翌日、一年一組の教室は少し騒がしかった

 「おはよう」

 「おはようございます」

 「おはよー。織斑君、ヘイズ君。ねえ、転校生の噂聞いた?」

 「転校生?今の時期に?」

 一夏が不思議そうに聞く

 「そう。なんでも中国の代表候補生なんだってさ」

 「あら、わたくしの存在を危ぶんでの転入かしら……」

 イギリス代表候補生であるセシリアは腰に手を当てポーズを取るが、微妙にぎこちない

 「セシリア、どっか調子悪いのか?」

 「そ、そんな事ありませんわよ!?」

 一夏の質問に、セシリアは顔を赤くしながら答える

 その態度は何かあったのかと周囲に疑問を抱かせる位であった

 だが、一夏はそんな彼女に構わず言葉を続ける

 「そうか………どんな奴なんだろうな。中国の代表候補生って」

 「む……気になるのか?」

 「ん?ああ、少しは」

 「ふん……」

 一夏の言葉に不機嫌そうになる箒

 素直になれない彼女に苦笑してしまう少年

 「とにかく、情けない所を晒さない様に頑張りましょう」

 「ああ、そうだな。頼むぜ、シュヴァンツ」

 「私もシュヴァンツさんと一緒に鍛えて差し上げますわ」

 「わ、私の事も忘れては困る」

 そこにセシリアと箒も加わる

 「おう、頑張って勝ってみせるさ」

 一致団結し、なんか青春の熱血スイッチでも入ったのか、ヤル気満々な一夏

 「その調子だ。一夏!男たる物常に強くなければ!」

 「織斑君が勝つとみんなが幸せだよー」

 クラス対抗戦一位のクラスには、学食のデザート半年フリーパスが配られるのだ

 一夏の様子を見て、少年は考える

 “………一夏さんの特訓メニュー増やそうかな”

 「_________ッ!!?」

 突如、背筋を走った得体の知れない悪寒に一夏は体を震わせた

 「どうした?」

 「いや、何か嫌な予感がしただけだ」

 そんな一夏は女子に囲まれていた

 「織斑君、頑張ってね!」

 「フリーパスの為にもね!」

 「今の所、専用機を持ってるクラス代表って一組と四組だけだから、余裕だよ」

 やいのやいのと楽しそうにするクラスメイトの女子達

 すると、そこへ

 「その情報、古いよ」

 入り口から声が聞こえた

 「二組も専用機持ちがクラス代表になったの。そう簡単に優勝は出来ないから」

 腕を組み、片膝を立ててドアにもたれてたのは

 「鈴……?お前、鈴か?」

 「そうよ。中国代表候補生、鳳鈴音(ファン・リンイン)。今日は宣戦布告に来たって訳」

 少年が昨夜出会った彼女であった

 「何、格好付けてるんだ?すげぇ似合わないぞ」

 「んなっ……!?なんてこと言うのよ、アンタは!」

 気取った喋り方から砕けた口調になる鈴

 彼女の視線が少年の方に向く

 「あ……アンタもこのクラスだったわね。昨日はアリガト」

 「あ、はい。どういたしまして……あ」

 「何よ?」

 バシンッと鈴の頭上に強烈な打撃が入り、凛とした声が響く

 「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」

 「ち、千冬さん……」

 「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、そして入口を塞ぐな。邪魔だ」

 「す、すみません」

 すごすごとドアからどく鈴

 「また、後で来るからね!逃げないでよ、一夏!」

 そう言い残して鈴は二組へと戻って行った

 “また一夏さんか……”

 やれやれと思う少年だった

 



 「お前のせいだ!」

 昼休み、開口一番に一夏へ文句を言う箒

 「何でだよ………」

 鈴の登場によって、箒は授業に集中できずに真耶と千冬から注意と出席簿を喰らっている

 「……一夏さんにも責任は無いとは言いきれませんが」

 「シュヴァンツまで……俺が何をしたんだよ……」

 はぁぁ……と疲れた様な溜息を吐く一夏

 「まぁ、話は食事をしながらでも出来ますし、学食へ行きませんか?」

 「そうだな。飯食いながら話を聞くから行こうぜ」

 「む……ま、まあお前がどうしてもと言うなら、いいだろう」

 “素直じゃないなぁ”

