第72話『パトレイバーの世界から帰還 20010811』


2001年8月11日深夜

「ただいま〜っと」

[マスターお帰り〜]

「と、状況の変化は?」

[とりあえず情報室へ]

==情報室==

[まだ戦端は開いてない状態だけど、ソ連軍は迎撃体制を整え、
また国連軍のプロミネンス計画の部隊も参加して迎撃にあたるみたいよ]

「規模は?」

[師団規模強けど集中ではなく分散的にね。光線級は含まれてないよ]
フェイズ規模から光線級がまだ生まれにくい。の為今回は含まれてない。

「とりあえずは大丈夫なん?」

[ただ先月こっちの体制が整う前に一回侵攻があって、
その回復をソ連軍がちゃんとやってた…らだけどね]
地下進行があり戦線がガタガタになって5割強の被害がでたらしい。
らしいのはアメリカ軍偵察衛星による画像比較から。

[あの国って情報には隠して、本質は違うって往々にあるから]

「あ〜そうなんか…いやそうだったよな。
確か更迭がどうたらこうたらで、自分の世界でもあったけど、
ここでものこってるんだね」

正当な報告でも更迭材料になる。
だから自己保身の報告しかできない…という点であった。

[だからソ連情報に関しては流れている情報鵜呑みにできないから、
他国の対ソ連情報の方が真実味があるくらい]

「ま、末期はそうだったし」

[そんなわけで映像から分析する位しかソ連はわからないの]

「分析したん?」

[入手してないから不可]

「今回はリアルタイムで見て判断しかないか…
あとプロミネンス計画次第かな」

[そうだね。プロミネンス計画説明いる?]

「よろしく」

[先進戦術機技術開発計画…
国連軍がアラスカにあるユーコン基地で進めている、
各国間の情報・技術交換を主目的とした国際共同計画で、
通称プロミネンス計画というもの。

他の国からの新技術流入によるブレイクスルー、
設計思想の硬化防止、世界的な技術水準の向上などのメリットがあるんだけど、
水面下では情報流出・機密漏洩の危険性、
対BETA戦後を睨んだ参加国の政治的介入や、
利益獲得を優先させる企業同士の妨害工作などのデメリットも生じているよ]

「なんかデメリットが…引っ張りあいというか…
なにやってるんだか」

[まぁでもプロミネンス計画で開発中の機体にF-15ACTV、Mig-29OVT、F-14Ex、J-10、JAS-39、
F/A18改あと不知火弐型等々が他国との機体で比較したり、
現地改修したり等してるね]

「あれ?不知火弐型って?」

[帝国からも参加しててXFJ開発計画だね。説明いる?]

「それもよろしく」

[XFJ開発計画…
撃震の耐用年数が迫ってて、次期主力機の完成を待つ時間的余裕もない中、
日本単独で改修を実施した94式不知火・壱型丙も、満足できる成果が得られなかったんだよ。
そこで日本帝国軍がプロミネンス計画に参加することで、
技術的な行き詰まりの解決を目指した計画の事。
米国のボーニング社を主にしたノウハウの吸収を計り、
フェニックス構想と同様の手法で不知火の、
性能向上を図る機体改修計画をメインに進め、
XFJ-01a、不知火・弐型を開発しようとしている計画なんだよね]
画面上には不知火・弐型が表示されている…

「不知火の改修型か。
確かに不知火は切り詰めて現有技術だと発展の余地ない設計だもんな」

[マスターが魔改造した機体もあるけど、現地生産ができないのがね…]

「現地生産できる技術の発展か…」
帝国仕様の撃震改は送り出してまだ1ヶ月位、
基礎研究に入っている頃だろう。

[その機体達が実戦検証目的で、
今ペトロパブロフスク・カムチャツキー基地にいるんだよね]
カムチャツカ半島のソ連軍の基地の名前だ。

「なるほどね…まぁ実験の邪魔しちゃわるいか…
当日は待機状態でBETA接触10分前から即応体制でよろしく」

[イエス・マイロード]

「じゃあ、あとはないよな?」
明日テスト場をおさえてたのをつたえられ…

2001年8月12日

今日はテスト艦における兵器テスト、魔ゲシュペンスト2種によるテストができるが…

ただ、使用時間待ちなので先に鯖に情報を…
パトレイバーで取得した機体及びアタッチメントの情報を入れ込んでると…

時間になったので、既に洋上についているテスト艦へと移動。
テスト艦はまだ鋼鉄チートを入れてない為巡速20kt台な為である。

向かうついでに演習場に目標物を設置。
目標物は横100m、高さ100m、厚さ50mの強化コンクリート、ダイヤモンド以上の強度、
勿論撃ったあと治すの繰り返しになるだろう…

