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正統派大和撫子いとこンニャク 第九本目〜右京がエンジェル隊の研修生に 第五日目〜
作者:カメ大王   2016/11/10(木) 20:14公開   ID:34AjDHQ.q06
☆ヴォイス・メッセージ
ちとせです
私は朝起きた時からどうも無性に右京姉さんと2人きりで交流したいって気分にかられました
ですから姉さん。私を縁結びの神様が宿ってるって場所に案内して下さいね


ルポは午前4時から5時にかけてのエンジェルルームのちとせの部屋
ちとせは紫主体のパジャマ姿で、眠っていたが、バッチリと目が覚めた
それでもこれではマジまずいと思ったちとせは何としてでも再び眠りに就こうとするが、やっぱりどうも眠れない
というワケで、ちょっと遅れながら気持ちを切り替えて軍服に着替える
その時になって初めてちとせ自身は気づいたことがある
それはちとせ自身が、朝起きたトタンにどうも右京姉さんと2人きりで交流したいという衝動にかられたから
というワケでちとせは、服装に限らず頭髪などの身だしなみもゆっくり時間をかけながらも整える
で、バッチリと感じるとドアに向かい
ガー
ちとせの部屋の扉が開く音がした
で、ちとせはエンジェル基地のスポーツで鍛えるためのトレーニングルームに向かう
それからX分後、ちとせはトレーニングルームの入口に入ると、キョロキョロと目を向けると、上半身は半袖で純白の練習着に、紫紺で長袖のアンダーシャツ
下半身は、純白一色の長ズボンに紫紺主体のストッキングも黒主体のスパイクシューズも履いている右京を発見した
ちなみに右京は縦に大きな鏡の前で
それからちとせは駆け足で右京に近づくと
「右京姉さん」
ちとせは鏡の前でシャドーピッチングをしている右京に対して、彼女にもハッキリと聞こえるような声で話しかけた
ちとせは右京にもハッキリと聞こえる声で話しかけた
するとちとせが話しかけた段階では、案の定シャドーピッチングをしていて、体重移動をしている場面で、なおかつちとせの声が丸聞こえだったので、左手に2本の縫い目があるようにも見える白球を握りしめているような感覚である左腕でリリースする瞬間などまで終わらせてから、右京は彼女の方に顔も視線も向けて
「おはよう。ちとせ!」
「おはようございます!!」
右京は私達の世界でいう高校野球の21世紀枠
右京やちとせなどが実在世界でいう高校野球の全日本特別推薦枠という21世紀枠に準じた推薦候補校と同じように晴れやかで爽やかな顔で、清々しい気持ちになって朝のあいさつをこなした
それに応じてちとせもスッキリとした声で右京にあいさつを返す
「で、何が言いたくて話しかけたのだ?」
右京は晴れやかな気持ちで問いただす
「はい、右京姉さんには言いにくい気持ちがあることなんですが、今朝は大阪の外食屋さんにあるマーマレードにチーズをトッピングしたトーストを主食に、洋食のモーニングセットを是非とも姉さんに作ってもらいたくて」
ちとせはいかにも言いにくそうな気持ちがありながらも声を絞り出しながら話した
「なら右京お姉様に任せろ!!河原町家の食事係の人員として培ったパンも洋食の調理もこの右京お姉様なら朝飯前だ!!」
「うれしい!!☆☆私、お父様のお姉さんが右京姉さんのお母さんであって本当に良かったって改めて感じましたよ!!」
ちとせはちょっと興奮しながらも楽しそうにワクワクしながら答えを返しては、最後は笑顔になる
「右京お姉様もだ!自分のお母様がちとせのお父様のお姉様で心から良好な感じがする!!☆☆」
右京もちとせに対して、興奮しすぎる気持ちを鎮静させながら最後の最後まで言い切った
で、右京お姉様は、速足でエンジェルルームに隣接する自分の部屋にひとまず戻る
その直後に右京は素早く研修生用の軍服に着替える
さらにそれからは純白一色のエプロンもつける
そして右京はちとせのために調理を始める
その最中に
ピィピ
右京はこんな時に誰だ!??ミルフィーユ・桜葉や蘭花・フランボワーズなどという感情に一瞬は駆られるも
「ヴァニラです。河原町!!」
ヴァニラは右京にもハッキリと聞こえる声で対応する
「どうなさいましたヴァニラ大先輩」
「私の朝食…野菜だけのサラダ主体で焼き魚も加えたメニューも作って」
右京は瞬時に気持ちを切り替えてちとせよりもはるかに丁寧に受け答える
するとヴァニラは、しっかりとした気持ちでビシッと最後の最後まで言い放った
「お安い御用ですわ!!」
というワケで右京はヴァニラからの追加注文もビシッと決める意味でキッチリ対応する
