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ラブ・ドラッグ 一緒にクッキング
作者:青木   2015/12/06(日) 09:03公開   ID:aD/bcO1hwWA
 俺は今、登校中だ。        
 信号に引っ掛かったか、交差点だから長いんだよな。     
 黄色、青、黒いろんな車が朝は通勤している。      
 それにしても長い、長すぎる。     
 でかいトラックが曲がってくる、きつそうだな。     
 そしてトラックが曲がりきった。 
 他の道から車がやって来た。      
 !!あの車歩道に入ってく。      
 俺は反射的に体が動いてしまった、そこには親子連れがいたから。   
 はっ!なんだ夢か。         
 全く夢とは思えないほどリアリティだった。      
 体が重いのだが?         
 少し起き上がって自分の体を見た。     
 「まとめか」          
 まとめが俺のお腹の上に手をのせて寝ていた。     
 「起こすか」          
 俺はまとめの肩を叩きながら起こした。     
 「起きろ、起きろよ」           
 「あぁん、朝から」          
 「そこ退いてくれないかな」          
 「え?あ・・・・・・これはね、えっとね」       
 「理由はいいから退いてくれ起きれない」     
 「分かったわよ」        
 なぜかまとめは少し起こっている。     
 「怒るなよ」          
 「怒ってないわよ」           
 まぁ別にこれくらい事はいいか。       
 俺は時計を見た。        
 「まだいつもより少し早いな」      
 「そうね」           
 「たまには早いのもいいだろ」      
 「まぁ確かに」          
 体も昨日の薬の副作用も消えてるし問題無さそうだ。    
 「 朝飯の準備するかまとめ」       
 「はいはいわかりました」       
 「俺は何すればいいんだ」       
 「この時間で作れて朝に合うといったらサンドイッチみたいなパンかな」    
 それなら俺にも作れそうだ。      
 「じゃあ取ってきてパン」       
 「あぁわかった」        
 それにしてもここまで心強いやつと同居してるんだから俺も幸運だな。     
 「はいよ」           
 「ありがと、後はあたしにまかせて着替えてきていいわよ」      
 「一緒に作ろうぜ」       
 「・・・・・・何を言い出すのかと思ったら」      
 そんなに悪いのか俺が料理することが。     
 「じゃあその卵の殻でも剥いといて」     
 俺は卵を取り剥き始めた。     
 まとめは食パンを切り始めた、手先が器用で早い。     
 殻も剥き終わり、次やることを聞こうとしたのだかその前にまとめが片手の手のひらを出してきた。
 「卵貸して」          
 「卵ね、はいで次何やればいいんだ」     
 「もう座ってて」        
 まとめは俺が卵の殻を剥いている間に他の具材も切っていたらしい。
 「あと卵切るだけだから」      
 「なんでそんなに早いんだ」      
 「普通だよ普通」        
 これで普通なのか俺が遅かったのか。     
 俺はテーブルに座って待った。     
 「できたわよ」         
 まとめも俺に向かい合って座った。     
 「食べるぞいいか」       
 「いちいち聞かないで」     
 俺はまとめの作ったサンドイッチにかぶりついた。    
 「やっぱりお前って料理うまいよな」     
 「そんなこと言ってないでさっさと食べて片付けもあるんだから」     
 「すいません」         
 俺たちはサンドイッチを食べ終わり支度を終え学校に向かった。

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