機動戦士ガンダム〜転生者のコロニー戦記〜






第十三話 セイラ・マス



あれから、色々な面々と顔つなぎをして、サイド1に戻ってきた。

もう一度襲撃があるかと警戒していたが杞憂に終わったようだ。

まあ、戻ってきたら戻ってきたで忙しく動き回る事になっているのが現状だが、とりあえずは書類仕事を優先している。



「あれからスパイ案件は随分頻度が増したようだな」

「どうやら奴らはかなり焦っているようですな」

「連邦の上層部にも随分潜り込んでいたようだが、持って行った情報で危険度を理解して身を引いたか?

 実際ジオンの行動を理解していないから出来たんだろうとは思うが、国家反逆罪になってもおかしくないんだがな。

 考えたくないが、別派閥の人間を削ってもらうために戦争が起こってほしい輩でもいるのか?」

「十分あり得るでしょうな。地球連邦はトップの力が弱い、結局の所烏合の衆でしかないのでしょう」

「それもそうか……」


それがいい事か悪い事かは微妙なラインではあるんだが。

トップが強権を持つと独裁国家になる可能性が跳ね上がる。

トップの力が弱いとトップを無視して派閥が暴走を始める。

どちらもろくな結果が見えない。



「ん? バスクどうした?」

「……どうやら、我々の帰還中にエルラン少将が死亡したそうです」

「ッ!」


バスクが地球側にも潜ませただろう情報収集の人員に通話を受け、エルランの死を報告した。

俺は高速で頭が回転するのを感じた、これは不味い。

いや、恐らくジオンの情報管理が破られたと考えていいのだからそれ自体はいい事だ。

だがそれはジオンが最速での戦争を開始するという意味だろう。

恐らくは連邦の艦隊が改装を終え対ミノフスキー粒子用の手動防衛システムを再構築するまで。

今は連邦艦隊はドック入りして改修作業中、それが終わればジオン軍が勝てる確率はかなり下がるだろう。

少なくとも艦隊戦においては、連邦の練度はジオンよりはるかに上だ、まともな行動がとれるなら負けない。

何故なら数の差があるからだ、アニメではドズル率いるジオン艦隊の3倍くらいだったが、

ルナ2や地上待機(打ち上げ前)の艦隊に地球の警備艦隊、各方面軍等5倍は存在している。

各サイドに駐留している艦隊をも含めば実数は7〜8倍にはなるだろう。

それゆえ、ジオンは恐れているはず、連邦艦隊が改修されて戦場に出てくる事を。

ならそれまでにコロニー落としまでやってしまいたいと考えているはずだ。


「……バスク、忙しくなるぞ。恐らくジオンは尻に火が付いた事を理解したはずだ」

「でしょうな」

「目安はおそらく、艦隊が対ミノフスキー粒子の改修を終わらせる前。2〜3ヵ月の間くらいか」

「ならば、各サイドは独自に防衛をするしかないでしょうな」

「そうなる、故に……。こちらも準備を前倒しする必要が出てくる」

「やれやれ、部下を過労死させるつもりで?」

「過労死か戦死かどっちが望みだ? と聞くしかないな」

「身も蓋もない」


実際、現状のままジオンが攻めてくればサイド1は原作の様に壊滅するだろう。

それでは今まで努力した意味もない。

何より俺はこの世界で生きていくしかないのだ。

ならば、逃げ出して戦犯となるか、敵を撃退して英雄となるか2つに一つしかない。


「先ずはミノフスキー博士に会いに行くか」

「この状況で?」

「この状況だからだよ」


若いからか、まだ復讐に目覚めていないからかバスクは時折軽い。

出世欲は相応にあるようなので、中佐に昇進させた俺に敵対しようという気はないようだ。

バスクに送られヤシマ重工に顔を出す。

ロンデ二オンもコロニーなのでそれなりに広い、工場区は区分けされ、宇宙港の近くになっている。

ヤシマ重工は工場区でも相応に大きな区画を割り振られている。

連邦の主力艦艇マゼランとサラミスを担当しているからだ。

そういった区画の一つに現在ミノフスキー粒子を研究している工場がある。

ヤシマ重工系の工場の林立する区画のど真ん中に建てられていた。

まあ、当然と言えば当然でジオンに漏れるとまずい情報をいくつも扱っているからだ。


「ミノフスキー博士、どのあたりまで進んでいますか?」

「ん? 君か……全くこき使ってくれるね。核攻撃に対する盾の件ならどうにかなりそうだよ」

「おお! それはありがたい!」


