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伸奈ちゃんとカノ。
第三話 風邪をひいたカノ 看病する伸奈
(カゲロウデイズ)
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「いつも、大丈夫…」って、応えてきた。
ピリリリ…
私のケータイがなる。
誰からだろ?
あっ!伸奈ちゃんだ。
「もしもし?」
『もしもし?今日な、カノが風邪をひいたんだよ…衣亜さんみたいに泣きじゃくってたよ。私が消えるかもしれないって…』
呆れたように伸奈ちゃんは、言う。
『さすがって言う感じかな?それにカノ、大切な人が昔居たって、言ってたよ…』
「ふーん…思い出して欲しくはないんだけど…」
『衣亜さんと似てるよ。』
…………
「ありがとう。」
ピッ!
私は、ケータイの通話を切った。
似てる、かあ…
修ちゃんと私がね…
当たり前のような違うような…
何か…複雑な気分だなぁー。
何も守れなかったんだもん。
せめて、影で支えるしかできないんだもん…
私は、家族が好きで大っ嫌いだった。
人を信じる事が許されない。
心は人を信じたい。
でも、体は拒んでいる。
「元々は、私の体は弱かったのにね…いつの間にか、成長してね…」
胸の中がパンクしそうだ。
また、困った時は頼りにしてね…
伸奈ちゃん…

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作者: 彩香 (ID:********)
投稿日:2013/08/01(木) 23:23
閲覧数:3248
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