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マブラヴオルタネイティブ-フォーアンサー 【第拾陸話】変わる日本《セカイ》 日本の太陽
作者:首輪付きジャッカル   2012/10/11(木) 00:35公開   ID:aJK45xIaU56
「―――本日13時23分、最後まで抵抗の意思を示していた市ヶ谷駐屯地の部隊が投降・・・これをもって仙台政府は今回のクーデター事件の終息を宣言した―――
捧げぇーーー筒ッ!!」
 号令で一斉に小銃を右手で体の中央前に上げ、同時に左手で銃の引金室前部を握り、前腕を水平にして体につけ、小銃を体から約10センチメートル離して垂直に保ち、次に右手で銃把を握る。
「日本帝国政威大将軍煌武院悠陽殿下に対し―――敬礼!」
 ようやくこれで終わったのだ。
 沙霧大尉やウォーケン少佐、殺された閣僚たち、帝都の市民に多くの兵士…
失ってしまったものは少なくない。ましてや帰ってくることも無い。だからこそ全ての死を無駄にしてはならない。
日本は変わらなければならない。彼らの死に意味があったことを証明するために。
「此度の働き、誠に大儀でありました。
私の迷いを正そうとする、若者達の強き意思を、この身を持って知る事ができ、嬉しく思います。
しかし、幾つもの命が散り、二度と帰らぬものとなったことは悲しく、わが身を裂かれるような想いです。
願わくは、天に召されし彼らの御霊が、安らかならん事を。

先人達はこの国と民を愛し慈しみ、それが永らえることを願ってきました。
その先人の想いは、この地に暮らす全ての人に託されているのです。
その思いを果たすことが、今の世において並々ならぬことではございましょう。
しかし一人一人がなすべきことをなし、相克を乗り越え、力を合わせるとき、
果たさざるものなどありはしないでしょう。
皆様が正しき道を歩まれんことを、切に願います
そしてわが心は、いかなる時もそなた達とともに有ります」
そして後日。
TVやラジオで全国民に向けて殿下からの演説が発せられた。
「我が親愛なる日本国民の皆様。長きにわたり多大な苦難を強いている事、誠に申し訳なく思います。
此度の事件は、若き命が国の過ち、延いては私の至らなさを正そうとしたが故の決起でありました。
 彼の者達の所業は決して許されるものではありません。されど、日本の目覚めを願い、已むに已まれず立ち上がったその志までを軽んずることはできません。
 私達の心に刻みつけ、省みるべきは日本人として在るべき真の姿にあると思い至りました。それが、延いては人類が一丸となり、強大な敵に立ち向かう為の力となるでしょう。
 長きにわたる戦乱の終わりは未だ見えず、皆様の心には不安の大きなうねりとなって押し寄せていることでしょう。
 だからこそ、私達は今という時代を、強靭な精神を持って歩まねばなりません。敵を砕く為の牙を同胞に向けざるを得なかった彼らは身を持ってそれを示そうとしたのです。
 私達の心に、今再び、誇りと力を呼び戻す為に。座して得られるものはありません。しかし、得るべきものが何かもわからず、徒に拳を振り回したところで、望むものを得ることは決して叶わないでしょう。
 若者達の潔き志を礎に、私達は一丸となり、勝利と平和を勝ち取る為、共に苦難を乗り越えて参りましょう。
 日本国民の皆様。民と国の為、その身を捧げた者達、そして己の責務に殉じた者達の心を、どうか忘れないでください。
 数多の英霊の遺志を背負い、私は歩み続けます。
 どうか、皆様のお力を、今暫くお貸し下さい。 同じ過ちを繰り返さぬよう、各々が為すべきを為せるよう、共に未来を見据え、歩んで参りましょう。
人類に・・・黄金の時代を・・・!」
この日より実権は殿下の手に戻り、新しい体制の政府に変わった。
文字通り日本は生まれ変わったのだ。
死んでいった先達達の願いはこれで叶ったのだろうか・・・?


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■作者からのメッセージ
捧げ筒はwiki先生参照www
今回は殿下の演説だけwww
コピペだし。いやでもこの演説は無きゃいけないと思ったんだ。でも書き足すこと無かったんだ。許してくれorz
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