ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

IS インフィニットストラトス〜黒騎士は織斑一夏〜 第十六話
作者:AST   2012/07/15(日) 14:50公開   ID:GaMBFwOFFuY
 
 十代、ティーンズ、思春期というモノは面倒である。
 
 体の成長に心がついてこないで何かを持て余したりする。
 
 性欲というモノも男である以上、早期に活発化してくる。

 本人の意志とは関係なく、様々な感情や欲求が溢れかえる事で非常に面倒な時期だ。

 前世がミハエル・ヴィットマンである織斑一夏もそうである。

 彼の場合、精神の方が体より大人である。

 が、体は性欲旺盛な若者
 
 別に彼が不能だったり同性愛者という訳では無い

 一応、彼にも性欲はある。

 だが、それを闘争本能や強さへの欲求に変換している。

 でも性欲が無くなったら子孫とか残せないので完全では無い

 
 
 
 
 
                第十六話
 
 
 
 
 
 臨海学校初日、天候に恵まれ快晴。

 バスに乗って旅館『花月荘』に到着した一夏は旅館の女将さんの若々しさに驚いていた。

 「織斑一夏です。よろしくお願いします」

 「うふふ、ご丁寧にどうも。清州景子です」

 三十代位には思えない程、若々しいのに大人の気品を併せ持っている。

 “彼女の様な女性を良い女というのだろうな”

 そう思う一夏であった。

 真耶の誘導に従い、部屋へと向かった一夏だが

彼の部屋は千冬と同室であった。

だが一夏は気にせず、その場を後にした。



 「「…………………………」」

 一夏は箒は水着に着替えようと、更衣室のある旅館の別館に向かおうとして

 地面から生えているウサミミを見つけた。

 『引っ張ってください』という張り紙までしてある。

 「これは、アレか?」

 「知らん。私に聞くな。関係ない。」

 “この反応は篠ノ之束にしか有り得んな”

一夏は無言でウサミミを引き抜く

『ハズレ』

「…さて、行くか」

そう言った途端

キィィィィィィィィィィィィィィィィィンッ!!

と何かが高速で向かって来る音を二人は聞いた。

「むッ!?」

次の瞬間、轟音と共に目の前にソレは突き刺さった。

「に、にんじん……?」

後ろからやって来たセシリアがそう漏らす。

今、彼らの目の前に刺さっているのはイラストチックで巨大なニンジンである。

「あっはっはっ!!引っかかったね、いっくん!!」

「やはり貴方か、篠ノ之束」

パカッと二つに分かれたニンジンから現れたのは童話『不思議の国のアリス』でアリスが着ている様な青と白のワンピース姿の女性

彼女は一夏からウサミミを受け取ると頭に装着した。

彼女こそISを生み出した天才にして天災の科学者、篠ノ之束である。

「お久しぶりです。束さん」

「うんうん。おひさだね。本当に久しいねー。所でいっくん。箒ちゃんはどこかな?さっきまで一緒だったよね?」

「ああ、貴方を避けて逃げたが?」

包み隠さず、ストレートに事実を言う

「むぅぅ、箒ちゃん冷たいなぁ〜。まぁ、この私が開発した箒ちゃん探知機で直ぐに見つかるけどね!じゃあねいっくん。また後でね〜」

すったったーと走り去ってしまう束。

“インドア系の科学者の癖に何故あんなに早い?”

