮面ライダーにプリキュア達を皆殺しにした』

と言う話をだ


あのアンゲロイを見た時から既に目から涙が出てきた……わかるのは今から死ぬことだけだ


黒いアンゲロイが左腕を変形させてエネルギーキャノンにした
包帯みたいな物がエネルギーの排出口となり黒い光を溜め込んでいる


ウィスパーが言った


ウィスパー
「ケータ様、貴方との毎日はとても楽しかったですよ……」


ウィスパー……そういえば3年前にお前に出会わなかったら今の俺はなかったんだよな


ジバニャンが言った


ジバニャン
「ケータ……死んでもずっと友達でいてくれるかニャ?」


当たり前だろ?ジバニャンも大きくなって凛々しくも雄々しくも感じられるほどになった、キュウビによると大妖怪にも引けを取らないらしい


キュウビが言った


キュウビ
「あの時の日々は……忘れられないな……もう戻れないんだなあの頃に……」


うん……フミちゃんもこの世にはいないんだよね、あれから三年たったキュウビは人の姿でもすっかり大人びて、精神的にも強くなっていた


ゆき
「ケータさん……友達になってくれて……ありがとう……!」

ゆきも今では大人の女性と言えるような姿になっているがあの時から精神は少し大人になったが変わらない……だけど泣かせてしまったのが辛い


みんな……大切な仲間なんだ……死なせたくない……


だけど今から死ぬのだろう……最後に……最後に叶うなら……


これからも……ずっと一緒に───────



さくらニュータウンに赤い爆発が発生し、さくらニュータウンはこの世から消えた
























が、まだ彼らは生きていた



赤い光を纏った白い鋼の巨人と、紅色のパワードスーツを纏った女性に、トリコロールカラーで太陽のような輝きを放ち、巨大な光輪を背中に放つ白いロボット……ガンダムにも見えるロボットが黒いアンゲロイの攻撃を跳ね返したのだ


