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とある交差の電磁目録(ユニゾンレイド) 【第三章“電磁目録{ユニゾンレイド}編”2-2】
作者:デュゴス   2011/04/07(木) 22:59公開   ID:Na3Ti0u04L.
【7月19日・AM11時30分・学舎の園内・第2貨物倉庫】


第2貨物倉庫。
そこは学舎の園内にある第1〜第5貨物倉庫。
巨大な工場のような建物で、中には世界各国から集められた食料・材具等を保管していく場所で、余り人寄りがつかない場所である。

そんな倉庫に当麻とインデックスは縄で縛られ、捕まっていた。



「…インデックス、大丈夫か?」
「うん…私は大丈夫…」


当麻SIDE


良かった。
インデックスは無事みたいだ。

だが、結局こいつらの目的は何なんだ…

やはり狙いはインデックスの中の10万3千冊の魔道書か…。

この縄は魔術によるものじゃないから、イマジンブレイカーで打ち消すのは無理だ…インデックスだって解ける訳がない。



「とうま……」
「…? どうした?」
「少し犯人さんとお話をしてて欲しいかも(^.^)」
「な……(驚)」



いきなり何を言うかと思えば、とんだ無茶ぶりですよ!
この軍人のような格好をした、方々に話し掛けるって…内容が思い付きませんってもんですよー(汗)
と言いますか、何なんですかー、その笑顔はぁ(汗)

いやそれ以前に、なぜにこのような危険な方々とお話しをしなければならないのですか!?

とりあえず、なんで会話をしなきゃ行けないのかと言うことを聞いて、理由を聞かないことには納得は出来ん!



「あのぉ、インデックスさん?
私はなぜにあの恐持てのお兄さん方に話し掛けなければならないのですか?」
「縄を解くからだよ?」



そのインデックスさんの即答かつ、純粋無垢な笑顔には一辺の迷いも、焦りもなかった。
だから俺は、若干鼻で笑いながら言い放った。



「またまた〜そんなことができるわけ…」



俺は薄笑いしながらインデックスの方を見た。
すると、なんと言う事でしょう。
インデックスを縛っていた縄の結び目を3つも解いていたのでした。

私(わたくし)上条当麻は、大変驚きました。

となれば俺がやるべきことは犯人の注意を退くこと!


そして当麻は、決心して犯人達がいる方を向いた。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


[7月19日・AM11時35分・第2貨物倉庫前]


美琴SIDE


その頃、美琴と黒子は軍人から聞き出した倉庫へ向かって走る事30分、ようやく辿り着いた。



「着いたわね」
「えぇ…そうですわね。さて、ここからはどうしましょうか?」
「勿論、決まってるでしょ?」



私はすでに、言い様のない不安感に捕らわれていた。
だから突入法なんて選んでいられなかった。
だから私は既に、コインを指で空へ向かって弾いていた。

だがそのピィン…と弾かれた美琴のコインはヒュバッ!と下降中に消えた。

黒子がテレポートで移動したのだ。
そのコインは、黒子の手元へあった。



「黒子、一体何を…!」
「お姉様…焦る気持ちは解りますけど、少し落ち着いて下さいな…
いま、こんな所でレールガン等を放ったら、流れ弾にあの殿方に当たる可能性があります…最悪は工場が倒壊しかねませんわ…」
「あ……」



確かに黒子の言う通りだ…

私は少し焦りすぎてたのかも…これじゃアイツを助け出すどころか、逆に危険な目に合わせちゃう。

冷静にならないと!
クス…黒子に教えられるなんてね。



「黒子…作戦はあるの?」
「考えがありますわ…お姉様。」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


[7月19日・11時50分・第2貨物倉庫内]


当麻SIDE


あれからと言うもの、俺は犯人に何度も話し掛けてみたが返答はなく、終いにはどっかに行って仕舞う始末。

あぁ…俺達は、一体どうなってしまうのであろうか。

そういえば、インデックスは紐を解くからといってから大分経ったが、どうなったのだろうか?
聞いてみよう。



「なあ、インデックス…紐は解けたか?」
「うん、いま解けたよ。
今からとうまのも解いてあげるね。」
「お、よくやった。頼む。(とりあえずこれで最悪、インデックスだけでも逃がせるな。後、問題は奴等がいつ戻って来るかだ…)」


