世界は二つの驚異で悩まされていた
一つは篠ノ之束によって作られたIS〈インフィニット・ストラトス〉
これは女性しか乗れない現時点の最強のパワードスーツ・・・絶対防御やハイパーセンサーなどの特殊装備を付けていることが原因なので、世の中は女尊男卑の世界となった。
これにより治安もかなり悪化して、人権的な問題が多発・・・どうしようもない考え方が多発して社会もろくに機能しなくなった国も出ていた。
二つ目は二年ほど前から現れた深海棲艦と呼ばれる人などの姿を模した生命体だ。
これに対して現れた艦娘を運用して深海棲艦と戦う者・・・提督とよばれるものがいたのだが、艦娘達から提督になって欲しいと言っている性別が男。その為にIS絶対主義を唱える過激団体《女性権利団体》が提督の資格を持つ男達を片っ端から捕えては社会から消していく行為が多発するために艦娘がろくに戦えず、無能な過激な女尊男卑思考の女提督が悪質な運用を繰り返す鎮守府を建設・・・所謂《ブラック鎮守府》と呼ばれる場所が増えていた
これが今の世界の悩みである
それに対して政府の対応としての組織《大本営》を設置。女性権利団体の激しい抗議の中ブラック鎮守府と対抗するための鎮守府運用の為に艦娘が提督代理としての運用を開始、認めた人間を提督として許可する『提督認定資格』を艦娘に送った。
だが、世界はまだ知らなかった
この悩みをぶっ壊すとんでもない奴が来たことを・・・
西暦2019年
長門型1番艦の艦娘《長門》率いる横浜鎮守府は『W島攻略作戦』を決行。
攻略は順調だった
『本来ならば』
彼女達の目の前には・・・ありえない異形の怪人が海面に立っていた
一体は小柄で白い装束を着込んだ猿めいた異形のお面をつけ、ダガーめいたナイフを装備した恐ろしく細長い腕を持っていた。一人はとても長い煙突めいたフルフェイスヘルムを付けた青紫色の装束を付けていた。
その中で吹雪と呼ばれている少女の目の前に、白い装束の怪人がお辞儀をして挨拶をしてきた
???「ドーモ、オフェンダーです」
吹雪 「ど、どうも吹雪です」
オフェンダーと名乗った怪人の目が怪しく光る。その手が握るダガーめいたナイフには深海棲艦・・・イ級の顔の部分の皮がこびり付いていた。
???「あんた・・・何者?」
艦娘の一人である北上がオフェンダーに警戒を抱きながら質問をした
オフェンダー「なんだお前?ニンジャを知らないのかぁ?それよりなんで海の上に浮いてるんだァ?「オフェンダー=サン、この海は汚染されていないぞ!」それは本当かスキャッター=サン!?」
スキャッターと呼ばれたニンジャが頭のヘルメットを興奮させているのかバイヴめいて震えていた
スキャッター「・・・そうだ、それよりもそもそも我々はマルノウチ・スゴイタカイビルの残骸にいた筈だ?」
オフェンダー「・・・!そうだ、俺達は爆発四散した筈だ!ニンジャスレイヤー=サンに殺されて!」
北上「それよりも先に、ニンジャってあの『忍者』の事?「違うなぁ・・・」っ!?」
北上に対する返事には濃厚な殺意が漂っていた!
初めての人には教えておこう・・・ニンジャとは、はるか昔から平安時代までに活躍していた怪物的集団である!多くのニンジャによって一般人・・・モータルは虐げられ虐殺されていった。
そういったニンジャ達の魂・・・通称ニンジャ・ソウルが宿った人間もニンジャとされる。
現代では既に伝説上の存在とされていたが、ニンジャ・ソウルが宿る現象『ニンジャソウル憑依現象』によって数を増やし、裏社会を牛耳っていたのだ!
一般人を虫けらのように殺し、罪無き人々を殺していく所業と様子は悪魔である!
今の世界に伝えられていた忍者とはこのニンジャとは別の存在・・・!真に恐ろしい怪物であるのがニンジャなのだ!
彼等は自ら鍛錬し、ニンジャ・ソウルによって生み出される特殊能力『ジツ』と合気道や武術の凶悪化させた『カラテ』を獲得することでさらにその戦闘力は掛け合せるだけで実に十倍近く強くなるのだ!
