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Chance 第十話「意外な裕也の人間関係」
作者:ひいらぎ 由衣  [Home]  2011/09/11(日) 12:43公開   ID:k1thGKoNjk6
私は、先日やっとSHOWさんに私の事を認めてもらった

私が、心のない歌を歌っていたためだったそうだ

やっと認めてもらい、とても嬉しくて、天にも昇るような気持ちだった

「茉莉香ちゃん、よかったねぇ、SHOWさんに認めてもらって」

メンバーの愛蘭は、小柄な体でピョンピョン跳ねながら、一緒に喜んでいた

「あぁ、あの人、口は悪いけど、以外といい人なんじゃ・・・」

バンドをやっている人なら、誰でも憧れるSHOWさんだが、口は悪いし、見た目がチャラい

だから、私もついケンカ腰になってしまう

「誰が、口が悪いって?寝癖女」

目の前に、厳つい顔をしたSHOWさんが立っていた

いつも同様派手な格好で結構目立つ

「SHOWさ・・・って、寝癖女って何ですか!?」

私は意味が分からなくて、先輩なのに怒鳴ってしまった

「その頑固な髪、うっとうしいっ」

私の髪を、指差しながら、言うSHOWさん

「寝癖じゃありません!これは、天パです!?」

私は、自分のウネウネした少し長めの癖毛をクシャッと持ちながら言った

自分のコンプレックスを言われ、ムカッときた

「どっちでもいい、お前、その髪くらい自分で直せ」

初めてSHOWさんと会った時に、寝起きでいつも以上に癖がすごかったため、愛蘭に髪を直してもらっていた

(私は不器用なんだよ・・・器用な、愛蘭に髪を直してもらって何が悪い)

確かに、愛蘭の方が2つも年下だ

「SHOW、あんまりそんなこと言ってると・・・嫌われるよ」

同じくメンバーの裕也が、微笑みながらSHOWさんに話しかけた

「裕也・・・お前はいっつも、いい顔しやがって」

なぜか、親しそうに話す2人

「なぁ、SHOWさんとよく話すの?」

私は、コッソリ裕也に耳打ちで聞いた

「あぁ、まぁね」

再び、フッと微笑み小声で答えた

「裕也とは、小学校からの付き合い何だ」

SHOWさんは、聞こえていたのか、ズバッと答えた

「小学校?って同級生?」

「あぁ、よく遊んだりした・・・あの時は、可愛い男の子だったのにね」

懐かしそうに、話す裕也

「うっせぇな、余計な事言うな・・・あと、お前は変わんねぇな
昔っから、おっとりしてて、まぁ、いろんなもん譲ってくれたりしたが」

SHOWさんもすごく懐かしそうな口調

(ふーん、でも、裕也って人間関係幅広いな。それに、昔からこの性格・・・)

「お前、そんな喋り方して・・・もしやゲイか?」

疑いの目をするSHOWさん

「な訳ないだろ?」

冗談半分でツッコム裕也

(確かに裕也って、私より女の子っぽい所あるかも・・・)

そんな事を考えていると

「うっわ、もうこんな時間・・・2人とも、仕事行くよ」

私と愛蘭は急いで仕事場へ向かった。裕也も行こうとすると

「裕也・・・待て」

SHOWさんが裕也の腕をつかんだ

「どうかした?」

裕也がそっと振り返ると

「お前・・・茉莉香の事どう思ってんだ?」

神経そうな顔で聞くSHOWさん

「どうって?お前は?」

そう聞き返すと

「俺は・・・茉莉香が好きだ」

そうSHOWさんが答えた瞬間、2人の間に冷たい沈黙の空気が流れた

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■作者からのメッセージ
蒸し暑い日が続きますね

私は結構家の中にいる人ですが、この間久しぶりに長時間屋外へ出たら
腕が日に焼けて、真っ赤でヒリヒリします

内容が分かりづらいですかね?これ
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