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Fate/ZERO―イレギュラーズ― 第14話:可能性の不可能男
作者:蓬莱   2012/07/21(土) 18:36公開   ID:.dsW6wyhJEM
注意:境界線上のホライゾン原作2巻以降のネタバレ有り。
   アニメ視聴者並びに原作4巻未読者の方はご注意ください。






有り得ない―――キャスターはそう思いながら、突如現れた青年によって生み出された目の前の光景に愕然としていた。
いつの間にか、巻き込まれそうになった浅間を両手で抱きつつ、禍々しさと神神しさが合わさった姿へと変貌を遂げた青年と、青年の詠唱が終わると同時に現れた蛇の下半身を持った赤い髪の巨人が出現したことも驚きであったが、何より異常なのは周りの様子だった。
―――剥製のように羽ばたいたまま空中に固定された鳥達。
―――地面に落ちることなく、見えない糸に吊られたかのように途中で止まった無数の葉。
そう、キャスターや喜美らを除く、それら全てが時間の流れなどまるで無いかのように停止していたのだ。

「これは…固有結界!? だが、これは…!!」
「固有結界? 違うな…こいつは俺の流出だ。ま、宝具みたいなもんだよ」

すぐさま、キャスターは、この時間が停止した世界が、青年によって発動された術者の心象風景を具現化することで、一つの世界を限定的に生み出す魔術―――固有結界ではないかと考えた。
しかし、キャスターは即座にこれが固有結界ではないことに気付いた。
心象風景を具現化する固有結界にしては、時間が停止していることを除けば、あまりアインツベルンの森そのものに何ら変化は見られなかった。
これでは、青年の心象風景を具現化して、異世界を作り上げたというより、まるで無理やり世界からその一部を奪い取ったという表現が正しいように思えた。
とここで、驚愕するキャスターを値踏みしていた青年は、キャスターが口にした疑問に答えるように言葉を返した。
<流出>―――この青年や先の第一天の使用した宝具として具現化された特殊能力の事である。
そして、この特殊能力の恐るべき点は、第一天の<滅ぼすべき悪が欲しい>や青年の<愛しい刹那を永遠に味わいたい>という術者自身の願った渇望を元に、その渇望にかなった世界の法則を流れだすことで、既存する世界の法則を塗り替えるということにあった。
言うなれば、世界を支配する神となることに他ならず、バーサーカーによって呼び出された全員がこの宝具を有していた。

「まぁ、こっちでは宝具として色々と厄介な制限があるみたいだが―――」

当然のことながら、苦笑する青年の言葉通り、世界そのものを作り替えるという性質上、異世界を排除しようとする世界からの修正が働いた。
これにより、サーヴァント化したことに弱体に加え、この特殊能力は宝具として再現された際に、かなり弱体を強いられることになった。
特に顕著なのが塗り替えられる領域の範囲で、先の第一天の場合ならば、半径数百メートル程度の領域を塗り替えることしかできず―――

「―――この森全体を塗り替える程度はできるみたいだな」
「化け物め…!!」

―――バーサーカーを除けば歴代最強と称される青年の場合でさえ、アインツベルンの森全体を覆い尽くす程度の範囲で世界を塗り替えることしかできなかった。
また、青年の流出と共に出現した蛇の下半身を持つ赤い髪の男―――青年の随神相も本来ならば、日本そのものを覆い尽くすほどの巨体であったのだが、ここでは50メートル程度の大きさしかなかった。
とはいえ、それでもキャスターからしてみれば、化け物と呼んでしまうほど世界そのものを塗り替える事のできる青年はあまりにも規格外の存在だった。

「化け物か…ああ、確かにそうだな。こんな世界を生み出すなら、まともな奴ならそういうさ。自分でも碌でもない世界だってことは理解しているつもりだ。だが、マスター同士が潰しあうのを止めるには、これしかなかったからな」
「…何が目的だ、貴様?」

キャスターの言葉に対し、青年は自嘲気味に話しながら、キャスターの言葉を肯定した。
事実、青年自身もこの時が止まった世界を邪神の理として、この宝具を使用することさえ忌み嫌っていた。
だが、アインツベルンの森で複数のマスター同士が戦っている以上、青年としては、マスター同士の潰し合いによって、バーサーカーを討つ為の頭数を減らされるのを防ぐためにこの宝具を使用せざるを得なかったのだ。
事実、アインツベルンの城にいる切嗣たちを含めたマスターやその関係者であるアイリスフィール達もこの時間停止の世界において、強制的に動きを止められていた。
とここで、キャスターは、自分たちを時間停止せず、マスター同士の潰し合いを防ごうとする青年の行動を不信に思って問いただした。

