「今日から一夏さんの訓練に清香さん達が加わる事になりました」

「よろしくね」

「よろしく〜」

「宜しく」

「よろしくお願いします」

今回の話はトーナメントの数日前に遡る

いつも一夏達が行っている放課後の訓練

その内容は基本的に実戦形式であり、多種多様な機体や戦術で一夏を戦わせるという方法である。その面子も国家代表候補生二名、国家代表以上の実力を持つ大物ルーキーの傭兵、剣道全国大会優勝経験者と豪華である。時折、マンネリ化を防ぐ為にクラスメイト達や上級生も加えたりしている事も有る

それで数日後に迫った学年別トーナメントの為に清香もそこへ加わる事になり、今日は都合良かったクラスメイト『岸原理子』『国津玲美』『四十院神楽』の三人も一緒である

「さて、試合まで余り時間は無いので手短に説明します。はっきり言うと・・・実力不足ですね」

「・・・そうだな」

「あ、うん・・・」

少年の直球な一言に一夏と清香は何とも言えなくなる

「ごめんなさい・・・言い方が悪かったですね。別に二人が弱いという訳じゃありませんよ?寧ろ一般生徒の中では強い方です。でもそれだけでは足りませんよね?特に一夏さんは」

その言葉で一夏はラウラの事を思い出す。軍属の人間だけあって他の生徒達と違って確かな実力を有している。恐らく一年生の中ではトップの実力を誇るだろう

「ああ・・・確かに実力不足だ」

「ですから、それを補う為の連携と策を用意しましたので、それの練習をして貰います」

そう言って少年が袋から出した物を見て二人は首を傾げる。それはどう見てもISに関係している物に思えなかったからだ

「えっと・・・・これは」

「大きなバトン・・・?」

二人に用意されたのはサーカスなどで使用されるバトンであった。それもかなり大きい特注サイズである

「制限時間までISで飛び回りながら互いにこれを投げ渡すジャグリングをしてください。」

「「はぁ!?」」

驚きの訓練法に一夏と清香が理解不能といった声を上げる。そりゃあ戦う事に無関係そうな事をやらされるともなれば、そうなるだろう

「ちなみにシャルルさんと箒さんが普通に攻撃して追いかけ回します」

「「えええええええっ!!?」」

「それと『制限時間内にバトンを落とす』『シールドエネルギーが切れる』という様に失敗した場合・・・ミサイルカーニバルでサンバしてもらいます」

訳が分からないよ、と困惑気味な声を上げる二人に対して少年は割と無慈悲だった。

「時間は有限ですから、さっさとやりましょう。シャルルさんお願いします」

「うん。分かった。二人共、ゴメンね?」

「やるからには手加減はしない」

申し訳なさそうな表情をしながらもシャルルもジャキンとアサルトライフルを両手に構える。その瞳は諦めろと言っている様に思えた

箒はISのブレードを構えており、その表情はいかにも不機嫌ですと言った表情だった

彼女は抽選でラウラとペアであり、敵側のポジションになってしまったのだが、ラウラと箒は互いに我関せずと言う様子である。連携訓練も無く、無駄に時間を潰すよりは普段通り一夏の訓練相手になる方が有意義という事で参加している

「ほ、箒。お前、怒ってないか?」

「別に怒ってない。だからさっさと始めるぞ」

「いや、明らかに怒ってるだろ!?」

「問答無用!!」

「ちょっ、おまっ!?」

「きゃああああああっ!!?」

こうして一夏と清香はシャルルと箒から嵐の様な猛攻撃に晒されながら、ISで飛び回ってジャグリングをするという奇妙な訓練をする事となった


「尻尾君って優しそうな顔してスパルタなんだね・・・」

「一夏さんは強くならないといけないんですよ。本人も力を望んでいますしね」

ショートヘアーに紅いカチューシャを付けた眼鏡のクラスメイト『岸原理子』の呟きに少年は苦笑しながら答えた。絶世の美少年と称しても良い彼の笑みに彼女は頬を赤くする。その傍らでは一夏と清香が必死にジャグリングしているが、アサルトライフル二丁による弾幕が二人に迫り、ブレード片手に箒が二人を叩き斬ろうと追いかけ回している

「さて、僕達も始めましょうか?」

「あのままでいいの?」

「大丈夫です・・・多分」

一夏と清香の悲鳴を余所に少年は理子達、クラスメイトの三人の方へと視線を向けた。ルビーの様に紅い瞳の視線を向けられた三人は一瞬ドキリとしたが、上空の阿鼻叫喚の状況を見て、自分達もこの様な訓練を受けさせられるのではないか?という想像で肝を冷やす