白いロボットが言った


『まさか……日本までも壊滅させられるとは……しかもアンゲロイ・アルカが現れるとは……!』


白い鋼の巨人が言った


『もう周辺地域には生存者は確認できない……彼らだけだ』


パワードスーツを纏った女性が言った


「なら、私が彼等を保護します!キングジェイダーに載せてもらって構わないか?」

『なら、アンゲロイは頼んだぞ!』


そう言いながら二人は離脱していった……そんな二人を見ながら白いロボットはアンゲロイに言った


『君は……これをして何の感情も湧かないのかい?』

『我々は選ばれた存在『真徒』、穢れた地球人なぞ我々に殺されてとうぜ───『なら、君を殺す!!』!?』


白いロボットの手には純白の柄を持つ緑色のエネルギーブレードが展開されていた


『その武器は《原理の力(オリジン・ロー)》を使っているのか!?』

『そうだ、これが君を殺す刀だ!!』


白いロボットはアンゲロイに近づき切りかかったがアンゲロイも負けじと腕をブレードにして鍔迫り合いを行った

空間が歪むほどのエネルギーを放ちながらも二機は揃って戦闘を続行した


『あ、ありえん!アンゲロイ・アルカがパワーで押されるだと!?』

『これは、現実だ……そして!そのパワーが君を討つ!!』


ザンッ!!と音を鳴らしながらアンゲロイは胴体から真っ二つに別れながら落ちて爆発した


それを見ながら白いロボットは……パイロットは既にいないアンゲロイ・アルカのパイロットに対して言い放った。


「私の名はアドヴェント……『喜びのアドヴェント』、そしてヘリオースだ……」


そしてロボット……ヘリオースはキングジェイダーと呼ばれた巨大ロボットの元に向かっていった

──────────────────────────────────────




俺……天野景太は久しぶりに見た白い天井を見た


周りにはジバニャン、ウィスパー、キュウビ、ゆきおんな、そして見知らぬ男性と女性がいた

男性は全身を緑色の鎧で覆い、左腕には赤い光を放つ『J』の紋章を持っていた……あと鼻が長い……長いではなくとんがってるけどね

女性は髪型をポニーテールにしてリボンで結んで止めている。服装は何処かの学校の制服なのだろうか?スタイルもとてもいいのがわかる


「気がついたか?」と女性に言われたので返事を返した

ケータ
「ここ……は?」

「ここはJアーク級超弩級万能戦艦対機界化原種31原種兵器《Jアーク》、その医務室だ」


ケータ
「Jアーク?「「「「ケータ!!!!」」」」みんな無事だったんだね!」

ゆき
「ケータが無事で良かったよ……!」

ケータ
「ごめんね……心配かけたよね俺」

ウィスパー
「確かにそうなりますが……今は生きてることを祝いましょう」

ジバニャン
「そうだニャ!!」

キュウビ
「そうだ、今はそうした方がいいんだ……そういえば貴方の名前は?」


それを聞いてそうだったと二人の男女は揃って言った


「私の名前は篠ノ之箒だ、これでも科学者としてやっているんだ。気軽に箒と呼んでくれ!」

「私の名はJ、ソルダートbi002のコードネームを持つ外宇宙の太陽系の『赤の星』の最後の生き残りであるサイボーグ戦士だ、私もJでいい」


キュウビ
「さ、サイボーグ戦士!?」

ウィスパー
「サイボーグ戦士……つまりロボニャンと同じというわけですな?」


「ロボニャンとやらが誰だかしらんがまあそう言う事だ……左腕のこの《Jジュエル》が私の命の源だからな」


Jはそう言いながら左腕のJジュエルを見せた


ゆき
「きれい……!」

ウィスパー
「ふむ、この宝石にはとてつもない力を秘めてますね……」


「そういえば君たちは妖怪なのか?私の見立てでは地縛霊、雪女、九尾の狐、知ったかぶり……であってると思うのだが?」


それを聞いて驚いた……だって大人で妖怪をしっかりと種族別に識別できるなんて……しかもウィスパーは本名まで当てるなんて!

そういえば……このJアークって何処にいるんだろう?


ヴィー!!ヴィー!!

その音と共にその場に緊張感が走る


レッドアラートからして敵が来ているのだろう



「お前たちはここにいるんだ……箒、この子達を頼む」

そう言いながらJは走り去っていった



「君達に今の場所を言っておくぞ……今いるのはES空間と呼ばれる次元跳躍エリア、そして今の君たちが避難できる場所に行くことになっている」


それを聞いてウィスパーは一つ聞いてみた


ウィスパー
「ウィス!一つ聞きます……私たちの地球はどうなるのですか?」


「植民地……《原理の力》を吸い上げられるだけの星になるだろう……」

キュウビ
「原理の力……?一体それは──────『各員に告ぐ、今からJアークはメガフュージョンを行う!!』メガフュージョン!?」


原理の力とは何かを聞いた瞬間更にメガフュージョンと言われてキュウビは慌てていた


箒さんは反応を見て映像を見せてくれた……そこにはとんでもない光景が見られた



─────────────────



「……フュージョン!!」


Jさんが叫ぶと共にどこかのブリッジみたいな所の壁に飲み込まれていった

その瞬間外の映像だろうか……紫の空間に浮かぶ白い箱舟は艦橋と思われるパーツが離脱していくのを写した


『スタンダップ!!』

その言葉を、皮切りに砲台の部分が二つに別れて足となり、緑色の部分は中から腕がせり出され頭が胴体からせり上がり展開された……その頭は限りなく人に近い形をしていた

後にこの姿が《ジェイダー》と呼ばれる事を知った


『プラズマウィング!!ジェイダー……メガフュージョン!!』


プラズマウィングの掛け声から鉄の巨人の背中から孔雀の羽に似たエネルギーウィングが展開されてその翼が伸びて俺達が乗っていると思われる船にくっついていった

ジェイダーの足がパージされて巨大化してゆく……残った部分は頭部となりジェイダーが収められていた部分に突き刺さった

パージされ巨大化した足が腕となり合体してゆく、船は徐々に人の姿を得て右腕にブーメランのようなものをつけて、頭部にも顔が展開されて遂に完成した……知らないけどそう思った


