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正統派大和撫子いとこンニャク 正統派大和撫子いとこンニャク・第十本目〜右京がエンジェル隊の研修生に 第六日目〜
作者:カメ大王   2017/04/27(木) 16:52公開   ID:34AjDHQ.q06
☆ヴォイス・メッセージ
私は河原町 右京の大後輩 ヴァニラ・H(アッシュ)です
河原町がエンジェル隊の研修生になってから、日曜日である今朝も
自分の日課であるお祈りを済ませると、彼女が私に「京都まで付き合って欲しい」と言われました!!
河原町は京都の高校野球の練習試合を観戦したいがために、私まで誘って来ます
河原町が私にも京都の高校野球の練習試合を見せようとするのってなんでだろう


ルポは右京がエンジェル隊の研修生になってから最初で最後の日曜のエンジェルルームから入ることが出来るヴァニラの部屋
ヴァニラが軍服姿でお祈りをしているワケだが、右京も研修生用の軍服姿で、自分が公認している大先輩のヴァニラと隣り合わせで、瞑想するようにお祈りをしている
これが終わると右京の方が先に両眼をバッチリと開いて、ヴァニラの方に顔も視線も向けると
「ヴァニラ大先輩」
右京は力強くも優しくハッキリとヴァニラの耳元に聞こえるように話しかける
その後ヴァニラは、右京が自分に話しかける声色がハッキリと聞こえて、思わず目を開けてから、後者の言いたいことを、キッチリ聞こうと身構えると
「右京と京都まで付き合って下さいませ」
「何のために?」
右京は厳粛に用件を話した
そっからヴァニラは詳しい内容を聞き求める
「京都の高校野球の練習試合を大先輩にも見てもらいたいからに決まっているからではありませんか!!」
粛々にして淡々と京都までつきあって欲しい理由をさらけ出す右京
「高校野球が大好きな河原町だけならともかくとして…何で私も」
ヴァニラはちょっと意気消沈気味に言葉を返す
そうヴァニラは野球も含めたスポーツにはあまり興味がないからだ
「ヴァニラ大先輩はエンジェル隊の中で、1番河原町家野球大会の本選に選手としては出場するにふさわしい人材ですから それをよりふさわしい度合いを強くするための勉学ですわ!!」
右京はだんだんと力強く説得する
「他にはないの?」
またピッチャーのように新しい球数を投げるヴァニラ
「ヴァニラ大先輩にも、日本の高校野球だと、プロ野球には、ある訳がないと物語る魅力的な物がある!と感じて欲しい!というのも右京の狙いなのですの!!」
右京はより力強く説得を続けた
これでやっとヴァニラも納得して
「わかった!じゃっ、私…河原町と一緒に高校野球の練習試合を観戦する!午前中は?」
しっかりと小指を結ぶように約束を交わして、午前中の日程から聞き出す
「日京(にちきょう)学園のグラウンドで立生館右京が対戦相手ですわ!!」
すると右京はすっごく優しく丁寧な対応で、セリフを返した
ちなみに日京学園は男子主体の野球部のグラウンドが、男女の駅伝部や短距離から長距離にまで対応している陸上部に、女子専用のソフトボール部や男子専用のサッカー部(女子専用はフットサル部)それから男女のラクロス部など、ありとあらゆる屋外スポーツの部活動の数で、常日頃たった1つだがすっごく広くて大きなグラウンドの中で、練習をしている
日京学園は京都市中京(なかぎょう)区の四条河原町という京都の1番人通りも大きな市街地まで徒歩でも気軽に行けるところに校舎があって、屋外スポーツのグラウンドも校舎から自転車でも10分とかからないほど近い
それと日京学園の歴史は戦前の明治時代から大正時代にかけて日本京都女子中等学校というところからスタート
1948年に学制改革があって、3年制になると同時に、男女共学化
しかも日大という大学が東京で開校されることにも併せて、いわゆる日大京都に校名変更となった
それからカメ大王が書き綴るGA小説の中の日本大学とは日大ではなく本大=ほんだい”という略称で知名度が全国レベルだ
その頃から校歌も私達の母校 日京学園というフレーズもあって、2021年の4月からは日京学園という名前になって現在に至る
もっともカメ大王の書き綴るGA小説の日大は途中から経営が難しくなって、2020年の3月をもって廃校となったこともある!!
そんなこんなで、右京とヴァニラは、意識がピッタリ合っているようにエンジェル基地にある格納庫へと向かう
それから2人は自分の紋章機に乗る
でもってトランスバールの宇宙にある基地から地球を目指しては、京都市中京区へ
そして、午前10時開始予定の日京学園のグラウンドにて、行われる立生館右京との練習試合の開始には右京もヴァニラも間に合った
右京とヴァニラはいち観客として、日京学園と立生館右京の練習試合を見るワケだが、彼女達の周りにいるのは、このカードの練習試合を楽しみに見に来ている高校野球ファンや私服姿の高校野球OB&OGのみならず、NPB(日本のプロ野球)や大リーグのスカウトまで、それこそスピードガンを持ち合わせた上で、待機している
もっともスカウトには、立生館右京に関して、右京が自分のお母様にして、ちとせのお父様のお姉様でもある清美のハラの中にいた胎児だった時の夏にて、甲子園初出場初優勝
これを機に入学する選手のレベルもだんだん上がっていって、今では高卒でプロ入りしてやる!!といわんばかりの横綱野球選手がゴマンと入って来る硬式野球部に仕上がっている!!
だからこそピッチャーでも、相手のバッターがバントを仕掛けて来た時のフィールディングに、ベースを踏んでいる内野手キャンバスに対する牽制を送球する時の巧みさ。さらには150km/h出せる剛腕のストレートのスピードをスピードガンで計測するのが狙い目だが、野手でも目に物を見せつけるバッティングのすごさと守備でも姿勢やフォームに対して基本に忠実で、なおかつ攻守の時の足の速さや軽快さ、フットワーク、守備範囲の広大さに、守備の堅実さなどなど。その他にもいろいろとチェックするために足を運んで来ている
もちろんキャッチャーには、相手のランナーがタックルを敢行して来た時のブロックの強さや、相手のランナーが盗塁を仕掛けて来た時に、ピッチャーが投げた球を受け止めてから送球するまでの素早さから始まってセカンドキャンバスやサードベースマンに送球が届くまでの速さはむろんだが正確さも重要視され、ピッチャーが投げたボールをキャッチャーミットで捕るためのキャッチングの巧みさ。相手打線の打ち取り方の美味さが結果に出る配球などのいわゆるリード、そしていかにピッチャーの持ち味を強く引き出せるかもキャッチャーとしてプロ入りするための要素だといえる
とにかく日本のプロ野球や大リーグのスカウトには、高卒プロ入り候補の野球選手だと、日京学園のグラウンドでは、立生館右京に温かくて熱い視線が集中砲火しているような状態だ
その一方で日京学園では、2100年のセンバツ(春休みの甲子園)で優勝してから、毎年2月の1番最初の日曜にある受験の際、男子の(硬式)野球部に入部志望の中学生には、ピッチャーも野手も、日本のプロ野球でいるビデオ判定のようなものも避けて通ることが出来ず、これをクリアしないことには、男子の野球部には、選手では入れるワケがなくなった
というのもピッチャーはエース候補だと140km/hにもストレートの最高球速が満たず、コントロールも良くて、スリーボールになった時も、普通にフォアボールを出す確率の少なさまで求められる技巧派である!と選手映像を見て通らないと選手では入部することが出来ない
バッターも足の速さは判定に含まれないが、相手のピッチャーが投げるストライクゾーンに収まるボールに対して、バットをスイングする際、コンパクトな軌道=自分にとってシュアなバッティング…いわゆる自分に合ったバッティングフォームであることが1番の大条件!!