そんな事を束に聞けば“箒ちゃんへの愛だよ!!”と力説されるのは分かっているので聞かないが………

箒ちゃん探知機なるモノはウサミミだった。

「い、一夏さん?今の方は一体……」

呆気にとられていたセシリアが再起動して一夏にそう聞いてくる。

「篠ノ之束だ」

「え……?ええええっ!?い、今の方が、あの篠ノ之博士ですか!?現在、行方不明で各国が探し続けている、あの!?」

「ああ、逃亡中という表現が正しいが」

“……相変わらずか”

昔も今も全く変わっていない事に溜息をつきながら一夏はセシリアに言う

「今は彼女の事は後でいい。俺は海へ行くが、セシリアは?」

「え、ええ、私も海へ。そ、そこでですね」

咳払いしてからセシリアは一夏に言う

「せ、背中はサンオイルを塗れませんから、一夏さんにお願いしたいのですけど……よろしくて?」

「俺でいいなら構わん。」

「ほ、本当ですね!?後からやっぱり無しは認めませんわよ!?」

「ああ、安心しろ」

何か子供が“約束だよ!?絶対に約束だよ!?”と言っている様に感じる一夏

「では、先に行ってますわ!一夏さん」

機嫌よさ気に軽快かつ迅速な足取りでセシリアは別館へと走り出してゆくのだった。

“………友人に頼めばいい事を男である俺に頼むか……もし彼女が俺に惚れているとしても、俺が惚れているかは別だが……”

セシリア・オルコット、彼女について考えながら一夏は歩き出す。
 
 “あのクラス代表決定戦の後、彼女は俺に好意的になった”
 
 考えて見れば、あの時から惚れたのだろうか
 
 彼女の境遇はある程度、彼女と黒円卓からの情報で知っている。

 父親は名家への入り婿で母親はいくつもの会社を経営していた才媛

 そんな母親に引け目を感じていたらしく、女尊男卑の社会になってからは更に弱くなっていったらしい
 
 その事から彼女は男に対する評価が低くなっていったのだろう

 更に両親が鉄道の事故で亡くなり、遺された財産を狙って汚い大人がやって来た。

 彼女の他者を見下す様な性格は幼かった自身を守る為の鎧なのだろう

 つまりマトモな男がいない中で、織斑一夏という誇りを失っていない男が現れたものだから、惚れたのだろう

 簡単に言うと、小さいころから醜く情けないブ男しか見て来なかった為、誇りを忘れない男への耐性が低かった。

 自分は彼女にとって初めての誇りを持った男という訳だ。

 卵から孵った雛が最初に見た存在を親と思う原理と同じ様なモノだろう

 たまたま自分が初めてだったに過ぎない

 世の中には誇りを失っていない男がまだまだいる。

 “惚れられた男である以上は、何時かは答えを出す必要がある”

 “俺に惚れているのならば……だがな”と付け足すと一夏は男子用更衣室に入るのだった。

 ただ、普段は別々にいる筈のセシリアの両親はどうして、その時ばかり二人一緒に居たのか?
 
 そして、その事故を起こした鉄道はブレーキが掛かった形跡が無かった。

 事故原因はブレーキの故障という訳だが……どうも怪し過ぎる。

 だが調べようが無いので考えるのを止めた。

 

 

 夏の日差しによって焦熱世界の如き熱さに感じられる砂浜を歩いて、波打ち際へ向かう

 ビーチには既に何人もの女子生徒が溢れていて、肌を焼いている者、ビーチバレーをしている者、泳いでいる者など様々だ。

 「さて……」

 一夏は準備運動を始める。

 海で泳ぐなど随分と久しぶりであり、足がつって溺れるという無様な醜態など晒したくは無いからである。

 決して人工呼吸とかで血を見る予感がしたからでは無い

 「い、ち、か〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 「ッ!?」

 いきなり上半身に衝撃を受けて多少よろめいた一夏だが直に持ち直した。

 「あんた真面目ねぇ。一生懸命体操しちゃって。ほらほら終わったんなら泳ぐわよ。」

 いきなり一夏に飛び乗ってきたのは鈴であった。

 “そういえば昔から水着になると飛び乗ってきたな”

