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同好会の奇妙な冒険 第5話 1・2・3で走りだせ
作者:キラくん・フリーダム  [Home]  2017/12/08(金) 00:57公開   ID:YTWupaqQJxI
 今日は大変な一日だったが、それでも僕らは生き残れた
レア食材であるケンタウロス(亜種)をゲットしたのちも帰路で軽く狩って
街に戻るともう夜になり街は昼間とは少し雰囲気が違って見えた

「なんだなんだ?木の剣とヒノキの棒で冒険ごっこ……って神楽惇!!」

酒場から顔を出した酔いどれ戦士が僕達を小馬鹿にしたような事を言っていたが
神楽ちゃんの顔を見るなり店の中に逃げ帰って行ったが……神楽惇?あだ名か通り名
そんな事を考えている間に街のメインストリートに出た
そこで見た者はガラの悪そうなモヒカン男に絡まれている折原さんだった

「え?なに?答える義理は無いね」

「ざけんな!!テメェー痛い目にあいたいのか!!コラ」

完全にブチ切れている革ジャンに肩パットと言うこの世界に似つかわしくないモヒカン男
それが脅しをかけているのに楽し気に微笑を浮かべる折原さん
そんな彼が楽し気に僕らに向かって手を振るものだだから当然折原さんの一味と勘違い
男達に絡まれる結果になる神楽ちゃんの顔で何とかならないかと思うもなりそうにない

「これ流石に不味いよ〜御剣君」

状況に不安を覚える雨野くんため息をつき「だから縁を斬れ言ったアル」と言う神楽ちゃんは
すでに臨戦態勢にいるのを見て僕も覚悟を決めて木刀・有馬を抜こうとするも
サックとにこやかな笑顔のままで自然にモヒカン男達のリーダーポイ人を刺す折原さん
一気に血の気が引いていく気がした。いくら荒くれ者とは言え相手はモンスターでも妖怪でもない
れっきとした人間だそれを刺したのなれば手が後ろに回ってしまう

「ちょっとこれ私達まで逮捕される流れです」

「さっさとトンズラするネ雨野も御剣も全力疾走アル」

「そうだトランプを加速して……」

「そんなこと言ってる場合じゃないがな雨野くんトランプなんかないやろ」

兎にも角にも僕らは走った全力で
行く先々に亀戦寺の武道家や衛兵がいたが、街に慣れた神楽ちゃんとリインの攪乱のおかげで
トルネコさんの店店にどうにか戻ってこれる事が出来た

「あ、雨野くん」

「雨野っチに御剣っチどうしなボロボロじゃん?」

お店では天道さんと亜玖璃が出迎えてくれ店を出てからの大まかなあらましを話す
あてもなく街を歩いていてリインと出会った事、木刀に奇妙な力が宿った事と可笑しなカード
そしてその試運転代わりに街の外に雨野くん達と出た事を話すと
案の定二人に怒られる事になるも、それが僕らをあんじての事だと思うとありがたくもある

「ほほほう〜しかしまたケンタウロスとは高級食材をしかも亜種となると」

天道さん達と話し込んでいると店じまいをしていたトルネコさん達も加わると
トルネコさんの目が輝きだす僕らが狩ったケンタウロスを見てソロバンをはじき出す
売りに出すと察した神楽と銀がブーイングをすると僕も食べてみたいとお願いするも
トルネコさんは市場の方に走って行ってしまう。

「三人ともそうガッカリしない。リインが氷漬けにした幼体の方があるじゃないか」

雨野くんの言葉にトルネコさんにまだ見せていなかった様態の存在を思い出す
しかも剣と日傘で倒した成体と違い凍らせた分損傷も少ない
しかし幼体故に小さいのだが、愚痴を言っても始まらないと早速氷を溶かし調理を始めようとするも
氷から解放されたとたん逃げ出そうとする幼体をみんなで取り押さえどうにか活造りに

「ほなみんな食べよか?ごっつい美味いらしいで」

「いやそれよりお前らそのちっこいのリインだっけかなんなんだ」

食事を始めようとした所で上原からリインが何者なんだと聞かれるもそう言えばなんだろう?
魔法のような力を持ていて飛空能力もある小人……

「リインは貴方達と同じ異邦人なのですよ。まぁ正確には融合型の……細かい事は良いのですよ」

大きく説明を端折ったが要は僕らと同じらしい
しかしこの先僕らはどうするべきか?もちろん元の世界への帰還はしたいが
どうすれば戻れるのかも分からず方法があってもゲームの様な魔王が出ていそうだ

「そうだね異邦人は世界各地にいるらしいよ」

ふいに飛び込んでくる発言それはいつの間にかいた折原さんだった
僕達はおろか戦闘慣れしていそうなジョースターさんや神楽ちゃん達もその存在を察知していなかった

「なに一緒に食卓かこんでいるアルケンタウロスは渡さねぞゴラァ」

「君はいったい何者なんだ情報屋と言っていたが……」

完全い食糧の守りに入る神楽ちゃんとは対照的に折原さんに対して探りを入れるジョースターさん
そんな彼の視線もどこ吹く風とばかりに話を続ける折原さんからロートから北に上がった場所に
あると言うこの国の首都であるジェネリックとい都で左頬に十字傷のある侍がいるとか
西方のスカンジア皇国という場所で現術使いと電撃使い少年のコンビの話に南方では
お魚くわえたどら猫を追い回す主婦とそのどら猫を守ろうとする猫型ロボットの事
しかし僕達と離れていた間に彼はすでに独自のネットワークを作り情報を得ている様だった
それにしても右手一本であらゆる魔術的効果を打ち消すだの自らの体内に妖狐を封印だの
ここ以外にも危険な世界は多い様だが、ここからが本題らしい

「ところで君達は時計を知っているかい?それが今回の騒動の発端らしい」

今回の騒動つまりは僕達がここに来てしまった事
それはこの世界の召喚士が別世界のモンスターつまりは妖怪を召喚しようとした事が
始まりらしい異界との接点となるのは時計だが、それは時計塔のような巨大な物から
懐中時計や腕時計の様な身に着ける物など多種多様でそれが召喚士がつなげた
ゲートを安定させており僕達や他の人は巻き込まれたと言うのが事の顛末だと言う

「ねねぇその時計が通行を安定してるならそれで戻れないの?」

「って言うか何者アルそいつはとんだ迷惑ネ」

ここで亜玖璃さんがハイと手をあげて質問したり神楽ちゃんが迷惑な奴に怒るも
そもそも時計が何処にあるのかも分からないし分かった所でその召喚士以外にとっては
ただの時計でしかないと現状について笑顔で話してくれている折原さんの目が笑っていない事が
心のどこかに引っ掛かった恐らくは言った事は真実なのだろうがそれが全てではないそんな気がした
いったい僕達はこれからどうしていけばいいのか?どちらにせよ生きていかないといけない……
いつの間にか折原さんの姿がそこにはなかったことに一同は驚きを隠せなかった
そして僕らは元の世界に帰れるのだろうか……


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■作者からのメッセージ
今回も無事に投稿出来ました。
そう言えば前回は初のオリのモンスターを出してみましたが
今回でそれを調理してみました(笑)(笑)
相も変らぬ妄想の垂れ流しでスイマセン自分が見たい物を書いてるだけですね

更に今日は別シリーズ運命の翼の一回目を投稿しました
同時投稿ですが良ければそちらも見てください

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