守備については、バッテリー(ピッチャーとキャッチャー)・内野手・外野手不問においてキャッチボールでも、白球の握り方からすべてにおいて基本に1番忠実で、なおかつ打球をグラブに収めては、他の内野手に送球する際の基本的なフォームの忠実さも求められる
もっとも日京学園には、甲子園で勝利を1回でも挙げることが見込めるピッチャーや野手を大募集している頃だと、横綱野球選手の入部は不可能ではなかったが、途中から中学生の横綱野球選手は、強豪野球選手の巣窟のような高校野球のチームに入って下さいと通告されるようになったのだ
だからこそ物語開始前後の日京学園のバッターには、力強くスイングしようとしても、力強さを感じない
その代わり、ストライクゾーンにキッチリと収まるボールには、ストレートであれ変化球であれ、コツコツとコンパクトなスイングの軌道で、ピッチャーからセンターにかけてのセンターラインを狙ったり、ピッチャーから見て右の打席に立つバッターは、バッターやキャッチャーから見て英語でライトである外野手の方向を狙って、シングルヒットを中心に安打記録を狙うようなバッティングを目指す打線なので、相手のピッチャーからすると、ホームランをバカバカ打ち込もうと、するような横綱野球選手のスラッガーよりも、嫌気が差すバッティングをしてくるといえる
それに野球選手の絶対数は、日本の高校野球だとホームランをバカバカ打ち込もうとするような横綱野球選手バリのスラッガーより、ピッチャーや自分が打席に立っている場所の逆方向への外野手に対するシングルヒットを中心とした狙い目にコツコツとコンパクトな軌道のスイングで安打記録を作ろうとするバッターの方が圧倒的に多いといえる!!
もっともアメリカの大リーグ・メジャーリーグでは、ホームランをバカバカ打ち込もうとするようなスーパースラッガーの方が圧倒的に多いのが、生まれながらのアメリカ人に限らず、地球の世界各国で知られている一般常識の中の一般常識だ!!
そんなこんなで右京は安平の帰宅部OGさながら高校野球ファンとして厳しく鋭い目つきで
ヴァニラはちょっと力強めに優しい目つきで試合をおとなしく見守ろうとする
で、球審の合図で試合開始
先攻こと先攻めは立生館右京だ
立生館右京の1番バッターはピッチャーから見て、出塁率をアップさせることを狙い目に左の打席に立つ
日京学園のピッチャーはキャッチャーのリード通り、左打席のバッターに対して、インハイにストレートを投じる
ちなみにインハイとは高めのインコース
インコースはバッターに近いコースのストライク
高さはキャッチャーが立ち上がって首あたりにキャッチャーミットを構えるとバッターの近くにゆっくりと歩み寄っては丁度良いぐらいの高さにストレートを要求する
この後、立生館右京のバッターはボール判定になると思って見送るが
「ストライク!!」
球審は力強く大きな声で宣告しては、手も上に上がる
ヴァニラはこれを黙って観戦すると、日京学園の先発ピッチャーのコントロールが、横綱野球選手の巣窟である立生館右京の1番バッターの選球眼を上回ったことに対して見ていてビックリした
「大先輩。河原町家野球大会の本選でも、横綱野球選手張りのバッターを相手にすると、いかに勇気をもって立ち上がったキャッチャーが首あたりにキャッチャーミットを構えるインコースのストレートで見逃しストライクが取れるかどうかが勝ち星を近づけるキーポイントになるということですわ!!」
右京は高校野球博士であることをヴァニラに大きくアピールするように優しく丁寧に解説してあげる
「なるほど。さすがは高校野球博士の河原町!!」
ヴァニラも野球に関する知識では逆立ちしたって勝てるワケなくても、素直に快くホメたたえる
で、今度日京学園のキャッチャーは、キャッチャー座りしては、立生館右京の選手全員が着ている野球選手用のユニホームのズボンにしておかなければならないベルト付近にキャッチャーミットを構える
日京学園のキャッチャーが先発ピッチャーにまた要求するのはストレート
もちろん日京学園の先発ピッチャーもまた快くうなずく
それから日京学園の先発ピッチャーはクールな顔だけと強気にズバッと攻め込むように、立生館右京のバッターのベルト付近を狙って、ズバッとストレートを投じる
これには立生館右京のバッターも、実際の球速以上に速く感じるストレートだし、自分のベルト付近の身体に当たり兼ねないと思って、ワッと吃驚するように仰け反り避ける
「ストライーク!!」
球審の手がまた上に上がってツーストライクナッシング(ノーボール)
「すごい!さすがは日京学園のピッチャー…針の穴に絶妙に糸を通せるコントロール」
「これこそ日京学園のピッチャーの最大の持ち味なのですわ!!」
ヴァニラは右京と対話がよっぽどしたいのか思わず本音を口に出してしまう
右京は実況するヴァニラの解説役を見事に演じ切る
でもって日京学園のバッテリーは立生館右京の1番バッターには、2球で追い込むことが出来たので、三球勝負に出るがために、日京学園のキャッチャーは左打席のバッターのアウトコースへと、ゆっくり抜け足で、キャッチャー座りの姿勢のまま、移動する
ちなみにアウトコースとは、バッターから遠いコース
それからバッテリー間のサイン交換となると、キャッチャーが要求するのは今回もストレート
しかし日京学園の先発ピッチャーは首を横にブンブン振る
「日京のピッチャーが…日京のピッチャーが…」
ヴァニラはすごく小さな声でササやくように同じ言葉を繰り返す
「ヴァッ…ヴァニラ大先輩?」
疑問めく右京
『初めてキャッチャーのサインに首を振った!!』
ヴァニラは自分自身と読者にだけ聞こえるように力強く結論を出した
で、ヴァニラはしっかりと顔も視線も右京に向けると
「なんで?」
疑問に思って右京に問いただすヴァニラ
「キャッチャーのリードには限界があるということですわ!しかしピッチャーのリードは勝利への可能性が無限にあるともいわれて、立生館右京のバッターから勝利をさらうために、首を横にブンブンと振ったのですよ!」
またヴァニラと読者のために解説する右京
で、日京学園のキャッチャーは2種目のサイン
これには日京学園のピッチャーが2回繰り返すうなずき
でもって、キャッチャーは高さとコースそしてキャッチャーミットを構える位置はそのままに日京学園のピッチャーは強気にストレートと同じ腕の振りやフォームで、投げ込む
もちろんバッターはアウトローにストレートが来ると、日京学園のピッチャーが投じた球種の見た目のこともあって、レフトスタンドへ、初回の表における先頭打者ホームランを、ぶち込んでやる!!といわんばかりにアウトコースのボールに対して逆らわないようにフルスイング
ちなみに立生館右京の1番バッターは、日京学園の先発ピッチャーがボールをリリースしてから、絶妙な距離になると、両手に力強く握りしめているバットでスイングを始めると、バットが内側から出て、なおかつ腰も絶妙なタイミングで回り始めたので、それこそこれがジャストミートしようものならモンクなしでレフトスタンドに着弾する初回の表の先頭打者ホームランだ!!
