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とある科学の光学兵器 Episode.弐 『裏と表の日常』
作者:じゅげむ◆Uf7gFQ5PIt2   2012/07/21(土) 13:31公開   ID:Kf9s3H9ikhs




青い空、白い雲―・・・
そんな晴天と呼ぶにふさわしい天気の中、本日、長点上機学園では身体検査システムスキャンが行われていた。
校庭では何やらパンチングマシーンのような大きな機械がセットされており、その前には根瑞 潤馬が気合い充分、といった様子で立っていた。
ちなみに周りには光、冬那、七海の生徒会メンバーが見物のため、座っている。


「でぇりゃぁぁぁ――――っっ!!!」


潤馬は大きなかけ声と共に、そのマシーンに思い切り拳を打ち込むと、ドゴォ――ンッ!!と、とてつもなく大きな音を立ててマシーンが吹き飛んだ。


『衝撃重量、1.04t。総合評価、Level4』


「ちっ・・去年と一緒じゃねーかよ・・・」


計測器が無機質な声で結果を告げると、潤馬は舌打ちをして3人の元へ歩く。
光は「お疲れ」と彼に飲み物を渡し、七海は面白くなさそうな顔をし、冬那は相変わらずのポーカーフェイスだった。


「先生が言っていたよ?潤馬のせいで毎年計測器を買わなくちゃいけないって」


光が校庭を指さすと、そこには潤馬が殴って吹き飛ばした測定器がプスプスと煙を上げてボロボロになっていた。
それを見た潤馬は罰の悪そうに頭を掻くと、一つため息を吐いた。


「あんたはホント力だけが取り柄ッすよねぇ〜」


「ヒャハッ!陰気臭ぇてめぇの能力にだけは言われたくねぇわっ!」


「あ゛ぁ゛んっ!?もっぺん言ってみろやボケェッ!!」


「何度でも言ってやるよ!この陰険女っ!!」


「おいおい、お前らそんなことやってるとまた冬那にシメられるぞ?」


「「うっ・・・」」


光がそう苦笑いしながらそう言うと、互いに掴みかかっていた2人は、そのままゆっくりと冬那の方を見た。
彼女はいつも通りポーカーフェイスだが、なにか後ろにドス黒いオーラが見える。
それを見た瞬間2人は瞬時に掴んでいた手を離し、冷や汗だらだらで引きつったように笑う。


「あっ・・あはは〜!たっ・・ただジャレてただけでッすよっ!ねっ、ねぇ潤馬!?」


「えっ!?えっ・・あっ!うっ・・うん!ヒャハハハハ〜・・・」


血気盛んな2人をオーラだけで圧倒するとは、冬那恐るべし・・・


「そーいや、光先輩はどうだったんッすか?身体検査システムスキャン


「いやぁ〜、相変わらずのLevel3で・・・」


「どうせ手を抜いているのでしょう?」


「いっ・・いや・・そんなことないって!」


冬那が怪しげに光を指摘すると、彼は明らかに焦った様子でそれをごまかす。
それを見た七海と潤馬は「はぁ〜・・・」と思わずため息を吐いてしまった。
ここで光が全力で能力を行使すればLevel5は確実だろう。
それにどうあってもデータは総括理事会が隠蔽するのは目に見えている。
だがここでいろいろと噂になっても面倒なので、彼はデータ通り、Level3に見合った分の力しか発揮していない。
それを何も知らない教師は「お前はやればできるこなのに・・・」とぼやいていたのをよく覚えている。
もしかしたらこの生徒会メンバーにはバレているかもしれないが、彼らはそんなことはいっさい言及してこない。
光としてはそちらの方がありがたかった。
なぜならもし知っていることが確定したら、彼らを手にかけなくてはいけなくなるのだから・・・


「光先輩?」


「えっ・・・?」


「えっ・・・?っじゃないッすよ。さっきから呼びかけても返事がなかったんで・・・どうかしたんッすか?」


光がふと気がつくと、目の前には心配そうな七海の顔があった。
どうやら考え耽っていたせいで周りの声が一切耳に入っていなかったらしい。
潤馬も心配そうな顔でこちらを見ているが、ただ一人は違った・・・


「あの・・・冬那?なんだいそのウジ虫でも見るような目つきは・・・」



「・・・・・・チッ・・・」


相変わらず冷たい冬那に撃沈された光は、なんとか涙を堪えて、その日の午前を終えた。





  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





「ンでェ・・なんでてめェがンなとこにいるんだァ?」


ふぇっ?」


白い髪と肌に、真っ赤な目。
そして年頃の男子とは思えないほどの華奢な身体をした少年は、目の前で甘ったるそうなパフェを食べながらキョトンとしている光を、頬杖をついて、いかがわしそうな目で見ている。
この彼こそが学園都市230万人の頂点に立つ、7人しかいないLevel5の第1位、一方通行アクセラレータだ。
彼らがいるのは第7学区内のとあるファミレス。
そこで一方通行が昼食を摂っていると、偶然、同じように昼食に来た光と鉢合わせたというわけだ。