 箒の様子にやれやれと思うこと二回目

 その他のクラスメイトが数名付いてきて、皆で学食へと移動した

 券売機で一夏と少年は日替わりランチ、箒はきつねうどん、セシリアは洋食ランチを買った

 「待ってたわよ、一夏!」

 どーんと一夏達の前に立ち塞がる鈴

 「まぁ、とりあえずそこを退いてくれ。邪魔になる」

 「う、うるさいわね。分かってるわよ」

 彼女の手にはお盆があり、ラーメンが鎮座している

 「のびるぞ」

 「わ、わかってるわよ!大体、アンタを待ってたんでしょうが!何で早く来ないのよ!」

 とりあえず食券をおばちゃんに渡す一夏

 「それにしても久しぶりだな。一年振りになるのか、元気にしてたか?」

 「げ、元気にしてたわよ。アンタこそ、たまには病気怪我しなさいよ」

 「どういう意味だよ、そりゃ……」

 気心知れた仲に見える二人に箒が咳ばらいをした

 「あー、ゴホンゴホン!」

 「一夏さん、注文出来てますよ?」

 「あ、悪ぃ」

 日替わり定食の内容は鯖の塩焼きだった

 「向こうのテーブルが空いてるな。行こうぜ」

 皆でテーブルに着くと一夏が鈴に話しかけていたが、少年は別の事に気を回していた

 “この前から視線を感じるけど……殺気は無い………監視かな?”

 一夏か自分か、世界に二人しかいない男性のIS操縦者

 更に少年が自分自身で篠ノ之束の刺客も同然と言ってしまった以上、監視されるのも仕方ないだろう

 元々リンクスと言う元の世界でも稀有な存在であり、暗殺の危険もある仕事に付いている以上、危険を察知する能力は長けている

 “用心に越した事は無いか………”

 『ガレージ』に入れてある対人用の武装も確認しておく

 “ハンドガン、アサルトライフル、有澤印の手榴弾、パルスライフル、レーザーカッター、トーラス印のコジマガン………ん?”

 明らかに一つ、人に使う装備では無い

 “コジマは………マズイ”

 どこかの社長がくしゃみをした気がするが気にしない

 「シュヴァンツ」

 一夏から声を掛けられた少年

 「んぁ?何ですか?」

 「どうしたんだよ?さっきから全然食べてないぞ?」

 「あ、すいません。少し考え事をしてて」

 「そうか」

 ふと、横を見てみると箒と鈴が何か言い合っている

 「………一夏さん、大変ですね」

 「分かってくれるか」

 少年はそれなりに一夏に同情したのだった

 