しかし日京学園の先発ピッチャーはこれを見ても顔をゆがめない
そればかりか立生館右京の1番バッターがボクの術中にハマったとも確信しているからだ
そうとも知らずに、立生館右京のバッターのスイングは続く
それと日京学園のスタメンマスクを被るキャッチャーもピッチャーが投げ込んだボールにブレーキがかかり始めた!とバッチリ分かったタイミングで、瞬時にキャッチャーミットを地面に下ろしては、ミットの口が上に向くように構える
それから日京学園の先発ピッチャーが投じたボールは軌道変更してストンと落ちる
でもってバッターも日京学園のピッチャーが自分自身に対して投げ込んだボールには最後の最後まで目を離さないも、この練習試合の3球目は沈むような変化球だと初めて気づくワケだが、時既に遅しでスイングを始めたバットが自分のいうことをきかないように、どうも止まらない
挙句の果てには、立生館右京の1番バッターがスイングしたバットは案の定空を着るように完全に空振り
バッターはスイングを始めてから思わずほぼ1回転する
それから日京学園のキャッチャーも、バッチリとキャッチャーミットに下に落ちる変化球を、ワンバウントする前に、正規なキャッチングをしているが、それに成功すると素早く瞬時にバッターの身体に手を精一杯伸ばしては、そのままタッチして
「アウト!!」
立生館右京の先頭バッターは左打席からファーストキャンバスへは、動けないまま日京学園のキャッチャーには、ボールがミットに収まっている状態で、タッチされては絶対のアウトが成立した!!
ちなみに日京学園の先発ピッチャーが投じた変化球は沈むとか落ちるタイプのスライダー
一部の野球のゲームではVスライダーともいわれている
日本では1994年のセンバツの直前までは、速いカーブという変化球の名前だったが、その近辺の時代はこれを投げたピッチャーはヒジを痛めることが多かったがために投げようとするピッチャーは、当時の高校野球では少なかった
しかし21世紀も西暦の年を重ねていくうちに、このタイプのスライダーは、高校野球のエースなら、誰でも持っていて当然といわれるほど、主流になっている変化球だ
それこそ2011年から2012年にかけての下級生の高校野球のピッチャーにして、高卒に向けてのドラフト会議を経て、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団が決まった、松井投手のスライダーは、独学でしかも変化球に関する本もインターネットも見ずに、いろいろと握り方を変えては試験投球していくうちに、ド真ん中のストレートかと思いきあ、地面にストンと滝のように落ちるスライダーまで発見した
それが2012年の夏の甲子園の1回戦では、相手打線から22個の三振を奪うほどの完封勝利も達成するほど猛威を振るったパターンもある
「恐るべし日京学園…京都の高校野球一の横綱バッターの立生館右京の1番相手に、完成されたバッテリーで空振り三振に打ち倒すとは…」
ヴァニラはまるでノーマッドの影響を受けたかのように、言葉を発し続ける
「日京学園の野球部には、140km/h未満のストレートでも、いかにアメリカのメジャーリーグにはいくらでもいるような高校野球における横綱バッターから三振を奪うことが出来るかも求められるのですわ!!」
右京も解説を相変わらず優しくて丁寧にしてあげる
それから日京学園の先発ピッチャーはキャッチャーだけではなく、内野手にも外野手にも、ワンアウトを取ることに成功したと、ボールを投げる手でアピールするマウンドさばき
これが終わると、日京学園の先発ピッチャーは、キャッチャーが要求する球種のサインには、うなずいても、構えるコースには、一度は首を振る
それでもバッチリコースまで決まるとスピードを大きく殺したストレートを、ピッチャーから見て右の打席に立っている2番バッターには、インローながらコースがちょっと真ん中に寄っているボールをリリースする
これには立生館右京のバッターも(ホームランを打つには)美味しい球だとバッティングするが、日京学園のピッチャーのペースに巻き込まれて、ショートゴロでツーアウトランナーなしとなった
「これって…日京学園の技巧派のピッチャーらしい貫禄かしら?」
「その通りですわ!!」
ヴァニラは日京学園のピッチャーについて疑問に思って右京に聞く
それに対して右京は力強くうなずいた
だからといって京都の高校野球のピッチャーには、気が抜けない打線であるのがここ最近の立生館右京
もちろん日京学園の先発ピッチャーも初回の表に、いとも簡単にツーアウトランナーなしまで、こぎつけたからといってもまだまだ長く続く試合のことを考えて、生理的に気が抜けない
それなのに立生館右京の3番バッターには、2球目となるファーストストライクであるインローの良いコースのストライクゾーンに落ちるスライダーをうまくすくい上げられる
そう日京学園の先発ピッチャーは、インコースにわざとワンバウンドするストレートを投じると、2球目がファーストストライクなら、インローに沈むようなスライダーが来ると立生館右京の3番バッターには、完全に読まれていたからだ
これが日京学園の外野手2人の間を抜かれるスリーベースヒットになった
というワケで日京学園のキャッチャーだけ球審からタイムアウトを求めると、それが成立しバッテリー間だけのタイムの中で、キャッチャーがマスクを外してからマウンドに向かう
でもって、お互いに口元をグラブやミットで隠しながら、バッテリー間にだけ聞こえるような声で話を始める
この最中に、右京の方からヴァニラに対して話を始める際
「高校野球では、このような場面で4番(バッター)には、フォアボールで歩かせるより、タイムリー長打やツーランホームランを打たれた方がまだマシだと思って、凌ぐことを狙うのがプロにはない醍醐味なのですわよ」
「高校野球はプロ野球よりも、強い真剣味な勝負が求められる」
右京は京都の高校野球大好き娘として、日本の高校野球の素晴らしさを教えてあげる
こっからヴァニラ自身、日本では高校野球とプロの違いを自分なりに答えを導き出しては右京に話す
「その通りですわ。プロでは、このような場面で、フォアボールを出しても、次のバッターを抑えると、大きいのですが、高校野球では野手の個人成績というのが、ほとんど関係ないですもの」
右京はうなずいてカメ大王の世界では、2017年の3月時点での、千葉経大付の松本監督が、高校野球の雑誌を通じての取材の中で、発信していたことを引用する
そんな話を余所にバッテリー間の対話が終わると、キャッチャーは再び座って、マスクを被り直す
さらにはバッテリー間のタイムアウトも解禁する
で、日京学園の4番バッターには、プロ野球で基本になっている配球の1種であるアウトローへのカーブから入る
バッターは打ち返すと初球はファールボールでワンストライクナッシング
日京学園のバッテリーは2球目で、打ち取ってツーアウト三塁のピンチを凌いだ
というワケで今度は初回における攻守交代
日京学園ナインは攻撃の準備を始めるために、自分達のベンチに向かって、楽しそうに走り始める
立生館右京の守備に就く高校野球の選手は急いで、準備を始めては、スタメンナインが各自守備位置に散る
その後は立生館右京がスタメンマスクを被っていないキャッチャーと投球練習をしている