 “猫みたいな奴だ”と思いながら彼女を支える一夏

 彼女が着ている水着はスポーティーなタンキニタイプ。オレンジと白のストライプで臍が出ている。

 彼女の小柄でしなやかな肢体からは生命の活力というモノが感じられ、健康的な印象が強調されていた。

 「準備体操をしないと溺れるぞ」

 「あたしが溺れた事なんかないわよ。前世は人魚ね。多分」

 「そうか………」

 とりあえず鈴を肩車したまま歩き出す。

 「おー高い高い。遠くまで良く見えていいわ。」

 一夏の身長は180クラスで高校一年生にして、かなりの高身長である。

 すると……

 「あっ、あっ、ああっ!?な、何してますの!?」

 水着に着替えたセシリアがやって来た。

 彼女の水着は鮮やかなブルーのビキニ。腰に巻かれたパレオが優雅さを醸し出しており、ビキニによって強調された胸、ミルクの様な北欧系の白い肌のむっちりとした肢体

 その総てが合わさって扇情的な雰囲気を醸し出しながらも優雅さを忘れない美しさを誇っていた。

 「何って、肩車。あるいは移動監視塔ごっこ」

 「とにかく!鈴さんはそこから降りてください!」

 一夏にべったりくっ付いている鈴にセシリアが迫る。

 「ヤダ」

 「な、なにを子供みたいな事を言って……!」

 セシリアがザクッ!!と砂浜にパラソルを刺す。

 「あ!織斑君が肩車してる!」

 「ええっ!いいなぁっ!いいなぁっ!」

 「きっと交代制よ!」

 「そして早い者勝ちよ!」
 
 騒ぎを聞きつけた女子達が一夏に肩車をしてもらおうと詰めかけてくる。

 「鈴、お前はジェットコースターとか好きだったな」

 「え?うん、そうだけど……」

 唐突な質問に?マークを浮かべる鈴

 そんな彼女をガシッと掴む一夏

 「昔もやった事あるだろう?」

 「ま、まさか……」

 鈴の顔が引き攣る

 彼女の腰をガッチリ固定して構え

 目の前に広がる大海原へと

 「逝ってこい」

 投げた

 「んにゃああああああああああああああああああああああァァァァァァッ!!!??」

 そのまま人間砲弾と化した鈴は数十メートル先の海面にドッパァァァァァァァンッ!!と着水した。

 目の前で展開された漫画の様な事に唖然とする一同

 「誰か挑戦してみるか?」

 「「「「「いえ、結構です!!」」」」」

 「そうか………」

 ちょっぴり残念そうな一夏だった。



「では、お願いしますわね」

「任せろ」

しゅるりとパレオを脱ぐセシリア。

「背中だな?」

 「い、一夏さんがされたいのでしたら、前も結構ですわよ?」

 その言葉に“自分に好意があるんだろうな”と薄々感じる一夏

 「流石にそれは問題になる。」

 「でしたら―――」

 セシリアは首の後ろで結んでいたブラの紐を解くと、水着の上から胸を押さえてシートに寝そべる。

 「さ、さあ、どうぞ?」

 「ああ……」

 紐解いた水着はシートと体に挟まれている状態でセシリアの無防備な背中を一夏に見せている。

 体に潰されてむにゅりと形を歪めた乳房が脇の下から見えて、相当な色気を出していた。

 うつ伏せになっている所為か、胸と同じく発育の良い尻の方もムッチリとしてエロい

 パレオに隠されていたが、水着の下の方は露出度が高い。

 そこからすらりと伸びる脚線美も、また素晴らしい

 男ならかなりムラッとしても仕方無い光景だが一夏は平然としていた。

 “久しぶりの姉さんの水着姿はどれ程、魅力的になっているのだろうか”

