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東方大激戦 第2話:出会ったらまずは自己紹介!
作者:亀鳥虎龍   2015/08/06(木) 17:27公開   ID:TNmTcf/jKjE
 外の世界から隔離された世界『幻想郷』。

この世界には、人々から忘れ去られたものが『幻想入り』する事が多い。

しかしこの世界にも、恐るべき危機が迫っていた。

そんな幻想郷の中心部と呼ぶべき場所『博麗神社』では、

??「………」

赤いリボンで髪を後ろに結んだ、巫女姿の少女が立っていた。









―出会ったらまずは自己紹介!―









 博麗霊夢は何かを待っていた。

知人で『妖怪の賢者』の二つ名を持つ妖怪、八雲紫から……

紫(この幻想郷を救ってくれる者達を、異世界から連れて来るわ)

そう言われ、それを待っていたのだ。

すると、一人の少女が霊夢の前に現れた。

彼女の名は霧雨魔理紗。

人間であり、魔法使いでもある。

魔理紗「どうだ、何かあったか?」

霊夢「ううん……全くね」

そう言って霊夢は溜息を吐いていた。

神社に戻ってお茶にしょうと考えたが、まさにその時であった。

??「ギャァァァァ!」

上空から、叫び声が聞こえたのであった。










 謎のスキマから落ちた銀時やジョルノ達は、そのまま地面へと落ちていく。

ジョルノとネロ、そして十六夜は上手く着地に成功する。

しかし当麻が地面に激突し、更にその上に銀時が落ちていく。

そしてその上に、他のメンバーが落ちて来て、最後にオティヌスを頭に乗せたインデックスが落ちた。

銀時「んがぁ! おいコラッ! 早く退きやがれ、重いんだよ!!」

ノワール「ちょっと! 女の子に“重い”はないでしょ! 失礼じゃない!!」

銀時「人の上に乗ってる方が余程失礼だろうが!」

インデックス「すぐに降りるから、待って欲しんだよ」

そう言ってインデックスが降りると、他もすぐに降りたのだった。

銀時「――ったく、マジで重かったぜ」

頭を掻く銀時であったが、インデックスがすぐさま叫んだ。

インデックス「いいから! アナタも当麻から降りるんだよ!」

銀時「とうま?」

まさかという顔をした銀時は、チラリと下を見る。

そこには、皆の下敷きにされた当麻が倒れていた。

銀時「えぇぇぇぇ!?」

因みに地面には、“不幸だ”と指でメッセージを書いていた。

インデックス「とうま! とうま!!」

必死に呼びかけるインデックス。

ノワール「酷い男ね」

ブラン「人の事を重いって言っておきながら……」

ベール「ご自分も下敷きにしてるではないですか」

ネプテューヌ「可哀相に」

銀時「いや、どう見てもお前等も関わってるからね!? 同罪だからね!?」

ネプテューヌ達の発言に、銀時がツッコミを入れるが、

霊夢「どうやら、本当に連れて来たようね」

そう言って、霊夢は待ちわびたという顔をする。










 霊夢に招かれ、彼等は茶の間でお茶を啜った。

霊夢「とりあえず、まずは自己紹介ね。 私は博麗霊夢、この神社の巫女で、幻想郷の住人よ」

ジョルノ「幻想郷? それがこの世界の名前ですか?」

霊夢「その通りよ」

銀時「んじゃ、次は俺か。 俺の名は坂田銀時、侍だ」

当麻「侍? もしかして、あの侍か?」

銀時「そうだよ。 他に何があんだ?」

インデックス「侍って、アナタはいつの時代の人なの?」

銀時「何言ってんだ?」

すると霊夢は、溜息交じりにこう言った。

霊夢「話がかみ合ってないのは当然よ。 アナタ達はそれぞれ、別の世界から呼ばれたんだから」

銀時「マジでか!?」

当麻「つまり、並行世界ってやるか?」

霊夢「まあ、そんなもんね」

十六夜「成程な。 どうりでおかしいと思ったぜ。 俺の知ってる世界じゃ、侍はいたのはずっと昔だからな」

当麻「俺もだぜ」

ジョルノ「僕もです」