放課後の第三アリーナ

そこではシュヴァンツ・ヘイズは一夏との訓練を行っていた
正確無比に放たれる弾丸は一夏の体へと吸い込まれるように飛んでゆく

「ぐぁ!!」

「玄人になると感覚で当てられる様になりますからね」

訓練用のミサイルで撹乱して隙を作り、攻撃を当てる

「一夏さんはブレオンの機体ですから、反射神経や第六感といった感覚を強化しておいた方が良いんです」

そう言って容赦無しの射撃を繰り返す少年

その射撃を見ていた箒は驚いていた

「まるで未来を読んでいるかの様な射撃だな」

「いいえ……あれは、シュヴァンツさんが一夏さんを誘導しているのですわ」

箒にセシリアが解説する

「弾幕の中で一か所だけ穴を空けて、一夏さんが其処に逃げ込んだら本命を叩き込む」

「成程な……ヘイズも冷静に距離を保ったままだ」

「こうして改めて見るとシュヴァンツさんの実力は相当なモノですわ」

少年の実力の一端を見ながら二人は呟いた




その後、二人も交えての訓練を終えた頃には一夏の息が上がっていた

「今日はここまですね……」

「お、おう……」

ぜぇぜぇと息が切れている一夏に対して、他の三人は多少の疲れはあっても一夏の様にはなっていなかった

「ふん。鍛えていないからそうなるのだ」

うっすらと汗に濡れた箒は何処か艶っぽさを持っていた

「セシリアさんは偏向射撃の特訓ですね」

「分かってますわ」

「それじゃあ、戻りましょう」

少年に促されて一夏はピットに戻るのだが………

「なんでこっち側に来るんだ?」

「私もピットに戻るからだ」

「いや、セシリアの方に―――って、あれ?」

一夏がセシリアの方を見ると、少年も一緒にピットに戻っていた

「何でシュヴァンツまであっちなんだ?」

「ぴ、ピットなどどちらでも構わないだろう!」

箒はそう言ってさっさと戻って行った






一方、ピットに戻りISを解除した少年はセシリアに甘えられていた

セシリアに押し倒されるようにベンチに寝そべった少年の顔をセシリアの顔が近づく

お互いに水着の様なISスーツでいる為、密着すると肌の柔らかさが伝わってくる

折り重なり、抱き合った二人はお互いの唇を貪る様にキスした

「ふぁ……んんっ………ちゅ……」

少年が舌をセシリアの口内に差し込むと、それに応えるかの様に彼女も自分の舌を絡めて行く

お互いの唾液を交換し合い飲み下してゆく

「んんっ……はっ…ちゅっ…ちゅっ……んふ……」

訓練の直後である為、汗の匂いが鼻腔を刺激する

だが、その匂いも二人にとっては情欲を掻きたてる材料だ

「ふふっ……シュヴァンツさんったら凄い匂いですわ」

「セシリアさんだって……」

くすりと笑いあう二人

「ああ……私の此処はもうこんなになってしまってますわ」

言葉通りセシリアが着ているISスーツの股間部は愛液によって染みが出来ていた

彼女がゆっくりとそこの部分だけをずらすと、ヒクヒクと物欲しげに涎を垂らす淫口が露わになった

「でも、シュヴァンツさんもそうですわよね」

「あぅ!」

セシリアの細く白い指が少年の股間をなぞり上げる

その瞬間、背筋に奔った電流の様な感覚に声を上げてしまう

「今回は私が主導権を握らせてもらいますわ」

そう宣言するとセシリアは少年の履いているISスーツのパンツを脱がした

同時にやっと解放されたと言わんばかりに彼のペニスが勢い良く飛び出る

その威容は天へと聳え立つ塔の様である

「ゴクリ……やはり大きいですわね」