「・・・それで・・てめェのそりゃなんだ?」


一方通行は頬杖をついたまま眉を寄せ、先ほどやってきたばかりで湯気が立ちこめる熱そうなコーヒーを混ぜたマドラーを口に咥えると、光の食べている大きな苺パフェを指差す。


「昼食」


「いや、ンなもんを昼食なんて言わねェよ・・・」


さも当たり前だと言わんばかりの表情を浮かべる光に、一方通行は呆れてしまう。
本当にこんなやつがこの学園都市1位アクセラレータと互角なのだと思うと、彼はどこかとてつもない苛立ちを感じる。
はたしてそれはこの目の前の男になのか、それとも自分になのか・・・


「お前だってそんなにカフェインばっかり摂取してどうするんだ?寝れなくなっちゃうぞ?」


「はっ!てめェは知らねェのかァ?コーヒーに入ってるカフェイン自体の興奮作用ってのはなァ、そこまでの効果はねェんだよ。ほとんどは思いこみってやつだァ」


「へぇ〜・・・」


雄弁にそう話す一方通行とは対照的に、光はまるで興味がないと言っているような素振りで、パフェを口に運ぶ。
その瞬間、一方通行の額に、ピクッと青筋が浮かんだが、光がそれに気がつくことはなく、話を続ける。


「それで・・・実験はどうなんだ?」


「大したことはねェ・・昨日9724人目をぶっ殺したとこだ」


光がいつになく真剣な顔できくと、一方通行は薄ら笑いを浮かべて答えた。


「あんまり派手にやらかさないでよ?僕も後始末が大変なんだから」


「ンなもんオレの知ったことか。そもそも元はてめェの実験だっただろ?それをてめェが断ったからオレにまわって来ただけのことだァ・・・それにオレは感謝してるンだぜ?なんつったって、このオレが人類初のLevel6になれるンだからなァ?」


「・・・・・そうだね・・ゴメン・・・」


「なんでてめェが謝ンだァ?」


悲しげな表情を浮かべる光を見ながら、一方通行は忌々しそうにコーヒーを啜った。
そして空になったコーヒーカップをソーサーに置くと、1つ舌打ちをして伝票を持って席を立った。


「どこいくんだ?」


「どこへ行こうがオレの勝手だ」


そう言って一方通行は振り返ることなくその場を去って行った。
独り残された光は、1つため息を吐いて残りのパフェを胃に収めると、同じようにその場を後にした。






  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





一方通行アクセラレータと別れた光は、早々に帰宅してエヤコンをガンガンに効かせた部屋でソファに寝転びながらくつろいでいた。
彼が住んでいるマンションは、4LDKの広々とした造りとなっており、駅やコンビニ、ショッピングモールも近く、完全防音、さらに窓ガラスは防弾となっており、その他にもいろいろと充実し、おおよそ独り暮らしをするにはもったいない部屋だ。
家賃はそれ相応なものだが、学校からの奨学金に加え、裏稼業のおかげでお金に困ることはなかった。
むしろ使いきれず、溜まっていくのが今の現状だ。
部屋はあまり家具を置いていないせいか、余計にだだっぴろく感じてしまう。
しかも置かれた数少ない家具も、高級マンションに住んでいる割には質素な物が多い。
テレビは何十インチもあるような大型の物ではなく、どこの家庭でも使われているような40インチの普通のテレビであり、彼が今寝転んでいる白いソファも、革製の超高級品と言うわけでもなく、それには程遠い合成繊維で出来た物だ。
ただ白いソファでは汚れた時に目立つので、それが嫌だった光は学園都市製の汚れを弾くコーティングがされたソファを買っていた。
そんな部屋でふかふかなソファの上でうとうとしている光。
すると突然、ソファの横にあった円形のサイドテーブルの上に置いてあった彼のスマートフォン型の携帯電話が鳴り響いた。
彼はそれをめんどくさそうに手探りで掴み取ると、画面をタッチしてあくびを噛み殺しながら電話に出た。


