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ONE PIECE ONLINE 第13話 「決勝:VSルイ」
作者:波良田瑛太   2013/04/12(金) 21:02公開   ID:ic3DEXrcaRw


「・・・・・・」


サタンらが、実は人間という衝撃的事実を突き付けられ、俺は驚愕を隠せないでいた。


「お、お前らが、に、人間って、どういうこと?」


意味不明、まったくもって意味不明。いきなり超展開すぎだろ・・・・・・


「そうですね・・・・・・それを説明するには、まず私たちの国についてから話しますか」


そういって、レヴィさんは自分の国についてとうとうと、話し始めた。


「まず、私たちの国の名前は『ソールオク王国』といいます」


『ソールオク王国』・・・・・・聞いたことねぇな。


「ソールオク王国の国民は、外から来る人によく言われましたね
―――――『この国の人たちは、学ぶことが好きな民族だな』、と」


うわぁー、学ぶのが好きってどんな民族だよ・・・・・・


「他には、そうですね・・・・・・っ!そうでした。温泉が多くて有名でしたね。あと・・・・・・あっ、色々な考えの人がいて、他には、他にはぁ」


レヴィさんは、一瞬何かを思い出すような顔をして、嬉しそうな顔で教えてくれた。


〈温泉かぁ、なあサタン、入ったことある?〉
〈んぁ? 温泉か、あるぞ。めっちゃいいぞ! 特に露天風呂がなっ!〉


眠そうだったサタンが、突然覚醒したような大きな声をだした。


おおー、温泉好きなんだな、コイツ。初めて知ったわ。


「それで、ソールオク王国ってどこにあるんだ?」
「ソールオク王国は、“偉大なる航路グランドライン”の―――」
「おい、シイグ」


ん? この声は・・・・・・


「こんなところにいたのか、シイグ」


ととと、父様っ!!? な、何故ここに? つーか、まずくね? 目の前にワンタが跪いてるし、レヴィさん状態だしっ!


「何用でしょうか、父様」
「・・・・・・おお、ちょっとばかし、聞きたいことがあってな」


〈なぁ、サタン。お前らのことって、父様に教えてもいいの?〉
〈いや、やめとけ。そいつがどんなところに繋がってるか、わからねぇからな〉


――まあ、用心に越したことはないか・・・


「・・・・・・ん、んぁ?」


お、ワンタが目を覚ましたみたいだな。さすがレヴィさん、即座に退散か。


「はっ、・・・・・・おい、シイグ。今どういう状態? このおっさん誰?」


ワンタが、キョロキョロと周りを見渡し、俺を見つけ小さな声で、聞いてきた。


「まあ、待て。あとで教える。」


ワンタを手で制し、落ち着かせる。


「それで、聞きたいこととは何ですか? 父様」
「・・・・・・ああ、さっきの戦いでのことでな・・・・・・」


・・・・・・嫌な予感が・・・


「あれはどういうことだ? お前はいつあんな力を手に入れたっ!」


・・・・・・っ! どうしよ・・・・・・そこらへん考えてなかった。


「あれは・・・・・・あの力は・・・・・・伝説の・・・・・・狂乱龍デネプラ・ドラコ・・・・・・あんなのが復活していたとは、しかもっ! 何故なんだっ! 何故シイグなんだっ!」


父様は、頭を抱え喚きはじめた。


〈なぁ、お前ってそんなにヤバい奴なの?〉
〈さあな、オレは知らん〉


「あれは、この世を終わらせる力を持っているんだぞっ!! さあ、言えっ! どこで手に入れたっ!! シイグぅぅっ!!」


〈なぁ、どうする? まずいことになってるんだけど・・・・・・〉
〈うるせえなぁ、そーゆうのは全部レヴィに任せてたから、レヴィに聞け〉
〈あ、そう。わかった〉


「聞いてるのかっ!! シイグっ!!」


ぐええ、まずい、まずいな。


「お、おい、ワンタ。早急にレヴィさんに代わってくれ」
「ああぁ? なに、いきなり」
「いいから早くしろっ!」
「えっ!? うん・・・・・・」


俺の焦った顔を見てか、ワンタは少々押された形で、うなずいた。


「何用でございましょう。シイグ様」
「ちっとばかし、まずいことになってな・・・・・・お前の力を借りたい」
「わかりました、それで具体的には、何をすればよろしいんですか?」


ワンタに代わって、出てきたレヴィさんは、快く承諾してくれた。ああ、やっぱいい悪魔。


「あそこでうるさく喚いている父様を、うまい具合に、俺がサタンの力を持っていることを説明してくれ」
「了解いたしました。しばらくここでお待ちください。シイグ様」


レヴィさんは、俺に一礼し、父様に向かっていった。


〈これでいいの?〉
〈ああ、レヴィに任せていれば問題ない〉


数分して、レヴィさんが戻ってきた。終わったみたいだな


「うまくいきました?」
「ええ、納得していただけました」


レヴィさんは、華やかな笑顔を俺に向けてくれる。・・・・・・ワンタの顔でぇえ。


「シイグ、一応は理解した。もうおれはそれに関しては干渉しねぇから、心配するな。ただ・・・・・・」
「ただ?」
「おれにも、そういうの話して相談してほしかったよ。だって、親じゃねぇか」
「父様・・・・・・」


父様は悲しそうな顔をして、俺に言った。


・・・・・・え?