鋼鉄兵器との比較対象で、
大和に使われている45口径46cm3連装砲のリアルデーターを見てみると…
射程42km、砲塔重量2510t、装甲貫通力30km射程にて垂直417mm、
水平231mm、装弾数1門あたり120発。
散布界400m四方。
一分間あたり1.5発。

一方鋼鉄のデーター上では、射程6000、攻撃力660で1門あたり220、装填時間140、散布界1350、重量624t、装弾数1門150発となっている。

これにより、鋼鉄上の距離の7倍がリアル相当ととれ、
重量は4倍、
攻撃力や装填速度、散布界の基準値、
装弾数のみはほぼ同一で参考にはなる。

テスト艦に到達、兵器テストを艦と同化し、
甲板上においてある資材ブロックを変化させて…すすめる。

1番手160cm単装砲。
双胴戦艦はりまおうに6門並べて、
釣瓶撃ちの如く放たれる主砲だ。

データー上は攻撃力10000、装填時間320、弾数32、散布界100、射程15000、重量3500となっている。

つまり95kmの射程をもち多大な攻撃力をもつ脅威の砲といえよう…

[マスター…このでかぶつなんなの?]
一緒についてきた11号が問いかけてきた。
「ん?160cm砲だけど?」

[常識外れ]

試射に入る。

[マスター…何故上に砲身が向くの?]

「そういった仕様さ、撃てばわかるよ」

テスト艦が大きく揺れる。うちだされた火の玉は、
垂直に目標を捕らえると、コンクリートの塊を文字通り爆散させる。

「た〜まや〜」

[…何故??100m100m50mのコンクリなんだよね??非常識だよ]

「コーエークオリティなのさ」

[なにそれ…意味不明]

威力確かめに、コンクリートを修復しにいく…
(コンクリートだけでなくねぇ)
爆散地には更に20m程のクレーターができている。

修復したあと、再び艦に…

鋼鉄の咆哮製160cm砲の評価…一発の威力絶大、誘導性ありで命中率大、
だが弾装填に時間がかかり、発射時の衝撃大、
砲門数を揃える必要あり。

(1門が限界か〜
2門となると内部のタービン位置等、
きいつけなきゃなきゃならんしなぁ…)

場所を大きくとるこの臼型砲、
長さ的には前艦橋と煙突と後艦橋足してもはみ出てしまう…

1隻につき1門、つまり双胴戦艦に多数設置しないと実力を発揮しないともいえ…
威力は絶大なるも主砲に採用不可になるだろう。

双胴戦艦なら中心部に艦橋等、両舷に主砲3門ずつ計6門並べられたのだが…

……

2番手レールガン1…
攻撃力2000、装填時間180、弾数80、散布界48、射程7000、重量2000…

本来であるならもっと長射程、高威力な高性能なのもあるが、
艦載用の威力を知るにはこれで適当であろう。

[普通の形だねぇ]

試射…

爆散はしないもの、
50mのコンクリートの20m近辺まで食い込んでいた…

鋼鉄の咆哮製レールガン1の評価

威力絶大なるも、充電、冷却にわずかながら時間の必要あり、
弾速ありの為、レーザー同様の必中性あり。
(ん〜射角がなぁ…)
動力部との直結が必要な為、レールガンに限り砲身角度がさほどかえられず、
その為艦を正面に向けての運用のみになる。
使いずらいだろう…

カオルの心象から多分不採用にはなると思われた。

(光学兵器は使用しないからいいとして、プラズマ砲は誤爆がな…)

