※注意!! この小説は主人公の名前を「衛宮士郎」としており、また彼をモチーフとしてキャラクターを形作っていますが、実際にはオリキャラと化しています。そういったものが苦手な方はご注意を。
<士郎のステータス>主人公:衛宮士郎
名前と一部の設定以外は完全にオリ主。ネギま!世界出身の魔法使いで魔術師。
・誕生日:
1984年4月6日。原作開始時18歳、1学期(桜通りの吸血鬼編)以降は19歳。
・身長185cm、体重74kg(魔法世界編の頃には身長186cm、体重76kgになる)
・魔力量:案外多く、木乃香の3/5程度(原作開始時)
8歳で実の家族と死別し、「弱い自分」に嫌悪を抱くようになる。だが自分のような凡人に何か出来るはずもないと、一般人として普通に生きてきた。しかし12歳のクリスマスに、後にマスターとなるエヴァンジェリンと魔法を目撃し、「魔法があれば強くなれる」との思いを抱いて魔法使いを志す。
その数年後、ある事件に遭遇して親友を殺され、自らも臨死体験する。そのとき平行世界の自分と魂が同期し、「固有結界」と魔術を会得した。
親友の死に再び自分の無力さを痛感した士郎は「自分には価値がない」という考えを無意識に抱くようになり、自分より他人を優先するようになる。結果「まさか自分なんかが」という考えから、他人からの期待・信頼・好意に対して異常に鈍感になってしまった。
しかしその異常な感性は現在、エヴァンジェリンによって矯正されつつあるらしい。
「千の刃の男」ジャック・ラカンに師事し、魔法界では「
千の剣」という異名を執る。
「千の刃の弟子」「千の刃の後継」とも呼ばれる。
木乃香やネギ達が何かに巻き込まれた際には基本的に自ら戦うことはせず、当事者達に任せようとするが、いざという時には力を揮うというスタンスをとる。
「大切なだれかを守れるだけの力が欲しいという理想を、いつの間にか実現してしまった人物」。
《外見》
精悍な顔立ちをした赤髪紅眼の青年。
ネギま!世界出身らしく、髪はFate士郎よりもナギやネギの髪に近い鮮やかな赤色をしており、若い頃の詠春の様な髪型をしている。
服装や身嗜みには頓着しない性格だが、黒・赤系統色の服を好む。
この小説でのデフォルトは深紅の長袖Tシャツと黒いズボンに、黒い上着(コートやジャケットなど)を羽織っている。料理時はそこに黒いエプロンを装着する。
《魔法》
魔法学校を僅か2年で中退しているが、魔法世界での修行生活を経て魔法学校卒業程度の魔法は難なく使える。
得意属性は“火”。
《技法》
瞬動と虚空瞬動を使用可能。
《固有技法》
:『固有結界・無限の剣製』
リアリティ・マーブル。
TYPE-MOON世界で「“魔法”に最も近い」と謳われる大禁呪だが、この世界観(ネギま!世界)では『固有能力』の一種と認識されている。
術者の心象世界で現実を塗り潰し、結界内部を現実世界と異なる独自の法則で支配する。
アンリミテッド・ブレイドワークスは“剣”を構成するあらゆる要素で満ちた固有結界であり、一度でも見た事のある剣(に類する、あるいは類似する武器)を結界内に複製・貯蔵する。なお複製された武器の性能はオリジナルより一段階劣化する。
士郎はここに存在する武器を取り出し、操って戦う。
:魔術
解析、強化、投影、修復、開鍵など、自然干渉系を除いてオーソドックスな魔術を扱える。
上記のうち、投影魔術は固有結界から「零れ落ちた」ものであるため、「武器の出現」という形をとった極小範囲での“世界の書き換え”に等しい反則級の術法と化している。
:独自呪文(オリジナルスペル)
TYPE-MOON魔術とネギま!魔法を組み合わせたハイブリッド技法。
魔術を核とした魔法呪文や、魔術の欠点を魔法で補ったものなどがある。
※ネギま!世界出身であるウチの士郎が固有結界(魔術)を使える理由は、後述の説明を参照してください。
※『
固有能力』
「魔法先生ネギま!」より未来を舞台とした漫画「UQ HOLDER!」の設定用語。
超能力などとも呼ばれる、本人固有の魔法以上の神秘の力。
魔法と違い習っても覚えることはできず、本人以外に伝授も譲渡もできない、本人の唯一無二の能力。
保持者の情報も少なく、地球上に数名、太陽系全域でも20名以下しかいないと言われる。
(文章の出典・引用:Wikipedia)
固有結界、及びそこから派生する投影はこの固有能力として扱われる。
※一応言及しておくと、士郎は固有結界展開時間や剣製の質でアーチャーに劣る。
ラカン師匠のスパルタ特訓によってある程度使いこなせるようになっているだけで、未だ究める事は出来ていない。
《スキル》
:直感(偽)[C]
厳しい修練によって得た、本能的な危機察知能力。経験則である心眼スキルとは似て非なる第六感。
直感(真)が先天的な才能であるのに対し、このスキルは後天的に獲得できる。
ランクCでは「そんな気がする」という程度の弱い直感が働き、戦闘時や緊急時に限り、危険を直前に察知できる。
確率は低いが、後述の心眼スキルと併せる事で未来予知レベルの直感を得る時もある。