銀時「マジか……」

侍が昔の話の世界が存在すると言う事に、驚きを隠せなかった銀時。

すると、気を取り直すようにジョルノが声を掛けた。

ジョルノ「では、次は僕ですね。 僕はジョルノ・ジョバァーナ。 イタリア人で、学生です」

ペコリとお辞儀をするジョルノ。

その礼儀正しい一面に、他のメンバーは戸惑ってしまう。

雪泉「次は私ですね。 雪泉と申します。 学生であると同時に、忍でもあります」

礼儀正しくお辞儀をする雪泉であるが、他が驚いた顔をする。

当麻「忍って、まさか忍者なのか!?」

雪泉「はい、そうですが」

十六夜「へぇ、じゃあ忍術も使えるのか」

雪泉「勿論です」

銀時「しかし忍者か……俺の世界にも忍者はいるんだけどよ。 ドMのストーカーとか、痔持ちの忍者とか」

インデックス「それ、ホントに忍者?」

ニャル子「次は私ですね? 何時もニコニコ、アナタの傍に! 這いよる混沌、ニャルラトホテプです」

そう言って某特撮ヒーローの変身ポーズを取るニャル子。

すると、インデックスが驚きを隠せなかった。

インデックス「ニャルラトホテプ!? もしかして、あのクトゥルー神話の!?」

ニャル子「フフフ、その通りです!」

すると銀時は、ジョルノの耳元で声を掛けた。

銀時「くとぅるーしんわって、何?」

ジョルノ「クトゥルー神話というのは、暗黒世界に存在したと言われる邪神の物語で、架空の物語でもあるんです。 因みにニャルラトホテプも、クトゥルー神話の邪神の一人です」

銀時「………え、邪神?」

ジョルノ「はい、邪神です」

一度ニャル子の顔を見た銀時であったが、ガタガタと体が震えてしまい、

銀時「邪神ンンンンンン!?」

思わず叫んでしまった。










 暫くして、銀時が落ち着きを取り戻した。

雪泉「銀時さん、大丈夫ですか?」

銀時「す、すまねぇ……つい取り乱しちまった」

ニャル子「もう、良い大人が取り乱すなんて、かっこ悪いですよ。 ねー、真尋さ――」

呆れながら笑うニャル子であったが、まさにその時であった。

真尋の方へと顔を向けたと同時に、額にフォークがザクリと見事に突き刺さった。

ニャル子「オギャァァァァ!」

真尋「お前が邪神と知ったら、普通にビビるに決まってるだろ! あ、僕は八坂真尋です。 コイツとは違って人間ですので」

軽く自己紹介をした真尋に、銀時は……

銀時「あ……うん……見事なフォークの投げっぷりだね」

真尋「これしか芸がなくて」

銀時「いやいや、邪神の眉間にフォーク突き刺す自体が凄いんだけどね」

この言葉に、全員がコクリと頷いたのだった。

当麻「次は俺の番だな。 俺は上条当麻、学園都市ってトコから来た学生だ」

インデックス「私はインデックスって言うんだよ。 んで、とうまの頭に居るのが……」

オティヌス「私はオティヌスだ」

オティヌスの姿に、誰もが驚くが、

十六夜「へぇ、あの欧米神話のオーディンから取ったのか?」

オティヌス「そう思ってくれ」

十六夜だけは楽しそうであった。

ネプテューヌ「次は私達だね。 私はネプテューヌ、プラネテューヌの女神だよ」

ノワール「私はノワール、ラステイションの女神よ」

ベール「わたくしはベール、リーンボックスの女神ですわ」

ブラン「私はブラン、ルウィーの女神よ」

当麻「め、女神!?」

十六夜「ヤハハハハ! 邪神様の次は女神様とはな! コイツはスゲェこった」

女神を目にした当麻は驚き、十六夜は楽しそうに笑う。

ネロ「次は俺か。 俺はネロ、悪魔退治を専門にしてるデビルハンターだ。 フォルトゥナって都市で『Devil May Cry』って事務所を経営してる」

霊夢「つまり、悪魔退治の専門家って事ね。 凄いのが来たわね」

十六夜「後は俺だな。 俺の名は逆廻十六夜、野暮で凶暴な男です。 “粗野“で“凶悪”で“快楽主義”と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれ♪」