核攻撃に対する盾、はっきり言って俺は一つだけ心当たりがあった。

それは、UC120年以後出てくるビームシールドというバリアだ。

ミノフスキー粒子を縮退させて作り出すメガ粒子をビームサーベルの原理で固定し幕の様に展開する。

クロスボーンバンガードが使っていたアレである。


設定上あのシールドにはミノフスキーイヨネスコ核融合炉の爆発が至近距離で起こっても防ぎきれる様になっている。

問題はその出力で、15m級のMSが展開するには相当な出力が必要だしメガ粒子が大量に必要になる。

当然現在はそんな技術まるでないので、不可能である。


だが、ジェネレーターが大きければ?

そう、防衛するのはコロニーそのものなのだ、ならばコロニーの太陽光エネルギー炉を使えばいい。

普段から生活に支障が出ない様に、エネルギーは余剰を持たせてあるためかなりの規模のエネルギーがある。

そもそも、回転させ続ける事に対してあまりエネルギーを必要としない構造なのだ。


基本、宇宙では摩擦が無ければ回りっぱなしである。

そして、回転する事でも発電が可能であるため、太陽光のエネルギー利用率は半分を少し超える程度。

余剰分は色々なイベントや軍への供給となる場合が多い。

つまり、コロニーでは大量のエネルギーが使われずに消えているのが現状である。

これが、元手のかかるエネルギーなら何とかして元を取ろうとするだろうが、太陽光エネルギーなので無料である。

もちろん、コロニーの維持費は必要になるがそちらはコロニー公社に任せるしかない。

つまり、コロニーにはビームシールドを発生させるだけの出力があるという事だ。

後はメガ粒子の貯蔵と発動システムが必要だ、そのためのミノフスキー博士である。


「しかし、よく君はそんな事を思いついたね」

「ビーム偏光力場でしたっけ、あれ物理的な壁になるんじゃないかと思ったんですよ。

 何より、ミノフスキー粒子を使う以上放射線もシャットアウトできるでしょう?」

「全く、よくそうポンポン思いつくものだよ、確かに粒子の反応は君の言った通りのものだった」

「それは何よりです。正直これが上手く行かないと、戦争前にサイド1から避難してもらう必要がでてきますからね。

 サイド1の人口は8億人を超える。移住先をどうするかだけでも正直頭痛いですからね」

「全くだ。まあ盾の方は任せてくれたまえ。それよりもだ、核だけ防いでも仕方あるまい?」

「ええ、正にその通り。そのためにエースパイロット候補を多く連れてきています。

 彼らの腕が飛び抜けている事は既に確認している、後は実戦で使えるか。

 だから、新たな機体。モビルアーマーを作っていく気でいます」

「ジオンのモビルスーツに対抗する手段か。しかし、突飛な事を考えるものだな」

「いや、そんな事ないですよ」


突飛と言われれば否定したくなる。

何故ならモビルアーマーは本来ジオンが作るものだからだ。

それに、俺の考えたモビルアーマーは急造の代物でしかない。

とはいえ、確かに効果があると思えるものを選んだつもりだ。


「実際ブースター計画とボール改造計画の2つをくっつけただけですからね」

「はっはっは! まあその通りだがな!

 まさかブースター計画の続きがあったとは思わなかったよ。

 セイバーブースターにボールの腕をくっつけるとはね」

「宇宙での旋回能力を上げるためには手足をつけバランスを取るべきというAMBAC(アンバック)というもの。

 その再現のために、ボールの腕ではさすがに厳しいので色々調整はしていますがね」


ビグロやザクレロでもOKだったんだから、人間の腕を再現する必要はないはずだ。

なのでそういう研究を始めてもらっている。

上手くすれば旋回能力の上昇につながるだろう。

現状ではコアブースターにボールの腕をくっつけただけだが、先の事を考えるとそうもいかない。

最終イメージとしてはマクロスに出てくるバルキリーのガウォーク形態の様なのが出来れば一番だな。


それに、ボールの様にマニュピレーターを遊ばせておくのももったいない。

そうボールの腕、何も持っていないのだ、何のためについているのか意味不明である。

元のモビルポッドは何か持たせてたんだろうが、戦闘用に改修する際腕を取らなかった。

連邦もAMBAC(アンバック)とやらは戦前に理解してたのか?