その時だった。
貨物倉庫の巨大な扉が「ドカァーーーン!!」と激しく吹っ飛んだ。

当麻とインデックスは驚き、そっちの方を見た。

爆発した扉は爆煙に満ちていた。
その爆煙の中には、二つの人影があった。

が、その人影は直ぐにパッと消えてしまった。



「な、何だ!今度は何が起きたんだ!?」
「助け?それとも敵…?」



当麻とインデックスがドキドキしている時、二人の後ろから人の声がしてきた。



「誰が敵よ!誰が!」
「え…?」



この声、どこかで聞いた事が…



当麻は後ろを振り返った。


そこには美琴と黒子の姿があった。

どうやら、あの強固な扉を美琴の電撃で破壊して進入することで、当麻達の位置を黒子が瞬時に把握、そしてテレポートを行使して、ここに来たということか。
でもなんでここに…?



「全く、相変わらず面倒事に巻き込まれるのが好きね。アンタ。」
「御坂…何でお前が…は、早く逃げろ!ここは危険だ!」

「その通り」



その時、一体どこに隠れていたのか、俺とインデックス・美琴・黒子を30人以上のテロリスト犯がいつの間にかに包囲していた。



「逃げろって、私はアンタを助けに来たのよ?
それに、狙いはアンタだけじゃないわ。」
「…? 一体どういう…」
「奴等の狙いはアナタとお姉様って事ですの!」
「!?」



俺はその言葉に驚いた。
なぜなら、奴等の狙いが俺やインデックスならまだわかる。
インデックスは、十万三千冊の魔導書と言う理由がある。
俺も散々魔術サイドの連中とは、関わって来たからな。
だけど科学サイドの住人である御坂が狙われる理由がわからない!
くそっ!何でだ!



「科学サイドの短髪も狙われるって事は…(魔術師の仕業じゃない!?だとしたら誰が何の目的で…)」

「とりあえず、こいつら全員やっつけるわよ、黒子。」
「はいですの。」
「おい(汗)やっつけるって危ない…!(相手は軍人のような連中なんだ!)」



俺は再度、御坂と白井に静止しようとしたが、俺が言葉を発する前に、御坂が口を開く。



「アンタは黙ってみていなさい!」



美琴の体からは電撃が溢れ出した。

美琴は、当麻の無事を確認したせいか安心したようだった。

だが美琴はその気持ちに気付いていない。
黒子は何やら気付いている様子だったが。


【7月19日・AM11時55分・学舎の園内・第2貨物倉庫内】


「なんで御坂と白井が俺達を助けに…(驚)」
「ハァ…そんなこともわからないの?」
「わざわざ来てあげましたのに…鈍いって罪ですわね〜。」

「「借りを返しにきた(のよ/のですわ)!!」」

「借り…!?」


当麻SIDE


二人は、借りを返しに来たといった。

確かに、白井は大能力者(レベル4)の攻撃によるビルの倒壊から救ったし(アニメ禁書目録二期参照)、御坂も一方通行(アクセラレータ)から御坂妹(シスターズ)と共に助けた事もある(アニメ禁書目録参照)

しかし、それは俺がしたくてした事だから恩になんて着なくても良いと言ったのに…

こうして助けに来てくれたのか…?



