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死んだら別の世界に行かされました! 第4話
作者:雲雀   2016/08/26(金) 16:58公開   ID:Px0ukxwNsLk
 
オ「あの時計が静寂の・・・」

オズがポツリと呟いた。

?「そうだ。百年前に眠りにつきし静寂の時計・・・」

オズの呟きに、何処からか低い声で返事が返される。オズは驚いて、後ろを振り返り、エイダを守るように前に立った。

?「預言者は言う。待ち人約束の地に降り立つ時、沈黙を破る鐘の音は響く・・・」

オ「誰だ!?」

オズが叫ぶ。すると、三人の後ろから手が伸び、オズとギルバードの襟首を掴んだ。

オ・ギ「うわあ!」

二人は驚き、思わず叫んでしまった。

?「こんな所に居やがったか!悪ガキ供め!」

さっきとは違い、明るい声で言う。

オ「オスカー叔父さん!」

驚いたように言うと

オス「ブハハハハハハ!!手間かけさせやがって」

オスカーは、笑いながら言った。


三人はオスカーの部屋に行き、話していた。

オス「まったくお前は。あまりMrs,ケイトに心配掛けるもんじゃないぞ」

少し呆れたようにオスカーがオズに言う。

オ「だって、いつも以上にピリピリしてるからからかいたくなるんだよ」

オズは楽しそうに言った。

オス「ハハハハ!!そりゃあ、ピリピリもするだろう。四代公爵家の一つ、ベザリウス家の次期当主、オズ=べザリウスの成人の儀となれば」

オスカーは、タバコを吸いながら言った。

オ「うう〜。それだよ、それ。何でそんなのやんなきゃいけないのさぁ。めんどくさい・・・」

オズは顔を歪ませ、めんどくさそうに言った。

オス「15歳になった貴族の宿命だ。あきらめろ」

オスカーが笑いながら言う。

オ「まあ、その為にこの屋敷に来られたのは、嬉しいかな。二日経っても、まだ見てないとこばっかで楽しいよ!」

オス「うん。美しい城だろう?200年以上前に、建てられたもんらしいが・・・。今は、成人の儀を迎える場所としてのみ、使われている。」

オ「そんなに古いんだ。ここ。じゃあ、“サブリエの悲劇”よりずっと前に・・」

オス「まあ、めったに来られる場所じゃないからなあ。一風変わったパーティとして楽しんじまえよ。」

オ「うん!叔父さんが儀式を執り行ってくれるんでしょ?」

オス「ああ。悪いな。本当なら、親父の役目なのに、俺なんかが代役で・・・」

オ「なあに言ってんのさ!俺にとっては、叔父さんが父親みたいなもんだもん。
むしろ、そっちの方が嬉しいよ」

ギルバートがオズを心配そうな顔で見て、オスカーは、寂しそうに笑った。

オ「おお!そうだ、オズ!頼まれていたもの、何とか間にあったぞ!」

オスカーは思い出した様に、オズにケースを渡した。

オ「本当!?やったあ!!」

オズは嬉しそうに、それを受け取った。

オス「サイズがぴったしだと良いんだがなあ」

話の内容からするに、それは服のようだ。

オ「大丈夫だよ」

ドンドンドン!

いきなり、部屋のドアが激しく叩かれた。

ケ「オスカー様!?こちらに、オズ坊ちゃんはいらっしゃいませんか!?」

どうやら、Mrs,ケイトが来たようだ。

オ「叔父さん、お願い!あともう少しだけ遊んで来てもいいかな?」

オズは、頼むように言った。

オス「ああ」

オスカーが返事を返すと

ギ「駄目ですよ!探検は3時までと!」

ギルバートから、静止がかかる。

オ「うっさい!あとちょっとだって言ってるだろ!」

オズは怒ったように言った。

ギ「坊ちゃん!」

オ「ダイナ!」

オズは、ギルバートの元に猫をいかせた。

ギルバートは、泣きながら逃げている。エイダはそれを見て、笑っていた。

オス「こらこら、あんまりギルをいじめるな」

オスカーが止めに入る。

オス「それを渡す時間がほしいんだろ?行って来いよ。」

さっき、オスカーがオズに渡したものはギルにあげる物らしい。

ドンドンドン!

ケ「オスカー様!?」

Mrs.ケイトが急かすように叫ぶ。

オス「ああ、はいはい。ちょっと待ってくださいよっと」

オスカーがドアのほうに向かっていく。

エ「わたしもー」

エイダが、わたしも行くと言った。

オス「いいか?オズ。今夜の儀式には、絶対にふざけるなよ」

オスカーはオズに忠告した。

オ「分かってるって!」

オス「もし、何かしでかそうものなら、アヴィスの使者を呼んじまうからな」

そう言ったとき、強い風が吹いた。

オ「悪いけど、その脅し文句は聞き飽きたよ!エイダ、行くよ」

オズは笑いながらそう言うと二人を連れて、窓から出て行った。

オスカーは、参ったなという風に頭をかいた。

ケ「オスカー様!」

再びMrs,ケイトが叫ぶ。

オス「はい〜、Mrs,ケイト。お待たせしました。」





















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■作者からのメッセージ
いや〜、投稿久しぶりですね?こんな話を読んでくれている方、本当にありがとうございます!シンタロー全然出て来ない上に、また変なところで終わってしまったw
私は、ゆっくり投稿するので、次も遅いと思います。
もしかしたら、来年あたりになる事もあるので、そこは許してください!
もちろん、感想はいつもお待ちしてますよ?なので、感想もお願いします!!
ではでは、次回もお楽しみに!
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