そんな気はまるでしないが……。


「もちろん、乗せるのは相応の腕のあるやつだけですがね」

「色々考えてるようだね。だが、私にできるのは研究だけだ。そこは理解してほしい」

「ええ。そこからはこちらの領分ですよ」

「心強い事だ」


俺はバスクを引き連れ工場を出ていく、ビームシールドの件が上手く行きそうで一安心だ。

何せ相手はコロニーに無差別核攻撃をしてくるような輩だ。

まともな防衛手段でどうにかできるはずもない、それに実際逃げてどうにかなるものでもない。

何せ、4つのサイドを壊滅させているのだから。

サイド7は今一つしかコロニーがないし、サイド6は中立表明で逃げた。

残るサイド全て壊滅させたのだ、そりゃ全滅でなくとも死者数は膨大なものになるのは当然だ。


そしてコロニー落としが来る、逃げられる場所として考えられる候補は月面都市くらいか。

しかし、月に住んでいる人間の数はそう多くはない。

フォンブラウン以下多数の都市にジオン側のクラナダ込みでも、1億人に届かないのではないだろうか。

そこに8億人の移住は流石に現実的じゃない。


だからこそ、ビームシールドは必須だったと言える。

もっとも、防御するにも限度があるので、逆襲もしなければならない。

相手の攻撃能力の喪失は大前提となる。


そこで、いくつか対処法を練っている。

一つは今やっている各種の新兵器だ、あれらはアニメに出て来た機体を念頭に作らせている。

これは流石に実家とパイロット次第なので、基本はヤシマ重工任せだし、完成後は地球から連れて来たパイロットのものだ。


もう一つは隕石コロニーの要塞化、ジオンの専売特許じやないんだから俺が使ってもいいだろう。

それに工廠を内部に作る事もできる、ジオンはその手を使って秘密裏にザクらを生産してきたんだろう。

ならばこちらも使わない手はない。

まあ、他の使い道もある事だし、出来るだけたくさん呼び込んでおこう。

隕石コロニーを集めてはいけないという法律でもあれば違ったが、これに関しては事実上法はないのと同じだ。

単に金銭面や労力の面でやらなかっただけなんだろう。


そして、核もだがMSも対処可能な戦艦による防衛システムの構築だ。

流石にコロニーの様に巨大な出力はないが、ミノフスキー博士によって小型高出力のイヨネスコ式に変えた艦ならできる。

一時的なビームバリアの展開が。

これにより、色々な面で圧倒可能になるだろう。


核防衛のための思い付きだが、ジオンに対してかなりのアドバンテージになりうる。

そりゃそのうち真似されるだろうが、とにかく今回勝てばいいのだ。

何故なら、ジオンの残党が残ったとしても数々の非道や戦果をもっていない残党等コロニーの支持を得られない。

結局ジオン残党がいつまでも残ったのは、その恐怖と力があったからなのだから。


「次はマスコミの対応だったか?」

「地球に送ったマスコミが帰還してからでは?」

「そうか、できれば発表は一気にやりたいし丁度いいか」


確かあの旅行は2ヵ月後帰ってくる、戦争が始まる直前くらいになりそうだな。

それまでにもマスコミの対応は一応しておくべきだろうが、確かに今でなくとも良い。

なら次は政治家の方へと、そう考えた時。


「はっ? 分かった聞いてみよう」

「どうした?」

「ラル中佐を覚えていますか?」

「ああ」

「彼がこちらに来ていると」

「は?」

「どうしますか?」

「……そうだな、基地任務はだいたいライヤー准将に任せて置けるから時間はある。

 折角来たんだから、経過でも聞いておくか」


ランバ・ラル改めハンバ・ラル略してラル中佐、うん名前を言わない方が違和感ないね。

と言う訳で、俺はラル中佐呼びで固定する事を決めた。

そんなこんなで、ロンデ二オンの軍司令部の一室、俺は待たせた事を謝罪しつつ部屋に入った。


すると、仏頂面のラル中佐の横に並んで金髪をおかっぱヘアにした少女がいた。

彼女の目は厳しくなにやら怒っている様な感じだ。

一体どうしたというのだろう?


