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Fate/ZERO―イレギュラーズ― 番外編<出張!! ベアトリス・ラジオ IN アインツベルン相談室>
作者:蓬莱   2012/09/25(火) 22:31公開   ID:.dsW6wyhJEM
注意:今回は本編と違い、台詞形式となっていますが、ドラマCDみたいなノリを意識して、書いてみました。
決して手抜きとかそういうのじゃありません…断じて手抜きと違うのだ!!


アイリ師匠「3v」

ゼッちゃん「2!!」

ベアトリス「1!!」

どっか〜ん!!



番外編<出張!! ベアトリス・ラジオ IN アインツベルン相談室>



ベアトリス「どうも!! リポーターのベアトリスです!! 今日は特別出張という事で、アインツベルン相談室にやってまいりました!! そして、ゲストはこの二人です!!」

アイリ師匠「はぁ〜いv 皆さん、こんにちはv アイリ師匠です」

ゼッちゃん「おっす!! 弟子ゼロ号です!! ゼッちゃんと呼んでください、ベアトリスさん」

ベアトリス「お二人とも、よろしくお願いしますv 本日は、読者の皆様が気になっている各サーヴァントのステータスの公開し、アイリ師匠とゼッちゃんと一緒に解説をしていきたいと思います」

ゼッちゃん「今回は、比較的登場回数の多い面子という事で、セイバー、アーチャー、ランサー、キャスターの4体が選んでみたっす」

アイリ師匠「ぶっちゃけ、作者の勉強不足で色々とツッコミどころ満載かもしれないけど…皆、よろしくね(怖い笑み」

ゼッちゃん「こ、怖いっす、師匠…それでは、まずは、このサーヴァントっす!!」

【元ネタ】装甲悪鬼村正
【CLASS】セイバー
【マスター】衛宮切嗣
【真名】三世勢州千子右衛門尉村正
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具A++
【クラス別スキル】
対魔力:B
騎乗:−
【固有スキル】
善悪相殺の誓約:EX
単独行動:B(独立形態時限定)
陰義:A
自己改造(偽):B
精神同調:B
【宝具】
『装甲悪鬼村正』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:− 最大補足:1人

『電磁抜刀・威(レールガン・オドシ)』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1〜80 最大捕捉:900人

【Weapon】
太刀
脇差
野太刀


ベアトリス「まずは、この作品の貴重なツッコミキャラの一人にして、全サーヴァント中で、最優と称されるサーヴァント…セイバーさんです!!」

ゼッちゃん「お〜さすがは、セイバーのクラスっす!! ステータスはほぼAランクを占めてるっす!! あれ? 固有スキルにあるこの陰義ってのは、何っすか?」

ベアトリス「それは、剱冑の中でも、真打剱冑に備わった特殊能力みたいなものですね」

アイリ師匠「セイバーの場合だと、電磁抜刀や磁装の要となる磁力制御と辰気加速でも見せた重力制御の陰義を持っているのよ」

ゼッちゃん「なるほど…でも、セイバーのクラス特性の一つである騎乗スキルはついてないっす」

アイリ師匠「良いところに気付いたわね、ゼッちゃんv 確かに、セイバーのクラスには本来、クラス特性として、ある程度の騎乗スキルが追加されるんだけど…セイバーは剱冑という兵器だから、騎乗スキルはついてないの」

ベアトリス「むしろ、彼女(?)の場合は、乗るより乗られる側ですからね」

ゼッちゃん「何だか誤解を招きそうな言い方っすね」

アイリ師匠「ちなみに、私は乗る方が好きよ、車とか切嗣とかv ただ、その代わりに、仕手である銀時に騎乗スキルが追加されているみたいね」

ゼッちゃん「さ、さりげなく師匠の口からとんでもない台詞が飛び出してきたっすけど…そういえば、銀時さんのステータスは?」

ベアトリス「作者曰はく“銀時のステータスはネタバレになるので、今回は無し”みたいですよ」

ゼッちゃん「ネタバレ防止…とみせかけて、考えていないだけなんじゃ…」

ベアトリス「さすがに、それはない…と信じるしかないですよね〜」

アイリ師匠「そうねぇ…」

ゼッちゃん「ところで、話は変わりますけど、セイバーさんの固有スキルにある“善悪相殺の誓約”って何っすか? なんだか、名前の響きからして、物騒な感じが…」

アイリ師匠「物騒な感じじゃなくて、本当に危険な固有スキルよ。この固有スキルは、村正一門が造った剱冑の特徴から由来したものなの。その言葉のとおり、この村正で敵を切れば、使い手である仕手は必ず味方を切らねばならないという恐ろしい呪いが施されているの」

