ザ★ドラえもんズ ドラミを救え! 薔薇の騎士ドラナイトの謎 第二話「旅立ち」
作者:南十字星
2009/04/08(水) 19:41公開
ID:EcBVVwbJqGU
2124年3月10日 22世紀開拓惑星ウェスタン バー「ウィンチェスター」
「マスター、いつものどら焼きとミルク!」
「わかりましたよミスターキッド、そちらのお馬さんは?いつものでよろしいですか?」
「ええよ」
ガチャ
「いらっしゃいませ、ご注文は?」
「どら焼き、あとあればお茶、グリーンティーだ」
「はいかしこまりました。すぐ準備します。」
「・・・・お前、どらえもんか?なっつかしーなおい!元気か?なんでここにきた?」
「キッド、君は昨日、ドラミにプロポーズしたのか?」
「へ?俺が?あのへちゃむくれに?んなわ・・・」
ドンッ!ドラえもんは机をたたいた
「ふざけないで聞いてよ!昨日僕はドラミに昨日聞いたんだ。君から結婚してくれないかって・・・・」
「・・・・はぁ?何言ってんだ俺は昨日あいつに会ってないぞ。昨日はT・P(タイムパトロール)の仕事でこのエドと一緒に犯人追ってたんだ」
予想外の答えにドラえもんは面食らった感じになった。
キッドがドラミに会っていない?!
「本当か!?」
気がつくとキッドの胸倉を掴んでいた。
ケンカと勘違いしたほかの客が野次を飛ばしたりしてきたが、そうでないとわかるとしんと静かになりまたもとのガヤガヤとした空気に戻った。
「待て待てドラえもん。その話を俺に聞かせてくれ」
ドラえもんは料理が来たのも忘れて、自分がドラミから聞かされてここまで来たということを順序良く説明した。
「ふーん・・・・そういえばこんなことがあった」
「何々?」
「最近変な事件が地球の至る所で発生してるらしい・・・その事件て言うのがお手伝いや子守ロボットが何者かに襲われているんだ。しかも襲われた痕跡が何もなく、買った覚えのないどら焼きが一つ転がっているというやつなんだけど」
「どら焼き?!・・・・いいなぁ」
「それでこの事件は終わりじゃない。そのどら焼きを食べた奴のほとんどが謎の変死をした。そこである医者がその中の一人を解剖すると・・・中から何が出てきたと思う?」
「モグモグ・・・ドラ焼き」
「普通はそうだ。どら焼きがぐちゃぐちゃで出てくる。だけど出てきたのは・・・襲われたロボットの部品やらなんやらが出てきたんだ。それで怪事件とよばれている」
「確かに尋常じゃない・・・でもそれとドラミの話がどこに関係するのさ。」
「それが大ありなんだ。この事件の共通点が3つある。ひとつ、人間のほうは必ず用事で出かけている。ふたつ、変死した人のメモ帳にきまって居なくなったロボットから呼ばれた場所が書いてある。不思議に思った警察が生き残った人に聞いてみると、大切な話があるからきてくれと言われたと言ったらしいんだ。で、三つ目なんだけど・・・」
「なに?」
「あくまで個人的共通点だが、やられた奴全員が俺たちの通っていた「ロボット養成学校」の
生徒なんだよ。しかもそいつらはおれたちの顔見知りなんだ」
「なんだって?!ということは・・・・・王ドラやほかのみんなは?!」
「その点は大丈夫だ。連絡したし、何かあったら・・・この友情テレカがあるからな!」
「そうか!友情テレカがあっ…」
ビビービビー!
「なんだ!あれ・・・僕のところだけ光って・・・」
「まさかあのへちゃむくれに何かあったのか!?こうしちゃあいられねぇ!行くぞエド!昭和の日本だ!」
「ええー!あんさん馬使い荒いわー!」
「マスター、俺らの代金はツケにしておいてくれ。ドラえもん後ろに乗れ!」
「うん」
「行くぞ、しっかりつかまってろ!いけっ!」
「ヒヒーンッ!」
「ぎゃあ、高いとこ怖ーい!」
キッドの甲高いその声はウエスタンにひびいて行くのだった
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