 こんな状態のセシリアを目の前にしてシスコンな事を考えている事自体、結構失礼である。

  シスコン卒業の一歩は踏み出していても、完全な卒業までは遠い様だ。

 「……塗るぞ」

 ちゃんとサンオイルを手で少し温めてから彼女の背中に塗り始める一夏

 これも姉の為にシスコンが習得したスキルである。

 「あ、あんッ……い、一夏さん上手ですわ」

 サンオイルと塗りながらマッサージを行う一夏

 「それなりに資格は持っているからな(姉の為)」

 脇の近くや、はみ出ている乳房の近くまでも確りと丁寧且つ丹念にマッサージしてゆく

 「あ、ああァん♡……あッ♡…んああ……♡」

 凄くエロい嬌声を上げながら痙攣した様にピクンピクンと体を震わせるセシリア

 口元からは涎が少し垂れている。

 しかし一夏は何の反応も示さない

 別にある意味兄弟の男がツンデレに言った「お前じゃ、勃たない」という訳では無い

 とにかく真剣にマッサージをしているのだ。

 その顔を見れば分かるだろう

 ただ、その技術が間違った方向のマッサージ技術な気がするのは気のせいだろうか?


 数分後

「ハァ…ハァ……んッ♡」

顔を真っ赤にして荒く呼吸をしながら、ぐったりとシートに寝そべるセシリアと

「大丈夫か?」

何でマッサージしただけでこうなるんだ?と首を傾げつつセシリアの心配をする一夏がいた。

すると

「い〜〜〜〜ち〜〜〜〜か〜〜〜〜」

一夏が振り向いた先には昆布とワカメのお化けが!!

「何、本気で人をブッ飛ばしてくれてんのよ!!」

海草お化け、もとい鈴が涙目ながら怒り顔で海草を一夏に叩き付けた。

「……味噌汁に使えそうだな」

「他に言う事があんだろうが!!」

ツインテールをピーンと逆立てながら怒る鈴

でも涙目

「済まん、手加減し忘れた。」

「もう……じゃあ、向こうのブイまで競争ね。後、勝っても負けてもアンタは駅前の『@クルーズ』でパフェ奢んなさい」

「…良いだろう……セシリア、後でな」

「ええ、私はもう少しこうしてますわ……んっ」


セシリアをその場に残し、やれやれ…と娘の我儘に付き合う又は娘の頼みを聞き入れる親の様な感じで鈴について行く一夏だった。




途中で足がつった鈴を一夏が背負って魚雷の様な勢いで水中を突き進んだりした後、一夏は一休みしていた。

「あ、一夏。ここにいたんだ。」

ふと、声に呼ばれ振り向いた一夏の視線の先には水着を着たシャルと

“海草の次はバスタオルか……”

バスタオルお化けがいた。

「ほら、出てきなってば。大丈夫だから」

「だ、だ、大丈夫かどうかは私が決める」

“この声はラウラか”

いつも自身に満ちたラウラにしては、随分と弱弱しい声に聞こえた。

シャルはそんなラウラを説得しようとしていた。

「ほーら、せっかく水着に着替えたんだから一夏に見て貰わないと」

「ま、待て。私にも心の準備というものがあってだな……」

「ふぅん?だったら僕だけ海で一夏と遊んじゃうけど、いいのかなぁ?」

「そ、それはダメだ!わ、私も行こう!」

シャルの言葉に焦るラウラ

 「その恰好のまんまで?」

「ぬ、脱げばいいのだろう!脱げば!………ええい!!」

ばばばッとバスタオルをかなぐり捨て、水着姿のラウラが陽光の下に現れる。

その水着姿というのが

「わ、笑いたければ笑うがいい……!」

黒の水着で、ふんだんにレースをあしらってある。

一見すると大人の下着にも見える。

更にいつも飾り気のない伸ばしたままの髪も左右で一対のアップテールになっている。

鈴とかぶっている気もするが、ショートツインテールとロングツインテールという事で分ければ良い

「おかしな所なんて無いよね、一夏?」

「ああ、可愛らしい」

「かっ、かわいっ!!?」

ぷしゅ〜と顔を真っ赤にして逃げ出すラウラ

「あ〜あ〜照れ屋だね。ラウラは」

「そうだな」

そんなラウラを一夏は微笑ましく思うのだった。




ドゴォンッ!!と砲撃音が鳴り響く

放たれた砲弾は空気の壁を貫きながら地へと向かう

しかし、その砲弾は一人の女性によって打ち返されてしまう

「がはッ!!」

砲弾は一夏の顔面を正確に捉え、そのまま頭を持っていかれそうになるのを踏ん張って耐える一夏

砂浜には一夏のいた場所から数メートルの線が二本出来ていた。

“流石だな、姉さん”