生唾を飲み下しながらセシリアは少年のペニスを握る

「くぅ!」

少女の上品な手が醜い肉棒に触れた刺激で腰が撥ねる

「それでは、挿れますわよ……」

くちゅり、と彼女の膣口と少年のペニスが触れ合う

そのまま愛液を塗す様にペニスと膣口を擦り合わせて、位置を調整する

そしてゆっくりと腰を下ろしてゆく

ペニスの先端が熱く柔らかい膣内へと包み込まれてゆく

「〜〜〜〜〜……ふっ……うううっ!」

平均サイズを大きく超えた少年のペニスは、少女の膣を大きく広げ避けてしまうのではないかと思わせる程に凄かった

「くぅぅっ!!」

「はぁぁ!!奥に届いてますわ!私の中が、貴方の物でいっぱいですわぁ!!」

ペニスを優しく包み込むかのように彼女の膣内が舐めまわす

「うぁぁぁぁ……」

脳を融かす様な快感に少年が呻く

まるで中に入った得物をゆっくり溶かして喰らう妖花だ

「う、動きますわよ……はぁん!!」

セシリアは彼の細く華奢な体に手を置くと、抽送を開始した

「あん!あぁん!はぁぁん!」

ジュブジュブと愛液が卑猥な音を立てながら攪拌され、濁りを増して少年のペニスに塗りたくられる

セシリアの体が上下に跳ね、それに合わせてISスーツに包まれた彼女の乳房も形を変えながら揺れている

上下運動のみならず、今度はゆっくりと腰を回してぐりゅぐりゅと膣壁に擦り付ける

「はぁっ!ああっ!やぁぁん!」

「くっ!うぅ!ああっ!!」

恍惚とした表情で快感を貪る様にダイナミックになってゆく腰の動き

それに合わせて彼女の膣も蠢いて少年のペニスを貪欲に喰い締める

これでもまだ二度目の性交だと言うのだから、セシリアは本質的に淫乱なのかも知れない

彼女は少年の腹に手を付き、腰を振っている

上下左右と腰を動かし、もっと快楽を得ようとより卑猥なダンスを踊りながら蕩けた表情で見つめてくるセシリアに、少年は堪らず腰を思い切り突き上げた

彼のペニスが彼女の膣を押し広げながら膣壁を擦り上げ、一気に最奥部へとドスンと到達する

「はひィィィィィィィィッ!!?」

ぐにゅぅぅぅと少年のペニスが彼女の子宮口を押し上げ、セシリアが体を震わせる

子宮を持ち上げられた事による快感で彼女は絶頂を迎えてしまい、膣内がぎゅっとペニスを締め上げる

「ぐぅぅぅぅぅっ!!」

今にも出してしまいそうな射精感を抑えて、少年は絶頂を迎えたばかりの膣内を一気に貫いた

ズシン!という衝撃と共に子宮口が叩かれ、セシリアの脳裏で白い火花が散った

「んヒィィィィィィィッ!!!?」

カッと見開かれた目を白目を剥いており、荒い息を吐く口元からは涎が垂れていた

初めての絶頂に彼女は体を痙攣させて宙を仰いでいる

だが少年は休ませてやる気は無いと言わんばかりに彼女へ手を伸ばす

「まっ、待って……今、イったばかりで……おほぉぉっ!!?」

何やらスイッチが入ったのかセシリアの懇願を無視して、少年は彼女の腰をガッチリと抑えて荒々しく抽送を開始した

しかし、それは勢いだけに任せた物では無く、幾多の女の躰を知っている動き

ぐりゅっ、ごりゅ、ぐりぐりっと少年のペニスがセシリアのGスポットを的確に抉る

「んぁぁぁぁぁぁぁッ!!おおおおおおおッ!!」

仰け反って獣の様な声を上げて啼くセシリア

「ふっ!ふっ!ふぅぅぅぅ!!」

ポルチオ性感帯を容赦無く抉り、子宮を持ち上げんと突き上げるペニスを膣内が断続的に痙攣して締め上げる

どうやら連続して絶頂を迎え続けている様だ

「はへぇぇぇぇぇぇ、イ、イってるのが止まらないんれしゅのおおお!!」

