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正統派大和撫子いとこンニャク 第三本目・エンジェルルームに現れたちとせのいとこ
作者:カメ大王   2014/06/01(日) 10:51公開   ID:QhEwEXGePKY
☆ヴォイス・メッセージ☆
アタシはフォルテ・シュトーレンだ
ちとせの奴がアタシらに書類を持ってからだ
なにぃ〜始末書を書けだとぉ〜(爆)
ふざけんじゃね〜ぞコラ〜
でもミントの奴は仕事だから割り切ってやるしかないっていうし
仕方ねぇ〜アタシも仕事ということで割り切ってやるか


ルポはエンジェルルームから
案の定、エンジェル隊のメンバーは今回も最初から全員が軍服姿
「どうしたちとせ」(フォルテ)
「それが姉さんのことで始末書を書けとのことなんです」(ちとせ)
とまぁ前回の続きから
「なにぃ〜!!」
ちとせのセリフを聞いていたフォルテ達が驚愕する
「ふざけんじゃね〜ぞコラ!!」
「だいたいなんで、アタシ達が始末書を書かなきゃいけないのよ!!」
驚愕の直後に憤慨するフォルテ
ランファも苛立ちを覚える
「仕方ありませんわ」
ミントは割り切った口を利くようにぼやき
「お仕事ですから割り切ってやりましょ」
ミントはランファとフォルテに顔を向けてしっかりとした口調で説得した
「仕方ねぇ〜仕事っていうんだったら割り切ってやるか」
「こんな下らないことチャッチャと終わられて自分達のやりたいことやりましょ」
フォルテは気持ちを切り替えて引き締めた
続け様にランファもプラス思考の下で言葉を発した
で、ランファ達・3人が始末書の整理をし始めてから5分くらい経つと
ガー
エンジェルルームのミルフィーユの部屋の扉の音が開く音がした
で軍服姿のミルフィーユが白の生クリームを塗った直径十数センチの苺のケーキを両手に持ってエンジェルルームの中に入りながら
「みなさ〜ん、ケーキ出来ましたぁ!」
呑気にケーキが出来上がったからみなさんで食べましょうと主張する
だが返事は返って来ないことに対して
「アレ?」
ミルフィーユは呆気に取られる
それを見たちとせはミルフィーユの分の始末書を両手持ちして後者に近づき
「ミルフィーユさん、今みなさんは右京姉さんのことで始末書を書いている最中なんですよ」
ちとせはミルフィーユに声をかけると漫然と状況を説明した
「エエ、何でですか〜?」
ちとせのセリフを聞いていたミルフィーユは疑問に思う
「とにかく始末書を書かないメンバーはエンジェル隊をクビにして4人全員が始末書を書かない場合はエンジェル隊のメンバーを私とヴァニラさんと中佐だけにするそうです!!」
疑問に思うミルフィーユのセリフを聞いているちとせはミルフィーユに顔も視線も向けてマジマジと話した
「エ〜!そんなぁ〜!!」
ちとせの話を聞いて非常に残念がるミルフィーユ
「それが嫌なら始末書を書いて下さい!!」
「は〜い、わかりましたぁ〜!!」
ちとせは厳しめに主張した
ちとせの主張を聞いたミルフィーユは渋々始末書を書くことにした
で、ミルフィーユが始末書の内容を見ると納得がいかないので
ひどいです、あんまりです〜とか書き込んだ


