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同好会の奇妙な冒険 第四話 駆け出すよ誰も追いつけない場所へ
作者:キラくん・フリーダム  [Home]  2017/11/27(月) 01:26公開   ID:YTWupaqQJxI
神楽ちゃんと小人のバトルが激化しそうな勢いの上に街の人たちの視線が痛い
これ以上目立つのは面倒だし逃げようと

「もうほっとこ神楽ちゃん。ほなな〜」

僕は神楽ちゃんの手を取りこの場を放れようとはしりだした
しかしそんな僕の行動を止める一言を小人が放つ

「今契約するとピザ一枚プレゼントです お試し無料期間付きですよ〜」

「なっなに!!いいだろう結ぶぞその契約」

無料と言う言葉とピザにつられて僕はあっさりと怪しんでいた契約を結んでしまう
こういう迂闊な判断で雨野くん達にもよく怒られるのに……
だがそんな後悔をよそに小人いやリインが僕の木刀にそっと止まると
聞いた事のない言語で唱えだすと木刀が光りはじめる。
そして木刀の柄の部分に文字が浮かび上がったと思うとなんと

「あ……有馬ってなんやこれ!!これじゃ温泉土産みたいやないか」

「ぷっぷぷ それじゃあ銀ちゃんの木刀と同じネ 銀ちゃんと言っても…」

温泉土産の様になった僕の木刀を見て涙を流し爆笑する神楽ちゃんだが
銀ちゃんと言う言葉に?マークを出していた僕に今言った銀ちゃんは
武器屋にいた銀ではなく神楽ちゃんの世界にいる仲間の事だと聞かされる
しかし問題は木刀に文字が現れた事でどんな力を得たと言うのだ

「やっと追いついたよ神楽ちゃんそれに御剣君も」

そんな事を考えていると雨野くんがやって来る
どうやら元々は神楽ちゃんと二人で僕を探してくれていたのだろう
何かがあった?しかし街には外壁がありモンスターや妖怪は入ってこれないはず
なんか悪い方に予想してしまっていたが昼食に使用という話だったがそこに

「だったら今すぐ狩りに行くのです。そこで君に与えた力を試すのです」

「ちょっと君は誰?それよりも危険な事に……」

突然に力の試運転とばかりに外にモンスター狩りに出ようと言うリインフォースUに
雨野くんにとっては初対面という事もあり誰?と感じつつも止めに入るも
リインフォースUは聞く耳を持たないと言うか何か確信を持っているようにも見えた
どの道戻る手立てが見つかるまでやってかなければならないのなら一狩り行ってみるか
最悪ヤバい状況になればリインを囮にして逃げればええかと不定な笑みを浮かべ了承すると
雨野くんもしょうがないなと言ったっ感じで僕達に同行することになると
僕と雨野くんと神楽ちゃんそして妙な小人リインフォースUは街の外へとくり出した

「やっと街についたと思ったのに………まぁ草原だし大丈夫だよね御剣君」

「お前ビビりすぎネ。お前見てると眼鏡やマダオを思い出すアル」

「なんとかなるやろ?この木刀には何か力があるらしいし……」

ビビる雨野くんだが仕方がない部分もある僕達は
ほんの数日前までは平和な日本で生活していたはずが
それがこんなモンスターはどころか妖怪までいるのだから
だが嘆いてばかりもいられないこれは現実なのだから
そして力を本当に得たと言うのならこの力を楽しんでしまおうと
草原に現れた狼の群れに特攻して行き問答無用で殴りまくってやると確かに
森で戦闘になった時よりダメージを与えている感はあるこれなら妖怪だって倒せる
そう確信をもって調子に乗っている間も雨野くんはせっせと僕が倒した狼を
道具袋に入れていくのだが、あんなコンビニの袋のと変わらないサイズの革袋に
どうやって入ってるのだろう?あれも森でトルネコさんが使った羽紙と同様に
魔法具の一種らしいますますゲームくさいと思える
確かにRPGでも装備していない剣を道具所持数までなら持てるが普通無理だろうし
こういうたねあかしがあってしかるべきなのか

「あれあれを見るのです。ケンタウロスです極上グルメです」

リインフォースUの声につられてそちらを向くとそこにはマジモンのケンタウロスが
いたのだしかも子連れのケンタウロスだがよく見ると下半身にはびっしりと鱗が
たしかケンタウロスの下半身って馬だよなと頭上に?マークを出していると