:心眼(真)[B]
修行・鍛錬において養われた、戦闘を有利に進めるための洞察力。経験に裏打ちされた戦闘論理。
僅かな勝率が存在すればそれを生かすための機会を手繰り寄せる事ができる。
:千里眼[C]
純粋な視力の良さ。遠距離視や動体視力の向上。高いランクの同技能は透視・未来視すら可能にするという。
ランクCでは数Km離れた地点まで見渡すことができ、その細部まで視認することが可能。
Fate/stay nightのアーチャーは4km離れた橋のタイルを正確に数えることができた。
なお、士郎は幽霊を見ることが出来ない。これは千里眼のランク云々ではなく、士郎本人に霊感が皆無なため。
この所為で士郎は相坂さよを見ることができない。
《戦闘時の装備》
アーティファクトに登録されている服装を身に纏う。
《仮契約カード》
契約主:エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
数字:999(CMXCIX)
色調:赤(rubor)、銀(argentum)
称号:無限の剣を持つ者(
GLADIATOR INFINITUS)
徳性:正義(justitia)
方位:西(occidens)
星辰性:火星(Mars)
アーティファクト:『
顔のない英雄』
特殊な能力を持つが故に固有の姿を持たないAF。
条件を満たさない限りは発動すら出来ず、カードの姿から変化しない。
ただしその状態でも、服装の変更機能と物理防御上昇の恩恵は受けられる。
能力:
・登録した他人のアーティファクトの形状と能力を完全再現する。
・登録できる数は四つ。
・この能力で現れたアーティファクトはあくまで「顔のない英雄」が変化したものなので、本物のアーティファクトの状態に発動を左右されない。
カードに登録されている服装:
1.赤い革ジャケット、タートルネックの黒服長袖、黒いズボン、黒いロングブーツ
2.赤い外套
<士郎の半生>《年代とその当時の士郎の居場所・及び拠点》
1992―京都(8歳)
1993―京都
1994―京都
1995―麻帆良(11歳)
1996―麻帆良
1997―ウェールズ(13歳)
1998―ウェールズ
1999―魔法世界(15歳)
2000―魔法世界
2001―麻帆良(17歳)
2002―麻帆良
2003―麻帆良(18歳時に原作開始、誕生日で19歳に)
《略歴》
1984/4/6.――士郎、衛宮家に生まれる。
1992.――士郎8歳。
アメリカでテロに遭い家族を失う。母方の血縁者がいたが、そちらではなく父の親類だった近衛家に引き取られて「近衛士郎」になる。義妹・木乃香と共に麻帆良を訪れるまで学校には通わなかった。
1995/4/8.――士郎11歳、木乃香7歳。
2人は京都を離れ麻帆良本校普通科初等部に入学する(木乃香は13歳から女子中等部に編入)。
1996/12/25.――士郎12歳。
魔法使いを目撃する。彼女の会話から義理の祖父・近右衛門が関わっていると知り、祖父に魔法の教授を頼みこむ。
1997/9.――士郎13歳。
近右衛門、何故か自ら魔法を教えることも麻帆良で教えることもせず、英国ウェールズのメルディアナ魔法学校へ士郎を入学させる(士郎は初等部卒業後、半年かけて英語を必死に習得した)。13という異例の年齢で入学。
1998/12/25.――士郎14歳。
英国で事件に遭遇して臨死体験し、それをきっかけにして魔術を会得する。
1998/4.――士郎14歳。
独自に情報を入手し、メルディアナを無断で中退。目的を果たすべく魔法世界へ不法入国する。そこで己の師匠となる人物と邂逅し、以後約2年間修行に励む。その後目的を果たすことに成功する。
2000/9.――士郎16歳。
気紛れに麻帆良を訪れる。そこで昔見た魔法使いと出会い、彼女の従者になるべく押し掛ける。結果「従者候補その1」として居候することになり、後に正式に「彼女」の"魔法使いの従者"となる。
これ以上近衛家に甘える訳にはいかないと考えて籍を抜き、近衛姓から衛宮姓に戻る。
2001.――士郎17歳。
祖父の協力もあり、麻帆良学園都市に「喫茶店アルトリア」を開店。
2003/2.――士郎18歳。
ネギ・スプリングフィールドが子供先生として麻帆良に赴任。
2003/4/6.――士郎19歳。
※実にハードスケジュールです。読者の皆様、波瀾万丈ということにしておいてください。
しかしこれを表社会の方面からのみ見たら、士郎の最終学歴が小卒になりますね…メルディアナも中退だし……。
………ごめんよ士郎。
<この小説の世界観>《この小説におけるFate世界とネギま世界の関係》
この小説での「ネギま!」世界の在り方としては、Fateにおける「並行(平行)世界」の概念で考えています。
並行世界とは『ある時の選択でAではなくBを選んでいたら、世界は別の道筋を歩む。そういった、数限りなく存在する可能性の数だけ分岐した世界・パラレルワールドのこと』。
世界A
・
世界B
・
世界C
・
・
・
・
世界?