楽しそうな顔をする十六夜に、銀時は若干引きつってしまった。

魔理紗「じゃあ、最後は私だな。 私は霧雨魔理紗。 幻想郷の住人で、普通の魔法使いだぜ!」

帽子を深く被る魔理紗。

すると銀時は、わざとらしく叫んだ。

銀時「痛いよ痛いよお母さ〜ん。 ここに頭打った人がいるよ〜」

魔理紗「あ、信じてないだろ!」

銀時「大体、魔法なんて使えんのか?」

魔理紗「それなら、論より証拠だ。 見せてやるよ」

そう言って魔理紗は、ミニ八卦炉を手に取り、

魔理紗「行くぜ!」

もう片方の手で、スペルカードを構えた。

それを見た霊夢は、マズイという顔をする。

霊夢「ちょっと魔理紗!?」

しかし彼女の制止も聞かず、魔理紗はスペルを発動させる。

魔理紗「いくぜ、恋符……」

銀時「いや、出るワケねぇ――」

魔理紗「『マスタースパーク』!!」

そしてミニ八卦炉から、一直線にレーザーが放たれた。

銀時「え!?」

コレを見た銀時は驚きを隠せず、

銀時「ウオッ!?」

咄嗟に回避したが、そのまま当麻へと一直線。

当麻「ギャァァァァァ!」

ドガァと、そのまま彼に直撃したのだった。

インデックス「とうまぁぁぁぁ!!」











 魔理紗の『マスタースパーク』を見て、全員が唖然とする。

魔理紗「どうだ、凄いだろ?」

自信満々気に胸を張る魔理紗であったが、

霊夢「アホかぁぁぁぁ!」

魔理紗「んが!」

ゴキンと、霊夢の拳骨が放たれたのだった。

霊夢「少しは場所を考えなさいよ! コレからこの神社はこの人達の拠点にもなるんだから! 壊れたら元も子もないでしょ!!」

魔理紗「いてて……わ、悪かったぜ」

銀時「いや、それよりも当麻は!? 流石にアイツでも無事じゃあないよね!?」

慌てる銀時であったが、当麻本人はというと、

当麻「あっぶねぇ! 死ぬかと思ったわ!」

何と無傷で戻って来た。

銀時「おいぃぃぃ! 何で無傷!?」

これには全員が驚きを隠せず、霊夢は当麻にこう言ったのだった。

霊夢「成程ね、紫が呼びだしたわけだわ。 それがアナタの能力ね?」

当麻「ああ。 俺の能力は幻想殺しイマジンブレイカーって言って、異能の力なら右手で打ち消したり、無効化する事が出来るんだ」

霊夢「成程、だから魔理紗のスペルを喰らっても無傷だったのね。 その右手で防御したから」

当麻「――って言っても、効果範囲は右手首から上までだし、弾幕系は全部打ち消せねぇし、質量の高い異能は打ち消せすのに時間がかかる。 身体能力の高い相手や武器による物理攻撃には効果は無い。 ハッキリ言って、大した事のない能力だ」