「そんなに怖がらなくていいですよ。一夏さんみたいに限界ギリギリまで訓練させて無理矢理強くさせるつもりはありません」

その言葉に三人ともホッと安堵の表情を浮かべる。注目の美男子二人と一緒に訓練して仲を深めるチャンスだとしても、流石にスパルタな訓練は勘弁願いたいのが普通である

「僕は教えるのは戦い方ですね」

「戦い方?」

「ええ、戦場での戦い方みたいな物ですね」

「な、なんか物騒だね・・・」

「今更ですよ?」

少し刎ねた黒髪のロングヘアーのクラスメイト『国津玲美』の何気ない一言に少年は何を言っているんだと言う様な視線を向ける

「銃や剣やミサイル、兵器使って相手に攻撃してるんですから戦闘です。ISは『地上最強の兵器』となっていて、それを使って戦うんですよ?これのどこがスポーツなんですか?」

「う・・・」

怯んだ様になる彼女にラウラの言い分も間違いでは無いなと少年は思ってしまう。銃やミサイルをぶっ放し、剣を振り回して戦うのがスポーツな訳が無い。それは既に戦闘である

「覚えていて欲しいのは『ISという兵器を使っている』という事ですね。何気なしに使っている物ですけど、人間なんて簡単に殺せる兵器であるという事をお忘れなく」

「うん・・・」

玲美が頷くと残りの二人も事実を受け止める様に頷いた

「では、行きましょうか?」








「ねぇ、ヘイズ君」

「何ですか?」

訓練が終わった後、シャワーを浴びた少年はシャルルと一緒に食堂で食事をしていたのだが、今日は一緒に訓練した三人も同席していた

和気藹々と食事が進む中で和風美人のお嬢様と言う様な容貌、後頭部で横の髪を御団子に纏めた黒髪長髪のクラスメイト『四十院神楽』が少年に声をかけた

「ヘイズ君の事は織斑君よりも余り知らないなと思って・・・だから貴方の事も教えてくれない?」

「そういえばそうだよね。織斑君は織斑先生の弟で家事が上手とか色々と知ってるけど、ヘイズ君の事は殆ど知らないね」

神楽の言葉に理子も同調する。一夏についての噂や情報は割と生徒達の間で出回っているのだが、白い少年については全く情報が出回っていないのだ

「質問は答えられる範囲で答えますよ」

「じゃあ質問!家族は何人家族?」

「ええっと・・・父親も母親もいませんが、大切な人たちと一緒に住んでます。十人位ですかね」

玲美の質問には大雑把な回答だった

「寮暮らしとかしてたのかな・・・今、気になる子とかいる?」

「えっと、気になる人は・・・・・・います」

少年の答えに少女達がおお〜〜!と声を上げる。思春期の少女達にとって恋バナは好物なのである。周囲に居た生徒達も少年の方へと意識を傾けている

質問した理子は眼鏡の奥にある瞳を輝かせながら喰いついて来た

「だ、誰!?誰なの!?よく一緒に居るオルコットさん?鳳さん?篠ノ之さん?」

「それは・・・・・・秘密です」

「え〜教えてよ〜」

「流石にそこまで言うと大変なので・・・ごめんなさい」

苦笑しながら曖昧に返すと不満そうな表情になる理子だったが、それ以上の追及はしなかった

「私からも質問いいかしら?」

「ええ、いいですよ」

少年は笑顔を浮かべて答える。その微笑は純粋な好意から浮かべた物であり仮面の笑みなどでは無い

「貴方は何者なのかしら?」

「ふぁ?」

神楽の言葉に場の空気が少し変わった。一触即発の殺伐とした雰囲気に変わったという訳では無く、触れてはいけない物に触れてしまったという感覚が近いだろうか。だが明らかに場の空気が微妙な物へ変わった事だけは確かであり、耳を傾けていた周囲の生徒達も、一緒のテーブルで食事をするシャルル達も、それを感じて無言になってしまう。それによって何とも言えない張り詰めた空気が漂っていた

「何者って・・・傭兵です」

「「「「傭兵!?」」」」

少年の口から告げられた回答に質問した神楽だけでなく、周りで聞いていた者達までもが声を揃えて驚いていた。まさに驚いた!という様に目を見開き、口を半開きにした少女達の表情は割と面白い物だった。その中にいた水色の髪の少女は興味深そうに目を細めたのだった

「尻尾君って何か他の人と違うなーって思ってたけど傭兵だったんだ・・・」

どこか納得したような表情を浮かべて呟く玲美。戦場での戦い方や武器についての知識、その実力が高いのも傭兵ならばと頷けた

「僕を引き取ってくれた人が傭兵でしたから、僕もそうなったんですよ」

「ゲームみたいな話ね」

「この世界も十分ゲームみたいな世界ですけどね」





訓練以外にも一夏を鍛える為に少年は普通の生徒なら余り向かう事の無い場所へ来ていた

専用機や訓練機のISが整備課の生徒達によって調整されている場所、整備室である

定期的に整備室へ来ている少年はここで粒子フィルターのメンテナンスを行っていたりする

そこでは整備課の女生徒達がISのメンテナンスなどを行っていたが、普段なら訪ねる事は殆ど無いだろう場所に現れた少年に気を取られてしまっている生徒も少なからずいた

ざわざわと少し騒がしくなった状況を気に留める事もせず少年は、周囲に視線を動かして目的の人物を探す。辺りを見回す紅い瞳はまるで獲物を狙うライフルのレーザーポインターの様にも見える