オフェンダー「・・・オレはここら辺の近くにいるガキの皮を剥いでくるからよぉ、スキャッター=サンはこのガキを剥いでいいぜ!」
その瞬間オフェンダーの姿が消えた!北上の背後に立っていた大井は一瞬だけだがオフェンダーがとんでもない速度で走り去っていくのを見た。
これもニンジャの特徴である、ニンジャ筋力によるニンジャ脚力の力なのだ!しかし、これを見ることが出来た大井の視力はニンジャ達の動体視力・・・ニンジャ動体視力であるのは間違いなかった。実際スゴイ!!
スキャッター「さぁてと、お仲間も呼んでこい・・・どうせ」
次の瞬間、スキャッターは第三水雷戦隊・・・神通達の真上に躍り出てダガーナイフを振り回していた。
スキャッター「皆殺されるんだからなぁ!!」
川内「・・・と、飛んだ!?」
直後、大規模な爆発と共に鮮血が舞った
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???「・・・やだ、髪が痛んじゃう」
とある海域では、学校の制服のような服装をした少女がいた。
桃色が少し混ざったような茶髪の艶がある長髪に花を型どったような髪飾りをつけた彼女こそ、睦月型2番艦・・・如月である。
最近・・・一人の友達ができた彼女は幸せを感じていた。
が、背後から恐怖を感じた
そこには今まさに、深海棲艦の艦載機から放たれた爆弾と共に現れた怪人・・・オフェンダーであった!
おおブッダよ!彼女に救いはないのか!?
オフェンダー「さぁて・・・アンブッシュでネギトロにしてやるぜー!!」
振り下ろされたダガーナイフがスローモーションに見える中、如月はこれまでの思い出を思い出し、最後につぶやいた
如月「・・・如月のこと忘れないでね 」
彼女の運命はこれで終わる筈だ・・・
しかし、閲覧者の皆さんはお忘れではないだろうか?
悪事を働くニンジャを・・・力無き女子供に悪意を振るうニンジャを最も許さない男のことを!!
???「・・・す・・・べし・・・!」
それは深海の底からものすごい速度で海面に突き進んでいた
???「・・・ニンジャ・・・べし!」
???『殺すのだ・・・フジキドよ!この世界に現れた憎きニンジャを!』
その身体から溢れ出す蒸気によって更に加速される!
???「・・・殺すべし!」
その存在は聞いた・・・そのニンジャ聴力を持って、彼女の・・・如月の言葉を!
如月「・・・助けて・・・誰かぁ!」
オフェンダー「お前の皮を剥いでやる!」
そしてその存在は聞いた!一人の少女を虫けらのように殺そうとするニンジャの声を!!
DBOOOOOOM!!!!!!
そして遂に如月の目の前から飛び出し、オフェンダーを蹴りあげた!!
???「Wasshoi!」
オフェンダー「イヤー!」
オフェンダーはすぐさま反撃に映るがよけられた・・・この物体の方がカラテの腕が上なのだ!
???「イヤー!」
オフェンダー「グワー!」
そのまま腕から何かを投げて爆弾を切り落とした!
その形は・・・スリケン!ニンジャの標準装備であるスリケンだった!
爆発を背景に、その物体は姿を現した。
忍殺と掘られたメッポを付け、装束の色は黒に近い赤。そして恐ろしいほど長いマフラーを付けていたこれも赤黒だ。
この姿は・・・ニンジャだ!赤黒の!
背は高く180cmはあるだろうしっかりした体型だ。
そしてそのニンジャは如月の方に向いて語りかけた
???「お主か、私を呼んだのは・・・?怪我はないか?」
如月は不思議とこの男のニンジャに恐怖を感じなかった・・・むしろとても優しい人と感じた
如月「貴方は・・・?」
???「私は・・・「き、貴様は!まさか!」貴様はオフェンダー=サンか?」
このニンジャはオフェンダーを知っていた・・・そして両手を合わせてお辞儀をした
背後にいる少女・・・如月を守るために、アイサツをした!
「ドーモ、オフェンダー=サン・・・」
ニンジャは深々如くお辞儀をし、顔を上げた
「ニンジャスレイヤーです。そして・・・」
そのニンジャの右目が巨大化・・・赤く光りもう一度挨拶をした
『ドーモ、オフェンダー=サン。』
その声は地獄めいた低い声だった。コワイ!
『ナラク・ニンジャです』
如月を救うためにこの世界に舞い降りた、ニンジャ・・・赤黒のニンジャの名は
ナラク・ニンジャ・・・またの名を
ニンジャスレイヤー