ちなみにスタメンマスクを被っているキャッチャーは、プロテクターをつけたり、足にはレガースといったキャッチャーの用具をつけてもらったりして、準備をしている
それが終わると今度は立生館右京の先発バッテリーの間で投球練習
それから日京学園の1番バッターが右打席に立つ
立生館右京の先発バッテリー間におけるサイン交換が終わると、初球は純白のヘルメットを被っている日京学園のバッターをめがけて剛速球のストレートを投じる
だがこれを見つけた日京学園の1番バッターは瞬時に避け始めるとかわし切ってワンボールナッシング
そうこれは剛速球系タイプのピッチャーがバッターの頭を狙ってストレートを投げ込んで来た時、いかにバッターはこれをどうすれば避け切れるかを、勉強してもらいたいからだ
しかし2,3球目でツーストライクワンボールと追い込まれた日京学園の1番バッター
へのウイニングショットして立生館右京の先発ピッチャーは、真ん中低めに投げるが、バッターには、沈むタイプのスライダーだと完全に読まれていたがために、バットをちっともスイングしないほど見極められてツーエンドツーとストライクもボールも平行カウントに
それから今度は立生館右京のキャッチャーは立ち上がって、日本のプロ野球でいう真ん中高めのツリ球を要求する
だがこれも日京学園のバッターには、立ち上がってミットを構えるところまで見て、豪速球を生かしたツリ球が来るなと完全に読まれて、またしても見極められてフルカウントに
日京学園のバッターはスリーツーなので、甘いコースのボールは球種に関係なく、来た球をヒットにしようと意気込む
すると本当に甘いコースのボールが飛んで来て日京学園の1番バッターはヒットを打てたので、ノーアウト一塁
そう日京学園と同じようにどうも力強いスイングを感じないバッターでも、ここ最近の立命館右京のピッチャーが投じる横綱ボールをヒットにするには、どのようなバッティングが求められるかを右京がヴァニラに見せたかった
で、日京学園の2番バッターは立生館右京のバッテリー間のサイン交換があるようなタイミングから、その2人を揺さぶるように送りバントをしようとする構えをする
それから立生館右京のピッチャーがストライクになるボールを投じ始めても、バントの構えは続く
これを見て立生館右京はサードベースマンとファーストベースマンがバント処理のために走り始める
ショートストップはセカンドベース付近
セカンドベースマンはファーストキャンバスへのベースカバーに入ろうとする
これを一通り見終えた日京学園のバッターは、瞬時にバントの構えから引っ込めると、今度は上げ足で踏み込んでは、いわゆるバスターのバッティングを敢行する
そう初回の表はノーアウト一塁の場面で、2番バッター送りバントすると、ほとんどのチームは、まずアウトが1つ取れてラッキーと生理的に思う
しかし打率が良くバッティングのレベルも高い、2番バッターがこの場面で、バスターや踏み込む足でバッティングをすると、初回はノーアウトなのに2人連続で出てしまうと思うことが多い
玉野金南(たまのこんなん=玉野光南のパロディ校)の監督で、岡山城東のエースとしてベスト4入りした高校野球のメンバーは、ノーアウト一塁の場面では、相手のバッターに踏み込まれると、初回はノーアウトから2人目が塁に出てしまうと、ビビることが多いと確信している
だからこそバッティングのレベルが高いバッターには、初回の表にて、ノーアウト一塁になると、2人目は送りバントを仕掛けるより、踏み込んでヒットを目指す方がいかに相手のバッテリーに大きなダメージを与えられるかを、ヴァニラは自分の目で見て勉強してもらいからだ
しかし日京学園も初回の攻防では無得点に抑えられた
そして試合は両チーム無得点のまま9回の攻防へ
日京学園の先発ピッチャーはノーアウトから内野安打→ツーベースヒットで二、三塁になった
しかし日京学園のピッチャーに敬遠にして満塁策という頭は一切なく、スリーボールになっても、意図的にフォアボールは出さない
それが功を奏して二、三塁のピンチを脱することに成功した
だからこの練習試合では日京学園の敗北は完全消滅
そんな中でも立生館右京の先発ピッチャーのストレートは145km/hをNPBや大リーグのスカウトが持っているスピードガンで測っても超えるほどまだまだスピードだって残っている
それなのに日京学園の9回の先頭バッターには、キレも十分に残っている鋭い軌道のカーブをセンターオーバーのツーベースヒットにされた
ヴァニラには、どうすれば9回の攻防の時も、キレが十分残っていて軌道の鋭さも余っている変化球を打つためには、どうすれば良いのかを勉強させるのが狙いだ
それから日京学園の9回の2人目のバッターは、キレがまだある沈むスライダーを送りバントにしようとする
これが前進するサードベースマンが捕るほど絶妙でなおかつ、フェアグラウンドにキッチリ収まっては、バッターランナーからはアウトを奪った
右京はこれを見て送りバントはいくらキレがある変化球でも、ファーストストライクから決めることが、打線のエネルギーになることを、勉学して欲しいのだ
それとランナー二塁の場面で、送りバントをする時は、前進するサードベースマンに捕らせるのが1番好都合であることをヴァニラに学んで欲しい
ちなみに9回の裏は、ワンアウト三塁の場面で、バッテリー間のタイムアウト
駆け足でマウンドに駆け寄ったりして
「ここは犠牲フライも覚悟の上で、勝負に出よう。もしこのバッターがデッドボールなら、次のバッターは敬遠して、ノーアウト満塁から何とかしようぜ」
「そうだな!だいたいワンアウト三塁でそのランナーが生還するとサヨナラ負けになるからって逃げてるようじゃプロには行かせてくれないからな」
立生館右京の先発バッテリーはマウンドで厳しい言葉の掛け合いや作戦を打ち立てる
これが終わるとキャッチャーは元の位置に戻って試合が再開する
ちなみに立生館右京は失点を許した時点でサヨナラ負けが決まるので、当然前進守備のシフトを敷く
その一方で日京学園のバッターは犠牲フライで十分と意気込みながら打席に立つ
そして勝負に出た立生館右京の先発バッテリーは、日京学園のバッターが『犠牲フライになってくれれば良い』と思っている中でサイン交換も含めたリードを始める
これが終わると立生館右京の先発ピッチャーはセットポジションから投球モーションに入って、リリース
日京学園のバッターは打球が遠くへ飛びますように…と祈るようにバッティングをすると打球はセンター方向へハーフライナーのように飛んでいく
あまつさえ打球はセンターオーバーとなるサヨナラヒット
三塁ランナーはゆったりとホームベースに向かって、確実にホームベースを踏んだ
記録はセンターオーバーのサヨナラシングルヒットになった
それでもクールな気持ちのまま日京学園の選手達は歓喜の輪を作らず試合後の整列
選手同士で一礼すると、日京学園の選手は全員が審判団にも顔を向けると一礼した
これはカッコ良い学生野球選手のシンボルだ
もっとも日京学園は試合前の整列時でも同じだった
で、ヴァニラは右京に聞きたいことがあって、試合が終わったから丁度良いタイミングになったと思って
「何故私に野球の勉強するために、私にも見せたの?」
「ヴァニラ大先輩には、河原町家野球大会の本選にも選手で出場してもらって、活躍する行進曲を奏でて欲しいからですわ!!