そしてターゲットを見つけて視線が固定されると、対象へ向けて歩み寄った

「更識簪さんですね?」

その少女は端末を手にISにデータを入力しており、少年が声をかけた事でゆっくりとディスプレイから視線を移す

「貴方は・・・」

「知っているかもしれませんけど、僕は『シュヴァンツ・ヘイズ』です。よろしくお願いします」

少年は柔和な笑みを浮かべて彼女に話しかけるが、当の本人は根暗そう雰囲気を漂わせながら弱々しい声で返答する

「私に何の用・・・?」

「貴女の専用機が未完成だと聞いたので手助けをしようと思って」

「いらない・・・打鉄・弐式は私が完成させる」

ばっさりと断られた少年は苦笑し、溜息を吐いてから言った

「人は万能じゃありません。困った時は誰かに頼るのも必要ですよ?」

「確かにそれは間違ってない・・・でも、私は自分の力だけでやる」

少年の言葉をきっぱりと切り捨てる簪。優秀過ぎる姉と常に比べられてきた彼女は常に妹という事でしか見られなかった。比べられるのは人の常。ならば姉を超えて一人の人間として認められたいという思いは理解できる

「誰だって何でも一人で出来た訳じゃないですよ。僕も最近まで喋る事すら出来なかったんですから」

「え・・・?」

少年の言葉に眼鏡越しに目を丸くする簪

自分が今、会話している少年が少し前まで喋る事が出来なかったという事が信じられなかったからだろう

「でも、僕を拾ってくれた人がいたからこそ喋る事が出来た。他人と関わる事で新しい自分が生まれる事も有るんです」

「新しい自分・・・・」

「貴女のお姉さんだって何でも一人で出来た訳じゃないと思いますよ?それに貴女は一人じゃない。支えてくれる誰かがいるでしょう?」

だから頼るのも大事ですよ・・・と優しい笑顔を浮かべた少年はデータ端末を彼女の横に置いて去ってゆく。その後ろ姿を簪は複雑な表情で見つめていた

「頼る・・・か・・・」

そう呟くと簪は端末を手に取って考え込んだ

「ど〜したの、かーんちゃん?」

「えっ!?な、何でもない・・・」

不意に本音から声を掛けられて驚く簪だが少年の言葉を思い出す

「ねぇ、本音」

「なに〜?」

「・・・手伝ってくれる?」

「もちろんいいよ〜」

簪の頼みを快く引き受けた本音はいつもと変わらない笑顔で作業に取り掛かるのだった





それから度々、少年も作業を手伝いに簪の元へと尋ねていた

「簪さんって趣味は何かありますか?」

現在、二人は適当に座りながら休憩中に話をしている。整備室の片隅でベンチに座って談笑する美少年と恥ずかしそうにする眼鏡少女。まるで少女漫画で内気な女子が学校の王子様に声をかけられた的な感じであるが、簪はどこぞの雑草娘の様に王子様へ向けてパンチした事も無ければ、幼い頃に一度会った仲でも無い。彼女からして見れば本当にどうしてこうなったのだろう?という状況である

傍から見ればカップルに見えなくもない

「えっと・・・笑わない・・・?」

「笑ったりなんてしませんよ」

「・・・正義の味方が・・・好き」

彼女の言葉に少年は首を傾げる。何を言っているのか今一つ理解できない様子

「正義の味方って・・・どんなのですか?」

「悪の怪人を正義のヒーローが倒すの・・・」

意味を理解したと同時に勧善懲悪物で何か無かったかと自分の記憶から検索をすると一人の知り合いが誇らしげに語ってた物を思い出した

「えっと・・・『セレブリティ・アッシュ』とかですか?」


『セレブリティ・アッシュ』

少年の世界で同じ独立傭兵をやっているリンクス『ダン・モロ』が駆る愛機の名前であり元は彼が好きなコミックヒーローの名前である。テンプレ的なアメコミヒーローであり、女性が助けを呼ぶとHAHAHAHAと笑いながら無駄にビルをぶち抜いて登場するヒーローである

そして少年は何気なしにダンに機体名について質問した事を思い出していた

____よォ〜し、このダン・モロ様がセレブリティ・アッシュの素晴らしさを教えてやろうじゃないか

そんな台詞と共にダンからDVDアニメを見せられ、横で詳しく解説されたのだ。断られても不思議ではないのだが、心優しい少年は断る事もせず興味の無い事でも黙って聞いてあげた。更に普通、このような場合は興味が無い内容であるから話を聞き流したりするのだが少年は嫌な顔一つせず話をちゃんと最後まで聞いていた。モテる男は他とは違うのだ