同じ頃の河原町家の屋敷
右京は河原町家にいる時の普段着姿で河原町家の厨房にお邪魔している
右京は割烹着姿の清美からエンジェル隊への差し入れをもらった
差し入れをもらった右京は左手に持ってそのままの姿で格納庫に向かう
格納庫に到着した右京は紋章機に乗ってエンジェル基地へと向かった
それから時が経ち右京はエンジェル基地の格納庫に到着
格納庫に到着した右京は紋章機を停める
紋章機のハッチを開けて紋章機から降りた右京はエンジェルルームへ向かう
で、右京がエンジェルルームに到着すると
ガー
エンジェルルームの扉が開く音がした
真剣な眼差しでエンジェルルームの中に入る右京
右京が軍服姿のちとせを見つけると
「ちとせ」
凛とした口ぶりで話しかける
「何ですか姉さん」
話しかけられたちとせは右京に用件を聞く
「ミルフィーユ・桜葉達は始末書を書いているのか?」
右京はちとせに確認をする
「まぁ、書いているようですけど」
ちとせは苦笑の口ぶりで状況を報告した
ちとせからの報告を聞いた右京はミルフィーユ達の様子をうかがう
様子をうかがった右京はミント以外のメンバーの様子を見て苛立ちを覚える
「ちとせ、エンジェル隊は本当に腹立たしい隊員が多いぞ!!」
右京はちとせに対して苛立ちを覚えながら主張した
右京のセリフが聞こえたランファ達は頭に来て
「あのねぇ、アンタなんかに言われたくないわよ」
ランファは血が上った口ぶりで主張した
「そうだ!テメエこそ力で物を言わすことしか能無しの豪傑女のクセに!!」
フォルテも賛同し暴言を吐く
「黙れ、貴様らこそこの私に力でねじ伏せられた虫けら共に分際で!!」
ランファとフォルテのセリフを聞いていた右京も猛反論した
「もうケンカはやめて下さいみなさん!!今はデスクワークの最中なんですから」
右京達のやりとりの言葉が丸聞こえなミルフィーユは横からシャシャリ出るようにケンカの仲裁に入り説得した
「ミルフィーユ・桜葉。雀の涙ほどではあるが心を打たれかた。では始末書を見せてはくれないか。内容が合格点を与えられるのであれば御褒美に差し入れだ」
ミルフィーユのセリフを聞いていた右京は心を打たれかけたような口を利くように説得した
「ホントですか!!?」
右京のセリフをマジマジと聞いていたミルフィーユは超乗り気になって確認する
「ああ」
右京は力強くうなずいた
「は〜い!わかりましたぁ〜」
ますます乗り気になって自分の始末書を見せようという気になるミルフィーユ
で、ミルフィーユが両手に始末書を持って右京の方に顔も身体も向けると
「はい、どうぞ」
笑顔で始末書を右京に渡す
始末書を渡された右京は真剣に目を通すと
「こっ」
右京はポツリとつぶやき
「この何も理解していない愚か者〜!!」
成敗を仕る口ぶりで言葉を発しながら木刀でミルフィーユの頭を叩きつけた
ミルフィーユの頭を木刀で叩きつけると右京はミルフィーユの後ろに後ずさりするように着地
ミルフィーユは自分の頭を木刀で叩きつけられた衝動でフラフラと倒れ込んだ
「おい、どういうことだテメエ!!」
「ミルフィーユが何をしたっていうのよ」
右京とミルフィーユのやり取りを見ていたフォルテが右京に顔を向けて憤慨する
続け様にランファが厳つい口を利くように事情の説明を求める
「これを見ろ!!」
右京は厳しい口ぶりでミルフィーユの書いている始末書を見せた
ランファとフォルテはそれを見て真面目に始末書を書かなきゃと思った
で、ランファとフォルテは自分の書いている始末書を良く見て良く考えてながら見直しを図るようになった
「出来ましたわ」
ミントは達成感を感じながら独り言をつぶやいた
で、ミントは自分の書いた始末書を持って右京のところに近づく
「河原町さん、これでよろしくて」
ミントは右京に話しかけて始末書を見せながら真剣な口調で確認する
で、右京はミントが見せている始末書を受け取った
その後右京がマジマジとミントが書いた始末書を見終えると
「よし、ミント・ブラマンシュは合格だ!!御褒美に河原町家の食事係の係長である私のお母様からの差し入れだ」
右京はミントに合格点を与えミントに対する差し入れを渡した
ちなみにミントに対する差し入れは清美特製の駄菓子
右京からの差し入れをもらったミントはミルフィーユ達より一足先に味わい
「美味しいですわ!!」
ミントはホッペが落ちるような口ぶりでつぶやいた
「いいなぁミントの奴だけ!!」
「だったらアタシらも始末書を書いて右京から合格点をもらいましょうよ」
ミントのつぶやきが聞こえたフォルテはミントを見て半分羨ましがる
フォルテのセリフを聞いていたランファはフォルテをなだめた
いつの間にかミルフィーユは起き上がっておりミントが右京からの差し入れを美味そうに食べているのを見て
「何でミントさんだけ〜」
ミルフィーユは涙を流しながらフォルテ達に嘆く
その一方で右京はちとせと対面しており
「世の中には言って良い事と悪い事がある。そこのところも弁えなければ友達は出来ないぞちとせ」
「わかりました右京姉さん」
右京はミントの書いた始末書を見てちとせに説教を始めた
右京の説教をマジマジと聞いたちとせは承知した
で、ランファもフォルテも始末書を書き終わったということで右京に見せる
ランファとフォルテの書いた始末書を見た右京はこの2人も合格点を出し差し入れ
これで残るはミルフィーユだけ
ミルフィーユは始末書を書くのに悪戦苦闘
それを見兼ねた右京はヴァニラにミルフィーユの援護をお願いした
それでミルフィーユは始末書を修正
そしてミルフィーユも合格点をもらい
「ワ〜イ、ワ〜イ、やったぁ〜、やったぁ〜」
大はしゃぎした
「ヴァニラ大先輩、貴女様の分の差し入れもございますわ!!」
というワケで全員河原町家からの差し入れを味わった

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■作者からのメッセージ
エンジェルルームに現れたちとせのいとこ
というサブタイトルは正統派大和撫子いとこンニャクにて是非とも交えたかったものです
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