「はは…(助けられるってのも良い気分だな…)」



その時、敵の隊長とも思われる男が部下に指示を出した。



「やれ!ただしターゲットは殺すな。」
「「ハッ!」」

「来るわよ、黒子!」
「えぇ!」



黒子はその場からテレポートをして、軍人Aの後ろへ転移した。

そして黒子は軍人Aの体に触れた。

そのまま、テレポートで地面に倒れるように転移させた。

さらに黒子は、太ももに巻いているベルトから細長い針を取り出しテレポートさせ、軍人Aの服を地面に縫い付けるように転移させ、動けなくさせた。



「次は誰が地面に縫い付けられます?」

「くっ…!」

「落ち着け!奴は空間移動能力(テレポート)使いのレベル4だ!
殺さない程度に発砲を許可する!
冷静に対象しろ!」

「「は、はっ!」」



黒子の先制攻撃に、兵を突かれた軍人もどき達は動きを乱したが、直ぐに隊長の一括で動きはまた統率された。

軍人Bと軍人Cがしょっていたドイツ製のH&K MP-5を黒子に向け、発砲した。

MP-5は「ドガガガガ!」と激しい音を出しながら連射された。

だが黒子は避けようとしなかった。

そして弾が黒子に当たる直前、電撃がビリッ!バギャァーン!と黒子の前に現れ、全ての銃弾を焼き付くした。



「なっ!」
「銃弾が全て撃ち落とされた…!」



軍人達は、全ての銃弾が撃ち落とされたのをみて驚いていた。



「銃弾が鉄で出来てるいるのが運が悪かったわね。
私の電撃にとっては良い避雷針よ?」

「くっ…!」

「相手が悪かったですわね。」



黒子はすでに軍人B・Cの後ろへ転移していた。



「「!?」」



黒子に気付いた軍人B・Cは棒を取り出し、振り返ったが、すでにそこに黒子はいなかった。

黒子は軍人Bの真上へ転移していた。
そして、軍人Bの頭を転移飛び蹴りを咬ましてから、更にテレポートで転移をした。



「がっ…!」
「お、おい(汗)」

「あら?余所見が過ぎますわよ。」



黒子は軍人Cの真横に転移していた。
そして、軍人Cの腕を掴み、背負い投げをかました。

ジャッジメントである黒子は、あらゆる護身術を身に付けている為、倍の大きさもある男ですら能力無しでも倒せるのである。



「くそぉ!撃て撃てェー!」



軍人D〜Fのライフルからドガガガガ!と黒子に向かって連射されたが、その前に美琴が現れた。



「私の事も忘れるんじゃないわよ!」


バリリ!


美琴は手に、青い雷を溜めた。


美琴SIDE


死なない程度に威力を押さえないとね!
あの馬鹿と違ってあの反則の能力は無いから!


そして、美琴は溜めた雷をビギャァ━━━━ン!!と軍人D〜Fに向かって放った。

銃弾は全て焼き付くされ、更に軍人D〜Fにぶつかり、まとめて吹っ飛ばした。

それを見た、隊長はさすがに驚いた。



「な…!(数々のミッションをこなしてきた、部下が僅か一分で6人も…!)」


それもそのはず。
元々、レベル5能力者は軍隊の一個大隊に匹敵するとも言われているからだ。



「と、とうま…あの二人凄いね…これが超能力なんだねっ(驚)」
「あぁ…確かに凄いな…これじゃ、俺達の手助けはいらないな…」



確かに本当に凄い…あれがレベル4とレベル5の第3位の力…

というか、俺はいつもあんな奴に攻撃されていたのか?

俺の右手、幻想殺し(イマジンブレイカー)が無かったら死んでたな…


バリリ!ズガーン!


すでに黒子は2人、美琴は3人と敵を片付けていた。


「くっ!あれを持ってこい…」
「は、はい(汗)」



隊長は、部下に指示を出す。



「!? お姉様!」
「ん?…って何よアレ(汗)」



部隊長が軍人Gに持ってこさせたのは、RPGランチャーミサイルだった。

あまりの予想外な強さに隊長は生かして捕らえる事を止めたようだ。



「ったく!厄介な物を!黒子!」
「わかってますわ!」



黒子は側に落ちてた折れた鉄の柱を、美琴の前に転移させた。

そして美琴はバリリリ!と雷を右手に集めだした。



「死ねぇ!化け物!」



隊長はドォゥン!!とミサイルは発射し、美琴に向かってヒュルルル!と飛んできた。



「私が飛ばせるのはコインだけじゃないわよ!」


キュォン!


美琴は転移してきた、鉄を雷を溜めた右手で撃ち抜いた。
そして鉄は雷を纏って、レールガンとなって真っ直ぐ飛んでいき、ミサイルごと軍人と部隊長を巻き込みながら、外まで貫通していった。

そして雷閃は倉庫の天井を破壊し、空高く飛んでいった。

その雷閃はすぐ側まで来ていた、初春と佐天そして二人が呼んだ警備員(アンチスキル)の皆に場所を教える目印となった。



「う、初春(汗)あれって確か御坂さんの…」
「はい(汗)
あれは御坂さんのレールガン!急ぎましょう!」



初春と佐天は、アンチスキルを連れて目印の方へ向かった。

その光景を、第2貨物倉庫の側にある高台から監視している三人の人影があった。



「おいおい!
皆やられちまったぞ!」



背が八頭身ぐらいあり青い髪に、オレンジ色の服を着ていた男がしゃべる。
その男の腰には剣を挿してあり、その横の左足にはショルダーが巻いてあり、そのショルダーには銃が挿してあった。