と、余計な無駄知識は置いておき、少年が『セレブリティ・アッシュ』の名前を出した途端、簪は顔を向けた

「知ってるの・・・?」

「あ、はい・・・知り合いの人が大好きだったので」

「それでどの話が好きなの?私は十二話で怪人の罠に掛ってピンチになったアッシュが新しい技を生み出したシーンが好き」

「え、ああ・・・あれは冒頭での危険説明が伏線でしたね」

「うん。それと二十話で正体がバレそうになるシーンなんかドキドキした」

「そうですね。仮面が取れる直前でフレームアウトさせましたから正体がバレたんじゃないかって思いましたね」

「下にもう一枚マスクがあったから安心した」

「そうですね」

何やら好きなアニメの話題で興奮しているのか簪はいつもの内気な様子はどこに行ったと言わんばかりに饒舌だった。少年の方も上手い具合に返してくれるので彼女も調子に乗ってどんどん喋っており、気が付けば結構な時間が経っていた

「つい話し込んじゃいましたね」

「・・・うん」

少年の言葉に答える簪の顔は紅かった。どうやらノリノリで話しまくっていた自分の姿を後になって振り返ったら恥ずかしくなったという感じであろう。そんな簪の様子を可愛らしいと思った

「でも簪さんとの話は楽しかったですよ」

「・・・そう・・・なの?」

「ええ、こう同い年の人と話し込むなんて・・・・全く無かったですからね」

少年は少しだけ暗い笑みを浮かべる。元の世界での知り合いは年上ばかりで同い年の友人はいない。施設に居た時には同い年の兄弟同然に育った少年少女達がいたが、彼らはどうなったのだろうかと思う。自分の生まれ育った機関では実験機が存在しており、それのパイロットにされて使い潰されたかもしれない。そう考えると出来損ないの烙印を押されながらもスミカに拾われて才能を開花させ、公私ともに充実した生活を送っている自分は幸福なのだろうと思うと同時に、置いてきた兄弟達が恨めしそうにどうしてお前だけが、と呪詛の様に言っている気がした・・・

「・・・・・・ッ!」

慌てて嫌な想像を振り払うと兄弟達がそんな事を思う訳が無いと、少年は自分に言い聞かせた

「ど・・・どうしたの?」

「いえ、簪さんはこう、可愛いなと思っただけです」

様子を訝しんだ簪の問いに、少年は何事も無かったかの様に振る舞い誤魔化したのだが、美少年の笑顔と殺し文句は予想以上に効果を発揮した

「か、可愛い!?・・・私が?」

「とても可愛いと思いますよ?さっきの笑顔も綺麗でしたし」

「う、あぅ・・・・ありがとう・・・」

純粋な笑顔で放たれた嘘偽りの無い正直な感想に恥ずかしいのか、簪は顔を赤く染めて俯いてしまう。そんな彼女の様子を見て少年は小動物みたいで可愛いなと内心で思い、くすりと笑みを浮かべる。二人の間だけはストロベリーな空気が蔓延している様に見える

「あ〜尻尾君がかんちゃんを口説いてるぅ〜」

そんな空気にも構わず茶々を入れてきたのはマイペースな布仏本音

「別に口説いてません。ただ仲良くお話してただけですよ」

相手の感情については割と鋭い少年にとって、簪の反応は照れている程度であり、フラグもとい恋愛感情に至ってはいないと判断している。後々どうなるかは知らないが

「でもぉ〜かんちゃんは男の子に慣れてないから」

「じゃあ、のほほんさんも一緒にお話ししましょう」

「いいよ〜」

嬉しそうに返事をした本音は簪の隣に座った

「じゃあ・・・何を話しましょうか?」

「ん〜とね・・・尻尾君のISが気になりま〜す」

「わ・・・私も・・・」

何とも気が抜ける様な声で気取った感じの言葉に簪も同意する。

「いいですよ」

ディスプレイを起動させるとメニュー画面に表示された様々な選択肢の中から『Assembly』を選択する

『頭』『コア』『腕』『脚』『FCS』『ジェネレーター』『ブースタ』『オーバードブースタ』『兵装』とカテゴリーごとに並んでいた

「・・・凄い数」

「尻尾君のISって本当に変わってる〜」

「第五世代だからと思ってください」

パーツごとに現状の損傷率などが表示されており、多用する『AALIYAH』は損傷率が少し高かった。やはり一つの機種を多用するのは宜しく無いかと少年は考え込んだ

「やっぱり・・・このコジマ粒子の技術が凄い」

「でも、環境汚染が酷いですし粒子フィルターにも限界はありますから」

「それにパーツの組み合わせを変える事で色んな状況に対応できる汎用性・・・」

「かんちゃん、楽しそー」

興味深そうに画面を眺める簪を少年は微笑ましく思ったのだった

こうして少年と更識簪が交友を深めてゆく内に『打鉄・弐式』は完成した




「ふぅ・・・・・・」

無事『打鉄・弐式』のテスト飛行も終わり、少年はISスーツを脱いで外気に素肌を晒し、至高に耽っている。照明に照らされた白い肌が強調され、美術品と見紛う程の美しさを醸し出していた

“これで一夏さんの相手も増える”

『打鉄・弐式』が完成したとなれば簪は一年生の中でもトップクラスの強さを発揮できるだろう。『打鉄・弐式』と『白式』の関係で一夏に対しては嫌悪に近い様な感情を持っていた。それを知って話をした結果が『トーナメントでスッキリ終わらせる』という事になった