人工雷をおこすプラズマ砲は単艦では使えるが艦隊を組むとなると、
味方に被害が及ぶ可能性がある。

[ね、波動砲とか反物質砲とかは?]
データーをしってる為に問い掛けてきた。

「いや…それこそ発展促すからだめだよ…
それに案外使えないんだよな…チャージが…」

1番再弱の波動ガンで、装填時間が2000つまり約10分…
更に固定砲台なので艦を向けなければならない。

それこそ小島を吹っ飛ばす威力もあるが…
後の水害等も考えたらだろう。

反物質砲はエネルギーフィールドを保ちながらの為弾速が遅い。
かつ万が一ふれたら味方でも…になり使えはしない。

その点使えると思うのは光子榴弾砲だろうが…やはり発展を促すチート兵器といえた。

「やはり実弾主砲だよな…と…どれにするか…」

1門あたりの威力の高い順に100cm砲、80cm砲、61cm砲、56cm砲、紀伊に採用されている50.8cm砲へと…

だが100cm砲は砲の威力に耐えられる様に足場が巨大であり、
80cm砲は2連装固定で砲塔自体が巨大だ。
具体的にだと80cm砲は大和の46cm砲塔の1.5倍のスペースが必要とする。
攻撃力は100cm砲が大和1門あたりの10倍、2250という数値、80cm砲は1門あたり大和の5倍と、
大変魅力的だが1艦につき100cm砲はつけれて4門、
80cm砲は3砲塔6門までとなり…
今回のテストでは見送くる。

残るは3門、61cm砲、56cm砲、50.8cm砲…

「61cm砲試すか」

3番手75口径61cm砲3連装の砲塔を4つ同化し作り上げる。
攻撃力2556、装填時間160、弾数1門あたり150、散布界1350、射程7700。

「目標に向け1斉射…てぇー!どうわぁ」
主砲斉射と同時に艦に衝撃が走り、たっていたカオルは投げ飛ばされた。

「つつつ」

[マスター大丈夫?]

「威力あるの忘れてた…」

主砲発射時大和の45口経46cm砲でさえ甲板に人がいたら生存できない。

更に長門の40cm砲の一斉射でさえ、
艦橋最上段の露天艦橋に生きてられるかの実験で、
志願者がロープで柱に括りつけ実験したところ、
全員ロープがちぎれたたき付けられ失神、軍服のボタンが弾け飛んだという記録がある。

因みに戦艦武蔵のレイテ戦での下級兵士の証言によれば、
主砲の一回目の一斉射の衝撃で方位盤が壊れ、主砲を撃てなくなったそうだ。
その時放たれた言葉が、
「主砲のバカヤロー!」

公式の魚雷被弾での衝撃での故障によるとは違う点があるが…
ありえるだろう。

なので160cm砲は垂直に砲身をあげて衝撃を海に逃していた。

さて、放たれた弾は目標に命中はせず周囲にかなりばらまかれている。
いたる箇所でクレーターが発生している。
20km四方の演出場のど真ん中に設置してなければ…
やばい事になったろう…

「補助装置設置してくるわ…」

……

自動装填装置γ、発砲遅延装置γ、
防御重力場βを取り付けてきた。

自動装填装置は装填時間を91%に短縮、発砲遅延装置は散布界を66%狭め、
防御重力場は多分つけないと衝撃が逃げないのでは?からとりつけた。

「改めて、斉射!」

61cm砲塔が脅威の速度で回転、目標をつけ放たれる。

艦に若干ながら衝撃が走るがさほどでもない。
先程の100分の1以下だ。
周りの海面及び海水に衝撃がのがれているのだろう…
(防御重力場が関係してるか?)

また砲塔には既に次弾装填され発射体制に入っていた。

[目標命中!]

コンクリートは粉々になっている…

「よし…こんなもんか…接舷しておいてくれ」

了解の意を帰してくるヤドカリ君、
一安心先に11号をつれだって海をわたってく。

……

(と兵装擬装か…)

次のテストまで時間がある。
前回艦本体のみの注文であったので、
ハンガーにて続きを設計しはじめる。

45口径1門あたりの性能を順にあげると、
61cm砲攻撃力512、装填時間187、散布界1600、射程7100、重量51。
56cm砲攻撃力395、装填時間160、散布界1500、射程6800、重量395。
50.8cm砲攻撃力295、装填時間165、散布界1430、射程6400、重量295。

というデーターになる。
1門あたりからのデーターでいうと61cm砲にいくだろう…だが…
50.8cm砲には4連装砲塔があった…

(弾数多い方が良いよな)
50.8cm砲75口径を選択、
攻撃力が約倍の492、装填時間130に短縮、散布界が1190、
射程7000に延長、重量491に増加。

更に4連装砲塔へ重量1767に増加した。

(でっと…前3後ろ2砲塔、あとは35mmCIWS8基とVLSを6セットつければいいか)

重量32227つまり…128912tになる予定の魔紀伊がデーター上に組み上がる。

(あとは…補助装置枠は、無限と自動装填装置γと防御重力場で他に移動推進系かな…)

「よっし…じゃあ建造中の魔紀伊に反映させといてくれ」

[了解、マスター]