舌を突出し、鼻水を流しながら、蕩け切ったアヘ顔で快感を訴えるセシリアを美しいと思う少年

「み、みないれぇ、いやらししゅぎてはじゅかひぃぃぃ……」

呂律のまわらない声で恥らうセシリア

そんな彼女を見て少年は

「綺麗ですよ、セシリアさん」

ああ、素晴らしいと言った様子で褒めた

彼は淫乱な気質の女性が好きなのである

理性をかなぐり捨て、浅ましい痴態を露わにする様子を少年は心底、可愛らしく、愛らしく、愛おしく思うのだ

だから少年は精一杯セシリアを可愛がる

自らのペニスを覚えこませる様に膣道から子宮口まで、獣の如く激しく腰を突き上げる

「んほおおおおおッ!!こ、こわれりゅ!こわれてしまいましゅううう!」

ブルンブルンと形の良い乳房を揺らし、少年の愛玩具になったセシリアはアヘ顔を晒しながら啼き、体を痙攣させ始める

「あ、あああッ!んおおおおおおおッ!!イ、イグッ?イキましゅううう??」

「ぼ、僕も……イキます……!!」

本気汁を垂れ流しながら少年のペニスを咥えこむセシリアのヴァギナは、ペニスの動きに合わせて捲り上がったり、陰口が巻き込まれたりしている

じゅぼじゅぼじゅぼと激しい抽送の音が室内に響き、セシリアの汗がポタリポタリと少年の体に垂れ落ちる

結合部からは彼女の愛液が掻き出されているいるかの様に、床に撒き散らされている

「い、イキます!!」

瞬間、セシリアの脳内で白い光が弾けた

「おっほおおおおおおおおおおおお!!!」

少年のペニスから爆発した様に白濁液が膣内へとぶち撒けられ、セシリアの膣から子宮まで満たしてゆく

強烈すぎる絶頂を迎えたセシリアは白目を剥きながら涙を、その高く整った鼻からは鼻水を、その柔らかく鮮やかなピンクの唇を見せる口からは涎を垂らしながら全身をガクガク痙攣させていた

「あ、あああああ……」

そのまま力無く倒れこんでくるのを、少年は優しく抱きとめたのだった

「ふぅ………」

そして、ある事に気が付く

「…………どうやって戻ろう?」

少年の呟きに答える者は無く、セシリアの膣口からは白濁液が溢れ出して床を汚していた








その後、目を覚ましたセシリアと一緒に後始末を終え、そのまま夕食を食べた少年は寮の廊下を歩いていた

“セシリアさん大丈夫かな……大分、腰に来ていたみたいだけど”

すると

「きゃっ!!」

「わあっ!?」

曲がり角で走って来た誰かとぶつかってしまった

「すいません。大丈夫ですか?」

起き上がりながらぶつかって来た相手を見ると鈴だった

その横にはボストンバッグが転がっていた

「だ、大丈夫よ。こっちこそゴメンね……」

そう答える彼女の眼には涙が溜まっていた

少年はそんな少女を無視できる人間では無い

「………何かあったんですか?」

「べ、別に何でもないわよ!」

その様子は何かを我慢している様だった

だから少年は彼女をゆっくりと抱きしめた

「ひぁっ!?」

「鈴さんが泣いているのを放っておくなんて出来ません……だから今は泣いていいんですよ」

「う、うぅ………」

抱きしめて優しく言うと鈴は泣き出してしまった

少年は彼女が泣き止むまで抱きしめ続けたのだった






泣き止んだ鈴から話を聞くと

昔、一夏と約束して、彼が覚えていたのは良いが、その意味を間違えていたとの事

話を聞き終えた少年は思った

“一夏さん……貴方って人は……”

毎日食事を作ってあげる=奢ってくれる

“どうしてそうなるんですか!!?”

