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東方大激戦 第1話:幻想に迷い込まれた者達
作者:亀鳥虎龍   2015/08/05(水) 08:24公開   ID:L6TukelU0BA
 世界とは、一つだけとは限らない。

宇宙には様々な可能性が存在するからだ。

そのような世界を『異世界』、または『並行世界』と呼ぶ。

これは、ある世界にて起きた物語。

選ばれた者達が供に闘う物語である。









―幻想に迷い込まれた者達―









 侍の国……この国がそう呼ばれたのはずっと前の事。

現在は『天人あまんと』と呼ばれる異星人の侵略によって、侍も剣を捨てることとなった。

しかしこの江戸には、侍の魂を失っていない男がいた。

??「ハァ……『NAR○TO』も遂に完結しちまったか」

そう言って銀髪の天然パーマの男が、週刊少年ジャンプを閉じた。

彼の名は坂田銀時。

何でも屋『万事屋銀ちゃん』を経営している。

銀時「さてと、飯にでもすっか」

そう言って外へ出ようと玄関を開けた瞬間であった。

銀時「ん?」

浮遊感を感じ、つい下を見る。

そこには、目玉だらけの空間が存在し、

銀時「ギャァァァァァ!」

銀時はその中へと落ちてしまった。









 イタリアのとある図書館。

そこに一人の少年が、読書を嗜んでいた。

カールの掛った前髪が特徴的な金髪に、人を惹き寄せる爽やかさを持つ少年。

彼の名はジョルノ・ジョバァーナ。

イタリアンギャング『パッショーネ』のボスという、もう一つの顔を持つ。

読書を終え、図書館を後にしようとした彼であったが、

ジョルノ「!?」

突然、足元のスキマに落ちてしまう。

ジョルノ「(コレは、スタンドか!?)」

そう思いながらも、彼はスキマへと落ちるしかなかった。










 善忍の育成を行う教育機関『死塾月閃女学館』。

高名なエリート校で、その中でも選抜された忍が5人存在する。

??「今日はこのくらいで良いでしょう」

灰色の髪に白いリボンを結んだ少女が、そう言って扇子を仕舞う。

彼女の名は『雪泉』。

月閃の選抜チームのリーダーを務めている。

休息を取ろうと踵を返したが、まさにその時であった。

雪泉「ん?」

浮遊感を覚え、足元を見る。

そこには謎のスキマが存在し、

雪泉「な!?」

驚く間もなく、彼女はその中へと落ちたのだった。










 様々な修羅神仏が存在する世界『箱庭』。

この世界には、『災厄』と呼ばれる存在・魔王によって、名と御旗を奪われたコミュニティが存在する。

そのコミュティを救う為、三人の問題児が異世界から召喚された。

その一人が、和服姿の幼女と顔を合わせていた。

金髪で学ラン姿、そして頭にヘッドホンを着けた少年。

彼の名は逆廻十六夜。

“ノーネーム”と呼ばれたコニュニティに召喚された問題児である。

十六夜「んで、俺を呼んだ理由は何だよ?」

目の前の少女・白夜叉は問われると、不敵な笑みを見せながらこう言った。

白夜叉「実はな……友人の頼みで、ある世界を救って欲しいと言われてな」

十六夜「ある世界?」

首を傾げる十六夜に、白夜叉は楽しそうに説明した。

十六夜「何だと!? ふざけんな! 面白そうじゃねぇか! 乗ってやるぜ!!」

説明を聞いた十六夜は、やる気満々であった。

十六夜「で、どうやって行くんだ?」

白夜叉「もう出来ておる」

すると、十六夜の足元にスキマが出現し、

十六夜「ヤハハハハ! それじゃ、行って来るぜぇ!」

上機嫌な顔をしながら、十六夜はスキマへと落ちたのだった。









 日本のとある住宅街。

そこにある八坂家は、とても賑やかであった。

??「おはようございます、真尋さん!」

アホ毛のある腰まで長い銀髪が特徴の少女は、途轍もなくハイテンションであった。

彼女の名はニャル子。

八坂家に居候している少女であるが、彼女は人間ではない。

彼女はクトゥルー神話の邪神『ニャルラトホテプ』で、それと同時に宇宙人である。

??「朝からテンション高いぞ」

そう言って整った顔立ちの少年が、呆れながら頭を掻く。

彼の名は八坂真尋。

八坂家の息子であり、ニャル子の性格に翻弄される苦労人である。

元々ニャル子は『宇宙連合』の下部機関『惑星保護機構』に所属しており、ある事件をきっかけに真尋と出会い、事件後は半ば強引に八坂家に居候している。

ニャル子「だって今日は、真尋さんと二人でお出かけですよ?! 嬉しいに決まってるじゃないですか!!」

するとその時であった。

真尋&ニャル子「へ?」

足元の浮遊感に違和感を覚え、二人は下を見ると、

真尋「な、何だこれぇぇぇ!?」

ニャル子「こ、これは私も予想外でしたぁぁぁ!」

謎のスキマが出現しており、二人はそのまま落ちてしまった。