「お前の質問に答える前に、俺も聞きたいことがある。お前は何のために聖杯を求めるんだ?」
「何…?」

しかし、青年はキャスターの問いに答える前に、キャスターが聖杯に託そうとする願いを聞き返してきた。
意図のわからない青年の質問に対し、キャスターは思わず呆気にとられた。
しかし、これはチャンスではないか?―――そう考えたキャスターは、即座に時間稼ぎに徹することにした。
いかに強力な宝具といえど、このような大規模な宝具を使用するには莫大な魔力を消耗するはずだ。
不死の身体と無尽蔵の魔力を持つキャスターは、青年に対しても、喜美達と戦った時のように魔力切れを狙えるのではないかと考えた。
如何に強力なサーヴァントであろうと魔力供給の限度とマスターによる魔力供給に限度がある以上、キャスターは自分の優位は揺るがないと判断した。

「知れたこと…聖杯の力で以って、このおろかな神が作り出した、罪に穢れた世界から、全ての魂を救済するために、人類を、この世界を鏖殺―――くだらない―――なっ!?」
「ああ、どこかの夢見がちな馬鹿が言いそうな言葉を真に受けた小娘のくだらない妄想だ。随分とくだらない願いのために参加したんだな、お前。まぁ、そんな願いなんて、精々、あの下種野郎が都合のいい便利な塵だと手を叩いて嘲う程度だろうな」

とはいえ、この青年は、嘘が通用する相手ではないと判断したキャスターは、そのまま、自身の願望にして愛する男の夢想―――人類の罪を浄化するための人類鏖殺という願望を語った。
しかし、キャスターが自身の願望を語る途中で、青年は吐き捨てるように、キャスターの願望を下らないと断じた。
青年の言葉に驚くキャスターであったが、愛する男の抱いた願望を塵のように貶める青年に対し、策や打算を超えた感情―――怒りを爆発させた。
そして、鬼女の形相で激怒したキャスターは、愛する男を愚弄した青年を断ずるために襲いかかった。

「貴様が、貴様風情が知った風な口をきくなああああああああああ!!」

怒りの絶叫を上げながら襲いかかるキャスターは、特大の殺意を視線に込めながら、青年をにらみつけた。
―――何も知らない貴様ごときが私の想いを踏みにじるな!!
―――愛する男を貶めたこいつだけは、何をおいても滅ぼしつくす!!
もはや、自身の想いと愛する男を侮辱された事で怒り狂ったキャスターは、魔方陣を一斉に展開しながら、魔法弾の弾幕を張らんとした―――

「…がっ!!」
「悪いが遠慮なく闘わせてもらうぞ。お前みたいな甘ったれた小娘にかける容赦なんて一欠けらだってないんだからな」

―――直後、青年の随神相のふるった拳が唸りを上げて、キャスターに向かって叩き付けられた。
全身の骨を粉々に砕け散るような衝撃を受けたキャスターに対し、青年は容赦なくキャスターを小娘扱いしながら罵倒した。
そして、キャスターを手加減など要らない性根の腐った相手だと判断し、自らも闘うことにした青年は、背中から生えた蜘蛛の足を思わせる八本の鎌を一斉に構えた。

「来いよ、小娘…俺がお前にとっての―――フニv―――え?」

そして、いよいよその力を振るわんとしたところで、青年は何か柔らかいものを握ったような感触がした。
何事かと疑問に思った青年が視線を落とすと、青年は抱えていた浅間の尻を思いっきり鷲掴みしていたことにようやく気付いた。
キャスターとのやり取りで気持ちが高ぶっていたせいなのか、青年は浅間を抱えていたことをすっかり忘れていたようだ。
しかも、青年は思わず浅間を見てしまったが、只今、浅間はキャスターに服を切り裂かれたので、胸も当然丸出しである。

「…」
「…ごめん」

大量の冷や汗を流した青年が謝った直後、浅間のキャから始まる叫び声とともにズドンという狙撃音が鳴り響いた。



第14話:可能性の不可能男



一方、銀時の精神世界へと潜り込んだアーチャー達は銀時の援護のために、再び襲いかかってきた幕府と天人の連合軍を相手取りながら、戦っていた。

「ふむ…随分と久しぶりの手ごたえでござんすね。昔のように、無力な人間どもをゴミのように粉砕する機会がまたあるとは…癖になりそうでやんす」
「いや、癖になったらだめだと思うんだけど…君、結構えげつないね…」

襲いかかってく敵兵に対し、外道丸は少女の体でありながら、獲物である巨大な金棒を豪快に振り回していた。
襲いかかってきた敵兵―――しかも、人間の身体を叩き潰し、体の一部をまき散らし、肉片になるまで粉砕することを少し楽しんでいるのか、敵兵の血を浴びた外道丸は若干頬を緩めながら襲いかかってくる敵兵を次々に撃退していった。
さすがに、これには戒も若干引き気味になっていたが、外道丸は、それはこっちの台詞だと戒に抗議した。