「ふぁい・・・」


『私だ。君に仕事オーダーがある』


「アレイスター・・・」


声で電話の主を判断した光は、とたんに真面目な顔つきになった。


『第10学区にある生物兵器が盗み出される予定だ』


「いつだ?」


『今だな』


「・・・お前わざと今まで僕に知らせなかっただろ?」


『さて、なんのことか。とにかく君はそれを阻止すればいい。それを使って厄介事を起こされては面倒だ』


しらっばくれるアレイスターに青筋を立てて怒りながらもなんとか理性を保った光は、「わかった」と返事を返すと、電話を切った。


「(あの妖怪人間・・・絶対僕で遊んでやがる・・・・・)」


そんなイライラを押さえながら、時計を見ると今はちょうど午後2時半をまわったところだった。
「クソったれ・・・アレイスター殺す・・・」と悪態を吐きながらも、彼はそのマンションを出た。





  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





第10学区、細菌及びウィルス研究エリア。
ここは細菌やウィルスを培養、研究し、ワクチンや特効薬、抗生物質などの薬を研究している施設だ。
だか裏ではそれを利用した生物兵器の開発も進められ、天然痘や炭疽菌をはじめ、この学園都市で新たに作られた未知の細菌やウィルスも保管されている。
そのグレードは第一級から第四級まであり、数字が低くなればなるほど保管している細菌やウィルスの危険性は上がっていく。
だがその第一級すら超える施設がある。
それが第零級研究所。
ジュネーヴ条約で禁止されている生物兵器の開発は主にここで行われており、学園都市の抱える“闇”の1つでもある。


「準備はいいな・・・?」


見た目普通の研究所を装っている第零研究所の建物の前で、数十人の完全武装で待機している後ろの部下たちに、リーダーらしき男が問いかけ、彼らは各々うなずく。
全員が黒の特殊なガスマスクを被り、濃紺の防菌スーツを着込み、それぞれが多種多様な武器を持っている。
この襲撃に際して、あらかじめ警報システムは切っておき、外で巡回していた警備員も始末した。
後はこの扉の頑丈なセキュリティを破って中にある目的のウィルスを回収するだけだ。
中にもそれ相応の迎撃システムはあるだろうが、こちらには最新鋭の武器に、Level4の発火能力パイロキネシスと自身の念動力テレキネシスもあるのだ。
彼らは外部に雇われた傭兵のようなもので、依頼主は不明だが、“学園都市の大混乱”を依頼され、前金として数億という大金を受けとっている。
さらに仕事を成功させればもう数億もらえるのだ。
ドアの前でセキュリティを解除している部下の後ろで、リーダーの男は楽勝だな、と心の中で思いながら、ガスマスクの下でニヤリと笑った。





  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





光が第10学区に到着するまで、3分もかからなかった。
彼がどうやってそこまで来たのかというと、空を飛んだのだ。
もちろん飛行機やヘリコプターなどを使ったわけではなく、生身の体でだ。
もともと“光”と言うものは波動であり粒子である。
彼はそれを両方の状態で操ることができるが、空を飛ぶ場合は足から光子を噴射し、その推進力で飛んでいるのだ。
ようは“光子ロケット”と同じ原理である。
そこに到着した時、すでに入口のセキュリティは突破されおり、犯人たちは建物内に入ってしまっているようだ。


「全く・・・生物兵器を扱ってる割りにはセキュリティがザルすぎるだろ」


光は頭をポリポリと掻いて、いささか緊張感が欠けているまま、入口の扉を吹き飛ばして建物に入って行った。







[side:???]




「おい・・・」


「あぁ・・侵入者だ・・・」


犯人グループである2人の男が、通路の影に隠れながら、ガスマスク内に内蔵された無線を使い、小声でやり取りをする。
先ほどから仕掛けて等間隔で仕掛けておいたセンサーが反応している。
どうやら相手はこちらに一直線にこちらに向かって来ているようだ。
近づいて来るにつれて、足音が大きくなる。
センサーによると、あと10m・・・8m・・・6m・・・
そして2人はニヤリとすると、その通路から飛び出し、持っていたアサルトライフルを乱射した。


「うっせぇなぁ・・・僕が光学センサーに気がつかないわけないだろうが・・・」


全ての弾を撃ち尽くした2人は唖然とした。
あれだけの銃弾を浴びて、全くの無傷なわけがない。
なのに目の前の少年には傷1つ付いていないのだ。
とっさに男の1人が持っていた手榴弾を投げ、それは少年の目の前で爆発した。
だがその爆風も不可視の壁に阻まれ、彼に届くことはない。
そして少年はゆっくりとした足取りで2人に迫ってくる。
そんな様子に恐れおののいた2人は、急いでアサルトライフルのマガジンを入れ替えようとするが、突如、少年の後方に光球が現れ、そちらに目がいく。


「さようなら」


彼がそう一言だけいうと、2人の男は頭にぽっかりと穴を開け、絶命した。







[side:光]




