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美味しい紅茶の入れ方 『戦火の時間、龍と鋼鉄』
作者:13   2012/02/12(日) 21:11公開   ID:JHZjjd6HxsM

「あの、クロガネさん、今日はどこに行くのですか?」

 うつほがクロガネの後ろをくっつくように歩く。翼の生えた背中からして人間ではない、妖怪だ。

「人里だ、嫌か?」

 クロガネは振り返り、うつほをみる。

 黒髪に青い鋭く吊り上った目、黒いロングコートで全身を隠しているが、腰には二丁の大口径の漆黒の銃を隠し持っている

「いや、そうじゃなくて、異変が起こるというのに今日はやけにのんびりしてますね」

「やることがなくなった、だから暇をつぶす」

 クロガネがそう言って身を翻し、歩いて行った。

「じゃあ、なんで私なんですか、さとりさまでもよっかたのではないでしょうか?」

 クロガネは、わずかに立ち止まり再び歩き出した。

「文句があるなら、帰ってもいいんだぞ?」

「あ、いや、そうじゃなくて、そのこんな風に出かけられるのは初めてで、その……うれしいです」

 うつほは頬を少し赤めた、すこし恥ずかしかったのだろう。

「そうか、一応、金もあるからな何か買ってやる。この前、怪我させたときのせめての償いだ」

「そういえば、なんで私を攻撃したんですか?」

 クロガネは顔をしかめ、苦い気まずそうな表情になった。

 静かな、林の道に静けさが広がる。

「お前はオレと比較的、能力が似通っている。それを調べるために最初は喧嘩を売ったのだが、熱が入りすぎた……すまない」

「いや、怪我したのは私が弱かったから……悔しいけどクロガネさんの方が私より強い……」

 うつほは浮かない顔になった。

「いや、潜在的なものはお前の方が勝っている。オレは単純に闘い慣れしているだけだ」

 クロガネが失笑した。

「あ、普通に笑った」

「……うるせえ」

 クロガネはそのままスタスタと歩いて行った。





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「ついたか……」

 クロガネはポケットからタバコを取り出し口にくわえた。能力を使って火を点ける。

 煙を深く吸い、煙を吐きだす。周囲を見渡すと、里は人であふれ賑わいがあり多種多様な店がごった返していた。

「あ、おいそこの」

 クロガネが里の人間のひとりに声をかける。

「なんですか?」

 至って普通の男が聞く

「ここらに、銀売りをしている店はあるか?」

「ああ、それならそこの店に売ってますよ」

 男は店の一角を指をさす。

「ありがとう」

 クロガネはうつほを手招きしその店に向かった。

「ここか……おい、鳥女お前はここで待ってろ」

 シロガネは金と書かれたのれんをくぐる。

「いらっしゃい、何が欲しいのですか?」

 奥から主人と思われる男が出てくる。

「銀をこれで買えるだけくれ」

 クロガネはポケットから茶巾袋を店主の机の上に置く。

 店主が茶巾袋を開けてみると驚愕した表情になりこういった。

「少々、お待ちください、今持ってきます!!」

 店主は慌てた顔で奥に戻った。


 しばらくして、店主が大きな風呂敷を男三人がかりで持ってきた。

「これでどうでしょうか?」

「ああ、問題ない」

 クロガネは風呂敷を片腕でひょいと持ち上げ、欠伸をしながら店を後にした。

(せいぜい二百キロくらいか……)


「なんですか、その風呂敷は?」

 外で待っていたうつほが聞いた。

「銀だ」

「そんなの、何に使うんですか?」

 クロガネはうつほの言葉を無視し人ごみの中をあるっていった。

 うつほが慌ててクロガネを追いかける。

「なにか食いたいものはあるか?」

 クロガネがうつほに聞く。

 うつほは賑わいのある店を見回した。

「あ、おうどんと甘いものが食べたいです」

「そうか」




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 シロガネは休日を利用し命連寺にて武術の稽古に励んでいた。

 未だに記憶と能力は復活していないがとりあえず、自分に合うと思われる武器を使っていた。

 額から落ちる汗は、白銀の髪を映えさせ、まるで宝石のような紅い瞳は物静で鋭い面持ちだった。

「さすがに、遠距離は卑怯じゃないですかシロガネさん」

「まぁ、そういうな、これがオレの戦闘スタイルだからな」

 両手にハンドガンを持ちシロガネは構える。

「ですが、それも距離が縮まれば私の敵ではないです」

 
 一瞬で星の槍が届く距離まで縮められる。


「しまっ――」


 星の槍がシロガネに胸に直進する。


 ガツンッ――!!