「相馬様、どうしますか?
あの軍人崩れの隊長にはアレが…」



ピンク色の長い髪をしたこの女は、何か装備をしている訳でもなく、ラフな私服姿をしていた。



「……仕方ない…バレない程度にアレを回収しろ。吟醸(ぎんじょう)、恋歌(れんか)。」

「「ハッ!!」」


【7月19日・PM0時10分・学舎の園内・第2貨物倉庫前】


当麻SIDE


あれから10分程が過ぎた。
御坂の一撃で、軍人の殆んどが全滅した。
逃げ出そうとした軍人達も、急遽応援に現れたアンチスキルによって捕まり、倉庫内で倒れている奴等も拘束され、連れて行かれていった。

まあ軍人の部隊長的存在の奴は、御坂のレールガンとやらで遠くまで吹っ飛ばされてしまったらしく、アンチスキルの人達がここまで引っ張って来るのに苦労したらしいが…。



「ハァ…何はともあれ、何は去ったって事か…」
「でも相手が魔術師じゃなくて良かったね!とうま。
魔術師だったら被害はこんなもんじゃ済まなかったよ。」
「…だろうな。」



そんなとき、御坂が俺に話し掛けてきた。



「ねぇ、魔術師って何の話?」
「!?(ビクッ!)」



しまった…!
つい、普通に喋ってしまったが魔術サイドに関わる事は内緒にしているんだった!

しかも御坂に聞かれた!?

これ以上、危ない世界に御坂を連れ込むわけにはいかない…!

考えろ…考えるんだ!この状況を打開する策を!

こいつを騙すには何て言ったら良い!?



「ぷっ!あっははは(⌒〇⌒)/」
「へ…」



御坂…?
笑ってる?なぜ…??



「アンタねぇ〜、魔術師とか魔法とか一体何歳よぉ、笑わせないでよープククw」
「……あ(そうか…そうだよな。普通の奴にとっては魔法はおとぎ話並みにあり得ない存在。
例え信じろと言われたって信じられないのが普通…)」



どうやら俺の考え過ぎだったようだ。

そうだよ、冷静になって考えてみれば、魔術なんてのは超能力科学に徹底した学園都市が、魔術等と言う非科学的なものを信じるわけがない。

目の前で見たと言うなら話しは別だけど……



「!? とうま!」
「…?
どうした、インデックス…」
「魔術の気配……誰かがこの辺一帯を監視してる。」


インデックスの顔つきが、真剣だ。
魔術サイドが学園都市に?
てことは、軍人もどきが襲ってきたのは魔術師が関係しているのか!?



「だから魔術だなんて子供騙しにもならない…わ…ょ?」


美琴SIDE


その時、私は上条当麻の反応を見て笑えなくなった。

その理由は、見たことがあるからである。

私が自分のクローン、シスターズの事で悩んでる時も、黒子が危ないと聞いて助けに行ってくれようとした時も、上条当麻はそんな目をしていたから……

あの目は誰かを守ろうとしている時の眼!

魔術だの何のって言うのはよく知らないけど、まだ誰かが狙っていると言うことはわかる!
…でもあのインデックスとか言う子も関係しているのが不思議だわ。


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「あ…相馬さま、気付かれたみたいです(驚)」
「やはり一筋縄にはいかないか!」



恋歌と吟醸は、ほぼ同時に存在を気付かれた事に気付いた。



「流石は“必要悪の協会(ネセサリウス)”が誇る禁書目録ですね。」
「ハッ!十万三千冊の魔道書だか何だか知らないが、バレたからには仕方ない!
先手必勝だ!」



吟醸は懐から、変わった形をした銃を取り出した。



「魔道銃“エアライナー”、セット!
弾空、装填!」


シュンシュン!


銃口の先に、小さな魔法陣が出現した。



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「…マズイかも…誰かが殺気を放ってる(汗)
数は二人。しかもその内一人は何か放つ気だよ!」
「放つ…?(まさか魔術!)」
「あんたらさっきから何を……(汗)」


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「気付いたか!だがもう遅い!」


ドゥン!