「・・・人を殺しても何とも思わなくなるなんて・・僕も堕ちたもんだ」


そう言って光は2人の死体をまたいで研究所の奥へと歩みを進める。
先ほど彼がやったのは、太陽光を集め、レーザーのように照射したのだ。
ちょうど虫眼鏡で太陽の光を集めて何かを燃やすような感じだ。
傷口の周りの組織が焼けているため、血はあまり出てはいない。
今の騒ぎで他のメンバーが気づいたかもしれないが、出入口に通じる通路はここしかなく、通気口なども、細菌やウィルスの研究所であるために特殊なものなので。逃げられる心配はない。
そうして光が窓もない大きなエントランスホールに出ると、とつぜんロケット弾が飛んできて、着弾して爆発した。
だが今は常時不可視のシールドを張っているので別段問題はない。



「ちっ!能力者かっ!!」


「当たり前だろ。普通の人間はこんなところ来ないから」


犯人グループの誰かがいった言葉に光がつっこむ。
そして周りから一斉に銃撃を受けるが、彼のシールドを破るには至らない。
何人ほどいるのか、光は周りをざっと見渡して数えた。



「約30人か・・・知ってるかい?僕は殲滅戦が大得意なんだよ」


そう言って光は複雑な演算をこなしながら、自分の頭上に先ほどより大きな光球を発生させる。
何人かはその異様な光景に武器を捨てて逃げ出すが、もう遅い。
一瞬でその光球が弾け飛ぶと、正確無比に犯人達1人1人の頭を撃ち抜き殺す。
しかしそんなとき、突然光を炎が襲った。


「へぇ・・・“大能力者(Level4)”か」


光が関心していると、さらに上の天井が崩れてきた。


「しかも2人・・・ちょっと厄介だな」


光の前に現れたのは2人の男。
ガスマスクと防菌スーツは脱いだらしく、軍隊のような迷彩柄の服を着ている。


「見た限り発火能力パイロキネシス念動力テレキネシスか?」


「そうだ!よくも我々の仕事の邪魔をしてくれたな、ガキ!!」


「しかたないだろ?こっちも仕事なんだから」


「うるさいっ!!」


やけに気の短い発火能力パイロキネシスは再び炎を放つ。
そして念動力テレキネシスは周りの瓦礫などを浮遊させてこちらにぶつけてきたが、光のシールドを破壊することはできないらしい。
しかし・・・


「やっぱり一方通行アクセラレータみたく熱までは防ぎきれないか・・・」


そう、いくらシールドが彼を守っているとはいえ、これは対物理障壁なために炎の熱までは防ぎきれない。
だがそれは大した問題ではない。
この空間が灼熱になるまでにあの発火能力パイロキネシスを潰せばいいこと。
そう思った彼は光子を噴射させ、とてつもないスピードで2人との距離を詰め、そのまま発火能力パイロキネシスをシールドで壁に押しつぶした。
発火能力パイロキネシスは見るも無残にぐちゃぐちゃに潰れ、リーダーらしき念動力テレキネシスは小型のジュラルミンケースを抱え、慌てて逃げていく。
しかし光はその念動力テレキネシスの両足を光線で撃ち抜き、動きを封じる。


「ひっ!ひぃぃぃぃっっ―――!!!おっ!お願いだっ!たっ!助けてくれっ!!ウッ!ウィルスも返すからっ!!」


光がゆっくりと念動力テレキネシスに歩み寄ると、彼は恐怖で顔を歪め、尻もちを着いたまま後ずさりをしながら懇願する。
しかし光が耳を貸すわけもなく、無慈悲に男の頭を光線で貫いた。





  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





仕事が終わり、外に出た後、光はすぐに第7学区の自宅に戻った。
時計を見ると、丁度4時になったところだ。


「終わったぞ・・・」


『御苦労だったな』


そして彼が電話をしたのはアレイスターだった。
死体はそのままにしてきたが、それはあちらでなんとか処分するだろう。
ウィルスもその場で集めた太陽光でドロドロに溶かして処分し問題はない。


「他人で遊ぶなんて悪趣味だな、クソったれ」


『あれは総括理事の不始末が原因なのだ。私を責められても困る』


「・・・もういいです」


そう言って光は強制的に電話を切った。
こうして彼の“今日”は終わりを迎えるのであった。





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■作者からのメッセージ

HBえんぴつ様。
ご感想ありがとうございますw
細々と頑張りますので応援おねがいしますm(__)m


えぇ〜みなさま、近頃はどのようにお過ごしでしょうか?
作者は専ら電車の中でiPod touchを使って小説を書いております。
というかそのときしか書く時間がないんですよね…。
亀更新でホント申し訳ないです。
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