銀時「いや、異能の力を無力化できるだけでも凄くね?」

当麻の能力を知り、次はインデックスが手を挙げる。

インデックス「はいはい! 次は私の番だよ!」

銀時「あん? オメェの能力って何だよ?」

インデックス「瞬間記憶能力だよ」

銀時「え? 何それ?」

ジョルノ「瞬間記憶能力……あらゆる物事の出来事を一度見るだけで記憶する事です。 一度読んだ本の内容を一冊分覚えるのと同じです」

当麻「因みにインデックスの頭の中には、約10億300冊分の魔道書の内容が記憶されてるんだ」

ネプテューヌ「じゅ、10億!?」

ノワール「凄い記憶力……」

ブラン「私も本は読むけど、そこまで覚えきれないわ」

これには誰もが驚きを隠せなかった。










 気を取り直し、彼等は当麻の頭上に居るオティヌスに目を向ける。

ノワール「それで、オティヌスはどんなの能力なの?」

オティヌス「そう言われてもな、嘗ての『魔神』としての力は失ってしまったしな。 この姿がその証拠だ」

ベール「ま、魔神!?」

十六夜「邪神に女神、そして魔神様とはな、ますます面白いモンが拝めたぜ」

オティヌス「まあ、コイツでも分からん知識に関しては、私が対応すると言っておく」

そう言って、親指でインデックスを指したのだった。

ネプテューヌ「それじゃ、今度は私達だよ! 変身!」

ノワール「え、やるの!?」

ベール「良いじゃないですか、減るものじゃないですし」

ブラン「まあ、そうだけど」

ネプテューヌ達の体が光り出した瞬間、その姿は大きく変わった。

??「変身完了よ」

当麻「誰だァ!?」

パープルハート「随分な発言ね、当麻君。 私はネプテューヌよ。 この姿だと、パープルハートと呼ばれてるわ」

大人びた雰囲気を見せるパープルハート。

変身前の姿であるネプテューヌとは対照的で、冷静な一面が強かった。

ブラックハート「んで、私がノワールよ。 この姿だとブラックハートよ」

ホワイトハート「私がブランだ。 こっちじゃホワイトハートだ」

グリーンハート「そして、わたくしがベール。 こちらの姿はグリーンハートですわ」

銀時「姿と雰囲気と性格が変わり過ぎだろォォォ!?」

室内に、銀時のツッコミが響いた。









 数分後、次は雪泉に視線が入る。

雪泉「次は私ですか……」

最初は戸惑ったが、制服から巻物を取り出す。

雪泉「いきます。 忍・転・身!」

巻物を開いた瞬間、雪泉の制服が白い和装へと変わった。

ネプテューヌ「ネプッ!? 服装が変わった!?」

いつの間にか変身を解いたネプテューヌは、思わず驚いてしまう。

十六夜「へぇ、服装を替えたのか?」

雪泉「というより、もっとも戦闘に特化した『忍装束』に替えただけですが」

そんな中銀時は、雪泉のある部分を凝視する。

それは彼女の胸部で、さらに肌を露出させた肩にも目を通す。

銀時「うん。 分かりやすいほどエロいな」

雪泉「なっ! 何処に目を通してるんですか!?」

銀時「胸! かなりの爆乳だから!!」

雪泉「ハッキリと言わないでください!!」

ジョルノ「銀時、明らかにセクハラですよ」

銀時「悪かったよ。 それと、俺の事は『銀さん』でいいぞ。 堅苦しいのは嫌いだから」

ネプテューヌ「でも、惚れ惚れする程の爆乳だね。 ベール並みに大きいかも」

因みにブランはと言うと、

ブラン「チックショォォォ! 何であんなにデケェ胸がいるんだよぉぉぉ!!」

皆に隠れて、もの凄く悔しがっていた。









 次にネロへと目線が入った。

ネロ「俺のは……コイツだな」

そう言って足元に置いていたギターケースを開けると、その中身を組み立てた。

すると、一本の片刃剣が完成した。

柄部分にはバイクのハンドル部を模したようなデザインが施され、刀身はネロの身長くらいはあった。

ネロ「コイツが俺の愛刀『レッドクイーン』だ。 燃料塗料を施してるから、発火もできるようになってる」

霊夢「対悪魔用の武器にしても、かなり重そうね?」

ネロ「実際に重いぞ。 普通の人間じゃ持ち上げられない」

ブラン「人間なら……でしょ?」

そう言ってブランは、女神化すると、

ホワイトハート「私なら、軽々持ち上げられるはずだ」

そのままレッドクイーンを持ち上げようとする。

しかし、ピクリとも動かなかった。

ホワイトハート「ンギギギ……何だ、この重さは!? び、ビクともしねぇ!?」

ネプテューヌ「ぶ、ブランが持ち上げられないなんて!?」

ノワール「一体、どれだけ思い剣なのよ!?」

そんな中、ネロは懐から銃を取り出す。

銃口が二つあり、銃身には青い薔薇の意匠が施されている。

ネロ「んで、コイツが俺の愛銃『ブルーローズ』だ。 コイツは俺が改良を重ねた結果、0.2秒の差で弾丸を2発放つ事が出来る」

銀時「マジでか!? それって、ありえねぇんじゃねぇのか!?」

ジョルノ「成程、だからブルーローズか! 青い薔薇は本来、存在しない花だから」

ネロ「ああ、その通りだぜ」










 次に彼等の目線は、ニャル子へと向けられた。

真尋は先程のフォーク捌きで、既に実証済みだったので必要はなかった。

そんな中ニャル子は、自慢気にこう言った。

ニャル子「いいでしょう! ニャルトラルホテプの実力、ここでお見せしましょう!!」

何故か特撮ヒーローの変身ポーズを取ると、彼女の姿が光り出した。

黒い装甲に首にマフラー、額と顔に赤く光る3つの目。

ニャル子「これぞ、我がニャルトラルホテプの最強の姿! 名付けて、『フルフォースフォーム』です!!」

銀時「テメェは何処の仮○ラ○ダーだ!?」

ニャル子「これはニャルトラルホテプ星人が、自分の最強の姿を思い描いた事で生まれた姿です!」

銀時「星人!? お前、宇宙人だったのかよ!?」

ニャル子「そこは置いといて下さいな」

そんな会話をする銀時であったが、心の中では……、

銀時「(どうすんだよォォォ! 俺だけ異能の力が全くねぇよ!! か○は○波とか、螺○丸とか覚えとけばよかった! あ、波紋疾走オーバードライブとかクラッカーヴォライでも良かった!!)」

