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マブラヴオルタネイティブ-フォーアンサー 【第弐十肆話】忌むべき兵器 霹靂神
作者:首輪付きジャッカル   2012/12/24(月) 16:19公開   ID:uFxsqFJnvGY
「何を今更!?」
キャエーデが香月の部屋に向かうと、扉の向こうから香月の怒鳴り声が聞こえた。
部屋に入ると香月が何者かと電話しているようだ。
香月はキャエーデに気付き、
「いいわ、また後で連絡する」
そう言うと電話を切った。
「何があった?香月」
「別に、傭兵のあんたが知るべきことではないわ」
「・・・そうかい?」
そう言うとくるりと後ろを向き、部屋を出ようとした。
その後姿を見てふと香月は何かを思い出したように、
「少し待ちなさい」
「どうした?」
「やっぱり説明するわ。そこに座りなさい」
そう言って話し出した。
「アタシの目的はオルタネイティブ4を成功させること。
それにおいて最も重要なのが00ゼロゼロユニットの作成。
生体反応ゼロ、生物的根拠ゼロ、それが00ユニット」
「それは完成したんだろ?だがさっき電話で『何を今更』って・・・」
「00ユニットを確実に安全にハイヴに到達させる為の兵器、XG-70b凄乃皇・弐型をアメリカがこちらに引き渡すのを今更渋ってるのよ」
「すさのう、にがた?」
「そう、凄乃皇・弐型。スペック上の戦闘性能・能力から推定すれば、実用配備が可能になれば従来の1/100以下の戦力でハイヴ攻略が行えるようになるわ」
「そんな凄いものを何で使わないんだ?」
「『使わない』んじゃないの。『使えない』の。
初の有人飛行試験の日、主兵装である荷電粒子砲を使ったとき、搭乗者12名1人残らずぶちまけたシチューみたいになってたそうよ」
「おえ・・・」
「理論上、このじゃじゃ馬も00ユニットなら操れるわ」
「しかしそれの引渡しを今更ながら渋ってる、と。で?最初は知る必要はないって言ってたのをわざわざ説明してどうするつもりだ?」
「前に言ってたプロトタイプ・ネクスト・・・」
「ッ!?」
「それだけじゃない。あんたが覚えてる向こうの世界の兵器全ての設計方法をアタシに教えなさい」
「バカ言うな!前にも言ったろ?プロトタイプ・ネクストは人が扱えるものじゃない。あんな忌まわしい兵器をつくろうなど・・・」
「00ユニットは人じゃない!」
「ッ!?」
「いいから教えなさい・・・あたしはもう・・・引き下がれないのよ・・・」
そう小さくつぶやくと、俯く香月。それを見たキャエーデは暫く思案した後、
「今日一日時間をくれ」
「・・・」
「一日かけて覚えてる限りレポートにまとめて明日の朝渡してやる。伊隅大尉には今日明日と訓練は休むと伝えてくれないか?」
「上官に言伝を頼むなんて何て兵よ・・・まぁいいわ。よろしく」
「あぁ」
そしてその日キャエーデは一歩たりとも部屋から出ることはなかった。



「香月・・・居るか・・・?」
「居るけど・・・随分と眠そうね?」
「これ・・・レポート・・・渡した・・・今日・・・寝る・・・」
「はいはい。さて・・・ノーマルAC、ネクスト、002-B、何これ?AMIDA?」




2001年12月23日
それは完成した。
MK-00"HATATAGAMI-Type1"通称霹靂神・壱型
全高35m
兵装
・8連装ガトリング
・ENキャノン
・コジマキャノン
・荷電粒子砲
・アサルト・アーマー
・アサルト・キャノン
・コジマ粒子ブレード
ムアコック・レヒテ機関を利用した重力力場操作、コジマ粒子搭載による高機動能力。
クイックブースト搭載。
AMSによる操作でより思い通りの動きを実現する。
そんなイカれた搭乗者殺しの兵器が、今生み出された。


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■作者からのメッセージ
まぁ、そのなんだ・・・
俺はプロトタイプネクスト好きなんだ(パルの次にな!)

兵器作るにはあまりにあっさり完成してるな〜?
TE見るからに戦術機一つ作るにもものすごい時間かかる感じだったのに・・・
と、読み直してて思った。
まぁ、根幹がすでに完成してるものをアレンジするだけだったからすぐできたってことにしておきましょう?ね?いいでしょ?ね?
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