織斑千冬のアタックを受けた一夏の感想である。

織斑姉弟がバレーを行えば必ず人は吹っ飛ぶ
 
明らかに常識外れな光景である。
 
 
 
 
 一夏はバレーボールの後、千冬と居た。

 シャルはラウラを探しに行き、セシリアは体を焼いて、鈴は泳いでいる。
 
 「似合っているか?」
 
 そう聞いてきた千冬に一夏は素直に答えた。

「似合っている。綺麗だ」

「そうか、お前が選んだんだ。当然だろう?」

千冬に言葉に嬉しくなる一夏

 その時

「全く……海水浴などと…」

「大佐ぁ、こんな時位は和やかに行きましょうよ〜」

そんな風にぶつくさ言ってやって来たのは

競泳用の水着を着たエレオノーレと白いビキニ姿のベアトリスだった。

「お前達まで……珍しいな」

普段から軍服姿のエレオノーレの水着姿は新鮮で、一夏も思わずジッと見てしまう程であった。

 意外と彼女のスタイルも良く、普段は軍服の下に隠されている肌が露わになっていた。

「何だ?私に劣情でも抱いたなら覚悟しておけ」

「お前が軍服以外の恰好をするのは珍しいな」

「ふん、海で一人だけ軍服姿で居ても無駄に目立つだけだからな……」

堅物なエレオノーレは余り乗り気では無い様だ。

「大佐も、ビキニを着ても良いと思いますけど……」

とにかく険悪な雰囲気だけは避けようとするベアトリス

「下らん。男に見せびらかす恰好など不要だ。」

そう言ってジロリと千冬を見るエレオノーレ

「見せつける相手を取られたのは分かりますけど……」

あ、また地雷を踏みやがりました。

「ほほう………キルヒアイゼン、どうやら無駄に体力が有り余っている様だな。どれ貴様にはISを背負って遠泳してして貰おうか」

そう言うエレオノーレの表情はまるで阿修羅の様だった。

「ヒィィィィィィィッ!!!?それ沈んじゃいますよ〜!!」

「喧しい!さっさとついて来んか!!」

「嫌ァァァァァァァァァァッ!!!!!??」

る〜る〜と何時もの如くベアトリスは怒りのエレオノーレに引きずられてゆくのだった。


 すると今度は
 
 「マキナ〜〜〜〜〜〜」
 
 後ろからかかった声に振り向いた一夏の目に飛び込んできたのは

「どう?マキナ、似合う?」

白スク水を着たシュライバーだった…………
 
ご丁寧に胸元のワッペンには平仮名で『しゅらいばー』と書かれている。

「…………………」
 
 マニアックな格好に呆然としてしまう一夏

「ボクの水着姿に見惚れた?」
 
「そんな訳無いだろう」
 
素っ気なく言い返す一夏

 「その水着だと透けるぞ?」
 
 その発言にシュライバーは胸元を抑えながら意地の悪い笑みを浮かべて言った。
 
「そんな事を考えていたの?いや〜ん、マキナのえっち〜」
 
「…………………………」

イラッと来たらしい一夏は無言で拳を振り上げようとする。

それを察したシュライバーは即座に海の方へと逃げていた。

「一夏、そろそろ昼食の時間だ。いくぞ」

「分かった」

一夏は千冬と共に昼食を食べに旅館へと戻って行くのだった。

“そういえば箒の姿が無かったな……”


■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。
テキストサイズ:13k

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.