もの凄く焦っていたのだった。

そのまま視線は、ジョルノへと移った。

銀時「じょ、ジョルノ君は……何か、能力ってあるのかなぁ?」

始めは戸惑ったジョルノであったが、何かを考えた後、

ジョルノ「『黄金体験ゴールド・エクスペリエンス』!」

彼の背後から、人型の虚像が出現した。

テントウムシをイメージした外見に、体の各部にテントウムシの装飾が施されていた。

銀時「何か出てきたぁ!?」

雪泉「ジョルノさん、ソレは一体!?」

ジョルノ「やはり、流石は幻想郷と言うべきか」

霊夢「凄い、生命のエネルギーを感じるわ」

ジョルノ「これは『幽波紋スタンド』と呼ばれて、持ち主の生命エネルギーが生み出したヴィジョンです。 また、人によってタイプが違うんです。 僕のスタンドは『接近パワー型』というタイプで、射程距離は約2メートル。 それ以上は移動できないが、接近戦で本領を発揮できるスタンドです」

インデックス「名前とかあるの?」

ジョルノ「ええ。 僕のスタンドは『ゴールド・エクスペリエンス』という名前で、パワーは高くないが、素早い攻撃が出来ます。」

当麻「俺らで言う、超能力の類なのか?」

ジョルノ「そんなもんですね」










 次に十六夜に視線が移った。

銀時「んで、十六夜の能力って何?」

十六夜「俺の能力――つうよりは恩恵は『正体不明コード・アンノウン』。 と言っても、自分でも良く分からん」

銀時「分かんねぇのかよ!?」

十六夜「おう、全然♪」

すると、最後は銀時に視線が移った。

インデックス「さあ、ぎんときも言うんだよ」

銀時「あ、あのさぁ〜……そうは言うけどよぉ〜……俺ぁ、剣術しか取り柄がねぇんだぞ? それ以外の能力なんて、全く無いんだぜ?」

すると霊夢は、銀時の木刀に目を向ける。

霊夢「じゃあさ、その木刀を見せてくれるかしら?」

銀時「ん? これか?」

木刀を渡すと、霊夢は驚きを隠せなくなる。

霊夢「嘘……、これ妖刀じゃない!? この木刀、どんな素材で作られてるの!?」

銀時「んあ? 確か、辺境の星にある『金剛樹』とかいう樹齢1万年の大木から作られた妖刀・星砕ほしくだきって名前で、真剣を上回る強度・硬度を誇るらしいぞ」

霊夢「成程ね」

銀時「でもその木刀、通販で買えんぞ? 柄の文字もサービスで付けてくれるし」

当麻「それ、妖刀じゃないよな? ただの通販で買える木刀だよな?」

霊夢「でも、樹齢1万年の木から作られたのは事実ね。 霊力が感じられるわ。 これなら上級妖怪にも匹敵するわ」

銀時「マジか!? やったぜ!!」

意外と子供っぽい銀時であった。










 それぞれの能力を知った後、霊夢は幻想郷の異変について説明した。

最近、奇妙な化け物達が人里を襲う事があり、霊夢や魔理紗だけでも退治するのは一苦労していた。

怪物達の強さも上がっていき、彼女達では手に負えない状況に陥った。

このままでは、幻想郷は壊滅する。

そこで紫が、異世界から彼等に太刀打ちできる者達を呼ぶ事を思いついたのである。

ジョルノ「成程、僕等が呼ばれた事にも納得がいきます」

霊夢「えぇ。 幻想郷を代表してお願いするわ、皆の力を貸して欲しい!」

その言葉に、彼等の言葉はこうであった。

ジョルノ「このジョルノ・ジョバァーナには『夢』がある。 だからその為にも、そいつ等を倒す必要があるな」

銀時「まあ、依頼ってことで引き受けるか」

雪泉「私は構いません。 忍として、この事件は必ず解決します」

当麻「任せろ。 黒幕の目的は知らねぇが、そいつ等の幻想をぶち殺すぜ」

インデックス「うん! 任せるんだよ!」

オティヌス「まあ、乗りかかった船だしな」

ネロ「俺も、断るワケにはいかねぇしな」

ニャル子「良いでしょう! このニャルトラルホテプにお任せ下さい!」

真尋「まあ、こうなったら断れないしな」

ネプテューヌ「私も協力するよ」

ベール「もともと、こういうのはわたくし達の本分ですから」

ブラン「まあ、それもあるけどね」

ノワール「仕方ないわね」

十六夜「俺は面白ければ何でも良いけどな」

霊夢「有難う! 改めて礼を言うわ」

こうして、8つの世界から14人の選ばれし者達が終結したのだった。


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■作者からのメッセージ
 遂に主人公達が、幻想郷に集合しました!
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