ラブ・ドラッグ 多種類の薬
作者:青木
2015/11/29(日) 09:50公開
ID:aD/bcO1hwWA
ランチ騒動から十日。
「できたぁー!」
突然、声をあげたのはまとめだ。
多分、新しい薬ができたのだろう。
「ねぇあんたもちろん飲むでしょ」
「なんで最初から飲むことになってんだよ」
そういうえばそうだ、俺は人体実験のために付き合ってるんだった。
「どうしたのよ」
「分かった、飲むよ」
「で?何の薬なんだ」
「えっと、知ってる人の声に変えられる薬」
「名○偵コ○ンか」
「え、嫌なの」
「嫌じゃねーけどツッコミどこがあるとやっちゃうからな」
そして、まとめから薬を受け取り飲んでみた。
「じゃあまず私の声からやってみて」
「どうやるんだ?」
「心の中で誰の声にしたいか考えて話せば変わるわよ」
俺は言われた通りやってみた。
「変わったな」
「変わったわね」
「何に使うんだこれ?」
「使い道がないわね」
「次いきましょう」
「他にもあんのかよ」
まとめは研究室に向かった。
「これよ」
「なんだこれ?」
俺はその薬を受け取りまとめに聞いた。
「活力がわいてくる薬」
「聞いたことあるぞ通販番組で」
「飲んでみてよ」
「わかったよ」
俺は言われた通り飲んでみた。
「すごい体のそこから力が沸いてきたんだが」
「大成功ね♪」
「まぁそうなんだがこの活力何に使うんだ」
「・・・・・・」
そこまで考えて持ってきてほしい。
「NEXT」
「なぜ、英語」
そしてまたまとめは研究室から持ってきた。
「次は武術がものすごく強くなる薬」
「使えそうだな」
「でも効くのはたったの20分しかも副作用は8時間の寝たきり」
「すごい副作用だな」
「だから今は飲めないわね」
その時、少しよろめいたそしてすごく気分が悪くなった。
「薬の副作用かも」
「あの薬もあったのかよ」
「しゃべらなくていいから」
「ちょっと寝てなさい」
聞いてないんだがあの薬にこんなきつい副作用があったとは。
「ごめんなさい、本当に副作用もわからずに」
「いや聞かなかった俺の方が悪いんだ」
「いや私が悪い」
「お前は知らなかったんだから仕方ない俺が悪い」
しゃべるのもきつい。
「運んであげるからもうしゃべらないで」
「なんでそこまで大したことないよ」
「うそばっかり」
「え・・・・・・?」
「いったでしょあんたはうそつくと顔に出るってだから無理しないであたしに甘えなさい!」
俺はその時甘えたくなった、少しだけどやさしさ負けたのだ。
「重いわよあんた」
「ごめんな、まとめ」
「これくらい平気よ」
強がりやがって。
俺はそのあと布団に優しいまとめに寝かされた。
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