ここは全年齢対応の小説投稿掲示板です。小説以外の書き込みはご遠慮ください。

知らない世界 2曲目『混乱』
作者:なな   2014/01/04(土) 18:19公開   ID:B3B2hWW2S5w
2曲目『混乱』



「亜由美、起きて!」

目が覚めて目の前に飛び込んできたのは、赤髪で元気そうなイメージの男の子と青紫髪のクールそうなイメージの男の子、それにピンクでボブヘアの優しそうなイメージの女の子だった。

同い年だろうか。
でも少し大人っぽくも感じる。

というか私の名前……。

「貴女は少し授業をサボりすぎではありませんか?もう少し真面目にしてください。レンよりも酷いくらいですよ」

いきなり青紫髪の人が話し出したと思ったらお説教のようで次々に言葉を並べる。

というかサボリ?
レンって誰?

いろんな疑問が頭の中を渦巻いた。
でもなんだか怒ってるようだし……。

「あの……ごめんなさい!よく分からないんですけど…というかなぜ私はこんかところに?」

私が素直にそう言うと、3人とも驚いた顔をして口をポカンと開けていた。

「どうしたんですか、亜由美ちゃん!?」

とピンク髪の女の子。

「熱でもあるの!?」

と赤髪の男の子。

「……貴女が謝るなんて…でも謝ってすむと思ったら大間違いですよ?」

と青紫髪の男の子。

……私、何か間違ったこと聞いたかな?

分からないことだらけだ。

……仕方ない。
思いきって分からないこと全部聞いてみよう。

「あの、聞きたいことがあるんですけど……」

そう言うとピンク髪の女の子が不安そうに

「あ、はい。私が答えられる範囲なら」

と言った。

よし、聞こう。

「まず、2つ聞きますね」

私がそう言うと3人が頷いた。

「ここはどこで、あなた達は誰ですか?」

そう聞くと皆固まってしまった。

アララ。

「…へ?私が春歌で一十木くんと一ノ瀬さんですよ?それにここは一十木くんと一ノ瀬さんのお部屋です」

春歌ちゃんは丁寧にそう教えてくれた。

まぁそれを知ったところで

なぜ3人は私の事を知ってて私は3人の事を知らないのか。

どうして、こんなところにいるのか。

という新たな疑問が出てきたのだが。

……どうしてなんだろう。

と考えていると

「お邪魔シマース!」

と言いながら大柄の男性が窓の外からやって来た。

……窓の外からやって来た。

「学園長……」

一ノ瀬さんはなんだか呆れたような目で男性を見ていた。

学園長……?

「Ms.佐野デスネ〜」

そう言って学園長が近づいてきた。

確かにそうだけど。
すごい迫力だ。

「あ、あの?…」

私が混乱していると

「Sorry,Sorry!Ms.佐野の性格を直して欲しいと願っていたら別の世界のMs.佐野を連れてきてしまいまシタ〜」

と訳の分からない事を言い出した。

別世界…?
あなたは魔法か何かを使えるんですか?

突っ込みたかったけれど我慢した。

偉いぞ、私!

というか、私はどうすれば…?

「YOUは音楽が好きデスカ〜?」

私は一瞬びっくりしたけれど、素直に

「好きです」

と答えた。

音楽は大好きで、得意でもある。

「そうデスカ〜、それを聞いて安心しましタ〜。YOUには今まで通りSクラスに通ってもらいマース!詳しい事はリュヤさんに聞いてくだサーイ!」

そう言ってから学園長は消えてしまった。

どうやって……? 

というかリューヤさんって…?

混乱しすぎて頭が爆発しそうになった。

■作家さんに感想を送る
■作者からのメッセージ
こんにちは、ナナです!
2曲目を読んでいただき、ありがとうございます!

というか、お話って進まないものですね……。
予定では2曲目はもっと新しい展開があったはずなのですが。

まぁ、それはさておき。
いよいよプリンスメンバーと歩美とのご対面でしたね。
あ、一応確認ですが。
元々うたプリの世界にいた口の悪い女の子が『亜由美』で、うたプリの世界にトリップしてきちゃったのが『歩美』です。
同じアユミでも違うアユミなんです。

ちなみに音也たちが『亜由美』と呼んでいるのはまさか違うアユミだと思っていないからです。
なので今回出てきたアユミは『歩美』です。

紛らわしくてごめんなさい!

という訳でこんな感じにどんどん更新していくので、これからも『知らない世界』を読んでいただけるとうれしいです(^^)
テキストサイズ:2470

■作品一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集
Anthologys v2.5e Script by YASUU!!− −Ver.Mini Arrange by ZERO− −Designed by SILUFENIA
Copyright(c)2012 SILUFENIA別館 All rights reserved.