「ふぅ〜」

「ひあああああッ!!?」

突然、背後から耳元に吐息を吹きかけられ、背筋にゾクゾクとした感覚が迸って跳び上がってしまう。耳は重要な感覚器官の一つであり、神経も敏感である為に性感帯の一つとして認識されている。不意打ちで吹き込まれた吐息に少年の性感が刺激され、嬌声じみた悲鳴を上げてしまった

「ふふっ、可愛い声ね。お姉さんちょっと興奮しちゃったかも」

「だ、誰ですか!?」

顔を赤くしながら振り返れば、簪に似た水色の髪の少女が悪戯っ子の様な笑みを浮かべて少年を見ていた。その笑みから悪意は感じない。簪が月というイメージなら彼女は太陽という言葉が合う

「私がIS学園生徒会長、更識楯無である!」

どっかの塾長みたいな台詞と共に扇子を開く彼女『更識楯無』

戦場では常に冷静を保ち、常人以上の反射神経で敵に対応できる傭兵である少年も、この時はどうすればいいのか分からなかった

「えっと・・・シュヴァンツ・ヘイズです」

「あ、これはどうもご丁寧に・・・って違〜う!」

ノリツッコミで返してきた楯無に少年はええ〜!?と困惑気味な表情になった

「ここは『な、なんだってー!』とか『なん・・・だと!?』って返す場面でしょう?」

「ご、ごめんなさい・・・」

いきなりネタ反応で返せと言われても困るのだが、少年はしゅんとした様子で謝っていた。楯無もこう真面目に謝られると罪悪感で心が痛いらしく、少し狼狽えた様子だった

「あ、いや、別に謝らなくていいよ・・・うん」

「あ、はい・・・」

何とも微妙な空気のファーストコンタクトだった。しかも少年の方は半裸である

「ええっと・・・楯無さん?でいいんですよね」

「いいわよ。それか『たっちゃん』でも可」

「じゃあ楯無さんで・・・僕に何か用ですか?」

「ええ、私の大事な大事な妹の簪ちゃんについて、ね?」

そう言う楯無の表情は笑顔であるが目が笑っていなかった

「篠ノ之箒、セシリア・オルコット、鳳鈴音、山田先生、織斑先生・・・五人の女性に手を出している子が大事な妹に仲良くしようと近づいているのを心配にならないと思う?」

「あ・・・」

楯無の意見は御尤もである。ばさりと開かれた扇子には『風紀紊乱(ふうきびんらん)』という文字が書かれていた

「まぁ、私も人の恋路に口出しするつもりは無いけど簪ちゃんが関わるとしたら別よ!」

不義を働いている事は確かだが自ら関係を強要している訳では無く、あくまで相手側から求められているのだ。恋人持ちながら他の女性と関係を持っている時点で割と問題だが・・・

「別に簪さんをどうこうしようなんて思ってませんよ?」

「それは簪ちゃんに魅力が無いって事かしら?確かに私と違っておっぱい小っちゃいし、内向的だけど、あの子にはあの子の良さがあるのよ」

「ち、違いますよ!簪さんは魅力的な女性です。だからって僕は何かするつもりはないです」

何やら暴走しそうな楯無。人これをシスコンというが、妹さん思いなんだなぁ・・・という感想が浮かぶ辺り、少年の純朴さが窺える

「少し話が逸れたわね・・・流石、篠ノ之博士の刺客ね。私のペースを崩すなんて」

「いや、違います」

「実際問題、代表候補生二人に篠ノ之博士の妹にIS学園教師二人と肉体関係持っているなんて国際問題よ?」

「・・・バックに篠ノ之束が付いているともなれば大丈夫でしょう。多分」

中々に強引だが篠ノ之束へと繋がる人物と懇意になるのは国家としても願ったり叶ったりなのだから、多少の無茶は効くだろう

「それともう一つ聞きたい事があるわ・・・『黒鳥』を知っているかしら?」

その言葉の中に混じるシリアスさを感じた少年は、口調からしてこちらの質問の方が本命なのだと理解する

「『黒鳥』・・・・何かのコードネームですか?」

「『黒鳥』・・・初めて確認されたのは白騎士事件直後。防衛力の低下した日本の領海へ侵攻しようとした国家の艦隊を殲滅したのを機に、非合法な研究機関や組織を殲滅してゆくISよ」

「そんなISが居たんですか・・・」

「ええ、そして『黒鳥』の特徴は緑色の粒子。貴方のISと同じ様にね」

「えっ・・・?」

楯無の言葉に少年は驚いていた。『黒鳥』の正体が何者かは知らないが十年も前にISネクストが存在していたというなら束しか犯人はいないだろう
自分の知らない所で別の誰かが束の意の元に動いている。何が目的なのか?自分と同じ世界のリンクスなのか?疑問は尽きないが少年には情報が足りない


______君は______だよ


「っ!?」

一瞬、脳裏へノイズ交じりに誰かの声が聞こえた様な気がした少年は咄嗟に耳元に手をやった

“今のは一体・・・・?”