「おや、それをあんたが言うでござんすか。その割には、随分とエグイ技をお持ちでござんすね」
「そうだね…」

無表情のまま皮肉を言う外道丸に対し、戒は自嘲しながら襲いかかってきた敵兵の刃を体で受け止めた。
戒に突き立てた刃に手ごたえありと察した敵兵達がそのまま力を込めて、戒を切り捨てようとした。
そして、その瞬間、戒に触れた刃がそのまま、瞬く間に錆びつき、同じく肉が崩れた敵兵の両腕ごと腐り落ちた。
何が起こったの分からずに悲鳴交じりの声で絶叫する敵兵達は知る由もなかった―――今の桜井戒は動く腐食毒であるということに。
<許許太久禍穢速佐須良比給千座置座(ここだくのわざわいめしてはやさすらいたまえくらのおきくら)>―――大切な人の穢れを全て引き受けるという戒の渇望により生み出された能力で、戒自身を腐食毒そのものに変化させる事で、敵が戒に触れるたびに敵を腐らせるという攻防一体の能力だった。

「ま、味方であるなら心強い仲間でござんすがね…背中を預けられないのが残念でござんす」
「ありがとう、外道丸…ん?」

自らが腐食毒になった戒に軽口をたたいた外道丸は金棒を振り回しながら、続々とやってくる敵を薙ぎ払っていった。
こんな腐りきった僕を味方だと信用してくれているのか―――自分を仲間だと言った外道丸の言葉に、戒は感謝しながら礼を言った。
とここで、戒はあることに気付いた際中、正純とルビーはちょっとした口論をしていた。

「正純さん、正純さん!! まずいですよ!! このままだと、あの二人に良いところ、全部持ってかれちゃいますよ!!」
「いや、私は別にかまわないんだが…元々、戦闘要員じゃないわけだし…」
「なら、とりあえず、どこかの平行世界からちょっと戦闘向けの正純さんからスキルを借り受けてきましょうか」
「おお、そんなこともできるのかよ。見た目はあれだけど、すげぇじゃん、セージュン!!」
「その前に、おまえら、人の話を聞けよ!! あと、葵!! お前は鏡見ろよ!!」

次々と敵を蹴散らしていく外道丸と戒の活躍振りを見ていたルビーは、このままではカレイド正純共々空気化しかねないことに焦っていた。
もっとも、正純としては、元々武蔵においても戦闘要員ではないので、積極的に戦闘に参加しようとは思っていなかった。
だが、魔法少女としての正純の活躍を望む正純の意向を受け入れるはずもなく、第二魔法を疑似的に行使し、平行世界にいる本田正純の中で戦闘に特化したスキルを持つ本田正純を探し始めた。
面白そうにルビーに話しかける全裸であったが、それを実際にやらされることになる正純は拳を震わせながらツッコミを入れた。
正純として、魔法少女のコスプレをしているだけで恥ずかしいのに、これ以上奇行をやらかせば、政治家の生命が断たれかねないと慌てふためいていた。

「さぁ、準備も整ったことで…正純さん、魔法少女としての初戦闘ですよ!! ど〜んと一発ぶちかましちゃってください!!」
「はぁ・・・もう自棄だ!! ペルソナカード・ドロー!!」

だが、ルビーが、そんな正純の事情など省みるはずもなく、平行世界にいる戦闘に特化した正純のスキルを借りてきた。
なんで無駄に行動力のある奴ばかりがいるんだろうとため息を漏らす正純であったが、もはやこれ以上の後戻りはできないと決意を固めた正純はカレイド・ステッキの力を行使した。
と次の瞬間、いつの間に辞書のような本を手にした正純が技の引き金となる掛け声をあげると同時に、本の中から無数のカードが正純の周りを飛び交い始めた。
やがて、正純の周りを飛び交うカードから光の球体が次々と放たれて、迫ってきた敵兵達に向かって炸裂していった。

「本日のグランドフィナーレ…メギドラオンでございます」

そして、最後のとどめを刺すために、正純が一枚のカードを取り出して握りつぶした瞬間、無数の棺桶を鎖でつなぎ羽のように背負い、一振りの刀を手にし、鳥か獣の頭蓋骨を思わせる仮面をつけた異形の怪物が、正純の背後に召喚された。
人知を超えた現象に唖然とする敵兵達を前に、異形の怪物は激しく発行する巨大な光の球体を出現させ、敵兵達に向かって解き放った。
―――手遅れと知りながら、身の危険を感じて逃げる者。
―――この異常な光景に精神が耐え切れなくなり錯乱する者。
―――もはやなすすべもなく、呆然と棒立ちとなる者。
炸裂した巨大な光の球体は、その全てを飲み込みながら、耳をつんざくような爆音と目を覆わんばかりの激しい閃光と共に敵兵のいる戦場を一気に焼き尽くした。
異形の怪物を送還した正純の目の前に残ったのは、文字通り、何もかもが消滅した無謬の荒野だけだった。