「激うま食材ゲットアル!!あれケンタウロスの亜種ネ」

神楽ちゃんがものすごい形相で可笑しなケンタウロスポイのに蹴りを放つも
素早い動きでそれを回避し成体の方が幼体を下がらせて弓を構えて撃ってくる

「このままじゃ的にされるで、やさかい左右に分かれて挟撃や」

僕はとっさにそう言ってケンタウロスの成体に右からそれ見た神楽ちゃんも左から
攻めにかかると僕ら両方を狙った結果命中率が下がった所を一気に接近し
血の所に会心の一撃をくわえるも鱗で守られていてとても固い
こちらの腕が痺れ動きが止まった所にケンタウロスがブレスを吐こうとする

「やっちまった」

そう思った瞬間ケンタウロスが吹っ飛んでいた神楽ちゃんの蹴りが敵の腹部に入っていた
しかし敵はさっきの狼よりも強いうえ鱗の防御力は半端なかった
ちょっと木刀に不思議な力で強化され完全に調子に乗っていた
そのうえ頼みの綱の神楽ちゃんの怪力も致命傷にはならない万事休すだが

「よく見て二人とも鱗に守られた下半身と違って上半身は脆いよ」

ヒノキの棒と木の盾を装備し加勢しようとしていた雨野くんの声に共に頷く僕ら
しかしそんな事は敵も承知しているだろうが突っ込む以外に無いと意を決した

「凍てつく足枷(フリーレンフェッセルン)」

リインの声だ彼女がそう言うとケンタウロスの成体の後方に隠れていた幼体が
ブヒヒンと声をあげているのを見るとなんと足元から凍りついていた
幼体の危機を見た瞬間成体の方がスキを見せチャンス到来だが
リインが一枚のカードをパスしてくると

「いまなのです。そのカードを木刀にスキャンするのです」

このカードをスキャンする……それがリインがいっていたちからなのか
カードを見ると森で襲ってきた猫によく似た猫の絵が描かれてある
しかし今はリインを信じるしかない幼体を救出しよとこちらの存在を忘れている

【アタックライド・ブシニャン】

木刀の柄の溝にカードをスキャンすると機械音が流れるが
アタックライド?ブシニャン?何のことか分からずにいると木刀が青白く光り出す
なにか力を感じる今なら一気に距離詰めて一撃を放つ!!
木刀による一撃のはずがケンタウロスの肩口から腰までを切り裂いた
そのあまりの斬れ味に驚きを隠せずにいた僕に瀕死の敵が最後の力で反撃をしようとする
しかしその前に神楽ちゃんの日傘での一撃が敵の首の骨をへし折り戦いに終止符を打つ

「どうです?それが言っていた力ですロストロギア、ラウズカードです」

リインが言うにはラウンズカードには不死の存在である妖怪を封印する事が出いるうえ
彼女の魔力で木刀にラウンズカードを読み取る機能が付いたのだ
しかもカードに封じられた妖怪の力を利用できると言うのだが
そのカードとやらは今使ったブシニャンのカードしかないらしく
白紙のカードを渡され頑張って妖怪を封印してくださいですと言われてしまう
これは力と一緒に厄介事を与えられてしまったのではないか……

「なに二人で話し込んでるネそれよりケンタウロスを美味しくいただくネ」

「それトルネコさんの店でみんなで食べるんでしょ?駄目ですよ神楽さん」

リインの話にうんざりしかけていた僕に話しかけながらケンタウロスを食べようとする
神楽ちゃんとそれを必死に止める雨野くんの元に行きさっさと道具袋にしまい
街への戻る事にしたこの力があればどうにかなるかと安堵していた……







「メラメラ」

 そんな彼等を見る不審な視線がある事を彼等は気づいてはいなかった
彼等は元の世界に戻れるのだろうか………


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■作者からのメッセージ
どうもキラくんで
妄想の垂れ流しもついに第四話(プロローグを加えると5回目)になりました
今回は新キャラはいません。毎回増やしてると収まらないので(笑)
しばらくは今のメンツで進みますが、折原さんはしばらく暗躍する流れになりそう
今回はちょっと作中で使った道具の説明を

〜魔法道具〜
羽紙…場所を指定して飛んでいく紙
道具袋…見た目とは不釣り合いに収納出来る革袋(無限ではない)
テキストサイズ:6001

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