そして俺達が乗ってる船の真の姿の名を叫んだ


『キング・ジェイダー!!!』


その名はキング・ジェイダーとてつもなく巨大だった

その目の前には大量のアンゲロイの姿が見られた

それに対してキングジェイダーは腕の砲台を発射した


『反中間子砲!!一斉掃射!!』


その言葉と共に放たれた赤い光はアンゲロイを砂に変えていった

すると今度はサイデリアルの空飛ぶ戦艦が現れて体当たりを仕掛けてきた

それに対してキングジェイダーは全身に赤い光を纏い始めた

光は徐々に赤い鳥……不死鳥の姿になった


『J・フェニックスッ!!』


そのままキングジェイダーは戦艦の群れの中に突っ込み突き破っていった

その姿はとても恐ろしくも感じて……とても美しいと感じた





─────────────────

それらの光景を見て開いた口が閉じなかった

ウルトラマンたちを殺したアンゲロイ達をたった一撃で消しさった光景はこれまでの常識を覆された感覚がした

それに横にいる男の人が放つオーラが凄すぎてゆきが震えていたから手を握った……

それを見て男の人はごめんと言いながら通信機を使った


「ご苦労だったねJ、ここからもうすぐで目的地につくよ」

『幻想郷まで後少しか……ならばこのまま突き抜けるッ!!』

幻想郷って!?

ケータ
「幻想郷って、サイデリアルに滅ぼされたんじゃあ!?」

『確かにそうだ……だが、我々の幻想郷は他の幻想郷より力を持っているから異世界を渡ることもできるのだ』

Jさんの言葉はどこか納得できる力強さを持っているから少しほっとした

だけど……本当にこの隣の人は誰だろう?


ジバニャン
「お前誰だニャ?」

「僕はアドヴェント……喜びのアドヴェントと呼ばれている……あのアンゲロイの真実を知っている者さ」


その言葉と共にものすごい加速感を感じてから、俺達は意識を失った

とりあえず最後まで寄り添ってくれたゆきの手が暖かった


























「……サイデリアル……『奴等も』動き始めたんですね?」


箒は寝てしまったケータとゆきに毛布をかけながら言った


アドヴェント
「ああ……ブルー達によるとミケーネも動き出したそうだ……」


アドヴェントもウィスパー達に毛布をかけながら言った


その手には妖怪ウォッチが握られていた


アドヴェント
「これを解析して強化しないといけないな……零を越えた先に……!」


「「「全ては一億二千万年の宇宙の崩壊を乗り越えるために!!!」」」


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
この作品においての妖怪ウォッチ世界の状態

星間軍事連合《サイデリアル》によって壊滅状態
ヒーロー達は全滅している(戦死)
日本で現在生きていたのはケータ達のみ
世界的に壊滅的被害を受けている、地球連邦政府は降伏した
連邦軍の大部分が寝返ったので軍も壊滅……敵となる
原作から5年後と一週間が過ぎた状況

友達はメダル状態がほとんどであるが瀕死である
少女の姿だったゆきおんなは成長して大人の姿になっている
キュウビも人の姿では青年となった
天野景太は高校一年生で、妖怪ウォッチを大切にしている
友人も家族もサイデリアルの侵攻で亡くなっている
ゆきおんなとはとても仲がよくてケータは『ゆき』と呼んでいる
ジバニャンはある程度大きくなった


今回の話は妖怪ウォッチが参戦する話です

今回現れた敵《サイデリアル》と《真徒》は第三時スパロボZ天獄篇において歴代スーパーロボット大戦シリーズ最強最悪の存在として恐れられている。
ウルトラマンや仮面ライダー達が使う武器などでは到底ダメージを与えることが不可能な程の戦力を持ち、サイデリアルが支配した領域は全宇宙の大半である

使う武器は物質ではなく《創造》《破壊》に繋がる《原理の力(オリジン・ロー)》であり、攻撃を次元の力で消し去り、次元の力で敵を滅ぼす為にサイデリアルに狙われた星は滅びの運命にある。

真徒とはサイデリアルの上位組織……否、真の黒幕たちに選ばれた者達のことで、すべての異世界に移動する権利が与えられている
その為に途轍もない程人を見下している


今回のサイデリアルは最初から本気状態でのスタートです
彼らは地球を取り戻せるのか!?

次回に本来のギガドリルKを投稿します
テキストサイズ:11k

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.