ゼッちゃん「ちょ!? そんな物騒なスキルを持ってるんっすか!? じゃあ、倉庫街での戦闘の時に、バーサーカーを倒していたら…!!」

ベアトリス「恐らく、善悪相殺の誓約によって、鈴さんを斬っていたでしょうね。まぁ、あの下種野郎が思いのほか頑丈だったのが幸いしましたけど…」

ゼッちゃん「はぁ…でも、セイバーさんは、何で、そんなとんでもない呪いをつけちゃったんですか…」

ベアトリス「えっと…それについては―――それについては、私がお答えしましょう!!―――ん、この声は…?」

シュピーネ「どうも、皆様御機嫌よう。私の名はシュピーネ。ロート・シュピーネ、(以下略」

ベアトリス「あれ? 何で、あなたがここにいるんですか?」

シュピーネ「いえ、作者から“どうせ、本編に出るまで暇だろうし、外伝くらいはだしてやるよ”という事で、この解説コーナーに出演することになったのですがね」

ゼッちゃん(それって、ネタにされる程の雑魚キャラの扱いに困ったから、この外伝に出して、本編での出番を減らす苦肉の策ってやつじゃ…)

アイリ師匠(駄目よ、ゼッちゃん。見るからに噛ませ犬っぽい顔と小物感丸出しの言動だからって、本人にとって唯一の見せ場なんだから失礼よ!! 多分、本編での登場は、一行で済ますつもりよ、作者は!!)

シュピーネ「あの…続きはよろしいですか? 何か問題でもありましたか?」

ゼッちゃん「あ、すみません!! それでは解説をお願いしますっす!!」

シュピーネ「まぁ、いいでしょう…さて、この村正一門の剱冑につけられた善悪相殺の誓約は確かに危険な呪いです。ですが、実を言えば、村正一門が剱冑へと託した平和への願いでもあるのです」

ゼッちゃん「え、そうなんっすか?」

シュピーネ「はい。事の発端は初代村正…セイバーの祖父にあたる人物が、己の善のみを盲信し、敵の善を悪として排除しようとする事―――“独善”こそが全ての闘争の原因であることを悟ったことから始まりました」

ゼッちゃん「ふむふむ…」

シュピーネ「そこで、初代村正は戦いそのものが悪であることを知らしめるために、村正一門の剱冑にある呪いを刻み込んだのです。それが、村正を使用した仕手が、憎む敵を斬ったならば、愛する味方を殺さなければならないという戒律―――善悪相殺の誓約なのです」

ゼッちゃん「なるほどっす。物騒な呪いには、そういった平和への想いが込められていた訳っすね!!」

アイリ師匠「まぁ、でも…サーヴァント同士の殺し合いでもって決着をつける聖杯戦争としては、デメリットしかないスキルなのよね…」

ベアトリス「うちも、ハイドリッヒ卿がこの話を聞いたら、何というでしょうね…」

シュピーネ「まぁ、善悪相殺の誓約が、銀時の枷になっている事は事実ですからね。今後の戦いについての課題と言えるでしょうね」

ゼッちゃん「そうっすね…だって、まともに戦えたのって、ランサーさんと戦っているときだけっすからね」

ベアトリス「確かにそうですよね…あの下種野郎には宝具通用しなかった挙句、返り討ちにされるわ、第一天の時は調子乗っていたら、フルボッコにされましたからね。ぶっちゃけ、今の状況だけ見ると、最優のサーヴァント(笑)ですよね」

シュピーネ「まぁ、色々と噛ませ犬みたいな役回りを強いられていますからね。なぜか、他人事と思えませんし…蜘蛛つなが―――ドゴォ!!―――ぎゃっ!!」

アイリ師匠「ねぇ、皆…そろそろ、セイバーがイジケちゃうから、この話は終わりにしない?(針金細工の巨大アイリ師匠をバックにしつつ」

ゼッちゃん「ら、らじゃーっす、師匠!!」

ベアトリス「と、とりあえず!! 作者の話では、セイバーさんについては、色々と乗り越えなきゃいけない事柄が一杯あるみたいですからね…」

アイリ師匠「どうやら、未だに全開で戦えないみたいで、前途多難だけど頑張るしかないわね…」

ゼッちゃん「うっす!! そのためにも、銀時さん達には、是非とも頑張ってほしいっす!!」



ゼッちゃん「では、続いては、現在、アニメ版で変態的な意味で大活躍中している、このサーヴァントっす!!」

【元ネタ】境界線上のホライゾン
【CLASS】アーチャー
【マスター】遠坂時臣
【真名】葵・トーリ
【属性】全裸・馬鹿
【ステータス】筋力E 耐久A(スキル補正込み) 敏捷E 魔力E 幸運A+ 宝具EX
【クラス別スキル】
単独行動スキル:A
対魔力:E