「これはまた…随分派手にぶっ放したでござんすね…あっという間に焦土ができあがったでござんす」
「最近の魔法少女は過激なのが主流なのかな…今の攻撃だと、ベイくらいなら消し炭にしてたかも…」
「…セージュン、色々と溜まってんのかな」
「…マスター、さすがにやりすぎです」
「え、何で、こんな反応なんだ、お前ら!?」

これには、正純の殲滅攻撃を見ていた味方一同は、様々な反応をしていた。
―――見事なまでのオーバーキルっぷりにもはや感心するしかない外道丸。
―――これ、本当に魔法少女なのかと驚きつつ、さりげなく同僚をこき降ろしている戒。
――−今度から、貢物として女物の下着(貧乳向け)を送ろうかと考えるアーチャー。
―――これじゃあ、某魔砲少女のようなキャラになりそうですねと若干ひいちゃってるルビー。
そして、一同は思った―――正純だけはいろんな意味で敵にまわしちゃ駄目だと。
まぁ、この惨状の張本人である正純が、味方からの予期せぬリアクションに一番狼狽えていたりするのだが。

「エリザベス…」
「どうしたんだ、ヅラ? 何か心当たりでもあるのか?」
「ヅラじゃない、桂だ。いや、あの娘を見て、知らないはずなのに、どうも聞き覚えのある名前が思い浮かんだのだが…」

とここで、味方から視線をそらされて、半泣き状態の正純を見ていた桂は、無意識のうちにポツリと誰かの名前を呟いた。
それを聞きとがめた高杉は、何のことかわからず、桂のあだ名―――ヅラという名を口にしながら、桂に向かって尋ねた。
ある種の反射条件的なもので名前を訂正した桂は、高杉に対し、正純に何らかの既知感を覚えたのだと言った。
事実、桂は、何故か、見たこともないはずの異形の怪物とメギドラオンというあの技に懐かしさを感じていた。

「話はそこまでだ。敵の増援が来たようだ」

だが、桂がそんな物思いにふける間もなく、表情を険しくした高杉の指差した方向に目を向けると、上空から何十隻という援軍として送られた天人軍の大艦隊が迫ってきていた。


ちょうど、その頃、松陽を助けるために処刑場に急行していた銀時とセイバーは、上空から援軍として現れた天人軍の大艦隊と鉢合わせとなっていた。

『銀時、敵の増援よ!!』
「くそっ…やっぱり来ていやがったか!!」

セイバーが敵の増援が来たことを告げると、ここが銀時の記憶の世界であることから、この増援をある程度の予想していた銀時は苦々しげに呟いた。
かつての攘夷戦争においても、銀時たちは、天人が所有する空中戦艦によって制空権支配されたことで何度も苦渋を飲まされていた。
当然、松陽を救出する際にも、この空中戦艦の出現により、銀時たちは敗北を喫していた。

『敵艦の数は…数えるのが嫌になるくらいよ…!!』
「見りゃ分かるよ。まったく、こっちは手出しできないのに、むこうはやりたい放題できるんだからな。厄介なもんだぜ!!」

苛立つセイバーの言葉通り、圧倒的な物量によって敵を殲滅せんとする天人軍の戦艦はこの時点で、大小含めて百隻を超える空中戦艦が、銀時とセイバーを取り囲むように集結していた。
これには、さすがの銀時もうんざりだと悪態をつくが、状況は極めて最悪だった。
この物量差もさることながら、銀時は善悪相殺の誓約という枷によって、敵の戦艦を撃沈するのはもちろんの事、敵の戦艦に対し攻撃することが一切できない状態だった。
それに対し、天人軍の艦隊は、攻撃を仕掛けてこない銀時とセイバーを一方的に蹂躙できるのだ。
つまるところ、銀時とセイバーは一切攻撃をすることなく、この分厚く取り囲んだ空中艦隊の包囲網を強行突破するという無謀な行為を強いられるのだ。

「セイバー、来るぞ!! 当たるんじゃねぇぞ!!」
『言われなくても…!!』

とその時、銀時とセイバーを取り囲んだ天人軍の艦隊は一斉に備え付けられた艦の砲身を銀時とセイバーに向けた。
天人軍の艦隊の攻撃が始まることを察知した銀時は即座にセイバーにむけて注意を促した。
セイバーも即座に攻撃に対処しようと、砲身を向ける無数の戦艦を見た瞬間―――

『いやああああああああああ!! 何!? 何なの、敵の戦艦に取り付けられた左右の球体に挟まれた棒状のナニはああああああ!! しかも、ほぼ全部の戦艦に…!!』

―――増援に現れたすべての戦艦に取り付けられた、普段はゴッドモザイクによって隠される全裸のナニを連想させるような形をした兵器を前に、悲鳴を上げて狼狽え始めた。

「ありゃあ…ネオアームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲!! 天人の連中…江戸城の天守閣を吹き飛ばした決戦兵器を持ち出してきやがったか…!! やばいぞ、こいつは…!!」
『何で、二回もアームストロングが付いているのよ!! というか、あんな悪趣味極まりない兵器が蔓延るあんたの世界が十分やばいわよ!!』