で、短時間でちとせとヴァニラの朝食の調理が完成
それから右京はエプロンを外した上で2人の待つエンジェルルームに持っていく
で、右京は何らかの声を彼女達にかけてゆっくりそろかに置く
ゆっくり味わって淡々にして黙々と食べ続けるヴァニラに対して、ちとせは早速右京に言いたいことがあるので、早食いする
それを見てアキれてばかりの右京
で、ちとせは5分足らずで食べ終えると
「アー美味しかった!!☆☆エンジェル隊に再三仲間入りしてから毎日のようにミルフィーユさんの手料理を食べ続けて舌が肥えているこの私でもやっぱり姉さんの手料理だって普通に美味しいですわ!!」
「ちとせ」
ちとせはハラだけではなく心まで大満足したかの如く独り言を言い続けた
それで右京は足して2で割ると丁度良いという感覚に戻ったかのようにつぶやいた
「姉さん。私…今日は2人きりで交流したいです!!」
ちとせは右京に対して胸を弾ませながら主張する
「どうしましょう。ヴァニラ大先輩」
ちとせのセリフをまともに聞いた右京はヴァニラに話を持ちかける
「行ってらっしゃい。ちとせさんと2人きりで基地に日帰りで帰れるところならどこにでも」
「承認致しましたわ!!」
ヴァニラは笑顔で手を振るように右京に条件をつけては送り出す
すると右京は満面の笑顔で承諾した
「では、ちとせ。出雲大社に行こうか」
右京はちとせに話題を持ちかけ直して説得した
「はい」
ちとせも満面の笑みであるように微笑んだ
それからのこと、右京もちとせもエンジェルルームから格納庫に向かう
格納庫に到着すると各自自分の紋章機に乗る
で、右京もちとせもエンジンをかけてエンジェルルームを出発した
案の定、右京はちとせから朝ご飯は?と聞かれることもあった
それに対して右京は、白米などの消化の好い食べ物だけを朝食として取ったと返した
で、出雲には午前11時前には到着した
それからのこと右京とちとせは出雲大社のお客様専用の駐車場に、紋章機を停めても差し支えない場所に駐車した
で、紋章機から降りた右京もちとせも出雲大社を参拝する
そんな中でちとせは1人心配事に何割か駆られていた
そうちとせ自身
『こんなタイミングでマリアさんと出会ってしまったらどうしよう』

それをだいぶ遅れながらも察知した右京は
「心配するなちとせ!マリア・アールグレイトなどというミント・ブラマンシュよりもはるかに意地悪なお嬢様はこの右京お姉様が成敗仕ります」
と公言した
で、ちとせが縁結びのお守りを買うと、ちとせも右京も見知らぬお嬢様が目に入った
それに気づいたお嬢様がちとせ達のそばに駆け寄り
「アレ?もしかしてあなた達・ちとせさんに河原町 右京…さんかしら」
ちとせも右京も見知らぬお嬢様が前者・2人に確認を取る
「いかにも私が河原町 右京だ」
「同じく 烏丸 ちとせです!!」
と右京とちとせは粛々と自己紹介
「奇遇ね。私はタージリン・アールグレイト。あのマリア・アールグレイトのお姉ちゃんにしてミントちゃんのいとこのお姉さんよ」
タージリン・アールグレイトはお返しに自己紹介をする
ちなみにタージリン・アールグレイトはドキドキ!プリキュアのキュアロゼッタと同じような髪型や顔のお嬢様
「すごい。タージリン嬢はミント・ブラマンシュやマリア・アールグレイトとは全然違って御淑やかだから思わず心が洗われる」
右京は最後の最後まで淡々と独り言を言い切った
「タージリンさん。マリアさんとは一緒じゃありませんよね」
ちとせはタージリン・アールグレイトに確認する
「うん。マリアとは一緒じゃないわ」
タージリン・アールグレイトはキッパリとウソをつかずに答えた
これに対して一安心のちとせと右京
「では何故マリア・アールグレイトは?」
右京は厳粛に問いただす
「ちとせさんのために1人・美味しい出雲そば屋さん探しに没頭しているの」
タージリン・アールグレイトは的確に言葉を返した
で、タージリン・アールグレイトの持っているスマホにファミリーメンバー限定の着信音が鳴り響くと
「もしもし」
タージリン・アールグレイトはマリア・アールグレイトからの電話に出る
「お姉様。私(わたくし)1人で頑張って探し続けた甲斐がありましたわ。アクセスマップを送信しますからちとせ様にご教授願います」
マリア・アールグレイトは急ぎ口を利くように言い放った
「わかったわ。マリア」
というワケで姉妹電話は終了
で、タージリン財閥の案内で、ちとせも右京も出雲市内の出雲そば専門店に到着
さらにその後、後ろを振り向くとマリア・アールグレイトはちとせを発見して
「ちとせ様!私(わたくし)と一緒にこのお店のおそばを堪能致しましょう」