【固有スキル】
ボケ術式スキル:A
カリスマ:E−(条件次第でA)
創作術式:A
女装:A
全裸:EX
精神汚染(キ○ガイ):EX

【宝具】
『境界線への走者達』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大捕捉:1000人

【元ネタ】境界線上のホライゾン
【CLASS】アーチャー
【マスター】遠坂時臣
【真名】ホライゾン・アリアダスト
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
単独行動:B
対魔力:D

【固有スキル】
調理:E(レシピの再現のみならB)
毒舌:C
戦闘続行:C
カリスマ:D

【宝具】
『焦がれの全域(オロス・フトーノス)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足1人

『悲嘆の怠惰(宗茂砲)』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人

『拒絶の強欲(アスピザ・フィラルジア)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人

『憤怒の閃撃(宗茂砲U)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大補足:500人

ベアトリス「ギャグとシリアスをこなしながら、愉快な仲間達と一緒に聖杯戦争で大暴れ!! 精神世界編では、W主人公的な立ち位置で活躍したアーチャー達です!!」

アイリ師匠「女装がとっても似合っていたわね〜v あら、ゼッちゃん、どうしたの?」

ゼッちゃん「いや、この人とは何処かで会ったような…何か壁から飛び出してくるような感じの初対面だったきが…」

シュピーネ「随分と過激な初対面ですね…」

ゼッちゃん「まぁ、それは置いといて…こ れ は ひ ど いっす!!」

ベアトリス「耐久や幸運は高めですけど、はっきり言って、碌なステータスじゃないですね」

シュピーネ「聖杯戦争において、アーチャーのクラスは基礎能力こそ低いですが…ここまで酷いステータスのアーチャーも珍しいですね」

アイリ師匠「まぁ、どちらかといえば、ホライゾンがメインで、アーチャーがオマケ扱いなのかしらね…」

ゼッちゃん「オマケ扱いって…どんだけダメダメなんっすか、このサーヴァント…」

アイリ師匠「固有スキルも特殊なものが多いわね。女装が上手くなる女装スキルとか、シリアス時でも全裸になる確率が高くなる全裸スキルとか、銀魂ウィルスと掛け合わせることでGM粒子に進化する武蔵菌を周囲にまき散らす精神汚染(キ○ガイ)とか…」

ベアトリス「まったくと言っていいほど、戦闘に貢献しないスキルですよね。しかも、馬鹿の女装や全裸なんて誰の期待に応えようとしているんですかね」

シュピーネ「まぁ、全裸はともかく、女装はウケていましたけどね(チラっ」

アイリ師匠「だ、だって、本当に可愛く似合っていたんだから、しょうがないじゃない!! 切嗣が間違ってきちゃったけど、あの魔法少女の服だって絶対に似合ってるはずだもん!!」

ゼッちゃん・シュピーネ・ベアトリス「「「…(え、その歳で、もん?)」」」

アイリ師匠「ナニを黙っているのかしら、三人とも?」

ゼッちゃん「あはははは…な、何でもないっす!!」

ベアトリス「まぁ、固有スキルについては、相方のホライゾンさんも同じですね。相手の心を的確にへし折れる毒舌スキルとか料理の成功率に関係する調理スキルなんて…どうしろと?」

アイリ師匠「ただ、アーチャーについては、矢除けの加護を付加し、相手の攻撃(ツッコミ)を軽減できるボケ術式や自分の能力を他者に伝播し共有できる創作術式は、アーチャーの強みといったところね」

シュピーネ「ですが、アーチャーのクラスの売りは、やはり、低いステータスを補う強力な宝具でしょう。その意味においては、このアーチャーの宝具は充分に該当するでしょう」

ゼッちゃん「それが、アーチャーの仲間をサーヴァントとして召喚する<境界線への走者達>っすね」

ベアトリス「宝具としての性質は、英霊化した自分の配下をサーヴァントして召喚するという第四次ライダーことイスカンダルさんの<王の軍勢>とよく似ていますね。でも、あれって、消費魔力がかなり激しいんじゃ…」