ヴァニラは大きな声で力強く問いただした
右京はヴァニラが河原町家野球大会の本選に選手として出場する時が、1番楽しみなので、それをさらけ出した
「では、大先輩。真昼御飯は何がよろしくて?」
「京都の美味しい郷土料理の店!!」
右京は昼飯は何が良いか聞き求める
するとヴァニラはハキハキと言葉を返した
「お任せ下さいませ」
右京は快く引き受けた
その後2人は紋章機を停めた場所まで戻るとそれに乗って、京都市某区にある京都の郷土料理の店に向けて出発する
この間、立生館右京は河原町 右京の出身校じゃないのかとヴァニラから聞かれる
それでも右京は自分の母校は安平ですわとバカ正直に返す
立生館右京は河原町家の1番最近の娘が右京”と名付けられるように、高校野球の超大躍進を、理由に仕向けたカメ大王が作り上げたオリジナルスクールだ
そう立生館右京はカメ大王が作り上げたオリ(ジナル)スク(−ル)にして立生館系列高校一のバカ学校
だから勉強の出来やテストで取れる点が悪くても、入学出来る立生館系列では唯一の学校
そんな中でも立生館右京には、普通科に難関大学進学コースもあれば国公立大学進学コースもあって、現役で1,2年に1人だけというサイクルで速大(早大のパロディ校)の合格者を出すこともあるカメ大王のオリジナルスクール
102739年の時の立生館右京のエースも監督も、この物語開始時点では、速大OBとして現在に至る
それから立生館右京には、甲子園初出場初優勝を遂げた時のレギュラーキャッチャーが3年に新設されたスポーツコースの募集を始めると、今では野球部コースとサッカー部コースの2人に分かれるが、どっちも男子だけ募集している
しかも立命館右京で野球部やサッカー部に入るためには、監督と部長そしてコーチも、公認しないと入学受験の願書を書くことも出来ないほど、難易度がすごく高い高校スポーツだ
但し、他のスポーツを目当てで行くんだったら素人でも簡単に入ることが出来る
ちなみに立生館右京は生まれながらの男女共学校で、日京学園が2021年に学校の名前が変わった段階では、まだ創立の計画のメドも立っていないほど歴史が長くない学校だ
その代わり創立にして開校と同時に、硬式野球部とサッカー部はお互いに1つのグラウンドを兼用するという条件で練習しなくちゃいけなかった
しかし今では立生館右京は硬式野球部にもサッカー部にも専用のグラウンドがある
但し、室内練習場は今でもないので、激しい雨の中でも頭を濡らさず長靴も履いて練習するワケだ
そんな中でも硬式野球部はサッカー部と男子寮を兼用し、準全寮制なのが野球部なら、サッカー部は全寮制になっている
特にサッカー部は女子マネも学校の女子寮に入らなければならないのもルールだ
立生館右京の女子寮は女子学生の通学が電車に乗っても片道が1時間半以上かかるとその負担を軽減させるために設けている
それくらいホームランが見たい女子学生や、イケメンのサッカー部員がシュートを決めるところを見たくて、入学したがる女子高生も今では多いだけに、サッカー部の女子マネも女子寮に入るしかなくなった
立生館右京の女子学生は、紺色主体のブレザーに男子と同じように赤主体のネクタイも着用
それからヒダが何本もあるひざ元より長い紺色一色のスカートが制服のボトムスで、そのスクールスカートをちょっとでも短く履こうものなら、先生にはルールを守っている長さではいているみんなと同じような履き方を求められるだけではなく、チアリーディングのメンバーは、いくら学生のリーダーであっても、練習でさえさせてくれなくなるほど厳しい
話は変わるが立生館右京も日京学園も、河原町家野球大会の本選では、毎年看板娘として出場する河原町家の野球部が決勝において、この2校には決勝で、土をつけられ準優勝に終わったこともある
予選では全戦全勝の負け知らずなのも特長で、河原町家の役割は、自分達があまりにも強すぎて相手や大会を見下したりするような気持ちの持ち方をする選手や指導者を擁するチームにストップ・ザ・河原町家野球大会の本選を成就させるために、河原町家野球大会を続行させるためには、1回でも予選で負けるワケにはいかないのが河原町家だ
その一方で今日の練習試合では、日京学園の女子学生は制服姿で、観戦に来ていたことは、ヴァニラは右京から聞いた
日京学園は女子の制服が幼稚園から高等学校までピンク主体の上着(ブレザーではない!!)に、赤の大きなリボンを胸にして、ヒダが24本で真紅一色のミニスカートまで履いている
スクールソックスは、男女共通で、野球部のヘルメットや帽子の色にちなんで純白のハイカット
但し、体育の授業やスポーツの練習や試合だとローカットで臨む
スクールカラーも女子のスクールスカートに併せて赤になっている
校章にも漢字で日京という文字も刻まれている
校訓は努力・勤勉・開花だ
ちなみに日京学園はかわいい顔の女子学生しか入学出来ないので、まさに女の子なら誰でも憧れるといわれるブランドネームもある乙女の甲子園のような学校ともいわれている
そんなこんなで右京はヴァニラを連れてまた紋章機に乗って京都市南区や下京(シモぎょう)区の外食屋に連れて行きながらルポはエンジェルルームに変わる

同じ頃のエンジェルルーム
ランファとフォルテそしてミントは午前10時には、エンジェルルームにいてそっからずーっといる
もちろんミント達はウォルコット中佐から右京とヴァニラが京都に行くという話は聞いている
そう右京が中佐に「ヴァニラ大先輩と一緒に京都行って来ます」と予め話していたからだ
で、フォルテ達はエンジェルルームでのんびりくつろいでいると
ガー
ミルフィーユの部屋の方から扉を開く音がした
それからのこと
「みなさ〜ん。ミルフィーアラモードが出来ましたぁ〜」
ミルフィーユは笑顔でまずは1つの手に1つずつエンジェルルームに持ち運んだ
「ミルフィーユアラモードって…これプリンアラモードと何ら変わんないじゃない」
ランファはミルフィーユが新作のアラモードスイーツを見て、プリンアラモードとほとんど変わっていないことを指摘した
そう1番の主役がプリンで、他は色とりどりなフルーツばっかりだからだ
「そんなことないですよ〜!!」
ミルフィーユは目を変えながら喚いた
「確かにミルフィーユさん。ケーキのミルフィーユもプリンとセットで盛っていますわね」
ミントは良いところに気づいて、エンジェル隊のミルフィーユに教えてあげる
そう誰がどう見てもプリンアラモードに変わりはないが、ケーキのミルフィーユも上乗せで盛っているのがミルフィーユアラモードだ
「さすがですミントさん!!じゃっ、どうぞ」
ミルフィーユはミントをたたえては、気持ち良くスイーツを差し出す
もちろんフォークやスプーンもセットで差し出す
「私(わたくし)…ミルフィーユさんの作ったスイーツってあんまり好きじゃありませんけど…だからといってスイーツも粗末に出来ませんしいただきますわ」
ミントは本音を漏らしながらどこまでもストレートに語った
で、ミルフィーユを中心にランファもフォルテもミントもいる
そんな中で、ギャラクシーエンジェルのアニメ版における3バカのトリオは全員がミルフィーユが作ったスイーツを口に入れた
するとミントを中心にミルフィーユ・桜葉に直接言いたい一言
それは単刀直入に
「美味しい」
というワケでまずミントがミルフィーユに話しかけると
「ミルフィーユさんの手作りスイーツ…今日は本当に美味しかったですわ!!」
「ホントですか?」
ミルフィーユはミントから一言で目つきまで星のように輝かせる
「うん。アタシも美味しかったわ。」
「アタシもだよ。ミルフィーユってさ、ケーキ作る時でもやれば出来るじゃないか」
ランファもミルフィーユには、自分のためだけに作ってくれた感謝の意を込めて美味しかったという言葉まで出す