一夏の鈍感さに呆れ果てる少年

「結局、私の独り相撲だったのかな……?」

完全に落ち込みモードに入っている鈴に少年は優しく語り掛ける

「一夏さんが鈍感なのは今に始まった事じゃ無いです。それに一夏さんは現状で一杯一杯って様子ですし」

「うん………」

「でも、一夏さんの事が好きなら思い切ってストレートに告白すればいいんです」

「それは……その……恥ずかしいし」

もじもじする鈴の肩を掴んで少年は笑顔で言った

「大丈夫です。鈴さんがしっかりと想いを伝えれば、きっと一夏さんも答えてくれるはずです。ね?」

少年が微笑ながら言うと、鈴は顔を赤く染めた

「わ、分かったわ………」

「鈴さんは可愛らしいですし、凄く魅力的です」

「あ、ありがと……」

「それじゃ、勇気の出るおまじないを掛けて上げます」

「?」

すると少年は鈴に目を瞑らせた

何をする気なのだろうかと彼女が思った瞬間

ちゅ……と額に柔らかな感触が伝わった

「ふえっ!?」

一瞬にして真っ赤になる鈴の顔

「ななななな、何を!?」

「僕が昔してもらったおまじないです」

ニッコリと少年が鈴に言うと、時計を見た

「あっ、あまり遅くなると一夏さんが心配するので……」

そう言うと少年は部屋へと戻って行った

残されたのは真っ赤になった鈴だけだった

「………………」

鈴はその場に立ち尽くしたまま、少年の唇の感触と匂いを思い出していた






「遅かったじゃないか、シュヴァンツ。何してたんだ?」

「一夏さん………」

「ん?」

「余り鈍感だと何時か刺されますよ?」

「は?」

「……シャワー、浴びてきます」

「お、おう」

理解してない様子の一夏に溜息を吐くとシャワーを浴びに少年はシャワー室に入って行った







それから何日かして少年は箒と共に放課後の屋上に居た

「それじゃあ、箒さん。いいですか?」

「く、うう……こ、来い」

少年の手が制服の隙間から入り込み箒の体を蛞蝓の如く這い回り、彼女に刺激を与えて行く

「くっ、ああ!」

恥ずかしさに耐え切れなくなったの箒が少年の腕を掴むが、耳に息を吹きかける事で回避する

「……やっぱり止めますか?」

「い、いや!まだだ……」

どうしてこんな事をしているのかと言うと

いつも通り訓練をしようとする少年だったのだが、箒の様子がどこか焦っている様だったので

本日は訓練を無しにし、一夏には勉強をさせたのだ

その間に箒に何を悩んでいるのか聞くと、鈴という第二の幼馴染がやって来た事で不安になっているらしい

それに彼女は恥ずかしい事があると直に手が出てしまうので、困った物である

このままでは鈴に一夏を取られてしまうのでは無いかと不安で仕方ないとの事

昨夜、鈴を応援してしまった事もあり、少年は箒の相談相手になった

それで欠点を直す特訓するをする事になったのだ

その内容が恥ずかしさに耐える特訓

少年に恥ずかしい事されて、箒は耐え続ける内容だ

「それじゃ、もっと過激になりますよ」

「あ、ああ……」

すると制服のボタンを外して、箒のブラが晒される

ブラに包まれた豊かな胸は彼女の震えが伝わって、プルプルと柔らかそうに震えていた

「くぅ……」

外で男に下着を晒しているという事に、箒の顔が羞恥心で真っ赤になる

「耐えてください。これも一夏さんの為です」

“一夏の為……”

その言葉が箒の脳内に入り込んでゆく

一種の洗脳みたいだが、箒の暴力癖を直すにはある程度の忍耐強さを得る必要がある

暴力癖など恋愛では相当にマズイ、相手に嫌われる要因にしかならない

一夏がドMの性癖ならば大丈夫だが、そんな属性は一夏にない

少年の手がブラジャーの中に差し込まれ、豊満な乳房を揉んだ

「んんッ!!」

その刺激に箒の体が跳ねた

少年は箒の耳たぶを甘噛みしたり、耳に息を吹きかけたり、うなじにキスしたりする事で抵抗を封じていた

五指を巧みに動かして彼女の性感を刺激してゆく

「くぁ……ああっ……」

快楽の火が燻り、脳がゆっくりと煮詰められ蕩かされて行くかの様な感覚に箒が悶える

下着をずらされ、外気に晒された自分の乳房に箒は凄まじい恥ずかしさに襲われる

“くぅ、こんな場所で胸を晒すなど……恥ずかしくて死んでしまいそうだ”

