| お久しぶりです。始めましての方々も多いかと思われます。 設定などをさせていただいていた翠霞。です。 いまは自分のオリジナル小説を書こうと躍起になって居るためこちらに早々来ることができなくなってしまいまして、大変申し訳なく思います。 付きまして。 廃棄設定を利用してこちらでも使えそうな設定を起こしたので何かのたしにでもしていただければ光栄です。
●魔剣・聖剣などの特殊武装・特殊祭器
特別な能力を有する武装などは製作者の意思と、込められているマナや魂が関係する。錬金術師たちが生成する武具は殆どがこれに該当するが、稀に名匠と呼ばれる者たちが作り出した物もこれに該当する場合がある。また、神が作り出したという武装等も存在する。 明確に人が作り出したなどと言う記述が残されている魔剣などは「噂などがもたらす、対象への意志力の蓄積効果」である場合が大きい。あの剣は強いという集団が抱く想いが本来は変哲もない物質である物に宿り、その噂や思い通りに強くなると言う仕組みである。集団の人数が多ければ多いほど強くなり、噂の流布加減によって強さが左右するため安定しない。 常に揺れ動く変動型の能力。錬金術師たちが作り出した魔剣などの類はこの「蓄積効果」を意図的に行ったものであり、完全に能力が其処に固着しているため変動しない。安定型の能力。 だが、個人が蓄積させられる能力には限界が在り、儀式魔術などを行って集団で一つのものを生成する場合が多いが、噂などがもたらした魔剣よりも数段質が劣る。錬金術師の中でも匠と呼ばれる者たちが作り出したものならば、それに匹敵する場合もあるが。神が作り出したと噂される物はその実、マナの集合体である場合が多い。つまりは「噂がマナに蓄積し、ある程度溜まった段階で集積。その形状をその噂どおりの形に固着して物質として具象してしまった物」である。 噂どおりの能力を有していると言う点では前述の魔剣などと同じではあるが、本来存在していなかったという点が大きく異なる。つまりは「言葉通りの能力を完全に有している」のだから。 例を上げるならば「決して折れることのない剣」と言う噂が形を成したならば「それは決して折れることのない剣」として其処に存在する。 それを折ることの出来る剣は、その「決して折れることのない剣」よりも広く噂され、力を大きく内包している「全てを切り裂く剣」などである。 魔剣・聖剣などの伝承などが残る特殊能力を有している物質は、つまるところ人間と言う種が抱いた思いの収束体、結晶体なのである。想念武装と呼ばれる事もある。
これに付いて分かりやすく説明するならば「人々のうわさ」が「結晶化」した武装と言うことです。噂その物の能力をもち、それ故に噂の流布具合によってその能力の強度・威力が常に変動する。「エクスカリバー」という剣に対する知名度と、その剣の能力に関する知識が流布されていれば居るだけ「エクスカリバー」という剣は強く成るが、噂が廃れると「エクスカリバー」という結晶を構築する力が弱くなり「エクスカリバー」も弱く成る、と。 元は分かる人にはわかると思いますがFateという奈須きのこ御大の作品で説明されていた英霊(サーヴァント)の原理に近いものです。
と、こんな感じの設定を起こしてみました。 神代の物質・妖精の寄り代・魔界の法具などといった現実とは一線を画した世界で生み出されたといわれる物の一部がこれに該当する、とでも思っていただければ十分です。宗教、と言っても部族などの世界レベルで見ると大分形態を変えた形で幾つも存在しますし、神話・伝承なども数多くの物が存在します。故に、それら全てが「本物」の神話という確証は無いわけで―――この設定は「偽者の神話」ですら「本物」としてあったことにしてしまう可能性を秘めている(というか秘めさせるために作ったというか)のです。
身勝手にこの様なものを投稿されても迷惑かもしれませんが……使う使わないはそちらに完全委託します。気が向いたら使ってください。
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