シュピーネ「確かに、最初の呼び出す段階ではかなりの魔力は消耗するでしょうね。ですが、召喚した後は、宝具の使用の場合を除けば、<王の軍勢>と比較しても、マスターの魔力供給に支障を及ぼすことはなかったはずです。さて、その理由はお分かりですかな?」

ゼッちゃん「う〜ん…召喚されたサーヴァントが、ある程度ステータスが下げられた状態で召喚されているからっすか」

シュピーネ「確かに、ある程度の魔力消費の節約になるでしょうが、決定的ではないですね」

ゼッちゃん「時臣さんが魔術師としてトップクラスの実力者で、聖杯戦争に参加した中では、優秀なマスターだから?」

シュピーネ「少々理由としては弱いですね。如何に時臣氏が優秀なマスターといえど、あの規模のサーヴァントの限界を維持するのには魔力の消耗は多すぎます」

ゼッちゃん「…」

アイリ師匠(…いつまで、この前ふりをするのかしら)

ベアトリス(ノリが完全にヘル○ングのノリですね。完全に調子に乗っていますね、これ。とりあえず、後で、ベイと一緒にシメときますんで、今回は見逃してあげてください)

ゼッちゃん「宝具で召喚されたサーヴァント達じゃないし、マスターでもないとすると…アーチャーさんに何かあるっすね。…あ、固有スキル!! あの創作術式っていう固有スキルっすね!!」

シュピーネさん「その通りです!! アーチャーの固有スキルである創作術式は、アーチャー自身が喜びの感情を持ち続ける限り、自身の能力を他者に伝播し、共有する能力です。当然のことながら、アーチャーのクラススキルである単独行動もその対象です」

ベアトリス「一応、ある程度任意で選べるのか、碌でもない固有スキルなんかは共有してないみたいですけどね」

アイリ師匠「無差別に伝播された場合は、この作品が確実にR-18指定にされちゃうわね」

シュピーネ「さらに付け加えるなら、この創作術式は宝具としても使用可能です。まぁ、その効果はおいおい明らかにしていくという事で…」

アイリ師匠「そして、攻撃手段を持たないアーチャーの代わりに攻撃の要となるのは、ホライゾンさんの宝具なのよ」

ゼッちゃん「確か、宝具の元になったのは、ホライゾンさん達の世界で、都市制圧が可能な威力を持ち、個人携行できる兵器<大罪武装>っすね」

ベアトリス「元々、大罪武装はホライゾンさんの感情を元にした武器でしたね。あれ? でも、これって、全部で9つですけど…ここに書いてあるのは4つだけですね。何でですか?」

シュピーネ「それは簡単ですよ」

アイリ師匠「だって、まだ、原作5巻の時点でまだその4つしか取り戻してないから」

ゼッちゃん「な、メタ発言!! いっちゃならないメタ発言が飛び出したっす!!」

ベアトリス「まぁ、それは置いといて…それぞれの宝具の効果について解説ですね。まず、焦がれの全域”は、他の大罪武装の力を全力で引き出せる効果があります。まぁ、まだ、原作でも分かってないことも多いので、あれなんですけど」

アイリ師匠「“拒絶の強欲”は受けた痛みや傷を持ち主の力に変える効果ね。この2つは使用者であるホライゾンさんのサポートがメインの宝具よ」

シュピーネ「そして、攻撃の要となるのが、有効射程3キロの掻き毟ることで、空中戦艦さえも殴り砕く対城宝具“悲嘆の怠惰”と怒りを向けた対象を見るだけで、度合いに応じた一撃を叩き込む対軍宝具“憤怒の閃撃”の2つですね」

ベアトリス「本編でも、倉庫街での戦いで下種野郎に撃ち込んだり、精神世界編において、“悲嘆の怠惰”で天人軍の艦隊を撃破するなど何かと見せ場の多い宝具ですね」

ゼッちゃん「…そういえば、不思議に思ったっすけど、この宗茂砲っていうのは?」

アイリ師匠「あぁ、それはね…この大罪武装の持ち主が立花・宗茂さんだったことに由来するんだけどね…」

ベアトリス「原作1巻までは確かに強力な宝具として見せ場はあったんです。でも、2巻以降はやたら相殺されたり、全く通用しなかったりと不遇極まりない扱いを受けることに…」

