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幻想伝説譚 序章:招かれた者達
作者:亀鳥虎龍   2015/12/14(月) 00:11公開   ID:sBW/DnTGILc
 外の世界と隔てた世界『幻想郷』。

嘗て、この世界に邪悪な存在『暗黒王』が出現した。

幻想郷の人間や妖怪達は、供に協力し合い、暗黒王に立ち向かった。

しかし、その強さの前では、全く歯が立たなかった。

そんな彼等の前に、一人の戦士が降り立った。

その名は『スパーダ』。

悪魔でありながら、正義の心を揺るぎない信念を宿した魔剣士である。

彼は自身と同じ名の魔剣を手に持ち、暗黒王に立ち向かった。

その強さは、暗黒王ですら手も足も出なかったのだ。

暗黒王を封じたスパーダは、幻想郷から姿を消した。

しかし彼の存在は、伝説となって語り継がれた。

だがその伝説もいずれ、お伽話として忘れ去られるのであった。













―招かれた者達―













 (ライブラside)

異世界によって崩落したニューヨークが、3年に時を経て生まれ変わった街『ヘルサレムズ・ロット』。

この街には、異界と人間界の均衡を保つ為に暗躍する組織『ライブラ』が存在する。

そんな秘密結社『ライブラ』の本社。

構成員の『レオナルド・ウォッチ』は、カップの中のコーヒーを啜っていた。

レオ「平和だなぁ〜」

ソニック「ウキッ」

同意するかのように、音速猿の『ソニック』も頷く。

そんな中で、メンバーの一人『ザップ・レンフロ』が、

ザップ「往生せぇぇェい! 旦那ァァァ!」

リーダーの『クラウス・V・ラインヘルツ』に襲いかかる。

クラウス「フン!」

ザップ「ガフッ!」

しかし、すぐに返り討ちにされた。

この光景を見ていたレオナルドは、もの凄く落ち着いた表情で、

レオ「ホントに平和だなぁ〜」

そう言いながらコーヒーを啜った。

しかし、その時であった。

突然、目玉だらけのスキマが出現し、

レオ「へ?」

クラウス「!?」

ザップ「なっ!?」

ソニック「ウキッ!?」

三人と一匹は、その場から消えたのだった。










(月閃side)

 善忍の育成を行う教育機関『死塾月閃女学館』。

高名なエリート校で、その中でも選抜された忍が5人存在する。

??「今日はこのくらいで良いでしょう」

灰色の髪に白いリボンを結んだ少女が、そう言って扇子を仕舞う。

彼女の名は『雪泉』。

彼女を筆頭に、般若面を被った少女『叢』。

ショートボブの少女『夜桜』。

ギャル風の少女『四季』。

見た目が幼い少女『美野里』。

この5人が、月閃の選抜チームを務めている。

休息を取ろうと踵を返したが、まさにその時であった。

雪泉「ん?」

浮遊感を覚え、足元を見る。

そこには謎のスキマが存在し、

雪泉「な!?」

驚く間もなく、彼女達はその中へと落ちたのだった。










(ノーネームside)

 様々な修羅神仏が存在する世界『箱庭』。

この世界には、『災厄』と呼ばれる存在・魔王によって、名と御旗を奪われたコミュニティが存在する。

そのコミュティを救う為、三人の問題児が異世界から召喚された。

そして魔王を打ち倒し、それぞれの進路を進んだのだった。

その内の一人が、世界を旅して回っている。

シャツの上に黒いジャケットを羽織り、首に猫耳の付いたヘッドホンを引っ掛けた少年。

彼の名は『逆廻十六夜』。

“打倒魔王”を掲げたコニュニティ『ノーネーム』のメンバーである。

相棒のグリフォンの『グリー』と行動を共にしていたが、前方に謎の裂け目が出現する。

それを見た十六夜は、不敵な笑みを見せる。

十六夜「どうやら、俺に“来い”と言ってるようだぜ?」

グリー「そのようだ。 行くのか?」

十六夜「ああ。 んじゃ、行って来るぜ」

グリー「気をつけよ」

こうして彼は、裂け目の中へと消えたのだった。












(JOJOside)

 日本のとある地方にある、大きな屋敷。

その玄関から、一人の少年が出てきた。

身長は195センチで、タンクトップの上に学ランを羽織っている。

彼の名は『空条承太郎』。

宿敵『DIO』との、100年に渡る因縁を断ち切ったスタンド使い。

それ以降、平穏な生活を送っていた。

自宅を出て、彼は気分転換の散歩に出かけようとしていた。

だが、その時であった。

承太郎「ん?」

足元に浮遊感を覚え、足元を見ると、

承太郎「何ぃ!?」

目玉だらけの裂け目が出現していて、彼はそのまま裂け目へと消えたのだった。












(ゲイムギョウ界side)

 女神が守護する世界『ゲイムギョウ界』。

この世界では、四つの大陸に四人の女神が一人ずつ存在する。

革新する紫の大地『プラネテューヌ』。

重厚なる黒の大地『ラステイション』。

雄大なる緑の大地『リーンボックス』。

夢見る白の大地『ルウィー』。

この四つの内の一つ、プラネテューヌでは、

??「スー……スー……」

一人の少女がスヤスヤと眠っていた。

彼女の名は『プルルート』。

このプラネテューヌの女神である。

そんな彼女であったが、ゆっくりと目を覚ました瞬間、

プルルート「ほえ?」

真下に、大きな裂け目が出現したのである。

プルルート「ひゃぁ〜!」

そのまま、裂け目の中へと消えたのだった。











(デビルハンターside)

 とある街にある、一軒の事務所。

その看板は、ネオンサインでこう書かれていた。

『Devil May Cry』。

“悪魔も泣きだす”という意味が込められている。

事務所内には、一人の男が立っていた。

銀色の髪に、赤いコートを羽織った姿。

彼の名は『ダンテ』。

あらゆる危険な仕事を請け負う『便利屋』を営んでいる。

それと同時に、魔界から出現する悪魔を退治する『デビルハンター』の顔を持つ。

魔界の覇王『アルゴラス』を倒し、無事に人間界に戻ったダンテ。

丁度、依頼先の仕事を済ませたとことであった。

そんな彼であったが、何かの気配に気付いた。

咄嗟に愛銃の『エボニー』と『アイボリー』を構えるが、そこには誰もいなかった。

ダンテ「……ん?」

しかし、足元には魔法陣が出現していた。

ダンテ「何だ、コイツは?」

疑問を感じたが、彼は魔法陣の中へと消えた。











(新羅side)

 超常現象や妖怪などを対処するために政府の特務機関として設立された組織『特務機関森羅』。

そのメンバーである『有栖零児』と『小牟シャオムウ』は、上司の『裏島千鶴』と供に、ある調査をしていた。

零児「やはり、何かの“ゆらぎ”だな」

小牟シャオムウ「そのようじゃの」

千鶴「全くもってその通りなのね」

嘗ての事件における“ゆらぎ”の残留の調査である。

零児「ホントに、ここなのか?」

千鶴「間違い……筈なの」

しかし、“ゆらぎ”らしきものは見当たらなかった。

疑問に感じた3人であったが、まさにその時であった。

三人「!?」

突然足元に、大きな裂け目が出現したのだ。

この瞬間、彼等の姿は消えたのだった。












 遂に、役者は招待された。

新たな物語が、新たな異変によって……。

果たして彼等は、どんな出会いをするのだろうか?

次回へと続くのだった。

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 思いつきで連載を書きました(笑)。
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