「さてと…そろそろ時間か…」

……

改造したゲシュペンスト2種の評定に入る。

両方とも操縦席はAS式、片方は駆動方法を変えマッスルパッケージ仕様にしてある。

まずは通常のAS式の魔ゲシュペンストへ…

イジェクションポットを採用しながら網膜投射を優先、
コクピットに余裕があるため、かなりの運動スペースといったらいいのかな?
がとれていた。

評価的にはGキャンセラーも有効的でまぁまぁ。

次の機種魔ゲシュペンストマッスルパッケージ仕様にうつる…

(ぐ…Gキャンセラーが効かない程?)
かなりの速度で動き回れるがGがかかりすぎる。
一部装甲が駆動部分の支障になる。

乗り手を選ぶ仕様になってしまった…

評価が終わり……

(…片方は乗り手選ぶか)

ヤドカリ君達は射撃が好みらしいのでこれには乗りたくないと言われてしまった…
ので近接したがりの適正次第で…の形になる。
金色のビームコーティングは忘れない。

型番は魔ゲシュペンストAと魔ゲシュペンストASの型番が与えられる事になる。


2001年8月13日

一昨日発令した待機状態になってる為、
B-01は訓練行わずハンガーに来ていた。

カオルは待機時間中、パトレイバー世界で取得したアタッチメント類を制作している。
適当な作業レイバーをバッテリー式にして色々作った。

「どう?使えそうなのある?」

[結構あるよね〜]

「カオルさんこれは?」
ドリルをさし、最近B-01に加入したミリアさんが聞いてきた。

「トンネル掘り用のアタッチメントかな?」

正直色々なものを取得しまくった為、
どれがどの用途につかうかわからない位な分量になっている。
「ふう…いい仕事した」

「検証だれがやるんだろ?」「これ武器になりそう〜」
「指がきれたぁぁ」「モップ?」

「ん〜〜…11号どうしよう?」

[マスター、僕に聞かれても]

「だよな…まぁいずれもレイバー用ので工事や、保守用のだし…すぐに使うそうなのが豊作君か」

[結構でかいあれ?]

「ああ、あんだけでかいから農業用コロニーで使えるだろ」
ふよふよよってく11号。

[つかえそう〜効率良くなるかな?多分]

「じゃあ、農業用コロニーには送っておいてくれ」

[了解…あ、マスター、いよいよ始まるよ]

「おう、そうか」

情報室のモニターは上空からの全体映像を映していた。

艦船が爆雷投下している映像が見えている。

「まずは爆雷で減らすのか」

[効果的といえば効果的だよね]

コストの安い爆雷を次々投下し削減するのが基本であろう。
だが爆雷も1艦につき弾数が必要で無限にはない。
ほどなく爆雷投下中止され…

[もう間もなく、上陸した瞬間に支援砲撃するみたいだね]

画面上では上陸を目指そうとするBETA群、
上陸ポイントにむけ微調整中の戦車、重砲陣地、向かっている爆撃機が見える。

「きたよ」

画面上では砲弾の集中豪雨をうけた海岸線に場面が移り、
沢山の火柱、土砂の柱がうめつくす。

爆撃機も進入してきて爆発の列を作った。

「クラスター爆弾か」

[向こうの方は光線級がまだ遠征にでれる数が揃ってない為に、
可能な方法だよね]
ハイヴ3規模あたりから生産される光線、
純粋に移動してきてハイヴ直衛につく習慣があるらしい…

……

しばらくすると、
[あ、やっぱり]

「ん?」

[砲撃密度が薄いね]

「となると?」

[戦車部隊に取り付かれるよ]

(ん〜〜)

[戦術機が戦車の援護に入ったみたい…混戦状態になりつつあるね]
画面みると支援砲撃が打てなくなっているのがわかる。

「でた方がいいか…B-01、出るぞ!!11号あと頼む」

[イエスマスター]

(今から25分後か…)

