ラブ・ドラッグ 難題スクール
作者:青木
2015/11/08(日) 08:44公開
ID:aD/bcO1hwWA
まとめに服を買ったのはいいのだがまだこの女の子らしい姿には慣れない。
「なぁまとめ?」
「なぁに♪」
「服買ってからずいぶん機嫌いいな」
「前まではこういうのは好きじゃなかったたんだけど着てみると可愛いのね」
次の角を曲がれば家はすぐだ。
俺たちは角を曲がった。
家の前に間加山 天里が立っていた。
あっちもこっちに気づいたようだ。
「まとめちゃんその格好どうしたの珍しいね」
「どうかな?」
「さらにかわいくなってるよ」
まとめに似合った服を選べるからやはりめいかを付き合わせて正解だった。
「それでお前はそこで何をしてたんだ?」
「待ってたんだよ二人を話したいことがあって」
「それってなんだよ?」
「ええとね・・・学校行こうと思って」
「はぁ?いまなんて?」
「学校行こうと思ってると」
「マジかよ、なんでだよ?」
「だってこの年齢で学校いってないっておかしいでしょ」
「普通ならおかしいけど未来人なら大丈夫だろ」
「あとここの学校いってみたいなぁと」
「そういうことね、多分大丈夫だろうけど」
「いいならまとめちゃんも一緒に」
え・・・?まとめも学校に?
「私も・・・行くの?」
「友達いた方が楽しいよ」
「学校なんていい思いでないから・・・」
「どんな学校だったんだ?」
「超能力女学校」
「超能力はそこでつけたのか」
「そこでいろいろあって」
「いろいろって・・・まさかいじめか」
「それが一番の原因だよ」
俺はそんな苦労と心傷つけられていたなんて知らなかった。
「だからこの世界に来たと?」
「そう言うことだけど」
俺は昔、親が他のやつらや会社にいじめられてていることを知った。自殺してから知ったので何もやってやれることができなかった。俺も親が死んだあと周りから軽蔑するような犯罪者を見るような目で見られた。そのあと祖父母たちがここの都会より離れたところへ引っ越してくれたおかげでそれ以来あんな目で見られることはなくなった。
「まとめ、そんな傷つけられた思い出しかない学校に行くのか?それを乗り越えたいか?」
まとめはうなずいた。どうやら決心したようだ。
「行くなら今日のうちに手続きとか済ましておくか」
「まとめちゃん次はあんなことないから大丈夫だよ」
「うん、知ってる」
俺たちの新しい生活が始まる。手続きを済ませるとしよう。
「じゃあ行くか」
「待ってました」
まとめは少しニコッとして下を向いた。
「それでは転入生を紹介します」
「時沢 まとめですよろしくお願いします」
教室の男子だけでなく女子までもコソコソしゃべり始めた。
「なぁけっこう美人じゃね」
「けっこうって言うかこの学校でかなり上の方になるんじゃないかの?」
「俺ちょっと後でいろいろ聞いてみよ」
「俺も」
「私も」
やはりこうなったか。
「席どこだ?」
「黒場の横だ、黒場うらやましい」
こうして俺の新しい学校生活が始まったのだ。
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