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Chance 第十二話「絡まった赤い糸」
作者:ひいらぎ 由衣  [Home]  2011/09/13(火) 17:58公開   ID:k1thGKoNjk6
『茉莉香の事は、妹と思っている。好きじゃない』

昨日の、SHOWさんと裕也の話を聞いてから、私は2人と目を合わしずらくなった

あんなこと聞いてしまったら、落ち込むのは当然だ

(あぁ、何で盗み聞きなんかしたんだろう?)

後悔し続ける私、仕事にも手がつかない・・・

貪欲で、いつも以上に髪がウネウネと・・・

「茉莉香ちゃん、いい加減その髪何とかしてよ」

私の癖っ毛を指差し、あきれた表情でため息をついたメンバーの愛蘭

「ゴメン・・・でも、この髪は直んない・・・」

もはや、自分のコンプレックスの癖っ毛なんてどうでもよくなった

(どうせ私は、誰にも好かれない人なのだからぁ)

顔を俯け、黒いオーラが私を包んでいるような空気感

自分に全く自信がなくなってしまった

「もう、ヤメてよね。私まで暗くなっちゃうじゃん」

私に少し笑いながら、注意をし続ける愛蘭だが、私にはその声すら聞こえない状態

ずっと、下を向いたまま上を向かない

「何か有った訳?髪もそう言ってるよ」

愛蘭は私の髪をいじりながら、そう言った

そう聞かれた瞬間、私は涙目で愛蘭の方を向いた

「ありがとうっ、愛蘭しか相談相手はいないんだぁ!」

私は泣きながら、愛蘭に抱きついた。まるで、子供のように

愛蘭は、気持ち悪そうだったが、私の話を聞いたくれた

「ふーん、そんな事がねぇ」

昨日あった事や裕也への思いなどを愛蘭に告げた

「ど、どう思う?」

私は恐る恐る聞いてみると・・・

「うーん、てゆーか茉莉香ちゃんが叔父さんの事が好きって言う事態で驚いてる」

冷たい目で、私を見る愛蘭。まるで、私を小馬鹿にしているようだ

私はムカッときたが、黙っていた

「でもさぁ、それは叔父さんの意見でしょ?茉莉香ちゃんが好きでいてもいいじゃん」

愛蘭は当たり前のように言った

「どういう意味?」

私は訳が分からず、聞いた

「叔父さんが好きじゃなくても、茉莉香ちゃんさえが好きでいたら、まだ可能性はあるっ」

愛蘭は自信あり気に言うが、どうしてそこまでと思った

「な、何でそんなに自信あるの?」

不思議そうに聞いた

「まだ誰にも言ってないんだけどね、初恋相手の人はすっごい年上でね

私なんか、手の届かない存在だぁ何て思ってたんだ」

愛蘭は遠くを見るような目で、ニコニコと笑顔で話す

「私ね、実は親がいないの。お母さんは私が生まれてすぐ死んじゃって
お父さんはお母さんを捨てて逃げちゃったわけ」

初耳だった。だから、叔父の裕也と一緒に・・・

私は、愛蘭の事はまだ何も知らないんだと確信した

「でも、その人は私の事をずっと大切の育ててくれて、それだけで嬉しかったなぁ
まぁ、私はその人の事諦めちゃったけど」

育ててくれた?まさか・・・

「今は後悔してる。諦めなかったら、まだ可能性はあったはずなのにね」

私はその初恋相手に身に覚えがあった

「愛蘭、それってまさか・・・ゆう・・・」

私がそう言いかけた時、愛蘭は焦って、止めた

「ちょっとした昔話、だから、茉莉香ちゃんには諦めてほしくないの」

愛蘭は、私の両手を持ち、ニッコリ笑った

それは、私の背中を押してくれるような笑顔だった

「ありがとう愛蘭・・・私、頑張る」

やっと、勇気が出た気がした

「あっ、髪の毛も大分マシになったなっ」

私の髪を見てクスクス笑う愛蘭

(諦めないでおこう、1度きりの初恋なんだから・・・)


一方、裕也達は

「なぁ裕也・・・茉莉香と何かあった?」

兄貴の真斗が裕也にコソッと聞いた

「別に・・・何も」

裕也は無表情で、答える。兄貴は、その顔にあきれ

「お前のそういう控えめな性格・・・アイツにとってどんだけ迷惑かわたってんのか?」

裕也の顔を覗き込み、真剣は表情で言う兄貴

「どういう意味だ?」

裕也も聞き返す

「自分で分かんねぇんなら、どうしようもねぇな」

兄貴は、あきれたのか、ハァッと深くため息をつき、去って行った

「おい、待てっ!?」

裕也が止めたが、兄貴は立ち止らなかった

裕也の顔は、真っ赤になり、考え込み始めた

「茉莉香・・・」

一体裕也の本当の気持ちとは・・・?

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黒い鳩様
ハウズオウ様

感想本当にありがとうございます

前回は1kbしか書けませんでしたが、今回はビミョーですかね?

描写が、難しくなり始めました
恋愛小説は読むのですが、実際自分のだと、表現の仕方が難しいです
読み返してみると、真斗の出番が少なくなってきている?
もうちょい出番を増やしたいなと思います。いつか・・・

話も、もうちょっと量を多くしたいと思います。

今回も少なくて、すみません

では、また
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