 シロガネは刹那間際で右手にもつハンドガンを盾に使った。

 星の槍はハンドガンを吹き飛ばした。シロガネはかろうじて回避に成功する。

 バックステップで星との距離を突き放す。
 
「まだまだ!!」
 
 星に銃口を向ける。一応、弾はゴム弾を使用している。
 
 ダンダン!!

 星にプレッシャーをかけ、円状に移動する。

 一瞬だけ怯んだ星ははっとした顔になった。


 シロガネは先ほど盾に使ったハンドガンを拾い上げ、二丁で星に攻撃を仕掛ける。 

 銃声が何度も響き渡る。

 もちろん何発かは星にヒットした。

「一本取られてしまいましたね、不覚」

 笑いながら星が言う。

 その笑顔を見て、シロガネは背中に悪寒が走った。


「……今日はこれで帰ります、なにか嫌な予感がする」

「そうですか、ではまた」




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「あの、ここになにかご用があるのですか?」

 クロガネとうつほは、紅魔館付近の魔法の森にある一軒の店に来ていた。

 香霖堂、クロガネはドアを開け、中に入る。

「忘れ物を取りに来た」

「足元に置いてある」

 店の奥から声が聞こえる。クロガネは足元にあった紐で縛られた八十センチ四方の箱を手に取って店から出た。

「クロガネさん、それなんですか?」

「帰ってからのお楽しみだ。まぁ、うつほには関係ないだろう」

 うつほはムッとした顔になりクロガネを見た。

「行くぞ、しばらくは家に帰れないと思え」

 クロガネは早足で歩きだした。





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「あ、シロガネさんお帰りなさい、お客様が見えてますよ」

「オレに客人が?」

 シロガネは顔を斜めにし、屋敷の中の客間に向かった。

(美鈴の反応からして、無害なお客様なのだろう。実際、美鈴が危ないと思ったらそもそも中に入れないだろう、というかオレにお客って言う時点で絶対に無害ってないよな、というかお客様って言う時点でフラグの臭いしかしないぞ、おいおいいくら作者が行き当たりばったりだかって流石にそんなべたな展開は無いだろう、戦場で妻とか娘とかの話してて速攻即死のタイプ並みのべた展開だろ。流石ないだろう、というかなんでこんな無駄な記憶はあるのに肝心な記憶が無いんだよ!! 昔のオレどうした!?)


 ガチャッ、シロガネは客間のドアを開ける。

 中には翼の生えた女性と。


(ものすげえべたな展開だったよ!! おいおい、なんだよこれよりにもよって一番あぶねえ奴じゃねーか!! 隣にいるおっぱい大きい女は誰だよ、翼があるし妖怪か妖怪なのか!!)
 

「なんで、お前がいる、クロガネ?」

 紅い瞳でクロガネを睨み付ける。

「仕事だ、それより記憶は戻ったのか?」

 蒼い瞳でシロガネを睨み付ける。

 「うるせーな、戻ってねぇよ!!」

 クロガネが目くじらを立てた。

「やんのかこの野郎!?」

「上等だぁ、この前はぼろ負けしたけど今度はフルボッコにしてやるよ!!」

 シロガネは二丁のハンドガンを取り出すと何のためらいもなくクロガネに発砲した。

 クロガネもそれに合わせて腰のホルダーから二丁の大口径のハンドガンを取り出す。

 グリフォン&ケルベロス

 クロガネの持つ二丁拳銃、装弾数は十発で弾はライフル弾を使用するという人間向けに設計されていない銃である。威力もハンドガン系の中ではトップクラスで薄い鉄板なら簡単に貫くことができる。銃身もかなりの耐熱仕様でクロガネの炎と併用し使用できる。


「そこまでです」


 一瞬でクロガネとシロガネの喉にナイフが表れる。

 シロガネとクロガネ中間地点に突然現れた咲夜静かに言った。

「おっと、こいつは失礼した」

 クロガネが銃を納め、悪意に満ちた表情で言った。

「それで、我が紅魔館に何の用かしら?」

 レミリアが入ってくる。

「単刀直入言おう、あと三十秒でここは吹っ飛ぶ」

 クロガネは飾ってある時計見て言った

「言っている意味が分からないわね、もっとましな説明は無いのかしら」

 レミリアが落ち着いた表情で言った、クロガネのことを信用していないだろう。

「信じる信じないはどうでもいい、だがオレは言った。そして付け加えるなら、オレはここを守る、それが頼まれた仕事だ」

 クロガネはそう言って腰から再びグリフォン&ケルベロスを取り出す。

「私がいいたいのは、そうじゃない、そんな戯言を吐きにここまできたの――」



 ヴァアアアアアアアアア!!!