フォルテはタダホメるだけみたいに、ミルフィーユのパティシエとしてのエキサイティングの度合いだけを好評価するように言い残した
ここまでエンジェル隊のみんなから聞いてウサギのように飛び跳ねるのがミルフィーユ
その直後、ランファとフォルテは自分のやりたいことのためにエンジェルルームから姿を消す
とはいえ、ミントにはランファやフォルテとは今回のスイーツを口に入れて違う意味でひっかかる要素を感じ取った
そうミント・ブラマンシュ個人としては、あのお嬢様の同い年のいとこだからこそ、アラモードと名付けられたスイーツを食べ続けて研究までしたくなったのだ
そしてミントが今回の話に登場するプリンアラモードを食べ終わると
『やはり…この私(わたくし)がミルフィーユさんまでいるエンジェル隊のメンバーで正解でしたわね』
ミントはマリア嬢のことまで心配しながらも、自分の心の中では、必死に自分自身には聞こえるように言い残した
ちなみにミントのいうマリア嬢とは、アールグレイト家の次女お嬢様
彼女は自分の同い年のいとこでもあるし、もしこれがミルフィーユの手作りスイーツだと発覚しようものなら
「フン。ミルフィーユ・桜葉の作り上げるスイーツなど…所詮はミント以下ですわ」
マリア・アールグレイトはミントの2人だけの世界の中にいて、なおかつそのミントの対して直接言いつけるのは、ミルフィーユの悪口
いくらパティシエとしてはミント上より上を行くも、それ以外はどこまでもマリア嬢の同い年のいとこが作らせた方がマシだからだ
それでもミントが1人で入り込む回想にはまだ続きがある
それはまだミント・ブラマンシュもマリア・アールグレイトも、ギャラクシーエンジェルの物語開始時点に登場するレギュラーメンバーとはまだ出会ってもいない頃の話
この2人は、生まれながらの日本人でいう8歳と小2から小3にかけての頃が、ミントには思い出として一番インパクトが強い
身長や体格といったルックスはまさにそんな感じな頃だ
もっともマリア・アールグレイトはミントにスイーツ作りのテストとだけ教えて、ミントは最初っから目隠しの状態でスイーツを作るハメに
それでもミントには、マリアのために…を合言葉にスイーツが完成するまで絶対にギブアップするワケにはいかなった
そうマリア嬢もミントにはゲキを飛ばすことアドバイスだったからだ
そして完成したケーキは白の生クリームまでスポンジに塗ることが出来た
で、マリア嬢はミントに手作りケーキの完成記念に目隠しを初めて外す話を提案した
「いえ、結構ですわ。ケーキが完成しても、マリアに口にしてもらうまでが私(わたくし)のケーキ作りですから」
ミントは同い年のいとこのお嬢様から目隠し外しの権利を促されても前者は応じなかった
でもってミントはまだ目隠しをしたまま直径20センチメートルの大きな灰色カラーのグレーのステンレスの鉄板皿にケーキを乗せて、自分の現在地よりちょっと離れた彼女のためにケーキを運び始める
だがミントは思わず足を滑らせてしまいケーキはグチャグチャに
この時、マリアは一方的に自分を責めては泣き始めた
『私のせいですわ!!私がミントに目隠しでケーキを作らせたがために、肝心のスイーツがグチャグチャ(なカタチ)に』
完全に放心状態になり鼻水も垂れ始めいつまでも泣きそうなマリア・アールグレイト
そんな中でもミントは目隠しを外して、アールグレイトリトルシスターやケーキに目をしっかりと向ける
するとケーキは重力加速がついては床に叩きつけられてカタチは案の定グチャッグチャになってしまっていた
この時、ミントは決心した
「もはや、今回のケーキは処分するしかありませんわね…」
ミントは同い年のいとこに食べさせるのは冒涜なので処分に吹き切ろうとした
これを聞いて
「お待ち!!」
リトルシスター嬢は涙顔にして涙声100%でも強引にケーキの処分の話を引き留める
「まっ、マリア?」
疑問めくミント
「私…ミントの手作りケーキ…一口だけ頂きますわ!!」
マリアはまだ涙が出ていても声は力の限り振り絞りながら出す
「でもマリア!これは床に落ちたケーキで」
「私(わたくし)の家の技術(テクノロジー)なら、問題なく食べられるようになりますわミント!!」
まず2006年のレンジャー系・ボウケンジャーにて、ボウケンブルーがボウケンジャーのチーフ・ボウケンレッドに向かって
「でも、チーフ!!」
と反論したのと同じような強引な口ぶりで言い始めて、今自分が相手に言いたいことをありのままに表現する
それでもマリアお嬢様は、アールグレイト家の技術のことを引き合いに出しては、ミントの手作りケーキを否が応でも食べようとする
このセリフを聞いてミントはハッとすると
「そうでしたわね」
ミントは我に返って静まった
『それがマリアの家のすごさ…』
と思わず舌を巻く
で、ミントが足を滑らせて、床に落っこちてグチャグチャになったケーキを、アールグレイト家の係員が回収
その後ある程度時間をかけてカタチはそのままだが雑菌やウイルスなどは完全消滅させた上でマリア嬢が食べる
で、ミントの同い年のいとこのお嬢様が右手にフォークを持って、ケーキをさらっては口にすると
「美味しい!」
マリアは旨味だけじゃなくレベルも納得した
「そうですかね、じゃっ、私(わたくし)も」
そう言ってミントも食べる
「確かに美味しいですわ!」
ミントも我ながら手作りケーキの美味さを感じ取った
それ以来、マリア・アールグレイトはミントが作るメニューはケーキも美味いという定義に定着した
で、マリア嬢がミント嬢の作ったケーキを食べるのを再開する
今度はミントからの愛を、自分が口に入れたケーキから感じ取った
だがこれで終わりなどではない
例え、完成した時の形がいくらグチャクチャになったって、スイーツには食べてもらった人を幸せな気分にさせる可能性だってあると気づいたからだ
だからマリアはこうやってミントのことを心からホメた
ミントが作るケーキには、完成した時の見た目も形も関係ない
それでもマリア個人としては、いつまでも食べたい気持ちにさせてくれるのがミントの手作りスイーツ
それを伝え残すワケにはいかなかったからこそ
「ミントが作るケーキが完成したら、見た目も味も関係ありませんわ!!」
これこそがマリア嬢がミント嬢に直接後付けする意味で言い残したメッセージ
でもミルフィーユの作るケーキには、いくらあのマリア・アールグレイトが食べてもそんな愛は絶対に感じるはずない
そこまで完成度の高いスイーツを作り上げるなど、ミルフィーユには最初っから無理で押し切ろうとするのがあの意地悪お嬢様
そんなことまでミントは昔っから知っているからこそ、自分はいつまでもエンジェル隊に残るしかないと思ってしまった
さらにミントはマリアお嬢様について、今度は違うことを回想していた
「ミント」
「どうしましょう…私(わたくし)のせいで、ちとせ様がこんな目に!!」
ここまではマリア嬢から聞かされたセリフ
「私(わたくし)、マリアが…同い年のいとこが!この私(わたくし)基地には不在の時のエンジェル隊にロストテクノロジーの回収を依頼するなど思いもしなかったのですわ!!」
これはミントが不在の時に起こった、原因・マリア嬢、結果・ちとせとなってしまった不祥事について
そうツインスター隊も含めてアニメ・ギャラクシーエンジェルのレギュラーメンバーの中では、唯一マリアお嬢様と接点が絶対にあるのがミント
もっともミントはいくら自分自身が着ぐるみ・コスプレ衣装を着用しながら大満喫していても、あのマリア・アールグレイトが一方的な原因で起こった不祥事には生理的に居ても立ってもいられなくなる
そうアールグレイト家はいくら軍が相手でも、ブラマンシュ家とは違って、自分達の権力を貫通させることも出来る!!