シュピーネ「しまいには、事あるごとに、ホライゾンに『これ、あんまり使えませんね』とまで毒舌を喰らい、前所有者の立花・宗茂は大罪武装の名前の通り、悲嘆にくれることになるのです。そして、恐らく、憤怒の閃撃も同じような道を…」

ゼッちゃん「ひ、悲惨すぎるっす…!! せ、せめて、これ以上、宗茂さんやマルファさんが膝をつかないように、ここでは活躍してほしいところっすね」

ベアトリス「もうこの話はやめた方がいいですね…これ以上誰かの心の傷を抉らないように…」

アイリ師匠「そうしましょうね…あとは、原作X巻・下以降に期待しましょうか」



ゼッちゃん「で、では、続いてのサーヴァントは、皆の頼れる姐御と呼ばれるこの人っす!!」

【元ネタ】灼眼のシャナ―Eternal song―
【CLASS】ランサー
【マスター】ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
【真名】マティルダ・サントメール
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷A++ 魔力B 幸運B 宝具B〜A+
【クラス別スキル】
対魔力:C
【固有スキル】
自在法:A
カリスマ:C
心眼(真):B
戦闘続行:A
直感:A
【宝具】
『騎士団』
ランク:B〜A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:500人


ベアトリス「はい、3体目のサーヴァントは、小説とアニメも無事完結を迎えました灼眼のシャナからの参戦となります当代最強のフレイムヘイズにして初代“炎髪灼眼の討ち手”―――マティルダ・サントメールさんです!!」

アイリ師匠「原作10巻の十六世紀初頭に起こったフレイムヘイズと“紅世の徒”との大規模な戦争―――“大戦”の中で登場しているわ」

シュピーネ「本来ならば、原作未読者の為に原作についての説明をある程度すべきでしょうが…ここでは、ランサーのサーヴァントに関する情報だけを簡単に説明することにしましょう」

ゼッちゃん「何でっすか?」

シュピーネ「…書ききれないからです」

ゼッちゃん「へ?」

ベアトリス「この灼眼のシャナは設定のこだわりが半端じゃなくてですね…下手をしたら、数十ページになるかもしれないんですよ」

アイリ師匠「何しろ、主人公であるシャナの着る『夜笠』の設定を濃くしすぎて、担当者に止められるほどですからね…作品全体の解説なんてしようものなら…」

ゼッちゃん「た、たしかに、終わらない解説に作者が泣き出しそうになるっすね…(滝汗」

アイリ師匠「まぁ、簡単に紅世の徒とフレイムヘイズの関係についての説明をするなら…」


=紅世(現世の隣にある世界)=

徒(配役:黒田)「畜生…こんな楽しみも、ツキもまったくない世界なんざもう御免だ。最近、隣の世界に移住する連中が増えているようだなぁ。それなら、小生もそこに引っ越すか…」

紅世の王(強力な徒の総称で、配役:近藤)「おいおい、待てよ。近頃、同胞の間でむやみやたらに存在の力を人間から取ることで、世界に歪みが生じているらしいぞ。しかも、それが紅世と隣の世界を滅す大災厄になるじゃねかって話だってあるんだが…」

徒(黒田)「ただの噂だろ? そんな曖昧なもんに、小生の熱い冒険心は止まらんぞ!! 小生は隣の世界に行くぞ!!」

=現世=
徒(黒田)「いやほぉい!! お〜い、皆、こっちの世界はいいぞぉ!! こっちの世界の人間の持つ存在の力を喰らって、小生の力を振るい放題だ!! これはツキが向いてきたぞ!!」

一般人(配役:ベイ)「…あぁ、何でこうイライラしてんだ、俺は!!(狙っていた相手を尽く黒田に横取りされている。ちなみに、存在の力を喰われた人間は、最初からいなかったことになってしまいます)」

=紅世(現世の隣にある世界)=

紅世の王(近藤)「あぁ、また、世界に歪みが…こうなったら、世界の破滅を阻止する為に仕方ねぇか…あいつを力づくでも止めるしかねぇか…あ、ちょうど、あそこに契約してくれそうな人間がいるな…ちょっとすみませーん!!」

=現世=

紅世の王(近藤)「―――説明中―――というわけで、世界の危機を呼ぶ同胞の狼藉を止める為に、俺の紅世の王としての力を貸すから、俺と契約してフレイムヘイズになってよ!!」