 大地をも揺るがすような咆哮が屋敷に響き渡る。

 クロガネはテーブルを蹴り上げる。

空中にテーブルが舞う。


その刹那、部屋の中が炎に包まれる。

テーブルが炎を遮り、レミリアたちを炎から守る。


「わかったか?」

 クロガネは平然と聞く。

「契約よ、あれを狩りなさい」


テーブルが地面に落ちると部屋のほとんどが炭になっていた。

クロガネはグリフォン&ケルベロスを両手に持ち、悪意に満ちた顔で笑った。


「我が名は……そうだな……クロガネとでも呼んでくれ」

彼もまたシロガネのように真名を隠していた。

 シロガネは自分の真名さえ忘れてしまったというのに。

 クロガネは窓を突き破り、外に飛び出た。

 シロガネはただただ呆然にそのやり取りを眺めていた。



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窓から飛び降りるとそこに居たのは、巨大な腕と融合した翼、無機質な紅い鱗に覆われ、巨大な顎を広げ、口からは黒煙が上がっていた。その眼を見れば誰もが恐怖で硬直するだろう、まるで蛇を見た蛙のように。

クロガネは紛れもなく確信した。


それが、ドラゴンであったと。

「今回のドラゴンは……まるでティガレックスだな、特種か?」

 クロガネは体から炎を前に噴射させ、その勢いで屋根に上る。


 両手に武器を持ち直し、照準をドラゴンに向ける。

 ダン!!

 ダン!!


 クロガネの肩に凄まじい衝撃が走る。ライフル弾を無理やり打ち出すハンドガンは人間の使い勝手を明らかに無視している。

 無論その反動はクロガネを襲う、いくら肉体が人間から逸脱しているとは言え、所詮は人間でしかない。単発で撃つのは造作もないが連続して撃つとなるとそれなりの代償がある。

 カンッ!!

 カンッ!!

(ドラゴンでもありゃ、上級だな、嫌な予感がする……)

 クロガネはグリフォン&ケルベロスを腰に納め、屋敷の屋根を走る。ドラゴンの位置はちょうど、紅魔館の屋根の中央部にいる。

 鱗に覆われたドラゴンの体は、ライフル弾すらはじくものだった。

 無論、相手は炎を吐くドラゴン、クロガネの炎などでダメージを与えられるわけがない。

(どうする……シロガネは使えない、鳥女は護衛に回している、やはり一人か……)

 クロガネはドラゴンに接近しながら策を練る。

 ドラゴンがクロガネを目で追うと、口から出ていた黒煙がさらに噴き出す。炎を吐く前兆だ。


 ドラゴンが、クロガネに炎を吐くがクロガネは避けもせず、直撃した。

「ばぁーか、オレも炎を扱う系統の能力だ、炎など効くわけがねぇーよ」

 クロガネの能力は“焔を操る程度の能力”と公言している。炎を使う者が炎でダメージを受けることはまずない。少なくともクロガネはそうだった。

 怯むことも恐れる事もなく前に走り続けた。

 ドラゴンの真下に行くとクロガネは顎に蹴りを加える。炎の軌道を逸らさなければ、紅魔館も五分も経たずに灰になるだろう。

(衝撃は伝わるが、ダメージは無に等しいか……ドラゴンの力を使うか)

 クロガネは目を瞑り深く深呼吸する。

 自分の身体に宿しているドラゴンの力を覚醒させる。


 目を開きもう一度、ドラゴンに片足で蹴りを喰らわせる。


 バキリ!!
 

 ドラゴンの顎の甲殻にひびを入れる。

 クロガネがそのひびの入った顎の甲殻に左手を突っ込む。深紅の甲殻からは紅い体液が溢れ出る。

「これで終わりだ!!」

 左手で無理やりこじ開けた傷口に右手でケルベロスを持ち二発打ち込み、顎の骨を砕く。

 さらに左手で砕けた顎を掴み、ケルベロスを納め、右手で目玉の中に入れる。

 ドラゴンが方向を上げクロガネを振り払おうと暴れ回る。

 生暖かい感触が手に伝わる。右手を思いきり抜くと。肉の軋む気持ちの悪い音を立てながら、目玉が抜き取られる。

 ドラゴンから奪ってきたもの全てを力に変える。

 抜き取った目玉放り捨て、ケルベロスを持ち直し、目玉のあった場所に銃口を押し込む。

 返り血を浴び、血だらけになったクロガネはニヤリと笑い。右手の指の感触を頼りに、引き金を引いた。

「フィナーレだ」


ダン!! ダン!! ダン!! ダン!! ダン!! ダン!!


