関羽「どうかなされたのですか?」
村人B「ん?あんた等、武器を持っているが、官軍の者か?」
劉備「すみませんが、私達は、官軍の者ではありません。」
村人A「なんだ、官軍も俺達を見捨てたのか。・・・・」
さらに落ち込む村人達。
張飛「でも、助けに来たのは本当なのだ。」
村人C「子供に何ができる。俺達でも敵わなかったんだぞ!」
慶次「悪りいが、その黄巾党てのは何だ?」
関羽「一種の賊のような物です。時々村や街に現れては、人を傷つけ、食料を奪うのです。」
村人A「そもそも、数が多過ぎるんだ」
関羽「そんなに、多いのか?」
村人C「四千は下らんだろうな、そんな数だ、こんなちっぽけな街すぐに、落とされるしかなかった・・・」
張飛「でも、皆闘ったんでしょ?」
村人B「それは、闘うさ、家や家族があるのに闘わない訳ないさ。・・・だが、数と力の前には勝てんのだ。」
村人C「さんざん荒らした後に、また来るっていいやがって。次に来られたら、今度こそ俺達はお終いだぞ。」
村人A「分かってる。だが、・・・・」
その言葉を聞いた後、関羽は口を開けこう言った。
関羽「・・・・皆、街を守りたいか?」
村人達「当然だ!」
劉備「分かりました。なら私達と共に闘いましょう。」
村人B「だが、あんな奴ら相手に勝てるのか?」
慶次「勝てるさ。」
村人達は、慶次の方を見る。慶次の顔は自信に溢れている。
村人A「なんで、そう言いきれるんだよ?」
関羽「我等には天がついてるからだ。」
張飛「そうそう、んとね、鈴々達には天の御使いのお兄ちゃん達がついているのだ。」
村人達「はぁ?」
首を傾ける村人達。
関羽「鈴々は少し黙ってろ、お前が話すと話がこじれる。」
張飛「むぅ〜、どういう意味なのだ!」
劉備「まぁ、まぁ鈴々ちゃん」
劉備はそう言って張飛の頭を撫でる。
関羽「この娘の言うとおり、我々には天の御使いがついているのだ」
村人B「なんだそれは、俺達に神様が味方してくれるとでもいうのか?」
関羽「この街には、まだあの噂が届いてないのか?」
村人A「噂って、どんなんだよ?」
関羽「天の御使いの噂だ。都ではこの噂で持ちきりだぞ。この戦乱を鎮める為に天より使わされた英雄のはなしで」
一刀「(うそだろ。)」
一刀は直感で思った。
村人C「それは、本当なのか?」
関羽「ああ、本当だ。ここに居る御二方がそうだ」
やる気なさそうな、肩に猿が乗っている男と、ポリエステルの服を来た男。どちらもまだ、若い。本当にそうなのかと言う位疑いたくなる感じだ。
村人B「この兄ちゃん達がねぇ・・・」
村人A「信じられねぇな、こっちの髪の長い兄ちゃんは強そうだが、こっちの兄ちゃんはヒョロヒョロで考えられねぇな」
うんうんと張飛はうなずく。
関羽「見よ、この方が着ている服をとても我々の文明ではありえない作りでできているだろう。光を受け輝いている姿を。」
村人C「確かにそうだな」
村人A「ポリエステルか・・・なんだかすげ〜な」
関羽「そうだろう。そしてこの方は孫子の兵法書から有りとあらゆる知識を持っておられるのだ。さらに木の刀で黄巾党を追い払うほどの持ち主だ。こちらの慶次殿も敵をふっ飛ばす腕力をお持ちなのだ」
劉備「そして、私達は見たのです。この方達が天より降りる姿を」
村人B「おお、」
村人C「お、俺達助かるのか?」
希望が見えてきた村人達。
慶次「ああ、助かるぜ。善良な奴をいたぶる奴らは、俺がかぼちゃと一緒に煮込んでやるよ。」
関羽「そうだ、だから皆、今こそ立ち上がり、自分達の街を守るんだ」
村人達「おおおおーーーーーーーーー」
周りを良く見ると店のそとにも村人達が集まっていた。
慶次「じゃ、さっそく武器になるもん持ってまたここに集まれ、俺達は人間だ生きるの死ぬを誰かに決めさせてたまるか、おめえらーーーー気合入れろよーーーーー!」
さらに村人の心が一つになる。
一刀「そうだ、生きる意志は何よりも強い、皆、生きる希望を捨てずまたここに戻ってくるぞ!」
一刀の声を合図に村人達は各準備に取り組み始めた。
光が見え始めた。
〜第四章〜
完