一般人(ベイ)「そうか、そうか…そいつが俺の狙ったもんを尽く掻っ攫っていったのかよ。上等だ、てめぇ!! その野郎含めて徒どもをぶっ殺せるなら、俺の人間としての過去・未来・現在・存在―――俺の存在全てくれてやるよぉ!!」

紅世の王(近藤)「よっしゃ!! 契約成立だぜ!! 今日からお前は、俺自身をおさめる器となることで、俺の持つ存在の力を使う事の出来るフレイムヘイズだ!!」

フレイムヘイズ(ベイ)「ひゃっはははははははは!! こいつはいいぜ…早速、俺の横取りされた分のツケを、あの穴蔵野郎に支払わせてやるよ!!」

徒(黒田)「え、ちょ、おま!! なぜじゃ、何故こうも小生ばかりがこんな不幸に!! んな、一方的で、根拠もない言い分で殺されてたまるか!! やるなら、こっちもやるぞ!!」

―――抗争勃発―――

アイリ師匠「…っと大体、紅世の徒とフレイムヘイズの関係を、作者的にまとめてみたんだけど、分かってくれたかしら」

ゼッちゃん「いや、配役が今一つアレな点を除けば、まぁ、だいたいは…(汗」

ベアトリス「ちなみに、賢姉からマダオ系堅物宝石なんて言われたアラストールさんですが、紅世においては神と称される紅世における世界法則を体現する1柱ので、“審判”と“断罪”を司る天罰神なんです。ぶっちゃけ、同じ神様でも、うちの変質者ニートやあの下種ヒッキーと比べるとずっとまともな神様です」

シュピーネ「まぁ、申し訳ないかもしれませんが、未読者の方々には、原作の詳しい詳細についてはwikiや笑顔大百科などで調べてもらう事にして、ランサーの説明に入るとしましょう」

ベアトリス「ステータスを見ると、最速のサーヴァントの名に恥じない敏捷A+ですね。それ以外も第四次や第五次のランサーに見劣りをしない優れた数値になっていますね…って、幸運値が高っ!!」

アイリ師匠「あら、本当ね。ランサーでこの幸運値なんてすごいわね…」

ゼッちゃん「裏では幸の薄さがランサーのクラス条件じゃね?って言われてるくらいっすからね…これはすごいっす」

シュピーネ「なお、ここでは、ランサーのクラスとして召喚されていますが、ランサーはその宝具の特性故に、適性のないアサシンを除けば、セイバーやアーチャー、ライダー、キャスター、バーサーカーとしての召喚することも可能です」

アイリ師匠「固有スキルも、直感や心眼(真)、戦闘続行とか、ほぼ戦闘向きのものが占めているわね。本人が闘うことが大好きな戦闘狂だから、ある意味、納得のステータスかしらね」

ゼッちゃん「ところで、師匠、この固有スキルにある自在法って何っすか?」

アイリ師匠「簡単に言えば、私達でいうところの魔術みたいなものね。万物が存在するために必要なエネルギー“存在の力”を用いて、この世では起こりえない不思議を現出させる術で、技量のみで誰でも扱えるものと使い手によってそれぞれ固有のものとに分かれるわ」

ベアトリス「ただ、現代のフレイムヘイズが使用する結界―――自在法“封絶”みたいな、彼女の生きていた時代にはなかった自在法についての使用はできないんですよね…」

シュピーネ「そもそも、ランサーの宝具である“騎士団”は、“炎髪灼眼の討ち手”としての能力と、ランサー自身の闘争心と強さを象徴するイメージから生み出された自在法から生じたものなのです」

ゼッちゃん「あのカッコイイ炎の騎士団のことっすね!! あれって、どうゆう宝具なんっすか?」

シュピーネ「“騎士団”は、先ほどの説明したとおり、“炎髪灼眼の討ち手”としての能力と、ランサー自身の闘争心と強さを象徴するイメージを元にして、ランサーの視覚範囲内に紅蓮の炎で構成された軍団を呼び出す宝具です。そのどれもが、並みのサーヴァントと同等の力を有しているわけですからね。その強力さは言うまでもないでしょう」

ベアトリス「そして、実体化した騎士たちも役割ごとに種類があるんですよ。種類としては、あらゆる状況に対応できる通常型や建物内での狭い場所に取り回しが利く軽量型、弓による援護射撃を担当する遠距離型、近距離戦や乱戦、守戦として活躍する重装型の4つに分類できますね」

