真・恋姫バサラ無双 第七章〜友達〜
作者:鳥鳴き島の蝙蝠
2009/01/25(日) 23:21公開
ID:jNbIpJXFUtU
あれから数日がたった。街は村人達の手によって、修復していった。慶次も村人に混じって、修復作業を手伝った。そのせいなのか、慶次は、村人、老若男女から人気が集まって(慶ちゃん)と呼ばれ始めていた。
慶次「よっ、一刀、愛紗、鈴々、桃香。お前達も昼飯か?」
一刀「おう、まあな。」
慶次「さーて、おいちゃん。お茶もらえるかい?」
店主「はい、」
それと同時に複数の村人達がやって来た。
鈴々「どうしたのだ?また。黄巾党がきたの?」
村人A「いや、それより、北郷さん、あんたにこの街の太守になって貰いたいんだ」
一刀「でも太守って、この街にいるんじゃないのか?」
村人C「この街の前の太守は、黄巾党が来たときに街を捨てて、逃げちまった。」
慶次「おいおい、ひでえ太守だね〜。でも太守ってのは、朝廷が任命されてなるもんじゃねえのか?」
村人B「朝廷のことなんてもうしんじない。俺達の太守は俺達がきめる! だから、俺達に手を差し伸べてくれたあんたになってもらいたいんだ。北郷さん。」
一刀は悩んだ。
愛紗「一刀様なら、いいと私は思います」
愛紗の一言に押されて一刀は決心した。
一刀「分かった。」
こうして、一刀は太守になった。そして桃香も太守?と同じ仕事をすることになった。
数日後。
愛紗は政務。鈴々は兵の訓練をしている。慶次と言えば・・・・市で子供と遊んで
いた。
夕方になり、子供達を家に送り届け、城に戻ると、そこにはカンカンな愛紗がいた。
愛紗につられて、皆のところへ向かう。この時、慶次は思った。
慶次「(愛紗って、怒るとまつ姉ちゃんより、怖えーな。)」
大広間に行くと、そこには皆がいた。
慶次「なんだ、なんだ、皆おそろいで、俺になんの用だい? 恋の相談かい?」
愛紗「慶次様、あなたに話たいのは、政務のことです。 さぼってばかりおらず、ご主人様や桃香様を見習ってください。」
慶次は頭を掻きながらいった。
慶次「俺、そういうのは、いやなんだ。」
愛紗「将が何を言うのですか?」
慶次「俺がいつ将になったって?」
皆が黙り込む。
慶次「俺は、誰にも従わねぇ、俺がそう決めた。 ・・・従わねぇが、友達の頼みならやってやるよ。」
皆は顔を上げる。
桃香「じゃあ、いいんですか?慶次さん。」
鈴々「では、友達なのだ。」
愛紗「それでもかまいません」
慶次「ああ、だけど、あまり難しい奴はカンベンしてくれよ」
こうして、慶次は友達として、将をやることになった。
次の日。
愛紗「姓や名が違えども」
桃香「生を受け日が、同年同日同刻でなくても」
一刀「死ぬときは、同年同日同刻に死ぬ事を望まん。」
こうして、慶次、一刀、桃香、愛紗、鈴々、五人による桃園の近いがはたされたのだ。
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