滑り棒で一気にハンガースペースまで降りる。サイレンが鳴り響き、
『緊急発進、緊急発進、B-01各員は搭乗、各個出撃せよ』
アナウンスが流れている。

カオルの魔撃震は輸送コンテナに既に格納されていた。
本来ならハッチからコクピットに入るがそんな手間をカオルはとらない。

機体と同化し…
「こちらマスター1、準備完了」

『デルタ1了解、搬送作業をお待ちください』

輸送コンテナは機体を格納する関係上横になっている。
そこから戦艦ハッチまで運ばれなきゃならない。
台車に搬送車が接続、ハッチまで運ばれてく。

ハッチの台座に接続、リフトアップ…
ここまでで2分。

『デルタ1よりマスター1、リフトアップ完了カウントダウンはいります』

ハッチのドック側隔壁が閉鎖する。

『10、9、8、7、6、5、4……』
カウントダウンが中断する、再開の様子がない。
「マスター1よりデルタ1、どうした?」

『コバッタ11号より発進中止要請はいりました』

「あ、そうか…なら中止にしよう。機体を戻しておいてくれ。以上」

同化を解除し情報室に向かう。

「何があった?」

[うん。これね]

偵察衛星からの映像が一機の機体にズームされる。

(不知火か?)
[不知火弐型なんだけど、この持っている武器をみてね]

重たそうな銃から、レーザーらしきものが見える。

「レーザー?」

[いや違うよ。スローモーションにするね]

弾が光ってプラズマ化しているのが見えた。

「レールガンか」

[ご明答]

「けどレーザーに見えたっうことは…」

[映像からは、毎分800発の弾を射出してるね]

「弾の口径は?」

[120mm弾]

「給弾ベルトで弾を補給か…背後に背負ったのが弾槽だね」

映像は全体に引き戻されると、レールガンによって肉片、体液の霧になる。
水平方向に銃身を向け、ほんの十数秒で全弾を発射しおわったのだろう。
その十数秒の出来事で、海岸線をうめつくしてたBETAの8割は無力化されていた。

この後は転進した戦術機や、戦車、航空機等で、残的掃討されていった…
残ったBETAも少なからずの被害を受けていたのだ…

[このレールガン発射後に、マスターに通信したんだよ]

「しかし、レールガン実用化されてたとはなぁ、
未来や異世界技術だとおもってたんだが…しかもMAPWとは…」
情報を入手してなかった。
しかも1射で多数の敵を沈める兵器、OG世界ではMAPWと呼ばれているもの相当だったとは…

計測結果連続射撃で3914匹のBETAをkillしていた。

[いや実用には無理みたい]

「ん?」

[実用化の条件わかる?]

「前線で、整備でき、長時間使いこなせるだっけ?」

[その条件をみたしてなさそうなんだよね〜]

もっていたレールガンが映し出される。

[僕の分析した情報だと、1射毎に完全分解整備と、
数多くの損耗部品の交換が必要なはずだよ]

「それって使えないじゃん…」

[それにその発射速度だと冷却の、しかも液体窒素レベルが必要だよ]

「きれたら?」

[砲身加熱で暴発とかね…
それに機関部、構造材にG元素つかってるらしいよ]

「数多く揃えられないね…問題ありありなんだな…」

(鋼鉄の咆哮のに、あの射出速度求めると…やっぱ冷却問題が出てくるなのか…
正直CIWSの一銃身の射出速度だすって…ねぇ。しかも120mm弾か)

「うん、問題ありのオーバーキルだね」

[同じく…そう思う。けど今回の戦場ではうまく作用したね。
で、なんだけど]

画面がカムチャツカ半島対岸のマガダン方面を映す。

[この残っているのがまたきそうなんだよね]

「規模は?」

[今回同様師団規模強…ただやはり拡散するみたい]

「ふむ…いつ頃?」

[18から19辺り]

「…わかった。そんころにはいるわ。あとはないよな?」

[うん]

「じゃあお休み」

……
カオル報告

からぶった




寸劇風後書き

作者「いよいよレールガン登場っすなぁ…」

カオル「だねぇ…でTE編?」

作者「お前、基本横浜から離れたくないんだろ?」

カオル「勿論!」

作者「だから、あんまり絡まないよな…
唯衣姫は、ユウヤにとられるかな〜?」

カオル「いいんじゃないの?正直腰が持たないよ…何人もだと…」

作者「ビダンさんだろ、ビダンさんだろ、ビダンさんだろ」

カオル「…なぜに…ビダンさん??」

作者「だって彼女、サッキュバス因子打ち込んだし」

カオル「はぁ??ちょ作者なにしてんだよ!」

作者「なので本編で犠牲になってくれい」

カオル「…マジに打ち込んだの?」

作者「…次回、カオルチェリー喪失、お楽しみに」

カオル「マジでか!?!?」

H24年4月26日改稿

規制前は飛び出していきましたが、
飛び出る前に…
あとはさほど変わってません。

H25年4月再改稿

兵器テストをこの話に持ってきて、
かなり変わってます。



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