アイリ師匠「応用としては、武器として大剣や斧槍、飛行可能な馬すら実体化することができるの。他にも、呼び出した騎士たちを炎に変換して爆弾のように使うこともできるし、倉庫街でのキャスター戦で見せた“破城鎚”や“大殲滅密集突撃”なんて形態でも実体化させたりしているわ。そして、ランサー自身が、それらを使いこなす技量を有していることを忘れては駄目ね」

ゼッちゃん「なるほど…アサシン以外のクラスもこなせる理由がよく分かるほどの万能っぷりっすね」

シュピーネ「本来ならば、ランサーのクラスは白兵戦に特化したクラスです。しかし、このランサーは、それに加えて集団戦での戦いをもこなすこともできます。これは、敵にとってかなりの脅威となるでしょうね」

アイリ師匠「存在自体が反則なバーサーカーや弄られ系ドS幼女のキャスターが相手だと追い詰められたししてたけど、通常の聖杯戦争なら上位に食い込むほどのサーヴァントなのよね」

ベアトリス「もっとも、ランサーには切り札と言えるもう一つの宝具があるんですけど…それは本編が進んでからという事でv」

ゼッちゃん「お楽しみって訳っすね!!」



ベアトリス「さて、今回のサーヴァント解説のトリを飾るのは、このサーヴァントですv」


【元ネタ】11eyes
【CLASS】キャスター
【マスター】真島吾朗
【真名】リゼット・ヴェルトール
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷B 魔力EX 幸運E 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:EX
道具作成:A

【固有スキル】
高速神言:A
精神汚染:D

【宝具】
『虚無の魔石』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 

ゼッちゃん「幸運Eは伊達じゃない!! 全裸にちょんまげされ、バーサーカーに踏みつけられ、セクハラ覇道神とその相棒二人にフルボッコと、実力はあるのに、色々と運のなさに定評のあるキャスターさんっす!!」

アイリ師匠「倉庫街でのランサー戦やアインツベルンの森でのランサー&喜美さん達との戦いでは、頑張っていたんだけどね…」

シュピーネ「もはや、相手が悪すぎるとしか言いようがないですね…」

ベアトリス「まぁ、幸運値がEですからね…ほかのステータスは耐久を除けば優秀なんですけど」

アイリ師匠「直接的な戦闘もこなせるから、結構強いはずなんだけど…どうしてかしら?」

ゼッちゃん「確かに、今までの話を見ていても、第四次で色々とはちゃけた青髭とか、第五次で悪女系熟女なキャス子さんに比べると裏で暗躍する策謀家というより、前線で戦う武闘派ってイメージが強いっすね」

シュピーネ「確かに、この聖杯戦争において、キャスターのクラスは最弱と言っていいでしょう。しかし、このイレギュラーズにおいては、聖杯戦争の常識は通用しません!! むしろ、バーサーカーを除けば、優勝候補と言っても過言ではないでしょうね」

ゼッちゃん「どうしてっすか? 対魔力の関係でほとんどの魔術は効かないし、マスターである真島さんは確か、魔術師としてはぶっちぎりで最底辺のはずっすけど…」

アイリ師匠「その不利さえも覆すのが、キャスターの宝具である<虚無の魔石>がその理由といっても過言ではないでしょうね」

ベアトリス「宝具の効果で使用者の身体を不老不死の肉体に変えるのに加えて、無尽蔵に膨大な魔力を供給してくれるんですからね。たとえ、真島さんみたいな魔力供給が十分にできないにわかマスターでも、まったく問題なしですよ」

シュピーネ「対して、他のサーヴァントはどんなに優秀なマスターでも、マスターの魔力が切れれば、サーヴァントへの魔力供給はできません。あくまで、マスターの魔力は有限ですからね」

アイリ師匠「しかも、不老不死の肉体を持っているから、何度殺されても、容易に復活してしまう。これに焦った相手が宝具を使用すれば、それこそ、キャスターの思惑にはまって、さらに多くの魔力を消費してしまうわ」

シュピーネ「そして、遂には現界もままならないほどの魔力を消耗して、消滅する。後は、残ったマスターを倒すだけ。まぁ、消耗戦を強いられて、勝てる相手などまずいないでしょうね」

ゼッちゃん「でも、それなら、マスターである真島さんを先に倒せば…」

ベアトリス「残念ながら、それもあまり良い戦法とは言えませんね。倉庫街の戦いでも書かれたように、虚無の魔石はキャスターの任意で、マスターに貸し与えることができます」

