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Exceed a dimension 第二話 交戦開始
作者:シュウ   2012/07/19(木) 00:11公開   ID:4BdgpqIkjdA

「機体データ、照合不可能!アンノウンです!」


「やはりそうなるのね・・・」


「構わない!ダブルオークアンタ、刹那・F・セイエイ、出る!」


「オーライ、ロックオン・ストラトス、サバーニャ出るぞ!」


「了解!ハルート、出撃する!」


「ラファエルも出る!」


「気をつけて!無効は何を仕掛けてくるか分からないわ!」


―――――――――――――――――――――――――――


「気をつけてシンジ君!無効は正体不明の機体よ!」


「分かっています!それより他の皆は!?」


「今こっちに向かってるわ!それまで何としてでも時間を稼いで!」


「分かりました・・・っ!何時間でも、持ちこたえてみせる!」


―――――――――――――――――――――――――――


「ダブルオークアンタ、戦闘を開始する!」


「あの形、エヴァじゃない!?」


「おい刹那!出過ぎるな!」


ロックオンが刹那を呼び止める。


「こっちは四機だ、連携を取れば倒せる!」


「相手は正体不明のアンノウンだぞ!?・・・って聞いてないな・・・仕方ねえ、ロックオン・ストラトス、狙い打つぜ!」


「ったく、刹那ったら・・・僕たちも行こう!マリー!ハルート、目標へ向け飛翔する!」


「了解!」


アレルヤとマリーの息はピッタリだ。


「ヴェーダが使えない今、頼れるのは僕と、そして仲間の皆だ。やるしかない!」


「四機も一斉にかかってきて、よし、僕もやってやる!」


一方のシンも、やる気は十分だ。


「じゃあ、行くわよ、ミッション開始!」


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


刹那が勢いよく飛び込む。


「っく、速い!?」


「ここは、俺の距離だ!」


刹那の乗るクアンタのGNソードVがシンジのエヴァ初号機を捉えた。


「でもこっちには!!」


エヴァはATフィールドを展開する。


「な、バリアだと!?」


刹那は攻撃を弾かれ、後退する。


「なら次は俺の番だ!ハロ、GNホルスタービット展開!」


「GNホルスタービットテンカイ!GNホルスタービットテンカイ!」


「乱れ撃つぜええええええええええええ!!!!!!」


「な、なんだ!?アンノウンの周りを何かが飛んでる!?」


シンジは驚愕し、慌ててATフィールドを展開する。


「後ろがガラ空きだぜ!!」


ホルスタービットがエヴァ初号機の背中を撃った。


「うわあああ!!!」


「初号機、ダメージ蓄積!損害はまだ軽いようです。」


「ゲンドウ、君はあれの正体を知っているか。」


コウゾウがゲンドウに尋ねる。


「さぁな、私は知らん。しかし、今はあれを迎撃するしかない。」


「『ミサトさん!エヴァ弐号機、出撃準備完了だわ!』」


「分かったわ、弐号機、出撃して!」


アスカが弐号機に搭乗し、出撃する。


「相手はアンノウン?知ったこっちゃないわ!なんでもぶっ潰すだけよ!」






「スメラギさん!敵が一機増えたです!」


「なんですって!?」


「紫の次は赤!?あと何機残ってるというんだ!?」


いつもは冷静なアレルヤでも驚きを隠せない。


「ちょっと、バカシンジ!なに手こずってるのよ!?」


「アスカ!ようやく来てくれたんだね!」


「アンタがチンタラやってるからでしょ!?全く・・・行くわよ!!」


「うん、分かった!」


エヴァが二機、ガンダムが四機。


これで先ほどよりは比較的戦力が同等になったと言える。


「戦うしかない・・・ならば、トランザム!!」


刹那がトランザムを発動させた。


「あの機体、私と同じ赤になった!?」


「遅い!!」


刹那はアスカの攻撃を避けて後ろに回り込み攻撃を与える。


「さっきの動きを全然違う!?この機能を他の三機も持ってるの!?」


シンジは絶望した。


「シンジー!何突っ立ってるのよ!?さっさと戦いなさい!」


「でもそんなこと言ったって勝てっこないよ!」


シンジはもうエヴァを動かす気力は残っていない。


シンジの中では既に負けた気でいるようだ。


「ああ、めんどくさい!なら私一人でも戦ってやるわ!」


「あの赤い機体、一機で突っ込んでくるつもりか?」


「構わない、ここで迎撃する!」


ティエリアが問答無用でGNビッグキャノンを発射する。


「こっちには、ATフィールドがあるんだからあああああ!!!」


アスカはラファエルの攻撃をATフィールドで防いだ。


「ビッグキャノンを防いだ!?あのバリアは何なんだ!?」


「なら、こっちからも仕掛けてやるわあああああ!!!!」


「くそ、回避が間に合わない!?」






「そこまでだ、戦闘を中断しろ。」





ゲンドウが戦闘を中止するように命令した。


「え!なんで!?」


「今すぐ戦闘を中断しろ。そちらのアンノウンもだ。」


オープンチャンネルでソレスタルビーイングにも忠告する。


「スメラギさん、どうしますか?」


「こちらも無駄に戦力は消費したくないわね。いいわ、攻撃をやめましょう。」


「了解、帰還する。」


ソレスタルビーイングのガンダム四機がプトレマイオスに帰還していく。


「た、助かった・・・」


「アンタねえ、あと一歩遅かったら死んでたわよ!?」


「そ、そうだね・・・本当に危なかったよ・・・」


「『二人共、ネルフに帰還して。話があるわ。』」


ミサトがシンジとアスカに声をかける。


「了解です。」


「分かったわ。」


エヴァ初号機と弐号機もそれぞれ帰還した。




「あの青い機体、一体なんだったんだろう・・・」


シンジはあの機体を不思議に思いながら、ゆっくりとネルフ本部へと帰還していった。


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