「状況がいまいち飲み込めないが、どうかしたのかラル中佐?」

「はっ! 実はこのご令嬢が護衛は要らぬと」

「ほほう」

「そうです。私はマス家のセイラ、貴方がどなたの事を護衛させたいのかは知りませんが、私ではありません。

 サイド7に医療ボランティアでやってきただけの学生にすぎません」

「なるほど。しかしミス・セイラ」

「ミスなんてつけなくて結構」

「ではセイラ。貴方の言うマス家は母方の苗字で父方の苗字はダイクンなのですよね?」

「ッ!」

「その程度は我々とて知っています。そして近々ザビ家主導のジオン公国が戦争を起こす。

 そういう噂くらいは聞いているのでは?」

「それは……」


先ほどまで怒っていたセイラ嬢は戸惑いを見せる。

正直言って、彼女について特段興味があったわけでもない。

どっちかというとランバ・ラルを味方に引き入れるための餌として使わせてもらっただけ。

彼はジオンにいれば日陰者だし、自分の部隊つまり家族全員でなら喜んで護衛を引き受けると思ったのだ。

実際その通りだったから安心した。黒い三連星と並ぶビッグネーム、青い巨星の相手なんぞ御免だからな。


「それにセイラ、貴女はここに来るべきではなかった」

「どういう意味ですか?」

「ここは戦場になる可能性が高い」

「戦争……まさか」

「ええ、ジオン公国を名乗るザビ家を中心とした者たちです」

「……そんな」


母方の苗字マスで名前を付けたそれをセイラ・マス本名はアルテイシア・ソム・ダイクン。

ありていに言えば政争に負けた人間が他国に亡命したという事だ。

事実、その後共和国だったジオンを公国にし、絶対権力者となったデギン。

そして、その頭脳で父を超える実質的な指導力を持ったギレン。

サイド3はザビ家の私物と化したと言っていい。

当然、彼女にとってサイド3には良い印象はないだろう。


「なぜそのような事に……」

「彼らのお題目は知ってはいますが、実情は違うでしょう」

「お題目と実情どういう事ですか?」

「お題目、つまりプロパガンダとしてはジオン公国の独立。

 そして連邦の圧政からのスペースノイドの開放。ジオン・ダイクンの悲願ですな」

「なっ!?」


俺の言ったお題目という言葉につっかかったのか、

それともジオン・ダイクンの意思を引き継いだ様なザビ家の言動に憤ったのかセイラは言葉がつまる。

事実、ジオン・ダイクンを排除したザビ家がいう言葉かよとは俺も思う。


連邦がジオンを排除したと言う人もいるが、不穏因子を集める餌として置いておいた方が有用だ。

恐らく、情報を封鎖された連邦もそう考えたから戦争を始めるまでザビ家を放置しておいたのだろう。

普通に考えればザビ家のほうが不穏因子なのだから、

ジオン・ダイクンを排除したのが連邦ならザビ家を排除しないわけがないのだ。

そう考えれば、ジンバ・ラルが夫人と子供2人を抱えて逃げたのも当然と言えば当然だろう。


「そこまで調べているのなら、戦争を止められないのですか!?」

「ザビ家が言う事を聞くとでも?」

「それは……」

「連邦政府も彼らを放置し過ぎた、その結果現状でも一時的になら連邦を上回る戦力を保持しています」

「え?」

「モビルスーツという言葉を聞いた事は?」

「いえ……モビルポッドなら」

「まあおおざっぱに言えば戦闘用モビルポッドですね」

「戦闘用?」

「これです」

「!?」


俺は、ザクの映像を表示して見せた。

望遠レンズから撮ったものなので、動くたびに少しピンボケするのはご愛敬。

だが、ミノフスキー粒子を張っても可視光は素通りするので、可視光を映像として残す限り普通にとらえられる。

ミノフスキー粒子は実は隠蔽には向いていないのかもしれない。


「これがモビルスーツ……」

「ザクと呼ばれていますね。見ての通り戦闘機とそう変わらない機動が可能です」

「しかしそれなら戦闘機のほうが強いのでは?」