 呻くこともなく、ドラゴンはその場から動かなくなった。

 クロガネは、意識を集中させ、ドラゴンの力を吸収する。



 銃を抜き取り、ポケットからタバコを取り出し、口にくわえた。


「ガハッ!!」

 
 口から紅い液体を吐きだす。

 これが、クロガネの言った、ドラゴンの力が使い物にならない理由――

 あまりにドラゴンの力が強すぎるために、クロガネの体に常人には耐えられないほどの負担が掛かる。

「ゲホッゲホッ!!――クソが……」

 めまいを覚え、その場に倒れこむ。

 意識がおぼろげになり、走馬灯が移りだす。









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 シロガネは、未だに何も出来ずただ、ただ茫然とドラゴンの死骸を見つめていた。

 クロガネは救助され、ベットに安静にしているという事実は聞かされていた。


 一体、あの後からどれほどの時間が経過したのだろう、太陽は何回上ったのだろう、シロガネは、自分の部屋の時計を見る。

 ドラゴンが襲撃してから一日が経つ。クロガネが言っていたあの日が来た。

 命を張って、クロガネはドラゴンを殺し、命がけで咲夜はレミリアの安全を確保していた。


――そう

 シロガネは、たった一人、何もせずにいたのだった。


咲夜は、記憶がないから仕方なかったと慰めてくれた。

だが、シロガネは自分の不甲斐無さに腹を立ていると同時に、自分の弱さを実感した。


これほどまでに弱い自分が、どうして、あの戦役で生き残れたのか。それさえわからない。

シロガネに残された、最後の賭け――


失った記憶。


 それ以外に選択肢は無かった。

 シロガネは自分の記憶を一から巡らせる。

「……駄目か!!」


 シロガネは壁に拳を打ち付ける。

「クソ!!クソ!!」

 何度も何度も壁に拳を打ち付ける。皮膚が裂け血が滲む。


 自暴自棄になった腕を掴まれる。


 振り向くと、咲夜が白い綺麗な手でシロガネの手をやさしく掴んでいた。

「……なんの用ですか?」

 シロガネは荒れた息遣いで咲夜を見る。

「壁を殴る音が聞こえました……お気持ちはわかります。それだけです」

 そう言って、咲夜はシロガネの腕に包帯を巻きどこかに行った。

部屋の中で、シロガネは一人呆然と座っていた。


                        七杯目終わり。


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■作者からのメッセージ

 投稿遅くなりました。申し訳ないです。

 今回は、いよいよ戦闘シーンが入りました。


 そして、残念シロガネ君はまだ能力は覚醒しないのだよ!!

 というか文章膨らませてたら、書けなりました。orz


 シリアスが終わるのはいつなることやら、モチベーションが持つかな……


コメント返し


 ひいらぎ 由衣 殿


 コメントありがとうございます。そちらにコメント打てなくて申し訳ないです。(次から次えと新作が出来て読破出来ていないのはここだけの話)

 しばらくシリアス展開なので、楽しんでいただければ幸いです。

 それでは短いながらこのあたりで。


 黒い鳩 殿


 コメントありがとうございます。まだまだ至らぬところもありますが、ご指導のほうお願いします。

 
 シロガネとクロガネがいた大戦というのはですね……おっとネタバレなので秘密とさせていただきます。今のところは大戦についてと移動については秘密にさせていただきます。

 瞬間的な把握や踏まえた会話。今回は相手のさとりは、心を読む能力なのでそういう感じのもの運びにしてみました。クロガネはすぐ気づきましたが、もう一人はどうなることやら楽しみですね。


 ハナズオウ 殿

 コメントありがとうございます。ここまできて何も起こりませんでしたは許されないですねw

 
 ちなみにクロガネはツンデレです。

 シロガネの能力は一体なんでしょうね……秘密です。


 シロガネの「武器に魂を込める能力」と「武器に能力を付加する能力」は便宜上変えているだけで、意味合いはほとんど同じです。

 シロガネの弱さは底知れないですw

 少なくとも記憶が戻るまでは。




みなさんコメントありがとうございました。

それではまた


以上13より 

 
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