↑このように世界は隣り合っているワケですが、その離れ具合=距離が離れているほど、その差異は大きくなります。
世界Aと世界Bを比較した時よりも、世界Aと世界Cを比べた時の方が世界の違いは大きくなるという訳です。
通常、少し離れているからといって世界に大した違いはありません。しかしそれが有り得ないくらい離れていたら、それはもはや並行世界ではなく「異世界」になるのでは?と考えました。
その考え方がこの小説におけるFate/stay nightとネギま!の世界の関係です。「もはや異世界と呼べるほどに差異が大きくなった並行世界」。そういう位置づけです。
「それはもう並行世界じゃないんじゃ?」というツッコミは無しの方向でお願いします。この小説は多分にご都合主義を含んでおります。
《ネギま!世界出身の士郎が魔術を使える理由》
何故ネギま!世界出身の士郎が無限の剣製を使えるのか?という点ですが……。
過去に臨死体験した士郎の魂が"英霊の座"に迷いこんだ事が原因です(後に過去編でそのエピソードを描く予定です)。
何故そのようなことになったのかも、非常にご都合主義なのですが説明させていただきます。
過去、士郎はあくまで「死にかけた=瀕死状態だった」だけで、死亡して「根源」に行ったとかその様なことはありません。そもそもネギま!世界にはガイア論、アラヤ識など「世界」というシステムありません。
※
ただしFate世界のようなシステムではないというだけで、この小説世界にも「抑止力」など、「『ありえない状況』や『世界の存在に害を及ぼしかねないもの』を忌避・拒絶する」というような感じの「防衛機能」は存在します。
学園祭編でカシオペア同士の戦いになった際、ハカセが「因果律が破綻してしまう為に一定時間・一定距離以上の時間跳躍と擬似時間停止は出来ない」という趣旨の発言をしていた様に、あまりの無茶が出来ないという点は同じだと言うことです。
ただし、「世界」からの修正は魔術的・概念的なもので、因果律は理論や摂理の観点から見たものなので、同列に語ることはできないものですが…。
※※
…話を戻します。では何故、根源の中に在る(←この言い方は語弊があるかもですが)英霊の座に士郎の魂が迷いこんだのかというと、それは「引っ張られた」からです。
死にかけて肉体という器、枷からの束縛が
ゆるくなった士郎の魂は、元を同じとするアーチャー=エミヤシロウの魂に引っ張られてしまった、というのが作者の理屈です。
はい、ご都合主義でスミマセン。
………以上が、この小説における世界観と世界の位置づけ、士郎が魔術を使える理由に関する話です。
納得できない部分が多々あると思いますが、そこは趣味で書いた妄想二次小説だからと目を瞑っていただけるとありがたいです。
《この小説世界における麻帆良》
・原作よりも危険地帯。
大戦当時に行われていた関東魔法協会への「襲撃」が、20年を経た今でも継続して行われている。頻度は年に10数回。
その主犯は、20年前当時の帝国側の魔法使いの残党や、西日本の陰陽術師たち。
「襲撃」は彼らの属している組織の意思は介在しておらず、あくまで末端の暴走であるが、関西呪術協会はその限りでない場合もあるらしい。
他にも、麻帆良は『聖地』として優れた霊脈を持つ特異な土地であるため、フリーランスの魔法使い等が何らかの目的を持って不法侵入する事も多々あるという。
・これに対して学園長・近衛近右衛門は魔法使い達による「警備」と学園結界による防衛策を執っている。
・“夜の警備員”はシフト制。魔法先生は残業扱いで追加給料が、魔法生徒は成績評価に色をつけて貰える。
「外部協力者」扱いの士郎には毎月歩合制の給料が支払われており、これはエヴァも同様(エヴァは定額給料)。
・結果、エヴァや超が学園結界を落とす度に危険に曝される面倒な都市と化している。
・後に起こる京都での出来事をきっかけに、西との関係が幾分か改善されて襲撃が減少する。
《この小説における魔法学術都市アリアドネー》
「アリアドネー四家」:
学術都市を守る騎士の家系、武門のウルフスタン。
学術都市の統治に力を揮う、政治のトワイニング。
学術都市の経済を統括する、大商家のチェンバレン。
文武問わず優秀な人材を輩出する、四家筆頭のセブンシープ。
これらから成る4つの名家、
アリアドネーで大きな影響力を持つ彼らを「アリアドネー四家」と呼ぶ。
四家と騎士団の関係:
彼らは代々、国を統治するアリアドネー騎士団に所属してその能力を揮ってきた。大きな影響力を持つ彼らだが、その力は常にアリアドネーのためだけに使われる。
私欲で騎士団や国の方針に口を出したり、牛耳ろうとしたことなどは一度も無く、四家と騎士団は代々良好な関係を築いていた。
……だが、二代前の騎士団総長が『完全なる世界』の傀儡と化し、中立国として大戦の穏便な終結に動こうとする騎士団の行動を制限した。
これにより四家と騎士団の関係は徐々に悪化し、四家関係者は騎士団を退団、四家と騎士団は距離を置くようになってしまう。
その後、先代総長がクーデターの形で当時の総長を追い落とし、自らが総長に成り代わる。彼女はその後、『紅き翼』に協力するなどして戦争を終結させる方針でアリアドネーの舵を切った。
しかし四家と騎士団の関係修復は、戦後を待たなければならなかった。
そして大戦終結から10余年、セラスが総長の座を引き継いだことを契機に彼らは完全に和解する。
しかしそれまでの対立の影響は大きかった。
戦中・戦後の十数年で総長が二代も代替わりした事も拍車をかけ、アリアドネーの治安は危うい均衡の上に立つこととなる。
そしてこれが、士郎の過去エピソードへも繋がってゆく。
《この小説世界における冬木市》
士郎以外のFate世界の住人もネギま!世界に存在している設定です。
ですが作者の力量不足ゆえ、彼らを上手く書けないので登場させません。でもちょっと書いみたいとか思ってます。
冬木市:
かつて衛宮家が居を構えた西日本にある都市・冬木市。
東西JR線の関係で一度だけ乗り継ぎをしなければならないが、麻帆良から普通に電車で行ける。
この土地は「聖地」クラスである麻帆良には劣るが、二本の竜脈と二本の霊脈が通る強力な霊地である。
陰陽術師の勢力が強い西日本に関わらず、魔法使いの一族「沙条」「遠坂」「間桐」「言峰」の四つの家が土着して住んでいる。
《衛宮家》
元は関西呪術協会・近衛家の分家の一つ。ただし弱小分家。
数代前の当主が裏社会(陰陽術・神鳴流など)からの引退を決定し、一族は京都から西日本のとある地方都市に移り住んで一般人として生活を始める。
しかし衛宮矩賢が京都神鳴流に入門すると、その後は再び裏との結び付きが強まった。
衛宮一族とその関係者:
衛宮矩賢
息子・切嗣が10代の時に謎の死を遂げる。
神鳴流・呪術協会内の争いに巻き込まれたと思われているが、詳細と真実は不明。
衛宮切嗣
父に倣って京都神鳴流に入門していた。
しかし父の不審死に疑念を抱き、「理不尽に命が失われる」ことを嫌悪するようになる。
全ての人間を救う「正義の味方」を目指し、
立派な魔法使いという思想を持つ「魔法使い」になるべく麻帆良の近衛近右衛門に師事する。
数年の修行を終えて魔法使いのNGOに参加して中東を訪れるが、自らの理想の甘さと限界、現実を知って絶望する。紆余曲折を経て、多くを殺すことで逆説的に多くを救うことを選択。生涯で多くの血と汚名を浴びた。
魔法界では「
魔術師殺し」と呼ばれる。本国出身者・関東魔法協会側の人間からは追われ、関西呪術協会(の一部の協会員)からは英雄視されている。
時間制御魔法を飛躍的に進歩させた人物として魔法世界では有名で、帝国やアリアドネーでは犯罪者である切嗣を「
時間技師」と呼んで尊敬する人間が少なくない。彼の開発した術式によってダイオラマ球の性能が10〜20倍は上がったと言われている。
後に妻との間に娘と息子を儲ける。アメリカでテロに巻き込まれ死亡する。
衛宮士郎(近衛士郎)
本作の主人公。かつて読者様より「オリ宮士郎」と名づけられるほど中途半端な設定を持つオリ主。