「どうしたの?」

「・・・何でもありません。それより画像とかは?」

「データはウィルスやハッキング等の様々な手段で痕跡を残さない。今の所これだけしか無いわ」

彼女が手渡してきた写真に写っていたのは、輪郭がぼやけた黒い影と緑色の光であった。

そのシルエットはどこかで見た様な気もするし、見た事無い気もする

「これは・・・分かりません」

「・・・本当に知らないのね?」

「僕は束さんに一夏さんや箒さんの護衛と修行を依頼されただけですから」

そう・・・と言い楯無は少し残念そうな表情を浮かべて、扇子を口元にやり考え込んでいた。少年もまた自分の中で沸いた疑問を考えた

“ネクストを再現出来るのは束さんしかいない。この世界にコジマ技術があれば情報くらいある筈だけど無い。となると・・・僕の知らない所で動いているリンクスがいる?”

いくら考えても真実は彼女しか分からないし、自分は傭兵であり与えられた仕事をこなすのがだけである。そう考えて少年は今やるべき事をするだけだった









自分は何をしているのだろう?篠ノ之箒は今の自分の姿を見て思った

交際している訳でも無い男の前で生まれたままの姿でいる。それだけでも身を焦がす様な羞恥が襲い掛かっているのに、自分で尻肉を広げて不浄の穴を少年の前に晒していた
窄んだり広がったりを繰り返す括約筋にじっくりと観察する様な視線が刺さり、チリチリと肌に痒みにも似た感覚が肛門でざわつく

“み、見られてる・・・お尻の穴、見られてる・・・”

そう意識した途端、背筋をゾクリとした感覚が奔って全身に広がり、子宮や乳首にきゅんと疼きが襲う。蠢く肛門の下にある綺麗なサーモンピンクの割れ目からは粘り気のある蜜が糸を引きながら、シャワールームのタイルに垂れてゆく
引き締まりながらも肉感的な太腿から伸びた健康的な脚は、内股になりながら羞恥と昂揚によって僅かに震えていた

「箒さんのお尻の穴、綺麗で可愛いです」

涼やかな少年の声が彼女の意識を一層羞恥で炙る。恥ずかしくて逃げだしてしまいたい衝動に駆られるが、その意に反して更に見て欲しいと言わんばかりに昂ってゆく体が恥ずかしかった

「それにしても箒さん。毛深くなりましたね」

「ふぁっ、あ、あぁ・・・」

ふぅ・・・と優しく吹きかけられた吐息が括約筋を擽る様に刺激し、肛門がキュッと窄まる。派の様に菊門の周囲、尻の割れ目に沿って生えている縮れ毛がざわざわと震えていた
スミカ、メイ、ネリス、セシリア・・・少年に尻穴を見られ、アナルセックスをした女性は今までにも数名居たが、現在の箒の尻に生えている陰毛は彼女等と比べてみると少しばかり多かった。だからと言って不潔という訳でも無い。ちゃんと清潔に手入れされているらしく刺激臭などはしなかった

少年の言葉に箒の羞恥心が一層刺激されると共に、秘裂からぴゅっと蜜を噴き出してしまう。それは視線だけでは物足りない、早く弄ってと訴えかける様なアピールにも思えた。彼女自身も無意識なのか、ゆっくりとだが腰をくねらせ、尻を振って誘う牝の動きをしていた

その動きに魅せられて、むっちりとした白い肌にむしゃぶりつきたいと叫ぶ性欲を堪えた少年は人差し指で菊門を撫でる様に愛撫する

「はっ、はぁ・・・ふぁ・・・」

指の腹で感じる穴の蠢きに歪んだ笑みを浮かべた少年は人差し指全体を割れ目で擦り上げる。ジョリジョリと陰毛が擦れる感触と尻穴の柔らかな感触との差異を楽しみながら、もう片方の手でボリュームのある尻肉を五指を目一杯伸ばして手触りを楽しむかの様に撫で擦る

「はぁっ、んんっ・・・ああ・・・」

尻穴を擦りあげられ、その動きに巻き込まれた陰毛がチリチリと刺激する感覚に甘い声をあげる箒。恥ずかしくて堪らないのにそれが気持ちいい。頭の何処かでもう止めようと思っているのに、この快楽をもっと貪りたいという自分がいた
色欲は七大罪の一つであり、人を堕落させると言われているが確かにそうだ。と彼女は色に溺れ切った躰で思った
正直、もう恥ずかしさに耐えるとか女性として魅力を上げるという本来の目的よりも、特訓による快楽が目的になってきていると感じていた。でも少年自身は一夏と自分の仲を応援してくれているし、一夏も最近は少しばかり意識してくれる様になった

___じゃあ堕落しても良いじゃないか

「はぁ・・・もっと・・・もっと、してくれ・・・」

何かが切れたらしい彼女の視線は少年へと注がれ、牡へ媚びる卑しい雌の眼差しになりながら、更に快楽を求める声を漏らした

「ッ〜〜〜〜〜〜!!」

今まで自分から求めた事の無い彼女が求めてきたという事に少年は胸の内側から込み上げる征服感に恍惚とした感覚を味わっていた。気丈な女性を堕とすというのは、実に雄としての欲望を満たすものである