 嘗て魔界に反旗を起こし、人間界を救った悪魔が存在した。

その名は『魔剣士スパーダ』。

そんな彼を神として拝む教団が存在する。

その名は『魔剣教団』。

この教団が存在する街『フォルトゥナ都市』は、ある事件をキッカケに壊滅しかけた。

街の復興が進んでいく中、一軒の事務所が存在した。

その名は『Devilデビル Mayメイ Cryクライ』。

直訳すると、“悪魔の泣きだす”という意味が込められている。

この事務所には、一人の青年が住んでいた。

銀色に髪に赤い上着、その上に紺色のコートを羽織っている。

彼の名はネロ。

元々は魔剣教団に属していたが、ある事件をきっかけに事務所を立ち上げた。

そんな彼の前に、目玉だらけのスキマが出現した。

不審に感じたネロであったが、何かあると感じ、ギターケースを背負った。

すると、一人の女性が現れた。

彼女の名はキリエ。

ネロの幼馴染で、良き理解者でもある。

キリエ「ネロ、あれは?」

ネロ「どうやら、俺に「来い」って言ってる感じだ。 行って来る」

キリエ「ええ、気を付けて」

軽い会話を済ませ、ネロはスキマへと入っていく。

キリエは、そんな彼の背中を見送った。










 女神が守護する世界『ゲイムギョウ界』。

この世界では、四つの大陸に四人の女神が一人ずつ存在する。

革新する紫の大地『プラネテューヌ』。

重厚なる黒の大地『ラステイション』。

雄大なる緑の大地『リーンボックス』。

夢見る白の大地『ルウィー』。

この四つの内の一つ、プラネテューヌでは、

??「いや〜、今日も平和だね」

十字キーの様な髪留めを着けた少女で、プラネテューヌを守護する女神・ネプテューヌ。

??「そうですわね。 これだけ平和なら、何も起こらなければ良いのですがね」

金髪で豊満な胸を持った長身の少女で、リーンボックスを守護する女神・ベール。

??「まあ、たまにはこういうのも悪くないわね」

黒髪のツインテールの少女で、ラステイションを守護する女神・ノワール。

??「平和過ぎるのもどうかしらね」

帽子を被った少女で、ルウィーを守護する女神・ブラン。

彼女達は現在、プラネテューヌにあるネプテューヌの部屋でゲームをしていた。

しかし、その時であった。

ネプテューヌ「ん?」

謎の浮遊感を覚え、彼女達は足元を見る。

そこには目玉だらけのスキマが開いていて、

ネプテューヌ「えぇぇぇぇ!?」

ベール「こ、コレは一体!?」

ノワール「え!? 嘘!?」

ブラン「冗談でしょ!?」

その中へと、彼女達は落ちたのだった。









 東京の3分の1を占める巨大都市、その名は『学園都市』。

この街では、近代の科学技術による超能力開発が進んでおり、住人の約8割が学生である。

第七学区にある、とある学生寮では、

??「インデックス〜、準備できたか?」

ツンツンした黒い髪をした少年が、玄関で靴を履いていた。

彼の名は上条当麻。

第七学区のとある高校に通う少年である。

因みに彼も超能力者である。

しかし学園都市の超能力には、6つの強度が存在する。

日常では全く役に立たない無能力者Level0

無能力者Level0と大差のない低能力者Level1

多少の能力が使える異能力者Level2

日常生活に役立つ強能力者Level3

戦闘に使用できる大能力者Level4

そして軍事レベルの強さを持つ超能力者Level5

この6つの中で当麻は、無能力者Level0のレッテルを貼られている。

??「お待たせなんだよ、とうま」

そんな彼の元へ、一人の少女が駆け寄る。

長い銀髪で、白い修道服を纏ったシスター。

彼女名はインデックス。

元々は学園都市の外部にある魔術教会『イギリス清教』の魔術師であるが、理由があって当麻の元で居候している。

当麻「お前も準備できたか?」

??「ん? ああ、問題ない」

そう言って当麻の頭上から、約15cmくらいの身長の少女が返事した。

彼女の名はオティヌス。

魔術組織『グレムリン』の魔神であったが、ある事件で体が15cmの妖精となり、罪の償いの一つして当麻と共に行動している。

そして三人は外へと出たが、まさにその時であった。

当麻「ん?」

インデックス「あれ?」

違和感を覚え、足元を見る。

そこには謎のスキマが開いていて、

インデックス「う、嘘ぉぉぉぉぉ!?」

オティヌス「な、何だこれはぁぁぁ!?」

当麻「不幸だぁぁぁぁぁぁ!?」

そのまま落ちてしまったのだった。











 境界の狭間にある異空間。

そこに、金髪の女性が日傘を差しながら呟いた。

??「これで、役者は揃ったわ。 後は、貴方がたにお任せします」

そう言って、ゆっくりと瞼を閉じたのだった。

果たして、彼女の目的とは!?





次回へ続く...


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