だがそれも一夏の為と思って耐える箒

彼女が呼んだちょっと過激な女性誌には書かれていた事を思い出す

処女だと男が面倒臭がるだの、男は性技に長けていた方が喜ぶだの

つまり性の素人だとより、経験豊富の方が男は喜ぶと書かれていた

素人とか経験豊富だとか、一夏は気にしないだろうが少年は箒の暴力癖を直すついでに仕込む事にしたのだった

普段の少年だったら別の方法も取ったのだろうが、今は猫の発情期である五月も近い

少年の性欲も増加気味であり、思考も性的な事が強めになってきた

と、まぁご都合主義の説明は置いておいて

「ちょっと、刺激が強いですよ」

少年が言った直後、箒の中で燻っていた火が強くなった

いつの間にかブラが取り外され、その巨乳を外気に晒されていた

更にその巨乳を揉みしだいていた手が乳首を引っ張ったのだ

その刺激は今までとは比べ物にならない程であり、強烈な刺激に箒は悲鳴にも似た嬌声を上げた

「うぁぁぁぁぁぁっ!?」

そのままクリクリと転がして愛撫してゆくと、ぷっくりと乳首が卑猥に勃起する

雪の様な白い肌、大きな乳房に丁度な大きさの花を咲かせた様な乳輪は桜色から少しだけ赤みを増して、ピンと硬く勃起していた

“私の胸がこんなにはしたなくなるなんて……”

自分のコンプレックスである胸が下品に乳首を勃起させている光景を見て、箒は恥ずかしさに泣きたくなった

すると少年は優しく言った

「僕はエッチな女の人が大好きなんです。それに箒さんの胸も綺麗ですよ」

「ッ!!」

少年の言葉に羞恥が更に増すが、では一夏も好きなのかと思ってしまう

彼は箒の柔らかな胸に五指を食い込ませて揉み解したり、乳を搾るかの様な動きで乳首を扱いたりして箒の性感を高めて行く

その間、箒は無抵抗のまま体を震わせて耐え続けていた

「くっ、んんっ!ああっ!」

今度は、はぷっと箒の乳首に少年が吸い付いた

ちゅぅぅと赤子の様に乳首を吸われたり、吸引された乳首を歯で甘噛みされ転がされると、背筋に電流の様な感覚が箒に襲い掛かる

「やああああッ!!」

更に少年は箒の乳首を吸いながら、もう片方の乳房と乳首を乳搾りの様に扱きあげる

「やぁぁ!刺激が、強い!はぅ!」

止めとばかりに少年が乳首を噛んで、引っ張ると

「あっ、あああああああ!!」

箒は胸で絶頂に達してしまったのだった

彼女の秘所からはポタポタと愛液の雫が垂れ、地面に卑猥な染みを作っていた

「はぁ……はぁ……」

余韻に息を荒げている箒

そんな彼女に意地悪をしたくなったので、少年は箒を立たせた

無論、その胸は晒したままである

「今度は箒さんのオマ○コを見せてください」

「っ!!?」

少年の発言に箒が絶句する。外で少年に絶頂を迎えたばかりの秘所を見せるなど恥ずかし過ぎて死んでしまいそうだった

しかし“一夏の為”という言葉と

「嫌、ですか・・・・・?」

少年の捨てられた子犬の様な表情を見ていると何故にか逆らえない

「ううう・・・・・・・」

震えながらも箒はスカートの中に手を入れ、ゆっくりと愛液で濡れたショーツを下げて行く

“何をやっているんだ私は・・・・”

そう思った途端、自分が屋外でストリップ紛いの行為をしていると強く自覚してしまい羞恥心から動きが止まってしまい、逃げ出したくなった

だが

「ほら、手が止まってますよ・・・・・ちゃんと脱いでください」

少年の言葉に、体が操られているかの様に動いてショーツを脱いでしまう

「ふふ・・・しっかりと箒さんのオマ○コを見せてください」

「うぁ・・・ああ・・・・・」

そして箒の手がスカートを摘み上げ、少年の眼前に絶頂の余韻で愛液を垂らす秘裂が晒された

“恥ずかしい!恥ずかしい!恥ずかしい!”