とここで、銀時はナニを連想させる決戦兵器―――ネオアームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲を見て、天人軍が本気になった事を知った銀時はいよいよ最悪な状況になったと声をひきつらせた。
もっとも、セイバーにしてみれば、どう考えても、女性兵士達がセクハラだと訴えれば間違いなく勝訴確実の決戦兵器を開発した銀時の世界に対し、色々な意味で脅威を感じていた。

「直撃は受けるなよ、セイバー!! 一発でおしゃかだぞ!!」
『言われなくても!!』

とはいえ、姿かたちは最悪だが、威力そのものは決戦兵器として強力な威力を誇るネオアームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲をまともに受ければ、サーヴァントであるセイバーといえど、かなりのダメージを受けてしまうことは間違いなかった。
何とか強行突破しようと試みる銀時は、セイバーに砲弾を受けないように注意を促しながら、次々と砲弾を発射する天人軍の空中艦隊にむけて突撃した。
いつもよりか大分気合の入った声を出したセイバーは、剱冑としての機動力を活かしながら、天人軍の艦隊から次々と発射されてくる砲弾を上下左右へと潜り抜けるように回避しながら前進していった。
だが、いかに機動力のあるセイバーといえど、息つく間もなく砲弾の嵐をよけ続けるのは容易ではなく、セイバーが正面から来た砲弾をよけた直後、避けた先に発射された砲弾が眼前にまで迫ってきていた。

「セイバー、防御だ!! 磁装・負極!!」
『あんな兵器に死んでも当たってたまるかああああああ!!』

銀時はとっさに磁極の反発を生み出すことで、装甲に障壁を張る術式―――磁装・負極(エンチャント・マイナス>を展開することを、セイバーに指示した。
よっぽどネオアームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲の攻撃を受けたくないのか、いつも以上に必死そうな声を出したセイバーは最大出力で障壁を展開し、砲撃が直撃するのを防いだ。

「ちっ…こう遠慮なく攻撃されたんじゃ、あそこまで近づけねぇ!!」
『しかも、敵の増援は次々に来るし…!!』

だが、砲撃を防いだものの、苛立つ銀時の言うとおり、状況はなお一層悪化するばかりだった。
今も、敵艦隊から放たれる攻撃は止むことなく続き、処刑場へ向かおうとする銀時とセイバーは敵艦隊の包囲網を突破することができず、完全に足止めを喰らっていた。
さらに、セイバーは複数の熱源を感知し始めると、続々と後続の敵援軍が包囲網に加わり始めていた。
ここにきて、反撃することが一切できない銀時とセイバーは打つ手のない状態にまで追い込まれ始めていた。

「全裸…信じてくれるのはいいけど、さすがにきついぜ、こいつは…!!」

どこかで馬鹿をやらかしているであろうアーチャーに悪態をつきながら、銀時は目の前に立ちはだかる敵艦隊の壁を苦々しげに睨み付けた。



一方、敵の艦隊に取り込まれた銀時とセイバーの様子は、地上で戦っていたアーチャー達からも遠目からでも見えていた。

「くそ、天人の連中…まだ、あれだけの兵力を残していやがったのか!!」
「だが、それにしても数が多すぎやせんか?」

絶望的な物量差で押してくる天人軍に対し、高杉は歯を食いしばるように苛立ちながら、銀時とセイバーの行く手を阻む天人軍の大艦隊を睨み付けた。
とここで、続々と現れる天人軍の艦隊を見ていた外道丸は、敵の増援である天人軍の大艦隊を見て、ある事に気付いた。
元々は、幕府から江戸の守護を任された陰陽師の一族―――結野衆に仕える式神であるため、外道丸も攘夷戦争についてはある程度の知識を持っていた。
だが、外道丸の知る限りでは、これほどの天人軍の艦隊が動員されたことなど攘夷戦争の間においてもなかったはずだった。

「ルビー、どうなっているんだ!?」
「う〜ん…残念ですが、詳しいことは私にもわかりません。恐らく、現実世界で何かがあったのか…或いは色々と無茶な介入をやらかしたせいで、銀時さんに掛けられて術が、術者の手を離れて、暴走を始めちゃったという事だと思うのですが…」

この外道丸の言葉に、正純はこの手の問題に詳しいであろうルビーに即座に詰め寄った。
だが、ルビーもさすがにこの事態までは把握していなかったらしく、現実世界のキャスターの身に何かあったのか、様々な要因により幻燈結界が暴走したのかなど、ある程度の可能性をいくつか示唆するだけで、確信の域を出るものではなかった。