その証拠に彼の肉棒はあらん限りの力を振り絞った様に勃起しており、ビクンビクンと震えながらも凶悪な威容を誇っていた

ギラリと浮かべた笑みは普段の純朴で優しさ溢れる様子からは想像もできない程に、狂暴で極悪な笑みだった。例えるならSex大好き戦争狂の某少佐の様である

もう我慢の限界だと蜜を吐き出し続ける淫口に密着した肉棒の先端が沈み込んでゆく

「箒さん・・・」

「来てくれ・・・私のおま○こ、ぐちゃぐちゃにしてくれ!」

今までの特訓の成果か恥ずかしげも無く淫猥な言葉で求める彼女は発情した雌でしかなかった。後は肉欲に溺れ、堕落してゆくだけだ

ヒャア、がまんできねぇ!とばかりに少年が腰を一気に突き出した

「___んおあああぁぁぁッ!!」

一気に子宮を揺さぶる一撃を受けた箒は歓喜の表情で悦楽の叫びを上げる

弓なりに体を反らし天井を仰ぎながら、新鮮な空気を求める様に舌先を伸ばし、荒い呼吸を繰り返している。

彼女の貫く肉棒は先端を子宮に密着させたままビクンビクンと脈動しており、ぎっちりと押し広げられた膣内からその熱さと振動が伝わっていた。目を細めて繋がっているだけの快感にうっとりと酔いしれる二人の興奮と快楽に染まった喘ぎ声だけがシャワー室に反響していた

だが、堕落を認めてしまった肉体は予想以上に貪欲だった

「うあああっ!?・・・し、締まって・・あうッ!」

「はぁぁぁん!」

搾り取ろうと締め付けてくる膣肉の不意打ちに少年は堪らず腰を突き出す。締まった膣襞を抉られてから擦りあげられ、悦びの声を上げる箒

むわっとシャワールームに充満するお互いの体液が混じり合い淫らな匂いも興奮を手伝うスパイスとなり、その空間のみが社会から断絶された本能だけの獣の世界に変わっていた

理性というリミッターを解除し獣になった二人は本能のままに溺れてゆく

「ああっ!はぁん!んおおっ!もっと!もっとおま○こ突いてぇ!!」

「くっ、あああッ!箒さんのおま○こ・・・凄く気持ち良い・・・」

ぱんぱんと肉と肉が打ち付けあう音を室内で反響させながら、お互いを貪る快楽に酔いしれる少年少女

肉棒が膣内を押し広げて子宮を叩く度に、体の内側から押し出される様に悦びに満ちた喘ぎ声を吐き出す箒

少年の腰が突き出されるのに合わせて、学年でも随一を誇る双丘もその弾力を自慢するかのように弾んでは、ぺちんぺちんと肉と肌がぶつかりあう音が鳴り続ける

「うあああああっ!ち○ぽが抉ってるぅ!おま○こ拡がる!ひろがっちゃうぅ!」

堕落する自分の姿に昂っているのか、卑猥な言葉を叫ぶ事でより興奮を掻き立てている彼女の表情は別人かと思える程に乱れていた

顔面を紅潮させ、うっとりとした目で半開きになった口端からは唾液が滴り落ち、犬の様に舌を出して善がり声と熱い吐息を吐き出している

その表情は夢中で仕方ないと言った様子であり、女としての悦びに満ち足りていた

彼女が晒け出した表情を、少年は綺麗で輝いていると思った

雑念も下心も無く一心不乱。純粋に肉欲に満たされた?き出しの顔。何物にも縛られずに己の本能のままに快楽を求める篠ノ之箒という存在は今この瞬間だけは自由なのだ

そんな彼女をもっと見たい、慈しんで、愛でて、輝かせたいと思いながら普段の凛とした姿とのギャップによって肉棒の方もより一層力を増してゆく

肉棒によるピストン運動によって、足元には粘り気のある蜜が掻き出されては垂れ落ちる

尻を掴んでいた手がマッサージをする様に肉を押し上げてゆき、尻から腰へと移って二つの果実へと伸びてゆく

「んああああああっ!!ちくびぃ!摘まんだら・・ひうぅ!!」

「コリコリに硬くなってますね・・・」

勃起して硬くなった乳頭を摘まむと、そのまま馬の手綱の様に引っ張りながら肉棒を子宮へと叩き付けた

「ひぐぅぅっ!ち、ちぎれる!乳首ちぎれちゃう!」

少年が一突きする度に押し出された体が摘ままれた乳首へと体重をかけている。頂点を摘ままて引っ張られている乳房はお椀の様な形から筍に近い形状に引き伸ばされていた

痛みと快楽に焼かれている箒はただただ激烈な刺激に流されながらも腰を振って、貪欲に刺激を求める

「きもちいい!痛いのにきもちいい!もっと・・・もっとぐちゅぐちゅしてぇ!」

快楽に堕ちた彼女が牡に媚びる表情で放った台詞はねっとりとした色気を帯びており、その表情と声だけで少年は全身にゾクゾクとした快楽が広がった。それと同時に一つの達成感も味わっていた