じっくりと自分の女性器を眺められている箒の羞恥心は限界を既に突破しており、いっその事、気絶でもしたかった

「箒さんのオマ○コ、綺麗ですよ。形も良いです。でもクリは少し大きいかな?」

「い、言うな!!」

解説までされて、箒は声を張り上げた

すると少年は開いた足の隙間に顔を突っ込んだ

「な、何を!!?」

次の瞬間、彼女の秘裂を少年の舌が舐め上げた

「ああああぁ!!」

ゾクゾクゾクと奔った感覚に声を上げる箒

「箒さんのオマ○コ、溢れて来てますよ」

「―――――――ッ!!」

少年の言葉に辱められてゆく箒、だが躰は反応して愛液が溢れてくる

その愛液を舐め取ってゆくかの様に、少年の舌が箒のヴァギナを這い回り彼女に快楽を刻み込んでゆく

「うあっ・・・・・・・あっ、ああ・・・・・」

箒は彼の舌の熱さを感じ、蛞蝓は這い回るような感覚に襲われ、快楽の糸に絡め取られていた

彼女の秘裂に少年の舌が入り込み、彼の口に愛液が流れ込んでゆき、喉を鳴らして嚥下してゆく

次に少し大きめの肉芽に吸い付くと、包皮を一気に剥いて吸い上げた

「んきゅああああああああ!!?」

痛さと快楽の入り混じった強烈な狭間の刺激に箒は悲鳴の様な嬌声を上げた

だが少年ははぷっと彼女のヴァギナ全体に吸い付き、舌先で秘裂から愛液を掻き出し飲み干さんとする

「あ、ああああっ!そ、そこは・・・やあああっ!!」

箒の体が次の絶頂の予感に震える

彼はそんな箒を追いつめるかの様に彼女の肉芽を舌先で、痛みを感じない様に嬲る

更に少年の指先が箒のアナルの括約筋を撫でるかの様に刺激する

「ふあ、あっ、そ、そこはお尻・・・うあああああっ!!?」

ズブリ、と箒の菊門に少年の細い中指が入り込んだ

そのまま箒の肉芽を思い切り吸い上げ、彼女のアナルから中指を勢い良く引き抜いた

敏感すぎる肉芽から与えられた刺激と、アナルを捲りあげられる刺激に箒は絶頂を迎えた

「きゃひいいいいいいいっ!!?」

秘裂からは潮がぷしゅっ!ぷしゅっ!と噴きだし、少年の口に流し込まれる

「んんっ・・・・・」

「あ、ああ・・・・・・」

おまけに少しの間だけぽっかり開いたアナルからは、ぶびっと屁が出た

かなり徹底的に辱められた箒は絶頂の余韻に浸る事も無く、そのまま意識を手放したのだった

「ふふっ・・・・・」

倒れこんだ箒を支える少年は次は、どんな事をさせようかと考えるのだった




その後、少し経って少年と箒は一緒に食事をしていた

食事の最中、一夏がこっそりと少年に話しかけてきた

「なぁ、シュヴァンツ」

「なんですか?」

「今日の箒、何だか色っぽくないか?」

「……そうですか?」

「ああ、何だかこう色気が出てきた感じ」

その言葉にニヤリとする少年

「女性は成長が早いんですよ。だから大人に成るのも早いんです」

「そんなもんか?」

「ええ、それよりも鈴さんと仲直りしましたか?」

「いや、まだだよ。出会っても露骨に顔を背けられるし」

「はぁ……鈴さんも素直になれませんか」

「何か言ったか?」

「いえ、何でも無いですよ」

そう言って食事を続ける少年、その横では箒がどこか上機嫌だった

「とにかく、初戦で鈴さんと戦う事になったんですから気を引き締めてくださいね」

「おう、分かってるさ……ん?」

少年から箒の匂いがした様に感じた一夏

「どうしましたか?」

「いや、何でも無い」

少年の不思議そうな瞳を見て

“そんな訳無いか……あの箒がそんな事させる訳無い”

一夏だけが何も知らないまま、時間だけが流れて行く

二人の隣で黙々と食事をする箒。

その秘所は湿り気を帯び、挿入されているローターがヴヴヴヴと振動していたのだった

「はぅ・・・・・あぁ・・・」

彼女の調教・・・もとい訓練も始まったばかりだ



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