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彼らがが異世界へ旅立ったそうですよ? プロローグ『ビギニング・オブ・エンド』
作者:変態技術者   2015/09/30(水) 20:58公開   ID:rCBJHkQ6M7E

ある世界で一人の男が存在を終えようとしていた


人類が地上に進出して、アンチスパイラルから未来を託されてから早くも五千年の時が流れた


今も変わらないかつての英雄達大グレン団の初代リーダー『カミナ』の墓に一人の男がいた

???「アニキ……あれからみんな死んじまったよ。ブータもヨーコもリーロンもロシウも大グレン団の皆が死んじまった。ヴィラルも超銀河ダイグレンと共に宇宙の果に一人で逝っちまった……もう俺だけなんだよな」

墓の前で花を置いたのは、その顔と記憶があるなら誰もが理解する伝説の男……大グレン団二代目リーダーであり、宇宙の未来を掴んだ《螺旋の男》穴堀シモン。かつての相棒であるブタモグラのブータは千年前に老衰で死んだ。

最後の螺旋界大戦の影響で、シモンは真の意味で不老不死となった。そのため螺旋の力に目覚めたほかのメンバーがどれほど長生きしてもシモンは死ぬことが出来なかった。


故に孤独の運命だ。


嘗ての旗艦《超銀河ダイグレン》は後継機が出来てからは次元の間へと艦長であるヴィラルと共に最期を共にした。


そして……シモンの体もホログラムの様に消えていった。世界が存在を否定したのだ。


シモン「出来るなら……皆で笑いたいなぁ……なぁ……ニア?」


かつての英雄は亡き妻の顔を思い出しながら、この世を去った……足元には子供の頃から使っていたハンドメイドドリルが転がっていた

???「!!!!!!!!」

???「此処は任せろ……だから、あとを頼んだぞ……レイヴン!」


ある所では、力に溺れた男が本物の最強に未来を託すために囮になって爆散した。


???「それがお前の答えか?ならば、覚えておこう……お前の答えを」


ある所では、宇宙を夢見た革命家が衛生兵器が吹き飛ぶのを見ながら最後の希望にメッセージを残して消えた


???「……これだから面白いんだ、人間って奴は……」

???「……なるほど、一行の価値はあるかもしれません。……主任、またお会いしましょう……」


ある世界では、人間の可能性を模索した二人のAIが眠りについた


???「生き残るのはニンジャスレイヤー=サンただ一人!イヤー!」

???「キリステ、ゴーメン!」

???「センセイー!」

???「お爺様!」

???「ニンジャスレイヤー=サン!」

ある所では、本来ならば弟子を守るために最後のリアルニンジャが爆発四散した筈だった……が本来の歴史ではあり得ない出来事によって、未来で合流するはずの仲間、ワザ、情報を含む集められたメンバーと共にその場と近くにいた全員がその世界……ネオサイタマから姿を消した。


???「……あなた達は三重連太陽系を継いだ、地球の子供よ」

???「勇気ある誓いと共に……進め!」

???「勇気ある誓いと共に……!」

???「勇気ある誓いと共に……!」

???『ガルォオオオオ……』

???『達者でな!』

???『迷子にならないようにね?』

???『いつまでも。』

???『グッドラック!』

???『気をつけて』

???『また会おうぜ!』

???『いつか星の海で』

???「アルマ……お前はもうアベルの戦士として、生きる必要は無い」

???「親を大切にな!」


ある世界では、宇宙を守るために戦った勇者たちが複製された宇宙から最後の希望である二人の子供を脱出させた後……次元の間へと消滅していった


???「……なぁシエル、あいつらは逃げきれたか?」

???「……私たち二人を除けば、撤退は完了しました。ロミオさん、リヴィさん、ナナさん、ギル、ジュリウス、他の皆さんも退避完了です」


崩壊する人工島エイジス……その中で神機使いと呼ばれた二人の命が尽きかけていた
とある怪物の大群を吹き飛ばすために『メテオ』と呼ばれる弾丸を起動するための人柱となったのだ

???「・・・俺さ、お前のこと好きだったんだ、あの時・・・神機兵に乗ったあの時、お前の事を思うと胸の高まりが止まらなくなっちまったんだ」

???「私もですよ、初めて・・・私と友達になってくれた時から・・・私を助けてくれたあの時からずっと好きでした・・・」

???「相思相愛というやつか・・・まぁ、それも悪くない」


二人の姿は既に血だらけだ、それでも二人は背中を合わせて手を握っていた


???「私たちは・・・どこまで行くのでしょうか?」

???「決まってるだろ?何処までもだ!」


この日、この世界の日本近海にあったエイジスと呼ばれた島における事件は、二人の英雄の死によって終を迎えた。



こうして彼らはこの世から消え去った





同時期、とある世界で三つの存在が生まれた……



一つは大戦中の船の記憶を持つ女性《艦娘》、一つはそれと対をなす《深海棲艦》、そして女性しか乗れないパワードスーツ《IS〈インフィニット・ストラトス〉》。


かの者たちはとある世界に呼び寄せられた・・・これこら起こるであろう嵐から世界を救う力となるために・・・


神様『とゆうわけで世界救ってくんない?』

???「・・・挨拶もなしに一方的に言ってくるとは、スゴクシツレイだ!」

???『なんだか、面白そうじゃん?』

???『主任、ここは挨拶をした方が得策かと?』

???「なんだなんだ?オムラの新兵器か!?」

???「とりあえずお互いの情報でも・・・確認した方が良さそうね」

神様『まあとりあえず横浜に落としておくから!』

???「まて、横浜とはどこグワー!」

???『面白くなってきたねぇー!!』

???「とりあえず・・・ここでもふたりで一緒だな」

???「・・・君とならどこまでも一緒に行けます!」



そんな騒がしい時と関係ないぐらいに・・・とある世界では後に『如月ショック』と呼ばれる事件に近づいていた

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『赤黒のニンジャ』
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