そのゆえ、マリア嬢は途中から意地悪お嬢様に大化けしたがために、やりたい放題させるワケにはいかないのがミントの考え方だ
それにマリア嬢が他の人間に抱き着いては、死に至りそうな場面になるパターンはちとせの時だけじゃない
被害者がちとせの場合だけに限らず、ミントはそのような光景を生でもビデオやブルーレイなどでも、何回も見て来た
これだからミントは自分よりも意地悪なお嬢様・マリアのことは、誰よりも絶対に放って置くワケにはいかない
それなのに正統派大和撫子いとこンニャクの以前の話では、マリア嬢にはどこまでも好き勝手させるワケにはいなかったと肝に銘じているにも関わらず、ミント自身が1番大きな落とし穴にハマったとも反省することだってあった

同じ頃、ちとせはエンジェル隊のみんなには黙って、ウォルコット中佐の上官やエンジェル基地の倉庫の管理者には、許可を取った上でロストテクノロジー探しをしていた
ちとせは長いこと朝から食事も取らずに、探し始めて数時間
やっと見つけたのは、友ダチ”と日本語で書かれた薄っぺらで真っ白主体の紙
三重県の伊勢神宮の境内(ケイダイ)では、家内安全と書かれた札とまったく同じ形のロストテクノロジーだ
ちなみにちとせもこれがロストテクノロジーのアイテムであることはわかっているが、効果については今はまだ全然知らない
で、ちとせはノーパソなどで分析もせず、ルンルン気分でその札を持って、倉庫を出る
倉庫を出てからもちとせはルンルン気分だ
で、ちとせはまず誰にこの札を張り付けるか
それはもちろん階級が少佐にも満たないエンジェル隊のメンバーで、ノーマッドは案の定枠外に弾く
『さぁ〜て、誰にこの札を張り付けてやろうかしら』
ちとせは相変わらず笑顔で好い旅夢気分のように途中からスキップもしながらひとまず目指す場所がエンジェルルーム
でもまだエンジェルルームまで距離がある廊下にいる時点で
「ちとせさ〜ん」
ちとせの視界内には全然入っていない位置から、彼女に話しかけるのがミルフィーユ
ちなみにミルフィーユは今、ロストテクノロジーを使ってちとせの姿がバッチリと見える
「誰かしら?」
ちとせは自分が呼びかけられた声が聞こえて疑問に思う
もっともミルフィーユは尚もちとせに近づく
で、お互いにターゲットが視界内に入ると
「ミッ、ミルフィーユさん!」
ちとせは驚きながら言葉を発した
「これ、私が作ったプリンアラモードなんです。食べてみて下さい」
ミルフィーユは今自分が手に持っているスイーツの名前を出して試食を提案する
「でも、私…スイーツは」
ちとせは目をバッチリ開けながら目線を下に落とし見ていて嫌な感じがする目つきと顔で言葉を発する
「エ〜!ちとせさんっていつの間にか、スイーツが嫌いになっちゃったんですか?」
ミルフィーユはガッカリしながら自分の本性をありのままに表現する
「いえ。私は右京姉さんとは違って、スイーツは好きですし」
それでも自分に対して素直にストレートな意見を返すのがちとせ
いかにも卑怯な変化球勝負を挑みそうなアニメ版のちとせだが、この時はどこまでも直球勝負だ
そう2012年から2013年にかけてのスマイルプリキュアのグリーン(プリ)キュアのキュアマーチの合言葉と同じように直球勝負を挑む
「じゃあ、食べてみて下さい。美味しいですよ」
ミルフィーユはまんまと引っかかっているとも気づかずに、言葉だけアテにしてちとせに食べることを促す
で、ちとせはちょっと優しい目つきになって、プリンをパクっと一口
「美味しい!!やっぱりミルフィーユさんの作ったスイーツって!!」
ちとせは10年以上前、巨人こと読売ジャイアンツの打線の名前の提案で、長嶋監督の背番号・3にちなんでサンフラワー打線”と決まって、そのサンフラワー打線が満開になったかの如くの楽しそうな顔になる
「良かったぁ〜!!☆☆私もちとせさんに(自分の手作りプリンを)ホメられて本当にうれしいですぅ!!」
ミルフィーユも大満足して言葉を返す
「だからこそミルフィーユさんとはなおさらお友達になりたいです!!」
「何言ってんですか?私達…(トランスバール)病院で出会った時からお友達じゃないですか」
ちとせは今自分が言いたいことをありのままに言いつける
しかしミルフィーユもありのままに反論する
「しっ、しかしぃ」
ちとせも負けじと反論し返す
「あの〜ちとせさん」
ミルフィーユは一瞬、ちとせが手に持っている札が目に入って、呼びかける
ちとせが黙り込んでしまう中
「そのお札…何って書かれてるんですか!?」
ミルフィーユは札に書かれている言葉を問いただす
「友ダチって書かれてます」
ちとせはミルフィーユに書かれている面を表向きに公開するように見せつける
「アッ、ホントだ!!」
ミルフィーユは実感出来て思わず言葉をこぼす
で、ミルフィーユは天然ボケぶりを発揮するかのように
「ちとせさん。その札…友達になりたい人に張り付けると絶対に友達になれますよ」
ミルフィーユはとっても楽しそうに自分の先入観を言い続ける
「でも、これ。ロストテクノロジーですし」
ちとせは力の限り撤退しようとする
「そんな〜」
ミルフィーユはガッカリする
「それより。私はまずストレートでストライクが取れるよう練習したいですから。河原町家野球大会の本選で私のご先祖様が達成出来なかった優勝を達成するピッチャーになりたいですし」
ちとせは日本史と地球の世界史が西暦2100年の4月には、高3の女子高生になっている自分自身のご先祖様・烏丸(からすま) みとせも達成出来なかった河原町家野球大会の本選における優勝をピッチャーで狙って、再スタートを切ろうとしている
ちなみにみとせは2082年にて愛媛で生まれたルックスなどはすべて、ちとせとうり二つな大和撫子美少女
だがちとせとみとせは、出身地も育った環境もお互いに違う
そんなこんなで
『私はみとせさんが達成出来なかった河原町家野球大会の本選で優勝するピッチャーになるのよ!!その願い…叶うまでまずはストレートでストライクが完全に入り切るようにならないと』
ちとせは自分のご先祖様のことを引き合いに出し、今は投球練習に燃える
それもドラゴンクエストというゲームでいう激しく燃え盛る火炎のよう
で、ちとせは札を途中で落としているにも気づかず、スポーツのトレーニングルームに向かっている
それを見たミルフィーユはちとせに大きな声で話しかけては追いかけ始める
それも友ダチ”と書かれた札を持って
でもってミルフィーユがちとせに向かって、全速前進で基地の廊下なのに走り始める
すると途中でバナナの皮で足が滑り、今回は運が悪いことに、ミルフィーユの手から放れた札がちとせの身体に張り付いてしまう
で、ミルフィーユは起き上がり
「ゴメンなさいちとせさん。私…今日は運が悪いことに…」
ミルフィーユは素直に強い気持ちでちとせに謝っては余計なことを付け加える
で、ちとせはロストテクノロジーの影響で、怒りが込み上げては充満する
これを見てビビるミルフィーユ
ちとせはミルフィーユに顔も視線も向けると
「誰がアンタなんかと友達”になるもんですか…もう、帰って下さい!!」
ちとせはロストテクノロジーの絶対的な効力が発揮して、友達という縁を完全に断ち切るかの如く無意識のうちに暴言を吐いてしまった
もっともちとせがこのようなセリフを吐き捨てるのは、(アニメ)4期の第25話・のぞみかなえ卵とじ以来だ!!