「はい・・・箒さんのおっぱいも乳首もおま○こも滅茶苦茶にしてあげますッ・・・!」

彼女に覆いかぶさった少年は無我夢中で腰を振る

獣の様に、子孫を残す時の様に、ただ我武者羅に腰を振り続けて昂りのままに絶頂を目指してゆく。ただの獣同然に堕落した二人は誰よりも自由であった

「はぁん!んあああああっ!!ち○ぽ気持ち良い!はぉぉン!!」

快楽に溺れ貪る彼女と口づけを交わしながら、全力で腰を振る少年。甘える様に絡みついて来る膣内の襞をグチャグチャに掻き回し、子宮を貫いて串刺しにでもせんばかりに激しく突きつづけるが、そろそろ限界の様であり全身が震えてきたが彼女の方も限界だった

自分が果てるだけでなく相手も果てさせられる喜悦と充実感はいつ味わっても良い物だと冷静になった少年の一部分が感慨深く感じていた

箒はふと思った。一夏とこんな風に交わる事が出来たらどれだけの快楽が得られるのだろうか?そう想像した途端、彼女の中で何かが弾けて体が跳ねあがる

「んあああああああああああああああ・・・ッ!!」

「っ!あああああ・・ッ!! ぐっ、あ・・・・うぅっ!!」

全身を震わせてお互いに絶頂を味わう二人。隙間の無い様にみっちりと締め付けた膣内では肉棒がビクビクと脈動しながら白濁を吐き出し続けている。なかなか止まらずに続く射精に少年は箒の体を抱きしめて痙攣する体を支えていた

箒も微睡んだ目で宙に視線を当ても無く彷徨わせて、胎内に染み込んでゆく精を受け入れ続けていた







情事を終えた二人は部屋のベッドの上にいた。少年としてはこのまま眠ってしまいたい所だが、それは不味いので座るだけにしている。彼女の方は訓練や精神的な疲れもあったのか、ぐっすりと眠ってしまっており、その寝顔は無防備であった

「・・・箒さんも千冬さんみたいに色々と疲れていたんでしょうね」

くすっと微笑みながら彼女の頭を撫でる少年。以前よりは柔らかくなった。感情的になっても不機嫌になるだけで済む様にはなって来た。後はさっさと一夏に好意を伝えるだけだ。もう十分恥ずかしい思いもした事だし告白も少年とのプレイに比べればどうって事ないと思えれば良い

ただ告白しても一夏は千冬の事を優先して断りそうな気もするし、自分との関係を明かせばギクシャクして話がややこしくなる気もする

“・・・まだ時期尚早かな”

一夏の箒への好感度はよく分からない。女として意識できる位にはなったのだろうが明確な好意へは至っていない

“そこはイベントや雰囲気で補えば良いか・・・臨海学校や夏休みがチャンスだね”

十分仕込まれた箒なら一夏をあひんあひん言わせて手籠めに出来そうだとは思うが・・・

「今はトーナントとラウラさんの問題を解決する方が先ですね」

少年はそう結論付けて立ち上がると気怠さの中、自分の部屋に戻るのだった




あとがき


はい、ASTです・・・・・・なんかもう色々とすいません

大学の課題やら就活やバイトで忙しかったりして書く気力が湧かないまま半年以上経っていました。励ましやらのメッセージをくれた読者の方々には感謝してます

大学は留年の危機!授業の単位が殆ど落とせないギリギリの状況!就活もヤバい・・・結構追い詰められた状況だね

ま、これには関係無いから置いておこう。愚痴になるから。ただ留年したら大学の方からネット止められるかも知れないから投稿が大学のPCからになりそう



さて、今回の話はモブキャラ達との交流も書いてみました。でも会話は少ないし、簪はさっさと仲良くなる為に結構端折った気もする

・・・更識姉妹、特に楯無の方をどうしようか。フラグやイベントが思い付かん。他の二次を見て考えよう

あと、少しだけシリアス要素とか・・・伏線は適当にやっておこう


今回、尻尾君のお相手は箒でしたが、少しだけ心理描写もいれてみました

尻尾君の言葉に逆らえないのは本人の魔性です。無意識の催眠術みたいなモンです

スカやろうかなと思ったけど、違うキャラにしようかなと思ったので止めました。淫乱娘でアナル担当はセシリアとかが適任だろう。

構想自体やシチュエーションは考えてあるけど、シャルはむっつりスケベでエロへと誘導するあざとさで文章に『あざとい、実にあざとい』が入る可能性が高い
ラウラは可愛いとかに弱い純情系だけど、性的な事には無知でクラリッサに漫画や同人誌の知識から色々と勘違いさせようかと思う

モブキャラとのシチュは・・・・難しいけど乱交したい

三巻の臨海学校で一応のシチュは考えているけど『困った時の束さん』で何とかなる!

トーナメントの戦闘は次の話でやります



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