アイリ師匠「ある程度の戦闘経験のあると言っても、一般人の真島さんは、七つに分割した魔石の内、二つ貸し与えただけでも、サーヴァントと拮抗できるだけの力を得ていた。だから、マスター同士でまともに戦ったら、勝ち目はないでしょうね」

ゼッちゃん「まさしく、死角はなしっすね…でも、バーサーカーの時や蓮さん達との戦闘では、結構苦戦していたような気もするっすけど?」

ベアトリス「あ〜アレは例外中の例外ですからね…比べるだけ可哀想というものですよ」

アイリ師匠「ぶっちゃけ、バーサーカーや覇道神の面々は、単体で宇宙規模の存在をサーヴァント化したから、単独行動:EX持ちのバーサーカーは論外。他の覇道神達も魔力切れを狙おうものなら、那由多を何万回繰り返すほどの時間がかかっちゃうし」

シュピーネ「虚無の魔石の効果も意味がない事については、アインツベルンの戦いだけでも見ればわかると思いますよ。時を止めることで傷を治すことを阻止する藤井連、異能殺しの力で宝具による魔力の供給を封じる遊佐司狼、不死の身体であろうと当たれば問答無用で一撃必殺のマキナという極悪な面子でしたからね」

ゼッちゃん「もう、聞くだけでも勝てる気がしないっすよ。実質、全サーヴァント中で、二番手ぐらいの強さのはずなのに、バーサーカーと覇道神の面々が桁違いで、明らかに差が開きすぎているっすよ…」

ベアトリス「これはもう参戦した聖杯戦争が悪かったとしかいませんよね…」

ゼッちゃん「まさか、ここでも幸運値:Eの影響が出ているなんて…不幸すぎるっす」

シュピーネ「そもそも、生い立ちからして不幸ですからね。ちょっと、オーズ風に言うなら…」

言峰(愉悦部代表として出演)「キャスター、その壮絶な人生についての三つの出来事!! ひとーつ!! カタリ派の教徒であったキャスターは、十字軍侵攻の際に、異端の徒として捕らえられ、使い物にならなくなるまで兵士たちの慰み者にされた挙句に、森にポイ捨てされた!! ふたーつ!! その後、胡散臭い男から虚無の魔石を手に入れてから二百年後、キャスターは、人類鏖殺による救済を願うドラスベニア王国の王:ヴェラードを愛するも、部下の裏切りによってヴェラードが殺害!! そしてみっつ!! その後、紆余曲折の末、ヴェラードの願いを叶える為に世界を滅ぼす直前で、キャスターは、ヴェラードの生まれ変わりというべき少年の手で遂に討ち果たされた!!」

シュピーネ「―――という具合ですからね。幸運値:Eもある意味で納得と言えるでしょう」

ベアトリス「もう神様に見放されたとしか言えないですね…しかも、願いがかなう直前で、転生体とはいえ、ヴェラードさんに駄目だしされちゃってますし。ちょっと悲惨すぎますよ」

アイリ師匠「まぁ、最後は、転生体とはいえ愛する男の腕の中で死ねたことには、満足していたのは救いなのかしらね」

ゼッちゃん「何か、世界を滅ぼしたくなるのも、仕方ない気がするっす…あれ?」

ベアトリス「どうしたんですか、ゼッちゃん?」

ゼッちゃん「いや、キャスターさんって、何で聖杯戦争に参加して、ヴェラードさんの願いを叶えようとしてるんっすか? ヴェラードさん自身も、自分の願いが間違っていたから、キャスターさんを止めようとしていたのに…」

シュピーネ「その件については、次回で明らかになると思いますが、ヒントとしては、固有スキルに関する項目ですね」

ゼッちゃん「まぁ、色々と不幸な目にあってますけど、せめて、この聖杯戦争だけでも幸せになってほしいっす」



アイリ師匠「は〜いv それでは、そろそろ終了の時間となってきましたv ゼッちゃん、色々と分かったかな?」

ゼッちゃん「おっす!! 次回のライダー、アサシン、バーサーカーについてもこの調子で頑張って勉強するっす!!」

シュピーネ「その意気ですよ、弟子ゼロ号さん。わたくしも教えがいがあったというものです」

ベアトリス「それでは、次回の放送にむけて、本編更新を頑張っていきますので、また、よろしくおねがいします!! 以上、出張!! ベアトリス・ラジオ IN アインツベルン相談室でした!!」

―――終了!!―――


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