「そんなの私から願い下げです!!」
「そんなこと言わずに私(わたしく)と一緒に食べましょう!!さもなくばミントとは一生お友達にさせないよう導きますわよ!!」
マリア・アールグレイトは笑顔で楽しそうに誘う
でもこの誘いを最初は案の定断るちとせ
ならば言葉でパワハラするマリア・アールグレイト
「仕方ありませんね」
というワケで仕方なくマリア・アールグレイトと一緒に外食することを決めたちとせ
右京はマリア・アールグレイトはむろんちとせとは全然違う距離が開いた場所で外食するハメになる
で、マリア・アールグレイトのおごりで出雲そばを食べることになったちとせ
そばが到着すると
「いただきまーす」
と食前のあいさつをこなすちとせ
で、ちとせが日本のサラリーマンと同じようにそばを丸ごとつゆにつけてからすすると
「美味しい!さすがマリアさんですね」
ちとせは思わずマリア・アールグレイトにお礼する
「お褒めに預かり光栄でこざいますわちとせ様」
マリア・アールグレイトも瞬時に返事を返す
「それでも…マリアさんと友達になるのは私の方からやっぱり願い下げです」
ちとせはマリア・アールグレイトに対して友達になる話をキッパリと断る
「ちょっと!?それってどういう意味ですの!!?」
「そういう意味ですよ」
マリア・アールグレイトは納得がいかずに強引に問いただす
するとちとせはまたキッパリと返事を返した
「でも…この店の出雲そばは美味しかったではありませんこと!!?」
「確かにそれは言えてる話なんですが…」
マリア・アールグレイトはちとせに厳しく職務質問するように聞く
それに対してちとせは遠慮しがちに言葉を返答する
「第一。ミントさんとはお友達になりたいですけど…私がマリアさんと友達になるなんて自分には最初っから無理なんです!!」
ちとせは士気が下がりながらも言葉を振り絞った
「わっ、私(わたしく)だって伊達にミントと同い年のいとこではありませんことよ!??」
食らいつくように反論するマリア・アールグレイト
それに対してちとせは気まずい顔して黙り込む
「ミントは同い年のいとこの1人ですから、私(わたくし)のお友達は、ちとせ様以外はありえないって程、断じて認められませんわ!!」
「でもそんな私だって、マリアさんのことは断固として友達って認めたくありませんよ!!」
マリア・アールグレイトは黙り込むちとせに対してキッパリと主張する
それでちとせも沈黙を破っては、最後の最後までハッキリと主張しきった
「ハァー悲しいですわ。ちとせ様がこの私(わたしく)のことを永遠の友達とは公認してくれないのが」
「私だって、ミントさんからマリアさんと友達になろうとすること自体がおかしいという話聞かされましたよ」
マリア・アールグレイトは悲しみに浸りながらも言葉を絞りながら言い切った
するとちとせはミントから聞いたことを引き合いに出す
「さすがは私(わたくし)のお母様のお姉様の娘ですわね。私(わたくし)…今でもミントのお母様が宇宙一大好きですのに」
マリア・アールグレイトは悲しみから解放されたかのように独り言をぼやいた
「でも…ミントさんのお母さんって、娘であるミントさんのせいで」
「ミントは全然悪くありませんわ!!あの娘は宇宙一の同い年のいとこなんですから」
ちとせは悲しみのドン底に落ち気味になりながらも言葉を振り絞る
するとマリア・アールグレイトはミントが当時は幼かったことも含めて、彼女をかばっては抱擁する
「マリアさん。私もその気持ちはわかります!!で、ちょっと話は変わりますが」
「なんですの」
ちとせはマリア・アールグレイトの気持ちに半分寄り添って、ちょっと話題を代えようとする
で、マリア・アールグレイトも気になって
「実は、私にも同い年のいとこだっているんですよ!!?」
ちとせは自分のことを引き合いに出して、マリア・アールグレイトに変わった話題を振る
ちなみにちとせと同い年のいとこの名前は五条(ごじょう) さゆり・17歳
さゆりは純黒のストレートな髪型が持ち味で、ゴムで束ねた髪の毛でいかにもおとなしそうな大和撫子のような顔をしたちとせのお母様の妹の娘
彼女はいずれ正統派大和撫子いとこンニャクにも出そうとは思っている
で、話はまとまり右京とちとせはエンジェル基地へと戻った
その一方でミルフィーユとランファとミントとフォルテとヴァニラは各自が基地内で自分のやりたいことをやり通した一日となった
そして右京はエンジェル基地に戻るとレポートを書いた

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