吟醸は銃弾を放った。

その銃弾は、小さな魔法陣を通りオレンジ色の銃弾となり、ものすごい勢いで飛んでいく。



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「とうま!短髪の人の後ろに遠距離狙撃!」
「なっ!?(狙いは御坂か!)」
「な、なに(汗)」



当麻は美琴を抱いて、位置をずらした。

それを見た黒子は嫉妬で怒った。

そして黒子は右手(イマジンブレイカー)を銃弾が来ると思われる方角に向けた。

遠くから「シュォッ!」と飛んできた、弾丸は当麻のイマジンブレイカーによってかきけされた。

その光景を見た黒子は、怒るのを止めた。



「狙撃!?お姉様に!?
まだ他にも敵が…!(しかしいま…あの殿方、銃弾を右手で弾いた…何かの能力者?)」

「ハァハァ…!(危なかった(汗)美琴の頭を狙いやがった!しかもイマジンブレイカーで消えるって事は敵は魔術師!)」

「ちょっ…!放して!(照)」


美琴SIDE


いきなり抱き着く何て何考えてるのよ…!

でもまた助けられた…いや、それよりもさっきの狙撃は?



「悪い御坂!ちょっと下がっててくれ…!」
「今の狙撃って…さっきのやつらの仲間…?」
「わからない…(相手が魔術師だなんて言えないな…ちくしょう、狙いは誰なんだ!なぜ御坂ばっかり…!)」

「うわぁぁぁあ!!」


突如、アンチスキルが悲鳴を上げた。
当麻と美琴も驚き、その声のする方に向いた。



「「!?」」
黒子「なんですの!?」



その時、軍人の隊長を運んでいるアンチスキルの二人が地面に倒れていた。

その変わりそこには隊長の服をあさっている、一人の女性がいた。



「あ、やっと見付かりました。」


そこにはピンク色の長い髪の女性が、気を失った隊長の背中に座っていた。

その女性をアンチスキル6人が銃を持って包囲しだした。



「何者だ!手を上げろ!」

「私は恋歌。悪いのですがもう目的は果たしましたので、立ち去らせてもらいます。」



恋歌は手に“人(じん)”と書かれた札を持っていた。
隊長のふところから、取り出したものであった。



「あれは人払いの符!やっぱり魔術師が絡んでたみたいだね(汗)」
「なっ(驚)
てことはあの女も魔術師!くそ!」



当麻はアンチスキルにケガをさせないように、恋歌の元へ走ったが…



「残念ですがいま“イマジンブレイカー”の相手はしてられません。」


その時、恋歌は大声を放った。
その瞬間、口から超音波が放たれた。


キィィィィン!


「うわぁぁぁあ!」


その音波でアンチスキルは吹っ飛ばされた。
その威力は破壊的で、地面を削っていく程だった。

そして気付いたら恋歌は、その場からいなくなっていた。



「逃げた…?」
「さっきの女の人も、狙撃した人も完全に気配が消えたよ…とうま」
「……(本当に何なのよ…)」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


[7月19日・PM1時00分・学舎の園・ゲート前]


「符はちゃんと取ってきたか?」
「はい。」
「悪いね、恋歌。吟醸もご苦労様。」
「まあ、楽しめたから良いさ!
中々おもしろい男がいるみたいだしな!」
「イマジンブレイカー、上条当麻…確かに面白い男だよ。奴は。
直に会うことになるさ“理想郷(エデン)”は動き出した。」


『to be continued』


物語は第4章へ


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
お久しぶりです!
投稿が遅れてしまいました。

今回は第三章の後半部分で戦いシーンがいっぱいあります。

今回から、登場した相馬や恋歌.吟醸といったオリジナルキャラやエデンといった新組織を作ったりしました。

今後はエデンが中心に出ます。
日常も好きですけど、シリアスなのも作りたかったので、今回のような話が出来ました。

にしても・・・禁書目録の三期は見て見たいです!!



黒い鳩さんへ

そうですか♪
それは良かったです。でも、作ってて思いました。
戦いのシーンって文章だけだと、表現が難しいですねw
当麻の弱点は、物理攻撃ですからね〜。
本人の体術も、ただの喧嘩作法ですし(笑)

後、今後は美琴と当麻の関係はじょじょに進展させていくつもりです。

では、第四章の方も宜しくお願いします。
    
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