元は「衛宮士郎」だったが家族の死後に詠春に引き取られ「近衛士郎」となる。現在は籍を抜いて衛宮性に戻っているが、何故か近衛家の家系図に養子として名前が残っている(詠春と木乃香の仕業)。
青山詠春(近衛詠春)
切嗣の神鳴流時代の友人。稽古の合間に会話を交わす程度の付き合いだったが、お互い友人だと感じていたらしい。
切嗣の遺児である士郎を引き取って育てた。今では彼を実の子のように思っている。
近衛近右衛門
切嗣少年に魔法を教えた。切嗣の遺児である士郎を孫のように思っている。
魔法の存在を知り魔法使いを志した士郎を、友人が勤めるメルディアナ魔法学校へ送り出した。彼自身が士郎に魔法を教えなかったのは、自分が教えることで切嗣と同じようになってしまうのではと恐れたからかもしれない。
矩賢とも面識があったようである。
近衛木乃香
詠春の一人娘。
幼少時、父が突然連れてきた"兄"と仲良くなろうとするが、当時まだ家族を失ったショックで茫然自失状態だった士郎はそれに全く応えなかった。しかし彼女は諦めず、士郎を笑わせるため当時色々と奔走した。
現在はお互いの生活に積極的に干渉しようとはしないが、兄妹仲は良い。
桜咲刹那
詠春に拾われて京都神鳴流に身を置いていた少女。木乃香の最初の友人であり親友。
同じく詠春に引き取られて木乃香の義兄となった士郎を、当初は胡散臭く思って警戒していた。
川で溺れたところを助けられてからは、彼に心を許すようになったようだ。
《アインツベルン》
ドイツ貴族であり魔法使いの一族。
長寿、並みの魔法使い以上の魔力容量、高い対魔力など優れた体質を持ち、
錬金術など「ものをつくる」ことに長けた一族。
本家筋の女性は何故か必ず、銀髪・白い肌・真紅の瞳を持って生まれる。
始祖は雪の妖精だという伝承があるとかなんとか。
遺伝的に女性の方が強い能力を持つため歴代当主はほとんどが女性。
その中で男性が当主になるという事はその人物が出鱈目な実力者だということを示している。
ちなみに先代当主は男性である。
かつて「アインツベルン」の名は魔法具業界における優秀なブランドだったが、約100年前に旧世界と魔法世界が繋がり向こうの優れた魔法技術が流通・普及したために、次第に衰退・没落していった。
しかし彼らの技術力は紛れもなく本物であり、その「作る才能」は密かに士郎に引き継がれている。
アインツベルン一族:
ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン
「アハト翁」と呼ばれた八代目当主と同じ名前を持つ、第二十八代目当主。二人の娘をもつ。
現在は隠居して長女に家督を譲っている。アイリと切嗣の結婚には頑なに反対していた。
アイリスフィール・フォン・アインツベルン(衛宮アイリスフィール)
二十八代目当主・ユーブスタクハイトの次女。
NGOに参加した際には仲間として、後に敵として切嗣と出会い、彼に惹かれてしまう。
後に結婚し、彼との間に娘と息子を儲ける。
アメリカでテロに巻き込まれ死亡する。
衛宮イリヤスフィール
切嗣とアイリの間に生まれた長女。
アインツベルン本家の血筋であることを示す身体的特徴を持ち、母親に瓜二つ。
アメリカでテロに巻き込まれ死亡する。
ユリアスフィール・フォン・アインツベルン
第二十九代目、アインツベルン現当主。
ユーブスタクハイトの長女でありアイリの姉。士郎の伯母。
母国日本で暮らす方が士郎の為であると考え、詠春を信用して彼の養子とするという申し出を受け入れた。
アインツベルン最盛期の当主にして歴代最高最強と謳われる、ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンの再来。
現在(原作の舞台である2003年)は48歳のバツイチ子持ちで、22歳の一人娘がいる。美魔女。
……以上で世界観設定の説明を終わります。
他にも、この小説オリジナルの魔法など、いつか別の設定話を投稿する予定です。
長文の設定集、読了ありがとうございました。