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Chance 第七話「たまには旅行で大騒ぎ」A
作者:ひいらぎ 由衣  [Home]  2011/09/08(木) 20:17公開   ID:k1thGKoNjk6
裕也は達はと言うと
店屋を兄貴と2人でウロウロしていました
お土産屋では、お饅頭や食べ物を買っていた
「そんだけ買ってどうすんだ?」
兄貴が不思議そうな顔で聞いた
「あぁ、いつもお世話になってるスタッフさんや家族にね」
ニコニコしながら言う裕也
「へぇ、そりゃあ偉い事で・・・」
兄貴はからかう顔つきで言った
「なぁ、茉莉香って・・・大丈夫か?」
凍りつく目つきで、心配そうな顔の裕也
「何が大丈夫って?」
兄貴は冷や汗をかきながら言った
「歌、最近疲れてるのか、前よりいい音がでなくなってるからね」
下を向き、ギュッと自分の上着のシャツの裾を握った
「・・・どういう意味だ?」
真剣そうな2人、沈黙の空気が流れ
「この先・・・ちょっと、嫌な予感がしてね」
今まで見た事のない表情で言った
それが、何を差すかはまだ分からない

数時間後
旅館へ戻り、温泉へ入った
「天然のお風呂はいいなぁ」
美容にいいとも噂されるお湯で気分も爽快だ
旅館の鮮やかなブルーの着物を着て部屋へ行くと、布団が用意され
もう夜の8時
「あー、今頃かな?仕事終わるのって」
仕事の時と比べてしまった
今まで忙しかったからなぁ
「これからどうするんや?暇やったら、肝試しでも・・・」
ユリさんがそう言いかけると
「絶っ対、嫌!?」
4人で即答した
まぁ、就寝まで、いろいろ話したり、持ってきていたゲームで遊んだりした
「あっ、もう、こんな時間・・・全員寝るでぇ」
ユリさんの声掛けで、皆用意されていた布団にもぐりこんだ
部屋の電気が消え、皆スヤスヤ寝たが、私は新幹線で寝たせいか眠れない
何度か寝がえりをうったが、全然眠れない
「ハァ・・・」
私が深くため息をすると
「茉莉香?」
裕也の声だ。私は布団から起き上がり裕也の方を見た
「寝れないのか?」
裕也も起き上がり、そう言った
私は小さくうなづいた
「俺もなんだ・・・ちょっとの間、外に出てみる?」
乱れた着物を直し、裕也と共に外へ出た
月明かりが綺麗で、見とれていると
「綺麗だね」
裕也がそう言った
「そうだねぇ・・・星も綺麗だな」
キラキラ光る星、都会では見られない美しさ
「星座って分かる?」
裕也が突然そう問いかけた
「えぇ、星座って星の?分かんないや」
バカだし、目もそんなに良くない
「俺は分かるよ。あの、細長いのがさそり座」
細く綺麗な指で夜空を差す
私は、その指をたどって星を見つけた
「へぇ、そうなんだぁ」
よく違いは分からないが、何となく分かった気がした
「天の川って、綺麗だよね・・・それに、織姫と彦星の話も素敵だしね」
裕也はそう言った
「確かに、あれって昔の人が作った話でしょ?」
年に1度会える織姫と彦星。幼稚園から良く聞かされていた
「あぁ、天の川は結構昔に作られた話だけど、今も受け継がれててすごいよな
でも、現代の人はちょっと、間違ってるんだよなぁ」
少し、ドヤ顔で言った
「えぇ!?何が間違ってるの?」
私は驚いた表情で言った
「2人が会えるのは、年に1度じゃなくて、月に1度なんだ
でも、7月7日は1番綺麗に見えるしね」
へぇ、知らなかった
「すごいなぁ、裕也は何でも知ってて」
うらやましがる私
「そんなことないよ。俺だって、分かんないことだっていっぱいあるしね」
ちょっと、寂しそうな顔をする
「例えば?」
私は気軽にそんな事を聞いた
「・・・茉莉香の気持ち・・・とか?」
ボソッと言ったが、私には聞きとりづらく
「え!?何て?」
聞いたが、裕也はカァッと頬を赤くして黙り込んだ
「じゃあ、戻ろっか」
今何て言ったんだろう?何で答えてくれなかったの?

旅行が終わり、東京へ帰った
その時、とある男性が、私達が出ている番組を見て
「Chance‼・・・森田・・・茉莉香」
一体、この人は誰なのか?
次回へ続く


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■作者からのメッセージ
次回は、新キャラ登場です
一体どんなキャラでしょうね
そして、茉莉香が大ピンチ!?
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