「まさか…」

しかし、ハッとある事に気付いた戒だけはこの異常な事態を引き起こしたと思われる人物に心当たりがあった。
それが、援軍として戒を銀時の精神世界に送り込んだ人物―――第四天・水銀の蛇ことカール・クラフト=メルクリウスという変質者だった。
恐らく、銀時を見定めるために、戒を銀時の精神世界に送り込んだ際、キャスターの放った幻燈結界に色々と小細工を仕掛けたのだろう。
こういう時に嫌がらせするから、皆から「カール・クラフト死ね」なんて言われるのに!!―――普段は比較的温厚な戒ではあるが、この援軍だしといて邪魔するという、いろんな意味でウザさを発揮する変質者に若干の殺意を抱きかけた。

「くそっ!! このままでは、いかに銀時といえど持つはずがない…どうにか、どうにかできないのか!!」

松陽先生を助ける事も、松陽先生を助けようとする銀時を援護することもできない現状に、自らの不甲斐無さに怒りを感じた桂は、自らを罰するように拳を地面に叩き付けながら叫んだ。
だが、どうすることもできないと分かっていても、なお求めようとする桂の言葉に問いかける男がいた。

「どうにかしたいと思ってくれてんのか?」
「何?」

いつの間にか服を着たアーチャーは、桂の前に立つと、笑みを浮かべた表情で問いかけた。
アーチャーからの予期せぬ問いかけに、思わず戸惑う桂に対し、アーチャーはさらに問いかけた。

「今、必死になって大事な人を救けようとしている銀時を救いたいとそう思ってくれてんのか、皆?」

今度は皆に問いかけたアーチャーに対し、刻一刻と悪化する戦況の中で、皆は一斉に答えを返した。

「当たり前でござんす。銀時さまはあっしの…大事な主でござんす」
「彼の助けとなるなら、僕はいくらでも穢れようとかまわない」
「当然だ…あいつの友として命を掛けても戦うつもりだ!!」
「松陽先生は俺たちに生きる世界を与えてくれた…その先生を助けようとするあいつを、俺たちが助けなくて、どうするんだよ!!」

―――主である銀時に仕える外道丸はいつもの調子で淡々と答えたが、その顔つきにいつもの黒さなど微塵もなかった。
―――銀時とはまだ知り合って間もない戒は、利害を超えたところで、自身の覚悟を示すように答えた。
―――普段は銀時と言い合う事の多い桂は、銀時の友であると言い切りながら、真剣な眼差しではっきりと答えた。
―――松陽先生を敬愛する高杉は、同じく松陽を助けようとする銀時の力になりたいのだと叫ぶように答えた。
銀時を助けたい―――そう口々に答える一同を前に、アーチャーは笑みを浮かべたまま頷いた。

「そっか…じゃあ、使うか、俺の宝具」
「宝具…まさか、アレをここに呼ぶつもりなのか!?」

そして、アーチャーは満面の笑みを皆に見せたまま、二つ目の宝具を使用することにした。
アーチャーの言葉に、正純は一瞬困惑するが、すぐさまアーチャーが時臣から秘匿するように厳重に指示を受けたある宝具をここで使用するのだと悟った。
確かに、あの宝具ならば、この危機的状況を打開できるかもしれないが、同時に銀時やセイバーらに手の内をさらすことになってしまうだろう。
だが、アーチャーはそれでもかまわないと思っていた。
なぜなら―――

「銀時、おめぇの不可能は、俺が全部持っていってやる。代わりに可能の力を持っていけ!!だから―――」

―――今も敵艦隊と戦う銀時を鼓舞するように叫ぶアーチャーもまた、ここにいるみなと同じように、理不尽な死を強いられる松陽を助けようとする銀時を助けたいと思う一人なのだから!!

「―――出番だぜ、“武蔵さん”!!」
「Jud.―――以上」

そして、そのアーチャーの言葉に応じるのは、この精神世界へと呼び出された一体の自動人形の声だった。



敵艦隊からの砲撃を回避と防御でやり過ごしていた銀時とセイバーであったが、ついに追い詰められ、敵艦隊に完全に包囲されていた。

「…くそ、囲まれちまったか」
「切り抜けるには戦うしかないけど…」
「勘弁しろよ…先生を助けに行くはずが殺しに行くになるなんざ御免だぜ」

ここにきて、砲身をこちらに向けたまま、自分たちを取り囲む敵艦隊を見た銀時は、完全に逃げ場を失ったことを悟った。
変質者によって砲撃の威力まで底上げされたのか、障壁を突破され、砲撃のダメージを受けた部分を回復しながら、セイバーは事態を打開するために、戦うことを提案した。
だが、善悪相殺の誓約がある以上、敵を一人でも殺せば、松陽を殺さなくてはいけなくなるために、銀時は頑として戦うことを拒否した。

「こうなりゃとことん突っ込んで―――う、上に、よ、避けて、銀時さん!!―――っ!?」

無謀と知りながらも、銀時はなおも包囲網を潜り抜けようとした瞬間、声は小さいけれど、はっきりとこちらに呼びかける少女の声が、銀時の耳に届いた。
とっさに、少女の声に反応した銀時は、辰気加速を使用することで、セイバーを一気に上空へと加速させた。
上空へ逃げようとする銀時とセイバーを逃すまいとする敵艦隊が一斉に砲身を上に向けて、砲撃を開始する―――直前、天から叩き付けられるような打撃によって、船体がひしゃげながら数十隻もの戦艦が撃沈した。

