ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

Chance 第七話「たまには旅行で大騒ぎ」@
作者:ひいらぎ 由衣  [Home]  2011/09/07(水) 17:42公開   ID:k1thGKoNjk6
今、夜の8時、仕事が終わり控室へ行った
しばらく、休んでいると、ユリさんが控室に入ってきてこう言った
「皆、よく頑張ったな、デビュー曲のCDの売り上げが、今週のランキングの5位になったんや」
5位ぃ――――っ!?
そ、それはすごい
皆嬉しそうな顔で喜び、ハイタッチをした。そして
「でなぁ、それを記念してな、全員で京都へ温泉旅行へ行く事になったんや!」
ユリさんは満面の笑みで言った
「お、温泉―――っ!?」
一同で声を張り上げた
「ゆ、ユリさん・・・それは、事実で・・・」
頭が混乱した中、私は問いかけた
「ホンマや、ウチも休みがとれたしな」
よっしゃー念願の休みっ
ここの所、1ヶ月は休みがなかった
「まぁ、温泉旅行は2泊3日で行って、4日間は自由に休んでな」
7日は休みがあるってことかぁ・・・
私達にとっては、天にも昇る気持ちでいっぱいだった
「ほな、明後日の朝に待ち合わせな」
よっしゃー、温泉旅行だっ
私はその夜から、嬉しすぎてずっと、眠れなかった

2日後
新幹線で出発した。席はユリさんが1番前、その次に裕也と兄貴、その次に私と愛蘭が座った
「ま、茉莉香ちゃん・・・大丈夫?」
愛蘭が隣で心配そうに言った
「うーん、嬉しすぎて寝不足・・・」
目の下には大きめのクマが出来ていた
「ま、まぁ、ここで寝とけばいいじゃん。ね?」
愛蘭はそう言ってくれた
私は、車内でぐっすり眠った

旅行先に着くと、自然に囲まれ、穏やかな雰囲気の旅館へ着いた
すごく広くて、お城のようだった
「何か、すごくいいところだよね」
私は、そんな事を言っていると
「せやろ?ここはな、ウチの高校時代の親友が女将をやっている旅館や」
え・・・女将・・・って
さっき入り口で、美しい花の絵が描かれた薄い桃色の着物を着て
綺麗に髪をまとめていた。30代後半から40代前半くらいの女性!?
その時、私達4人は思った
ユリさん、本当はおいくつでいらっしゃいますか?
そんな事を考えていると、部屋へと着いた
中は、綺麗に整理され、茶室を思わせる部屋、窓からは美しく流れる川が見える
「久しぶりの休みで、こんなところ来れるなんて、幸せ!」
本当にユリさんには感謝だわぁ
すると、私はある事に気がついた
「ゆ、ユリさん・・・兄貴たちもこの部屋?」
冷や汗をかきながら聞いた
「そうやけど、どないしたん?」
どうしたもこうしたも・・・普通男と一緒の部屋にしますか?
兄貴は良しとして、裕也はダメでしょう
「大丈夫、何もやましい事しないからっ」
裕也は笑顔で答えるが
イヤイヤ、そう言ってると、ますます怪しい
「ええやんけ、いざとなったらウチが助けたるさかい」
ユリさんなら、頼りになりそう
「じゃあさ、せっかく京都に来たんだし、どっか観光しない?」
愛蘭が、提案してきた。皆そろって、賛成と言った
私達は男軍と女軍に分かれた
「ユリさんは京都に来た事あるんですか?」
私は聞いた
「まぁな、地元の近くやしな・・・そうやっここで舞妓さんの格好が出来んねん」
とある、店に入った
「えぇ!?私はいいですっ」
必死に拒むが、ユリさんに捕まってしまい
結局、3人で舞妓さんに扮した
「あ・・・あのぉ、私、すっごく顔がくすぐったくって」
こんなに厚化粧した事がない
「確かに私もぉ、カツラも初めてだし、着物やゲタそんなに着ないし」
愛蘭もそう言うが、結構似合っている
「若いもんはええなぁ、ウチなんか毎日厚化粧やで」
ユリさんっ、今すぐそのメイク剥いでください!?
一体どんな素顔が・・・




■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
今回は、Chanceメンバーとマネージャーさんの休みですね
休みはいいっすねぇ
私も欲しい
次回は、この話の続きで
テキストサイズ:2798

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.