そしてちとせはその後、またミルフィーユに背中を完全に向けては、スポーツのトレーニングルームに向かった
そしてミルフィーユは
「わ〜ん!ひどいです、あんまりです〜」
余りにもショックでしゃがみ込み、大泣きしながら結果を恨んだ

同じ頃、京都市南区の京料理専門店に到着していた右京とヴァニラ
ちなみに高い京都の豆腐を使ったメニューもあるので、右京のおごりで食べることになる
ちなみに右京は地元の豆腐と、九条ネギの湯豆腐
ヴァニラは京都発祥で地元風のお好み焼き・ネギ焼の肉抜きを注文した
で、5分以上待つとまずはネギ焼から到着し
「ネギ焼のお客様」
女性従業員が優しい声で対応する
するとヴァニラが黙って大きく右手を上げる
それからさらに10分以上経つと、右京の注文した湯豆腐が到着した
そして食べ終わってある程度休憩
休憩が終わると、当然会計を右京が行う
その後、ヴァニラは右京に任せて、京都市右京区にある市立右京グラウンドへと向かった
ちなみに市右(京の)グラウンドでは、安平や市立京都との変則ダブルが行われ始める前だ
ちなみに市立右京は日京学園の野球部OBが、今でも指揮を執って立生館右京が甲子園初出場初優勝を遂げてから、河原町 右京が誕生する直前のセンバツにかけて、夏だけ2回甲子園に出場している
市立右京はバックネット裏などから見ると、正統派大和撫子いとこンニャクの作者が見て知っている限りでは、広島県立戸手高校の硬式野球部のグラウンドよりもまだまだ高い金網のフェンスを張り巡らせていて、ここで高校野球の地区予選があると、普通に強いチームが相手だと、よくあるバッターの一振りでバッターランナーがホームインする打球は、ランニングホームラン
この学校のグラウンドのすぐ近くは、本当に多くの車が通る道路だ
ちなみに正統派大和撫子いとこンニャクの作者は、自分の兄貴が京都大学の学生だった頃、岡山から鳥取などの日本海側の県経由で、兵庫県の出石なども取っては、出石そばも食べて、挙句の果てには、京都市右京区も通ったが、歩道橋がある国道は、本当に車の通りがすごくあり過ぎる京都の地区だった!!
それから市立京都は私達の世界にある京都市立塔南(トウナン)高校のモデル校で、市立京都の住所は校舎も野球部のグラウンドも、塔南とまったく同じだ!!
ちなみに市立京都は甲子園に出場経験は、2017年の日本の高校野球を終えた時点では未出場だが、その塔南が甲子園に初出場すると、悲願の甲子園初出場を遂げることになる!!
そして市立京都の兄弟校的存在の(京都)府立京都高校は、野球部が軟式だけだが負けた時点で終わりにして、3年の選手もマネージャーも全員引退となるの夏の大会では、全国大会にて準優勝が1回とベスト4が3回に関してはすべて、それはもうはるかに昔の栄光
国体では2回優勝を遂げている
ちなみに府立京都は、男子の野球部に関しては軟式だけでも、女子には硬式も軟式も野球部がある不思議な学校だ
といっても、府立京都の女子の野球部は、硬式も軟式もほぼ毎年初戦を突破するのが、やっとなくらい弱小チームである
ちなみに安平は今回の京都市立勢相手に、夏前とはいえども1,2年の選手だけを起用しながら、試合に臨む
もっとも京都市立勢は3年の選手主体で、食らいつく野球で勝利を目指している
ちなみに何故右京は、ヴァニラに公立高校勢が相手の試合も見せようとするのか
「それはヴァニラ大先輩に安平が強い地元の公立高校相手に、右京の母校・安平が堅実なプレーや野球をどうやって行うか。そして公立高校勢はどうやってスポーツでは優位に立てる私立高校勢を打倒するには、どうすれば良いのかを現地観戦しながら、勉学してもらいたいからですわ』
右京は笑顔で粛々とヴァニラに丁寧に解説してあげた
で、試合はまず3回の裏に1点を先制したのが安平
しかし5回の表には市立右京がタイムリー内野安打とスクイズで1−2と逆転する
さらにグラウンド整備が終わり、6回の表と後半戦が始まると1−3と引き離す
それでも8回の裏になると安平打線がつながりツーラン・スリーランにワンアウトからのセーフティースクイズも決まって8点を取って9−3と再逆転した
で、市立右京は9回の表も意地を見せるかの如く、ワンアウトランナーなしからスリーベースヒットが出来ると、セカンドゴロの間に三塁ランナーがホームインして、9−4
結局、そのまま試合が終わった
ちなみにこの練習試合では、審判団にも一礼するようなカッコ良い選手が、試合の前後にはいなかった
「それでは(基地に)戻りますわよ大先輩」
右京は優しく諭すように説得した
するとヴァニラはコクりとうなずいた
そして今日の研修レポートを右京はキッチリとまとめた


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■作者からのメッセージ
ちなみに右京がエンジェル隊の研修生の時の日曜に、日本の高校野球の練習試合を観戦する話は、私が高校野球ファンなので交えました
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