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ラブ・ドラッグ 女として
作者:青木   2015/11/03(火) 17:23公開   ID:aD/bcO1hwWA
光が見えてきた。    
ガサッ          
やっと現実に戻ってこれた。この慣れている街の空気はやっぱり新鮮だ。 
「黒場さん!」         
後ろから聞き覚えのある声がしてきた。       
振り向くといたのは井上の妹のめいかだった。     
めいかはこっちに歩いてきた。   
「誰ですかあの人は?」      
「あぁ、あいつはまとめって言うんだ俺の親戚みたいなもんだよ」   
「そうですか・・・黒場さんはなんで竹林から出て来たんですか?」   
「あいつはまだこっち来たばっかりだからいろいろこの街のこと教えてあげてたんだ」
めいかなら女子が着るような服がわかるだろう。       
「めいかちょっと耳貸してくれ」  
「なんですか?」         
俺はめいかの耳に口を近づけ用件を言うことにした。          
(なぁまとめにいい服買ってやりたいけど・・・ちょっと付き合ってくれないか?)  
めいかはうなずいた。そして、何か言ってきた。          
(黒場さんそういうのわからないんですか)          
その時まとめが肩を軽く叩いてきた。     
「何やってるのよコソコソと行くとこないんだったら帰りましょう」   
「そのいく場所が決まったんだよ。だから今から行くぞ」        
これでまとめも・脱・白衣だ。   
                 
                 
「着きましたよ」      
「ショピングモールの中か」   
「何買いに行くのよ教えなさいよ」 
「え・・・お前の服を買いに行くんだよ」    
じゃあさっそく行きますかと言うことで中に入った。     
中は若いカップル、年老いた夫婦、小学生まで年齢幅が大きかった。  
プルルルルプルルルルル     
めいかはバッグから携帯を取り出した。  
しかし、画面見てすぐに閉じた。  
「出ないのか?」         
「いいんです・・・くそ兄なので」 
怖いな。井上のいるところではお兄ちゃんって言ってるのにいや言わされてるのか。  
俺たちはエレベーターに入った。      
「黒場さん?なんでまとめさんは白衣なんですか?」  
「え・・・?」      
ヤバイその事はスルーしてくると思ったんだが。     
「私はこういう趣味なの」   
「趣味ですか?」     
「私、将来の夢薬剤師だから・・・」  
いやお前夢じゃなくて未来の能力だろ勉強してつけた能力だろ。   
まぁでもおかげで理由付けができたからいいけど。     
エレベーターが止まってドアが開いた。  
「ここが一番いい服売ってるです」      
「四階か」          
「一階一階も狭いし階も少ないし」 
まとめが余分なことを。嘘を重ねるのか。     
俺は急いでめいかの方を向いた。  
「・・・まとめさんはどんな都会から来てるんですかぁぁ」  
驚きすぎだよ、めいか。まぁでもわからんでもないが。     
「と・・・とにかく行きましょう」     
「あぁ分かった」        
四階を歩きながら見渡すと女物の服などの店が並んでいた。     
「ここが私のイチオシです」    
「えーとグッド・ローズかいいのか俺なんかが入っても」   
「いいですけどまとめさんが目立ちますね」    
「確かにな」          
「何よ二人そろって」      
店の中は今どきの洋服店みたいな感じというか今どきの店だここ。   
そして店内へここだけ他の店よりも広いのは客が多いからだろうか?  
そして、めいかはまとめを連れて店の中を探し始めた。  
しかし、一方は薬の材料とか言ってもう一方がものすごく女の子らしく感じる。 
「こんなのどう?」     
「え?それ着るの?」    
「試着してみてよ」     
「うぅなんで?」      
「あと上にこれ着てみてそれと合いそうだから」    
「わかりました」    
まとめちょっと敬語になってきてる。 
二人であれこれ言っていたが俺にはさっぱりわからない。  
「黒場さん見てあげてください」  
「え?あぁわかった」       
シャー     
まとめが出てきた。     

「お前ふてくされてるか?」   
「だって足の露出が多い気が」  
「そこそこスタイルいいんだからもったいないよ」     
「そんなことないわよ」    
「黒場さんかわいいでしょ」   
「あぁかわいいめちゃくちゃかわいい」   
「だってかわいいって」     
そりゃそうだろ顔だけでも美少女なのにあんなかっこうされたら。  
「これで決まりねお金持ってる?」
「そう来ると思った結構持ってきてますよ」     
俺たちは会計を済ませた。   
「このあとどうします」    
「他にはない」       
「そうですか・・・わかりました」 
俺たちは家が近いので一緒に帰った。

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