「トレノフ・Y・ミノフスキー博士をご存じで?」

「えっ? ええ……」


彼女は話の流れが飛んだ事に戸惑っているようだが、重要な事ではある。

それに、彼女なら面識があるかもしれない、そう思ったのだ。

何せ、彼女が連邦に亡命したのは幼少の頃、ミノフスキー博士が連邦に亡命したのが72年。


「彼が発見したミノフスキー粒子ですが、色々な使い方が出来るみたいですね」

「確かに昔そういう話を聞いた気がします。人類の発展に寄与できる大発見だとか」

「ええ、間違いありませんよ。素晴らしい発見である事は間違いありません。

 ただ、その粒子は電波妨害においても凄まじい有用さを発揮するようでして」

「電波妨害?」

「近年の戦闘というのは、発見と照準をほぼ電波に頼っているんですよ。

 発見したらレーダーに映り、砲は自動照準で合わせ、兵士はトリガーを引くだけとかね」

「まさか……」

「ミノフスキー粒子を散布されると、電波が不通になり戦闘艦や戦闘機のレーダーは死に照準できません」

「でも、そんなのジオンだって同じでしょ?」

「元からそうなると分かってるジオンがその愚を犯す訳がないでしょう?

 当然ミノフスキー粒子が散布されたら、誘導装置は自動停止し、手動に切り替わりますよ。

 それに、そういう時こそモビルスーツの出番です。有視界戦闘に特化したね」

「そういう事ですか……」


彼女も一応は納得したようだった、それでもおそらくまだ自分には関係のない事とどこかで思っているのだろう。

そも目はどうにかして護衛を排除できないかと考えているようだった。


「戦争を止める方法は本当にないのですか?」

「戦争を止める方法は生憎思いつきませんが、早期に決着をつける方法なら思い浮かびはします」

「それは?」

「彼らのお題目を先に実現してやればいいのです」

「は?」


流石のセイラも目が点になっているようだった。

まあ、普通は思いつかないよな……この世界の不合理の結果、お約束がまかり通りかねない事等。


「ただ、それをする場合は貴女の協力が必要になる。あまりお勧めはしませんがね」

「それは一体……」


考える時間も必要だろうからと、その日はこちらが取ったホテルの方に送っておいた。

セイラの考え次第では被害はかなり小さくする事が可能になるかもしれない。

流石にザビ家の信奉者までどうにかできるとは思えないが。

さて……。










あとがき


話を展開し始めた段階でもうたたみ始めているという感じがしなくもない今日この頃。

30話以内で終われるかもしれないですねこの調子だと。

良いのか悪いのかわからないですが。

ただ、キーはだいたい出そろいました。


コロニー防衛のための切り札ビームシールド。

被爆しないし、核爆弾でも出力次第では跳ね返せる代物です。

大量のメガ粒子(縮退ミノフスキー粒子)を必要とするのが玉に瑕ですが、炉そのものを大きくすれば問題解決。

コロニーなんだから空間は余ってますしね、なんなら外側につけてもいい。


因みに、コロニーのエネルギーが余っているというのは回転を始めるエネルギーを試算するとわかります。

回転を続けるエネルギーは始めるエネルギーと比較にならないほど小さいため、その分を環境維持に回しているはずです。

でも環境維持は必須だから、余るくらいに発電しないといけない。

それに、非常用の発電も必要になるため核融合炉はあるでしょうしね。

そうなれば、コロニーのエネルギーはかなりの余裕がある事になるはずです。

手抜き工事だったり非常用の発電を確保してないなんて事はコロニー公社はしないはずですからね。

そんなの住めばすぐにわかる事でもありますし。

まあ、独自に作ったのとかになるとさすがにわかりませんが。



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