「んな!?」
「何が起こっているの!?…え、この反応は上から!?」

数十隻もの戦艦が爆発の轟音と共に地上へと墜落していく光景に、銀時は何が起こったのかわからず、ただ驚くしかなかった
だが、数十隻もの戦艦を沈めた打撃の正体は、すぐに銀時たちの目の前で明らかにされることになった。
とここで、セイバーは上空になにかいることに気付いた時、それは姿を現した。

「何だ、あの馬鹿でかい船は!? なんで、こんなもんが俺の記憶から出てくるんだよ!!」
「嘘でしょ…あんな巨大な鉄の塊が空を飛ぶなんて…」

記憶にないものを見て驚く銀時とあまりの現実離れしたモノをみて唖然とするセイバーのいる地点より上空、そこに姿を見せたのは、先ほどの天人軍の戦艦とは比較にならないほどの巨大な船―――左右三艦を双胴とした中央二艦の計八艦もの船で構成された、全長約七キロメートルもの超大型航空艦だった。
そんな巨大な船が自分たちの頭上で、直立状態から側転して、水平状態に戻ろうとしているのだから、銀時とセイバーの驚き振りは無理もなかった。
とその時、水平状態に戻った超大型航空艦の艦首に銀時とセイバーが恐る恐る降り立つと、超大型航空艦の艦橋と思しき場所からのモニターつきの通神が映し出された。

『お初にお目にかかります、銀時さま。こちらは準バハムート級航空都市艦:武蔵の総艦長“武蔵”です―――以上』
「よっ!! 助けに来たぜ、銀時!!」

まず、モニターに映し出されたのは、この超大型航空艦<武蔵>の総艦長と名乗る、丈の長い侍女服に身を包んだ、長い黒髪の女性の姿をした自動人形“武蔵”だった。
“武蔵”が銀時たちに向けて自己紹介の挨拶をした直後、倉庫街で見た自動人形の少女―――ホライゾンと一緒に、こちらに駆け寄ってくるアーチャーの姿があった。

「トーリ!! まさか、こいつも、てめぇが呼び出したのか?」
「いや、俺じゃねぇよ。こいつは“武蔵”さんの宝具なんだ」

アーチャーの姿を見た銀時は、アーチャーが<武蔵>を宝具として呼び出したと思ったが、アーチャーは笑みを浮かべたまま、首を横に振った。
かつて、キャスターが言ったように、アーチャー自身は自らの手で敵を倒すような宝具を有したサーヴァントではない。
だが、その代わりにアーチャーは、何もできない自分が何でもできると保証した仲間たちやアーチャーと縁のある者たちを召喚できる宝具を有していた。
そう、自分たちの唯一の領土にして、アーチャー達と共に戦い抜いた超大型航空艦<武蔵>を宝具として召喚できる“武蔵”さえも!!
つまり、第四次聖杯戦争において、アーチャーは単独では最弱サーヴァントでありながら、バーサーカーを除く他のサーヴァントを撃破できる可能性を持つサーヴァントでもあるのだ。

『これより、本艦は武蔵アリアダスト学院総長である葵・トーリ様及び艦長代理である向井・鈴様の判断により、銀時様の援護に回らせていただきます―――以上』
『だ、大丈夫、ぎ、銀時さん…』

とここで、“武蔵”は、銀時を信じるに足る者と認めているのか、アーチャーの真名である葵・トーリの名を口にしつつ、アーチャーと“武蔵”の艦長代理として艦橋にいる鈴の命により、銀時たちの味方になることを告げた。
それに続いて、鈴はモニター越しから、倉庫街での戦いにおいて、バーサーカーから自分たちを助けてくれた銀時にむかって心配そうに尋ねた。

「…ありがとよ。助かったぜ、嬢ちゃん」
『う、うん…ぎ、銀時さん、と、トーリ君を、ま、守ってくれたから…こ、今度は、わ、私がて、手伝うよ…』

モニターに映る鈴の姿を見た銀時は、自分たちのピンチを助けてくれた鈴に軽く笑いながら、感謝の言葉を口にした。
鈴も、たどたどしい言葉で頷きながら、倉庫街での一件で、トーリを助けてくれたことに感謝しつつ、その恩を返すために銀時に協力することを伝えた。
そんな中、これまでのやり取りの中で、セイバーは妙に引っかかることがあったので、思い切って尋ねることにした。