「ちょっと、レヴィさん! いったい何言ったんですか?」
「うふふ、秘密です」


ニコッと、笑いかけてくれた。あはは、だからその顔でやらないでって、言ってるじゃないですか。


「それじゃ、おれは帰る。決勝戦勝てよ、シイグ。やるからには優勝を目指せ」
「はい、父様のために」


帰り際に、父様は俺に、激励の声をかけてくれた。こういうのは嬉しいね。


「・・・・・・んわぁあ、終わった?」
「ん? ああ、ありがとな。」
「で、いったい誰なの。あのおっさん」
「俺の父だ」
「ふむ、なるほどね」


「えー、これにて、休憩時間を終了します。10分後に決勝戦を始めますので、席を立っている方は、席について下さい」


ワンタと他愛もない話をしていると、アナウンスの声が聞こえた。


「ほら、早くいきなよ。決勝始まるよ」
「ああ、見てろよ。俺が勝つっ!!」


ワンタの激励を背中に受けながら、会場へ走って行った。










「SVS本戦決勝戦 シイグVSルイ 開始ぃぃっ!!」


会場中にドデカい声援が響き、地面が震える。


「・・・・・・ふぁああぁ」


目の前には眠そうな顔をした、ルイ。


「久しぶりだな、ルイ」
「・・・・・・ふああぁぁ」


――コイツ・・・・・・聞いてるのか?


「・・・・・・眠ぃからすぐに終わらすけど、いいよな?」
「っ!・・・・・・てめぇ、いい度胸してるじゃねぇか」


ルイは、右手を腰に、左手を握り地面に当て、言った。


「『ギアセカンド』」


【ギアセカンド】 両足をポンプにし、血流速度を上げ、身体能力を1段階、底上げする技。使用中は、かなりの高血圧になる。


ルイは、高血圧による異常なまでの体温上昇のせいか、身体中から蒸気が噴き出ていた。


――おおー、あの技だ。


一瞬、ルイに見入ってしまう。そのせいでルイの攻撃に反応ができなかった。


「ゴムゴムのJETジェット銃弾ブレット


ルイは、俺が何とか見切れるという速度で、後ろに伸ばした拳を、ゼロ距離で、殴りつけてきた。


「ぐっ・・・はぅっ・・・・・・げぇほっっ・・・」


会場の端まで飛ばされ、壁にぶち当たる。受け身も取れず、そのまま地面に倒れた。


――やべぇ、痛い・・・っ、早く立たねぇと、ルイが来る。


ルイは、飛んで行った俺を追撃しようと、走ってきていた。


「ゴムゴムのJETジェットバズーカ」


「うぅうらぁっ!」


ルイが後ろに伸ばした両手が、すんごい速度で打ち込まれる瞬間、奇跡の横っ飛びをする。


「はぁはぁ・・・」
「避けるなって。長引くだろ?」


ルイが打ち込んだ掌底は、壁を粉砕していた。


――やばいやばいやばい・・・食らったら死んでた・・・


俺が、ルイのあまりの強さに、茫然としていると・・・ルイは右足を空高く上げていた。


「ゴムゴムのJETジェット戦斧ハンマー


言い終わると同時に、一瞬で足を振り落す。


「花恋っ! 『一刀流 刀狼流し』!!」


即座に刀を抜き、受け流す。


ルイの攻撃は、俺の真横に落ち、地面が割れる。その衝撃により、吹き飛ばされる。


「くっ・・・はっ・・・」
「ゴムゴムのJETジェット攻城砲キャノン


ルイは俺に、休む間を与えず攻撃してきた。銃乱打ガトリングを利用し、反動をつけて、両手の掌底――バズーカ――を繰り出す。


「ぐえっ・・・」


――もう、無理かも・・・・・・


「ふぁあああぁ・・・、んじゃ、もっと面白いもん見せてやるよ・・・コイツで止めだ」
「面白いものだと?」


――今のままでもギリギリなのに、まだ強くなるのかよ・・・


「ニィヤ・・・、『ギアフォース』」
「・・・ギア・・・フォースだと?・・・」


――あれ? ギアって、サードまでじゃなかったっけ?


「いつまで呆けてるんだよっ! ゴムゴムのBSKバーサクピストル


ルイは、・・・消えた。


「ぐへっごっはっっはっはっ・・・ぐあっ・・・」


全方位から、いくつもの腕が伸びてきた。


――くそっ、見えない。


「ぐっぶへぇっごはっでぅえっ・・・うがっ・・」


――だが、異常な速度の反面、力は無いか・・・


「ぐっ・・・・ぐはっ・・・げへっ・・・ごぅふぁっ・・・」


――ちぃ、そのかわり、手数が、多すぎるっ・・・


「くっそっ・・・があっ・・・あっぐうっ・・・」
「死ね」


攻撃が止み、ルイが見えた。


――身体中が痛ぇ・・・


「ゴムゴムのBSKバーサクバズーカ」


――死ぬ・・・のか? 俺が・・・


俺がすべてを諦めようとした、その時・・・














銃声がなった。


その一瞬の間、会場中に溢れかえっていた声が失われ、悲痛の叫びになって、帰ってきた。


「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」」」
「「「ウウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」」」


「ふぁああああぁ、なんだぁ〜? 今良いところだったのに・・・」


――なんつー、マイペースさだよ。ルイ・・・っ!・・・


「おい、ルイっ。下がれっっ!」
「あ? っ!・・・」


俺たちのいた場所に、何かが、落ちてきた。


――あれは・・・・・・


「父様っ!!」


満身創痍の父様に駆け寄る。


「父様っ、父様っ!」
「おおっと、そこまでです。今からこの会場は、我ら、【ノーロック海賊団】が占拠しましたっ!!」


見れば約五千の海賊が、奥からわらわらと出てき、一人は俺の首に、刀を突き付けている。


そして、その一人は・・・・・・






















俺に修行をつけてくれた、イッサさんだった・・・・・・。




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■作者からのメッセージ

はい、どーも、こんにちは。波良田瑛太です。

今回は シイグVSルイ ができました。イエイっ

次回もお楽しみにっ
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