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ラブ・ドラッグ 真実と未来と記憶
作者:青木   2016/01/14(木) 16:56公開   ID:aD/bcO1hwWA
 今、井上の家に五人でいるところなんですが・・・・・・。     
 「天里さん、なんでまとめさんってこの時代に来たんでしょうか」   
 それは私も思ったことだ。      
 「私も知らないけど深遠な理由があるんじゃない」     
 「もう聞いても良いですかね」           
 聞くにはそろそろ良い頃合いだろうと思っていたが杞憂ではないかと思う時がある。
 「天里さんは知りたいですか?」     
 「・・・・・・知りたい」           
 やはりこれが自分の本音なのだろうか。      
 「じゃあ聞きに連れてきましょう」     
 そう言うとめいかちゃんはまとめちゃんを無理矢理連れてきた。     
 「何よいきなり、聞きたいことって」      
 ここまで来たらためらう必要はないと自分で決心し真相を聞くことにした。
 「なんでまとめちゃんはこの時代に来たの?」     
 まとめちゃんは狼狽しながらも口を開いた。     
 「それは・・・・・・ねただあたしの欲望が生んだ行動なのよ」      
 欲望?まとめちゃんの欲望なんて聞いたことがない。     
 「未来の世界で救われたのよ渉に」     
 「救われたってどういう意味」       
 まとめちゃんは用件を知ってか落ち着いていた。     
 そしてそのまま口を開き。       
 「あんたなら分かると思うけどあのスクランブル交差点で引かれそうになったのよいやもう引かれてたでもその時助けてくれたのよ未来の渉が」
 そんなことを聞いても聡明に聞いているめいかちゃん。     
 でもなんでこの時代に来る必要があったのだろうか。     
 「でもそれとこの時代に来る理由は筋が通らないけど」     
 「まだこの話は続きがあるのその時助けてくれた渉はあたしを助けたばかりに自分の命を失ったの」
 「だから生きていた頃の黒場さんに会いたかったと」     
 「半分正解」          
 半分正解?めいかちゃんの答えでも完全正解ではないのか。     
 「その時、あたしは誓ったのこの人を助けてあげようとでも死んでいたのは分かっていたから・・・・・・」
 聞いてはいけないことを聞いてしまったのかもしれない。     
 親友として失格だ。      
 「あとひとつ理由があって・・・・・・」     
 「あとひとつ?」        
 「助けてもらったのなんて初めてだったしその時、学校酷いことばかりされていたから・・・・・・」
 まとめちゃんの顔が少し赤くなってきているそんなにこの話をするのが苦痛なのか。
 「惚れちゃったんだよね多分その時、この人と一緒に居たいと思ったから」     
 え・・・・・・思ってたのと違う。     
 「この話するの恥ずかしいんだから渉には言わないでよ」     
 人に話すような話じゃないんだけど。     
 「言ったらどうなるか想像しときなさい」     
 「想像しときなさいって覚えときなさいじゃなくて」     
 「あーもう全部言っちゃた」      
 そしてそのあとの記憶は覚えていない。      
                 
                 
 「何やってるのお兄ちゃん」      
 「え・・・・・・ぼっーとしてただけだけど」     
 「もうご飯だから早くしてよ」      
 「はいはい」          
 言うわけないだろ記憶残ってるの俺だけなんだから。     
 あれからもう一ヶ月か・・・・・・。      
 

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