「ねぇ、何か、私の事を無視してない? というか、艦橋にいる連中の私を見る眼が塵を見るような目つきなんだけど!!」

先ほどから、“武蔵”はあからさまに、セイバーを無視して、銀時の名前しか口にしていなかった。
それに、モニター越しに映る艦橋の様子を見ていると、鈴を除いた艦橋内の自動人形たちが自分たちにむけて指をさしながら、ヒソヒソと話をしていた。
ぶっちゃけ、セイバーの目から見ても、露骨に感じの悪い態度だった。
そんな不満を訴えるセイバーに対し、“武蔵”は艦橋内にいる皆に目を配らせると、皆は口々に返答した。

『…自動人形にそのような機能はないので、気のせいかと思われます。―――以上』
『…別に鈴様に理不尽な取引を持ちかけたことを根に持っているわけではありません。―――以上』
『…くたばれ、腐れ外道な鉄屑!!などと欠片も思っていません。―――以上』
『―――と言うわけですので、被害妄想的な理不尽な言いがかりは止めてください。―――以上』
「思っているでしょ!! その態度は絶対に思っているでしょ!!」

本音を隠しているつもりで全然隠していない自動人形たちの言葉を聞きいた後、“武蔵”は自動人形らしいクールで、セメントな毒舌でもって閉めた。
これには、セイバーも助けてもらったとはいえ、あからさまに自分を敵視している艦橋内の自動人形たちに向けて声を張り上げるようにして訴えた。
セイバーの怒鳴り声に対し、目の見えない鈴は体をビクリとさせて怯えながら、必死になって泣くのを我慢して、皆の誤解を解こうとした。

『あ、あの、わ…私、お、怒って、ない、よ?―――ちょっと、こ、怖かった、だけ、だから』
「「「「「何、鈴さんを怖がらせてんだ、てめぇ…!!」」」」」
「何でよぉおおおおおおお―――!!」

だが、結果は逆効果だったらしく、武蔵にいるほぼ全員から、セイバーは、貴重な前髪枠を怖がらせた腐れ外道と認定されてしまった。
世の中は理不尽だぁ!!と泣き出しそうになるセイバーであったが、その際に精神汚染された銀時としてはちょっとした仕返しの意味を込めて、あえてセイバーの声を無視することにした。

『きた、よ…』

とその時、鈴は武蔵の前方にいくつもの熱が生じたことを感じていた。
前を見れば、いつの間にか、武蔵の存在に気付いた天人軍の艦隊が次々と結集し、武蔵の行く手を阻むかのように立ちはだかっていた。
そして、その天人軍の大艦隊への戦端を切るのは、武蔵の艦首に立ったアーチャーと、彼に支えられるように<悲嘆の怠惰>を構えるホライゾンだった。

「それじゃ、銀時の道をあける為に、まずは一発頼むぜ、ホライゾン!!」
「―――Jud.これをもって、アーチャー…いえ、トーリ様を助けていただいた銀時様に対する感謝の礼とさせていただきます」

そして、アーチャーの言葉に応じたホライゾンの思いにこたえるかのように、<悲嘆の怠惰>から発射された黒の掻き毟りが、立ちはだかる天人軍の戦艦を次々と掻き毟った。
―――見事。その輝きを以て、君達を信ずるに値すると認めよう。
同時に、ホライゾンは、ウザいほど芝居がかった口調で褒め称える変質者の声が聞きいたような気がしたが、何かウザそうなのですぐに忘れた。


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■作者からのメッセージ
シルフェニアでの完全新作を初投稿しましたv
ここから、イレギュラーズの新たな物語が始まっていきます。

んでは、感想の返信をば・・・

>ハーヴェストさん
この感想を見た後、すぐに直してきました・・・ご指摘ありがとうございます。
とりあえず、練炭はエロゲ主人公補正なのか、GM粒子の影響を受けまくりですv
まぁ、マリィにビンタされれば、いいほうじゃねv

>ASTさん
アンナ&先輩「「聖杯GETして、世界中の女を貧乳にしてやる!!」」
銀時「おいいいいい!! なんつう、夢のない世界を作ろうとしてんだ、あいつら!!」
練炭「どうして、こうなった…!!」
つまり、こういうことですね!!(違う

>大坂者さん
携帯登録ありがとうございますv
まさかの、セックス発言とは・・・・さすが、サンライズ!!
あと、イトケンの出番はまだ先です・・・えぇ、まさか、アレの中の人だったとは

>ソーヤさん
さっそく、最新話投稿しました!!
なるべく、早く更新できるように頑張っていきます!!
あと、ネタの投稿については、感想の中で書いていただければ、幸いです。

>マスクさん
応援ありがとうございます!! 
こっちも頑張って、投稿していきます。
だから、そのヒッキーはお返しします。つ(∴)

>グレンさん
番外編の更新は後ほどということで・・・
でも、ステータスについては、アインツベルンでの戦闘が終わり次第、番外編として紹介していきますv

>モブAさん
新作の14話が更新遅れまして申し訳ございません。
違和感なく読んでいただき、ありがとうございますv

>ヤシガニさん
いや、それは・・・・ありうるかもしれないな、うん。
だって、出番のために色々とスタンバっているヅラだし・・・
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